7月の旬 - 青森市

「7月のおすすめ カシス」
「カシス(フランス語)
」はヨーロッパ原産のベリー類で、英語では「ブラックカラント」
、和名では
「黒房すぐり」
、と呼ばれています。
青森市では昭和52年から本格的に栽培が開始され、冷涼な気候がカシスに適していたため市内全
域に栽培が広がり、今では日本一の産地として注目を集めています。
農薬を極力使わない方法で栽培されており、7月の収穫期には生産者の皆さんが一粒一粒丁寧に収
穫しています。
生では酸味が強いため、ジャムやジュース、カクテルに使うリキュールなど加工して利用するのが
一般的で、市産のカシスを使用した様々な加工品があります。
また、学校給食にもカシス加工品を取り入れており、子ども達にも大変人気がある特産品です。
●特徴
カシスは、熟すと直径1cm程度の黒色になる果実で、強い酸味と独特の香りが特徴です。
カシス果実にはアントシアニンやビタミン C が豊富に含まれ、多くの研究者により、疲れ目の予防
効果や抗酸化力、緑内障の抑止効果などに関する様々な研究が進められております。
●収穫時期
7月中旬~8月上旬
●市産カシス生産量
約6.6トン(平成24年度)
●カシスは万病に聞く秘薬?
フランスでは、1712年にカシスに関する本で、"カシスの絞り汁は万病に効く秘薬であり、若返
り(不老不死)にも効果がある"と紹介されました。
18世紀半ばには、ブルゴーニュ地方のワイン畑の一画などで、主に薬用として栽培されるように
なり、今でも葉を乾燥させたものがリウマチによいとして、生薬を販売する店で売られているそうで
す。
●レシピ
今回は、市販のジャムを使った簡単なデザートを紹介します。7月23日はカシスの日。ぜひ、ト
ライして、美しく、元気になってください。
カシスジャムを使ったレシピ
【カシスのシェイク】
◎材料(3人分)
カシスジャム・・・40~50g
牛乳・・・300cc、水・・・100cc
砂糖・・・大さじ3、角氷・・・10~14個
◎作り方
材料を全部ミキサーに入れ、20秒ほど回す。
ミニデータ
※カシスは市内で古くからすぐりと呼ばれているものと
○和名:クロスグリ
違うものです。
(セイヨウスグリは、実が緑色。フサスグ
○学名:Ribes nigrum L.
リは、実が赤色。カシスは、実が黒色。
)
○分類:スグリ科スグリ属
○産地:国内生産量の76%が青森県(H20特産果樹生産動態等調査・青森県)
世界最大の産地はポーランド
「7月のおすすめ ホヤ」
青森の四季の味「七子八珍」の1つ「ホヤ」
。食用として最も一般的なのが「マボヤ」です。
北海道から四国、九州まで広く分布していますが、東北・北海道が生産量の大部分を占めていま
す。青森市民に古くから愛され、この時期の酒の肴には絶対に欠かせない!というかたも少なく
ありません。
●特徴
特徴的な形から「海のパイナップル」と
呼ばれています。
味は、磯の風味が強く、ふわふわした食
感が絶品です。見た目がちょっと…、なん
て理由でまだ食べたことがないかた、ぜひ
一度お試しください。
●さばき方
(1)頭部の2つの突起(入水口と出水口)を切り落とす
(2)切り落とした部分から殻に包丁を入れ切り開き、指でオレンジ色の身を取り出す
(3)身を裏返し黒い内臓を取り除く
(4)袋状になった腸に包丁を入れて開き、内容物を水で洗い流す
(5)全体を水できれいに洗い流し、食べやすい大きさに切ってホヤの刺身の出来上がり
●ポイント
ホヤは鮮度が大事!鮮度が落ちてくると、どんどん風味が落ちていきます。新鮮なうちに食べ
るのがおすすめです。
●郷土料理
郷土料理として親しまれている「ミズとホヤの水物」ミズのシャキシャキ感とホヤの塩味が絶
妙!ホヤ好きにはたまらない一品です。
刺身や水物の他にも、焼ホヤやフライ、ばくらい(このわたとともに塩辛にしたもの)など様々
な食べ方があります。ぜひ、青森の旬な食材を楽しんでください。
ミニデータ
○種名:マボヤ
○学名:halocynthia roretzi
○分類:動物界 脊索動物門 ホヤ網 マボヤ目 マボヤ科