不動産業戦略 e-REVIEW/2013年1月号 (1) 巻頭言/そこが知りたい 「インバウンドマーケティング」への転換で不動産仲介業が今後歩むべき道は? 2013年は、「過去の常識は、もう、通用 しない!」時代に突入していくのかもしれな い。そう予感しながら1月号の編集を進めてきたのですが、そうした激変を切りとる一つの キーワードがどうにか見つかり、いま新しい年の展望を書いているところです。 それは、Web応接が次のステップ=インバウンドマーケティングの時代に――という キャッチフレーズなのですが、私にとってはこれまでの“もやもや”を串刺しにすることに もなったインバウンドマーケティングとは一体何なのでしょうか。 私が知らなかっただけで、随分早くから優れたレポート『注目のインバウンドマーケティ ングとは何か?』(Posted on 2012年8月1日 by 宗像 淳)などが出ていますので、リンク を辿ってみて下さい。 http://innova-jp.com/blog/inbound-marketing/inbound-marketing/ アマゾンからは『インバウンド・マーケティング』 [単行本] ブライアン・ハリガン, ダーメッシュ・シャア (著)――が2011年11月にリリース(出版社: すばる舎) され、その 内容といえば、「過去の常識は、もう、通用しない!」 すでにマス・マーケティングの時 代は終わりました。これからは、自社あるいは自社製品を知らしめるために大枚はたいて広 告宣伝をするのではなく、お客さんの方から「見つけだされる」ことが重要なのです。お金 ではなく、知恵を使って「見つけだされる」ための秘策が満載です――とされています。 http://amzn.to/QYQybS 私も、この「過去の常識は、もう、通用しない!」という言葉に触発され、“知恵を使っ て「見つけだされる」ための秘策”を探ろうとしているのですが、FDJ社の企画としては1月 号からの2号連載で、『ベテラン 不動産鑑定士 高橋 雄三が綴る!特別寄稿「インバウンド と今後の仲介業」』(マーケティングの転換で不動産仲介業が今後歩むべき道は?)がス タートしたところです。高橋さんは、「インバウンドマーケティング」登場の背景を、次の ように分析しています。 ○消費者が商品やサービスについて調べ・探そうとした場合、検索エンジンを利用するのが 日常化したこと。 ○さらに、商品やサービスについての感想をソーシャルメディア(SNS)へ発信し、SNSに よる消費者同士のコミュニケーションが激増しつつあること。 ○時代は情報のオープン化を求めている。情報の囲い込み、抱え込み路線に未来はない。 ○情報のオープン化で消費者に情報が集まり、消費者「主権」・「主導」が可能となった。 ○インターネット時代に、消費者・個客がパワーを持つことを阻止することは無駄な努力で あり、時代の流れに逆らわず、消費者・個客パワーを推し進める側に立つ必要があること。 ○消費者・個客の意識・日常生活が「売り込みを受ける」文化から、「ネットを使って自分 で見つけ出す」文化へと変化していること。 FDJ社では、「インバウンドマーケティング」について、2013年のテーマとして不動産業 での導入を探っていきます。その準備として、ブログで下記(『高広伯彦の“メディアと広 告”概論』の総集)をまとめていますので、ぜひ覗いてみて下さい。 アメリカで注目を集めている“Inbound marketing”とは何か http://fudou3.jugem.cc/?eid=12656 Posted on 2012.11.21
© Copyright 2024 Paperzz