第1回会議録(PDF:205.2KB)

小矢部市定住促進計画検討会議(第1回)
会
議
録
日時:平成 21 年 10 月 21 日(水)
午前 10 時~午前 11 時 50 分
場所:特別会議室
■出席者
委 員
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金岡 省吾(国立大学法人富山大学地域連携推進機構教授)
芝田
聡(富山県地域振興課長)
清水 正之(小矢部市商工連合会幹事)
谷口
旭(いなば農業協同組合副組合長理事)
吉田 康弘(小矢部建築協会運営委員)
加賀谷國昭(宅地建物取引協会小矢部支部代表)
高橋 幸雄(小矢部市自治会連合会会長)
高畠 進一(副市長)
砂川 靖春(企業立地推進課長)
佐野
隆(農林課長)
古村 雅幸(都市計画課長)
(代理)砂田 克宏(都市計画課課長補佐)
石丸 和義(商工観光課長)
菱田
昇(社会福祉課長)
青島 和夫(企画室長)
稲原
勉(企画政策課長)
野沢 弘一(企画政策課主査)
太田 孝博(企画政策課主任)
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事務局
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開
会
(司会:事務局)
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市長あいさつ
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委嘱書交付
(交付:市長)
庁内委員を除く外部委員7名に委嘱書を交付
委員長は金岡委員を指名
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委員紹介
(紹介:事務局)
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市長退席
-
委員長あいさつ
(委員長)
富山大学の金岡です。私は富山大学の中で地域連携推進機構というとこ
ろに所属しています。最近の大学は教育と研究だけではなく、地域と一体
となって考えるということがテーマとなっています。富山市、魚津市、舟
橋村、高岡市、南砺市で色々と「新たな公」ということで、地域の人達が
一体となって活動しているところに、大学として何ができるのかという形
で、皆さんと一緒となり、プロジェクトなどを作ったりしています。
研究は何をやっているかというと、交流人口ではありませんが、過疎地
域等で自然体験型の活動はなぜリピートが起こるのか、リピートの科学と
いうものを研究しています。それを見てくると、いかに地域の資源を使う
のかということ、地域の道路や宿泊施設なども含め総合的にリピートとな
っていきます。今回のテーマは交流や定住促進ということで、私がどこま
でお手伝いできるかわかりませんが、これから数ヶ月間よろしくお願いし
ます。
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副委員長指名
(委員長)
副委員長は清水委員を指名
7 協議事項
(1) 会議スケジュールについて
(説明:事務局)
開催日程及び協議事項について「会議スケジュール」に基づき説明
3回の会議を予定
(2) 小矢部市の現状について
(説明:事務局)
小矢部市の現状について「資料1」に基づき説明
【質問事項や意見】
(委員)
市内の住民交流ネットというか道路がない。駅の北側と南側とが線路で
隔離されている。現在行っている駅南土地区画整理でも予算がないとのこ
とで、北側と南側を道路で結ぶ計画とはなっていない。埴生地区と松沢地
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区を結ぶ道路が来月開通するが、埴生地区や北蟹谷地区の人達はますます
町に入ってこなくなる。町の中心部に活気がなければ定住にも結びつかな
い。もっとまちなかのにぎわいを考えた計画としてほしい。
(委員)
この資料の中で2ページの平成 20 年転入増の要因は何か?また、4ペ
ージの平成 16 年市内観光入り込み総数 70 万人の要因は何か?
(事務局)
平成 20 年の転入増は、泉町地内でのリバーガーデン泉という低価格な
団地造成により、市外ではなく市内転居による住宅建築が多く、例年より
人口流出が少なかったことが要因であると考えています。また、アパート
建築が多い年であり、多くの転入者が市内に入ってきたことが要因である
と考えています。
平成 16 年の市内観光入り込み総数 70 万人の要因は、高岡北インターま
で能越自動車道が開通したことや無料化社会実験の影響もあったと考え
ています。
(委員)
また、イベントにおいても観光施設においても前年より増えている状況
であります。
(委員長)
リバーガーデン泉が売り出された時に何かソフトを行ったのですか?
舟橋村が増えたのは、住宅団地の造成によって県内異動が増えたことが要
因ですが、小矢部市で何か行ったのですか?
(委員)
リバーガーデン泉が造成された当時、団地に入ってきた方への助成では
ありませんが、団地を造成した業者に対し 1,500 万円の助成制度がありま
した。その結果、価格を低価格に抑えることができたのかもしれません。
(委員長)
このことにより人が入ってきやすい環境となったのかもしれません。
(委員)
リバーガーデン泉で家を建てた2~3軒の人に話しを聞くと、親は高岡
市、勤めは金沢市で、土地が安いこともありちょうど中間の小矢部市に家
を建てた人もいる。親と一緒に暮らす時代ではなくなっているため、どこ
かで家が建つわけだが、津幡町の地価は高くなっているので、地価や税な
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どの公共料金が他市町村より安ければ若者は小矢部市に住んでくれると
思う。
(委員)
その意見に同感である。石川県から入ってくるようにもっとPRすべき
である。
(委員)
津幡町の地価が高くなっているため、今が津幡町から小矢部市へ若者を
呼んでくる時期ではないかと思う。
(3) 県内他市の取組状況について
(説明:事務局)
県内他市の取組状況について「資料2-1」から「資料2-4」に基づ
き説明
【質問事項や意見】
(委員)
定住促進計画とはどのようなものを考えているのか?子育てや企業立
地などすべてをひっくるめた計画とするのか?
(事務局)
方向性というものに他市町村の動向も必要なのかもしれないが、立地環
境や小矢部市独特の条件もあるので、どちらの方向というのではなく、多
方面から定住促進を問うに当たり、小矢部市の環境というものについては、
どこに力点を置いて、どのような方向が望ましいのかを広くこの検討会議
で叩いていただきたい。
(委員)
県内他市町村や石川県から人を呼んでこようということだが、交流人口
や定住人口の増はどこからを重点的に考えているのか?
(委員)
小矢部市の人口が増えればどこからでもよい。
(委員)
昨年度各市町村にUIターンによる定住の状況を県で調査したところ、
小矢部市からは5世帯 20 人の報告を受けている。県全体では 22 世帯 69
人であり、この数字は各市町村へ転入希望者から相談があり、各市町村が
把握している数字であります。小矢部市の5世帯すべてが石川県からで、
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30 代から 40 代の若い世代であるということだが、小矢部市では石川県か
ら転入してきた動機を把握しているのか?
(委員)
その動機について私に答えさせてください。石川県に嫁に行ったが、親
が心配で、親の近くに住みたいと小矢部市に帰ってきたのだと思う。
定住を促進するには交通の便がよくなければならない。駅の北側と南側
との道路や南砺市とのアクセス道路がないと定住人口の増にはならない
と思う。観光面ではリピートがないと交流人口の増にはならないと思う。
小矢部市の観光資源はあまり活用されていないため、宮島の栗園や稲葉山
の雨対策など観光資源に対する整備や支援が必要だと思う。
また、二地域居住施策にも力を入れることが必要だと思う。子撫川や小
矢部川など少し手を加えて、小矢部市独特の魚が釣れるようにすることも
必要である。寝る所や食べる所の整備も必要である。特に食べる所は地産
地消の意味でも整備が必要だと思う。
地元の木を利用して家を建てた人への支援も必要だと思う。
(委員長)
UIターンの動機については、今後検討するうえでヒントになるかもし
れないので、事務局で動機を追えるのであれば追っていただきたい。
流入を考えていく時に観光資源の質の問題や雨の問題も出てきます。リ
ピートをうまくやっている所は雨の対策をしています。人づくりという面
で質を上げていくことも必要になると思います。
(4) 小矢部市の戦略性及び方向性について
(説明:事務局)
戦略性及び方向性について「資料3」に基づき説明
【質問事項や意見】
(委員)
小矢部市で生まれ育った人達が結婚や就職を機会に離れてしまうが、ま
た小矢部市に帰ってくる機会にどれだけアプローチできるか、また、どれ
だけアピールできるかという所に力点を置く必要があると思う。ふるさと
イメージということで、まもなく定年を迎える人達に上手にアピールすれ
ば、また小矢部市に戻ってきてもらえると思う。適齢期になることで子供
も結婚し小矢部市を離れるが、逆に時期をみて戻ってくる。そのような場
面に対しぴったりと合うような施策があれば非常に効果が出ると思う。
(委員)
県外や他市町村へ人口が流れる理由を探ることができればよい。交通網
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の優位性とあるが本当に優位性が出ているのか?逆の場合もあると思う。
また、UIターンの話しがあったが企業の張り付き方も含め仕掛けが必要
だと思う。
(委員長)
事務局で転出理由がわかれば調べてほしい。市外に出ていかない施策に
なるかもしれません。
また、交通網の優位性の話しですが、交通網が充実しているということ
は、確かに人を呼ぶときの大きな要因になります。満足度が高いとリピー
トも増えるのは当然です。満足度というは2つくらいに分かれていて、自
然や地域の魅力の満足度が1つ、ホスピタリティや天候、時間距離の面の
2つで構成されています。高速道路がつながるということは、満足度が勝
手に高くなり、人を引き付ける可能性が高くなります。高速料金が無料に
なることもチャンスになります。しかし、通過される可能性もあり、デメ
リットにもなるが、魅力が高くなることは間違いないと思います。ただ、
名古屋から富山に来るには山を越えなければなりません。人はなかなか山
を越えてまで来ようとしないところがあるため、どのように山を越えさせ
るかということも考える必要があります。
企業立地は定住につながるのかという点だが、富山県か富山市の職員と
話したとき必ず出ますが、意外と残っている人がいらっしゃるとのことで
した。
(委員)
どうすれば人口増につながるのか色々ご意見をいただきたいが、どうし
ても考える必要があるのが費用対効果の面である。確かに税や上下水道料
などの公共料金を下げれば人口が増えるかもしれないが、小矢部市の財政
は厳しいため、費用対効果を考えたうえで、いかに小矢部市に人を集める
かをこの会議で意見をいただきながら計画をまとめていきたいと考えて
いる。
また、事務局で色々と他市町村の定住支援策を調べてもらったが、調べ
られれば各市町村の施策の成果を事務局で調べてもらい、成果のある施策
を計画に盛り込んでいきたいと思う。
(委員)
空き家対策を色々調べていて、富山市長も言っていたが、現在の傾向と
して中心部の集合住宅に人が集まってきている。郊外に二世帯で住める広
い家を建てても、子供が大きくなり出て行くと広い家は逆に不便となる。
その結果、便利な中心部の集合住宅に人が集まり、郊外に空き家が増えた。
少子高齢化で中心部の集合住宅に1人2人で住む時代がやってきたと思
う。空き家対策と言うけれど、人は空き家をなかなか譲ってはくれない。
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譲ってくれてもとても住めるような家ではない。
(委員長)
富山市の事例で空き家は厳しく中心部に人が集まってきているとのこ
とでしたが、富山市の職員と話しをしていると、市の郊外にも住宅団地が
できて人が集まってきているそうです。確かに空き家は厳しいという話し
もありました。
(委員)
これはJAの中でも個人の考え方だが、駅前の元気を取り戻すためJA
も一緒になり考える時期だと思っているので、小矢部市も後押しをお願い
したい。
(委員)
資料1の7ページに新卒就業者数があるが、18 歳で小矢部市に残ってい
るのが何人、出て行ったのが何人という数字と、大学卒業して小矢部市に
戻ってきたのが何人、戻ってきていないのが何人という数字が、もし事務
局で分かれば調べてほしい。同級生が 340 人いるが 1/3 小矢部市にいない。
年をとったら小矢部市に戻ってくる可能性があると思うので、そんな人達
にぜひPRしてほしいと思う。
(委員長)
通勤通学データや出戻りデータはないと思うので厳しいかもしれない
が、その他にもUIターンの動機、県外や他市町村へ人口が流れる理由、
各市町村の施策の成果を次回まで事務局で取りまとめてほしい。
(5) 次回会議の開催予定について
次回会議の開催は平成 21 年 12 月 14 日(月)午後2時を予定
(6) その他
その他はなし
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閉
会
(事務局)
本日は長時間のご審議、また、ご意見をいただきありがとうございまし
た。会議では小矢部市の現状、他市町村の状況、小矢部市の方向性につい
てご説明させていただき、また、委員の皆様にはたくさんの宿題をいただ
きました。これにつきましては、次回まで整理させていただきたいと思っ
ております。
次回の会議は 12 月 14 日午後2時ということでよろしくお願いします。
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テーマは「受入体制と誘導策の検討について」と「新たな定住促進助成金
の検討について」ですが、小矢部市では都市部の団塊世代、UIターン、
若い夫婦を積極的に呼び込むこととし、それぞれ施策の内容は違うと思い
ますが、広く交流人口と定住人口の拡充を考えております。
都市住民の受入れについてですが、これには受入組織の整備が必要です
ので、次回は受入協議会の立ち上げについてお話しさせていただきたいと
考えております。それから住民をどのように受け入れればよいかという問
題、宿泊はどのようにするのか、体験メニューはどのようなものがあるの
かなどについてもご意見をいただきたいと思っております。冒頭に市長が
申しましたように、小矢部市は他市町村に比べ高速交通網が充実している
という優位性をアピールしながら施策を展開し、より良い計画を立ててい
きたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
本日はどうもありがとうございました。
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