知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

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中 央
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しらさぎ
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1323 号 2013.5.17 発行
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刑罰より福祉で…累犯障害者の社会復帰
スーパーニュースアンカー 2013 年 5 月 14 日
知的障害などの障害があり、犯罪を繰り返す「累犯障害者」と呼ばれる人たちがいます。
服役し適切な支援を受けないまま、犯罪を繰り返す人が少なくないといいます。
再犯を防ぐためにどうすればよいのか、様々な取り組みが始まっています。
大阪府泉南市にある障害者自立支援施設「つばさ」
。
知的障害がある10代から50代
までの男女28人が職員と一緒に暮
らしています。
彼らの多くは店で目についた日用
品を万引きし、お腹がすいたという理
由だけで無銭飲食したりと犯罪を重
ね、何度も刑務所に入っていました。
【知的障害者自立支援施設「つばさ」
菅原昭秀施設長】
「入ってこられた当
初はなかなか落ち着いて生活できず
にうまく自分の気持ちを表現できな
いで反発したり、わざと困るようなことをしたりというような事もあります、その辺につ
いては根気よく付き合っていかないと」
知的障害などがあり、犯罪を繰り返す「累犯障害者」。
ここ数年、犯罪の件数が減少している一方で再び罪を犯す人の割合は年々増加していま
す。
そして再犯をする人の3割近くに知的障害の疑いがあることが調査で明らかになりまし
た。
【龍谷大学法科大学院 浜井浩一教授】
「かなり障害のある方がいるというのは昔から感じ
ていた。面接していても自分の誕生日、生年月日、現住所がいえない。場合によっては名
前もいえないという人もいる」
刑務所での勤務経験をもつ龍谷大
学の浜井教授は累犯障害者の実態に
警鐘を鳴らします。
【龍谷大学法科大学院 浜井浩一教
授】「障害そのものが犯罪の原因では
ないのです。障害があって、でもその
障害に気付かれることがなくて社会
の中で生き辛さを感じて、うまく社会
適応できなくなった人たちが刑務所
にきている。刑罰、罪を与えるだけで
は問題は解決しないんです」
自立支援施設「つばさ」では累犯障害者を積極的に受け入れています。
およそ 2 年かけて職業訓練などを行い社会常識を身につけ、最終的には自立を目指しま
す。
この日は、彼らが苦手な「相手の気持ちを理解する」ための訓練が行われました。
【職員】
「
(ジュースをこぼして)どんな気持ちになったと思いますか?」
【入所者】
「困った」
【入所者】
「ショックだった」
【職員】
「また負けた…もうイヤや、やめる!」
【職員】
「彼はどんな気持ちだったでしょう?」
【入所者】
「負けて、イライラして怒って出て行った」
これまでに施設を卒業したのは24人です。
累犯障害者の再犯率はおよそ6割ともいわれていますが、ここを卒業した後、再び罪を
犯した人はまだ1人もいません。
【知的障害者自立支援施設「つばさ」
菅原昭秀施設長】「設立当初は本当に
試行錯誤で、どういう支援をしていけ
ばいいのかということで、悩みながら
やってきたんですけども。きちんと福
祉の支援、手を差し伸べれば、そうい
う再犯をとめるという可能性はある
かと思います」
着実な成果をみせるものの、施設の
定員は30人にとどまります。
大阪府には他に同じような受け入れ施設はありません
こうした中、国は新たな支援事業をスタートさせました。
軽度の知的障害がある、兵庫県に住むAさん(33)。
2年前、就職が思うようにいかず生活に困ったすえ万引きをして逮捕されました。
万引きで捕まるのは3度目、この時は刑務所をでてわずか1ヵ月後のことでした。
【知的障害のある元受刑者 Aさん】
「現実逃避したいから、もう1つは社会とのむきあい
ができなかったから」
3度目の出所となる A さん。
今回は出迎えてくれる人たちがい
ました。
兵庫県地域生活定着支援センター
の職員です。
2009年から厚生労働省が始め
た地域生活定着支援事業。
知的障害者や高齢者が刑務所を出
た後、社会で自立できるように住居の
確保や福祉支援の手続きなど様々な
サポートをします。
全国に設置された支援センターには社会福祉士などの専門資格をもった職員がいます。
出所者が自立した後も定期的にサポートし続けます。
浜井教授は刑務所での経験を活かしてこの支援事業の設立に関わってきました。
【龍谷大学法科大学院 浜井浩一教授】
「身寄りがなくて帰る場所がない自立困難な人たち
に対しては、なんとかして福祉で居場所を見つけようということで始まったのが地域生活
定着支援事業です。福祉と司法が連携しようということの第一歩なんです」
刑務所を出た後の支援活動が徐々に広がりをみせる中、滋賀県では刑務所に入る前の段
階から支援活動を始める、画期的な取り組みが注目されています。
おととし12月、知的障害のある61歳の男性が大津市のコンビニエンスストアで20
0円の焼酎を万引きして逮捕されました。
男性は別の事件で執行猶予中でした。
執行猶予中の犯行では実刑判決もやむをえない所ですが、そこに待ったをかけたのが検
察側でした。
【大津地方検察庁 立石英生 次席検事】「なんでこういうことをしたんだと、なんでこう
なっちゃたんだと、そこに手を差し伸べるなりなんなりすることで、例えば出ても帰る家
もない職もない、だからまた万引きしてしまうと、そうであるならば帰る家なり職をする
支援策をとることができないのか?という感覚でものを見るようになった」
福祉の専門家も「男性は社会での更
生が望ましい」と判断しました。
検察はその報告書をすでに裁判所
に提出し、今後は執行猶予のついた求
刑も検討しています。
【大津地方検察庁 立石英生 次席
検事】「支援策が整っていれば何もあ
えて実刑なり、刑務所に行ってくれと
いう求刑をする必要はない。これは裁
判所弁護士会も含めてですけど、一緒
になって考えていかなければならな
いテーマである事は間違いないんですよ」
刑務所を出てから3ヵ月、Aさんはいま職業訓練に励んでいます。
この日、久しぶりに大阪にある実家に帰ることにしました。
両親は数年前から体調を崩して働けなくなりました。
いまは生活保護を受けて、なんとか暮らしていて、とてもAさんの面倒をみる余裕はあ
りません。
【父親】
「やっていけそうか?ここ3か月ほどなるけど」
【Aさん】
「ちゃんとやれそう…」
【母親】
「無理してとはいわへん」
【Aさん】
「孝行というのは、まじめに生きて自立できた時が親孝行かなって…」
【母親】
「そう、それが親孝行やん」
Aさんはこれまでとは違う手ごたえを感じ始めています。
【累犯障害者のAさん】
「市民としてなじめるようになってきたかなと思います。こんな僕
でも…支援者がいて、住むとこも決まって、職業訓練があれば悪いこともせずに済む」
60%ともいわれる再犯率に対し、
Aさんを支援したセンターではおよ
そ5%にまで抑えることができまし
た。
罪を償わせるだけでは問題の解決
にはなりません。
これまで見過ごされてきた人たち
に、ようやく支援の手が差し伸べられ
ています。
米女性 3 人監禁事件、子供と誘拐防止策を再確認する機会に
ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版 2013 年 5 月 15 日
米オハイオ州クリーブランドで今月 6 日、別々に拉致され約 10 年にわたって同じ民家に
監禁されていた 20-30 代の女性 3 人が無事保護され、連日大きなニュースになっている。
保護されたのは、アマンダ・ベリーさん、ジーナ・デヘスースさん、ミシェル・ナイト
さんの 3 人と、ベリーさんの 6 歳になる娘。捜査当局はこの民家に住むアリエル・カスト
ロ容疑者を逮捕し、誘拐と性的暴行の罪で訴追した。また、カストロ容疑者が保護された
女児の父親であることが DNA 鑑定で確認され
た。
WOIO TV/Agence France-Presse/Getty Images
米オハイオ州で 6 日に姉妹の 1 人(左)と再会したア
マンダ・ベリーさん(中央)
容疑者の留守中に玄関を叩いて助けを求め
ていたベリーさんを近所の人が見つけ、ドアを
壊して救出した。その後、ベリーさん自身が緊
急通報し、駆けつけた警察によってデヘスース
さんとナイトさんが保護された。ベリーさんの
「誘拐されて 10 年間行方不明になっていたけ
ど、今自由の身になったの!」と興奮気味に話
す電話の音声には、これまでの恐ろしい監禁生活を物語る緊迫感が漂う。
米国の犯罪というと、銃が絡む事件が取り上げられることが多いが、実はこうした拉致・
誘拐事件も後を絶たない。米司法省の統計によると、行方不明者として報告される 18 歳未
満の児童は年間 79 万 7500 人に上り、1 日当たりに換算すると 2185 人にもなるという。
中でも多いのは、家族による誘拐だ。日本ではあまり聞き慣れないが、離婚率の高い米
国では、離婚した親同士やその他の血縁者による子供の奪い合いに起因する行方不明者が
年間 20 万 3900 人と圧倒的に多い。家族以外による誘拐は 5 万 8200 人、そのうち 115 人
が殺害、監禁、身代金などが目的の「典型的な」誘拐の被害者とされる。
誘拐は子供を持つ親なら誰しも恐れる事件だろう。特に性的いたずらを目的とした児童
連れ去りは男女問わず多発しており、今回のような事件を耳にするたびに子供達を取り巻
く日常に潜む危険を再認識して恐怖心に駆られる。
失踪児童の捜索や性的搾取の防止、被害者のサポートなどを目的に活動する非営利団体
「全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)
」で行方不明児童部門のディレクターを
務めるロバート・ホーバー氏は、子供達を被害から守るためには、誘拐防止策を早い年齢
から教えることが重要だと話す。
ホーバー氏は、誘拐されそうになった場合は、激しく抵抗したり、大きな声を出したり
すれば、大半の犯人は立ち去る傾向があるとした上で、「昔は子供に大人の言うことを聞い
て、それを疑わずに実行するよう厳しく教えていた。しかし、今では『ノー』と言っても
いいのだということを伝えている」という。
同氏は、話ができるようになり、親の言っていることが理解できる年齢であれば、誘拐
防止策の教育を始める年齢として早過ぎないとし、
「少しでも嫌な思いをしたり、何かおか
しいと感じたりしたら、すぐにその状況から離れるよう教える」必要があると述べた。さ
らに、
「親にどんなことでも話せる関係性を築くことが極めて大切」だと指摘した。
頻発する誘拐事件を受け、一刻も早く捜索・救助するための様々な取り組みも拡充が進
んでいる。これまで対策強化のきっかけとなった事件はいくつかあるが、特に 1979 年にニ
ューヨークでスクールバス乗り場に向かう途中に当時 6 歳のイータン・パッツくんが行方
不明になった事件や、1981 年にフロリダ州で当時 6 歳のアダム・ウォルシュくんがショッ
ピングモールから誘拐されて殺害された事件、1996 年にテキサス州で当時 9 歳のアンバ
ー・ヘイガーマンちゃんが自転車に乗っている最中に誘拐されて性的暴行を受け殺害され
た事件などが有名だ。
イータンくんの失踪は全米に大きな衝撃を与え、誘拐事件への関心が高まる引き金とな
った。広く情報提供を求めるために牛乳パックに行方不明児童の顔写真を掲載するプログ
ラムが 1980 年代半ばに開始された当初に載った 1 人としても知られる。
牛乳パックを用いたプログラムはすでに終了しているが、その他にも公共料金の請求書、
広告、スーパーの袋、ピザの箱など様々な場所に行方不明児童が掲載されるようになった。
非営利団体「全米児童安全協議会」のリサーチ部門を率いるバーバラ・ハゲット氏は、こ
うした取り組みによって国民の捜索に携わる意識が「一気に高まった」と話す。
アダムくんの事件は、救助に向けた州および国単位の連携システムの欠如を浮き彫りに
した。この事件をきっかけに、米連邦捜査局(FBI)が管理するデータベースに行方不明児
童の情報を入れられるようになり、2006 年には性犯罪者登録制度を強化する「アダム・ウ
ォルシュ児童保護安全法」が制定された。
そして、アンバーちゃんの事件は「アンバーアラート」と呼ばれる緊急警報システムの
構築につながった。事件発生当時はこうしたシステムが存在せず、警察や目撃者は犯人の
車や被害者の特徴を把握していたにもかかわらず、アンバーちゃんの救出には至らなかっ
た。
こうした情報を速やかに拡散できれば行方不明児童の早期発見に至る可能性が高まると
して、現在では米国の全州でアンバーアラートが利用されている。アンバーアラートが発
令されると、ラジオやテレビ、電光掲示板、携帯電話へのメールなどを通じて犯人が使用
している車の車種やナンバーなどの情報が地域住民に即座に伝わる。2006 年の調査による
と、誘拐・殺害された児童の 76%が拉致後 3 時間以内に殺害されているため、情報の素早
い拡散は極めて重要だ。
NCMEC の推計では、アンバーアラートはこれまで 640 人以上の児童の救出につながっ
たという。昨年には米グーグルが同社の検索サービスと地図サービスをアンバーアラート
に対応させると発表するなど、同システムは現在でも改良が進んでいる。
今回のオハイオ州の事件のように、長期間監禁された後に被害者が救出されるケースは
これまでにもあった。例えば、2009 年にはカリフォルニア州でジェイシー・ドゥガードさ
んが 18 年もの間監禁・性的虐待を強いられた後に保護され、全米を震撼させた。
警察庁の調べによると、日本でも 2011 年に行方不明者として届けられた 19 歳以下の男
女は 2 万人近くに上っている。犯罪関係はごく一部ではあるものの、2000 年には新潟県で
小学生の時に誘拐され 9 年間にわたって監禁されていた女性が保護されるなど、米国のケ
ースに似た長期誘拐事件が起きたこともある。
拉致・誘拐はたとえ無事保護されたとしても、被害者やその家族に深い心の傷を残す。
当局による一層の対策強化はもちろん望まれるが、各家庭でもオハイオ州の事件を機に誘
拐防止策を子供と再確認し、こうした被害に遭う子供が 1 人でも減るよう切に願う。
とまとCafe:“障害”との接点 就労支援NPO、JR氷見駅前に開店 「4人の社会
貢献見て」 /富山
毎日新聞 2013 年 05 月 15 日
障害を持つ人たちの就労支援を行っている氷見市のNPO法人「b−らいふ」(岡實理事
長)がこのほど、JR氷見駅前にカフェ「とまとCafe」(氷見市伊勢大町)を開いた。
知的障害などを持つ人たちが働いており、障害者の雇用の場とともに地域との接点となる
拠点作りを目指す。運営する「b−らいふ・かんぱにー」所長の永森栄一さん(41)は「働
くことは社会のために自分の体を使うこと。障害があっても社会に貢献していることを見
てもらいたい」と話している。
【大森治幸】
カフェのオープンは先月26日。障害者の雇用の場としては、昨年9月に始めた「たま
ねぎCafe」
(氷見市丸の内)に続いて2店目だ。ワッフルやソフトクリームなどの軽食
の他、氷見の食材をふんだんに使ったランチセットもある。トマト、タマネギといずれも
野菜の名前を使ったのは「健康的なメニューを出す店」との思いを込めた。
とまとCafeでは障害者4人が接客や皿洗いなどをしており、NPO職員3人も働く。
カフェが入居しているビルには、先日オープンしたばかりのミニシアター「氷見キネマ」
もあり、シアター利用者はカフェでの割引サービスが受けられる。
永森さんによると、職員の中には店の前に「障害者が働いています」というメッセージ
を掲げた方が良いのではないかとの意見があったという。しかし、最終的には「書いてし
まったら障害に理解のある人や関係のある人しか利用しなくなる」と判断。永森さんは「狙
いは、障害を理解してもらえない人たちとの接点をどうやって作るかだ。そのような人た
ちに見てもらって『よく頑張っているな』と思ってもらい、それが社会の中に広がってい
ってほしい」と話す。
また、市の玄関口にあたる駅前に店を構えていることから「観光地としてウエルカムの
気持ちを持って迎え、町興しにもつなげたい」と話す。木・日曜定休。問い合わせは、「と
まとCafe」
(0766・54・0388)。
企業・団体向けにパンフレット
「障害者アート使って」
東京新聞
2013 年 5 月 16 日
埼玉
障害者アートを使ったTシャツ(県提供)
障害者アートや関連グッズを企業や団
体で利用してもらい、障害者の経済的自
立へつなげようと、県は、企業・団体向
けに作品をPRするパンフレット「うふ
っ。埼玉かわいいイラスト・グッズ集」
を作成した。県経営者協会とも協力し、
セミナーなどでも配布している。自治体
の仲介でこうした事業を後押しするのは
全国でも珍しいという。(前田朋子)
具体的には、企業のホームページ(H
P)や社内報の表紙にイラストを使った
り、グッズを記念品にしてもらうことを想定。パンフレットには「デイセンターウィズ」
(嵐
山町)のアーティストで、覆面レスラーをモチーフにユニークなイラストと文字を合わせ
る二人組ユニット「マスカラ・コントラ・マスカラ」の作品のほか十一人のアーティスト
を紹介し、Tシャツなどのグッズへの展開例なども掲載している。依頼によっては新作描
き下ろしの相談にも応じる。
パンフレットは五千部作成。
「株主総会のおみやげにトートバックを作りたい」と、企業
との成約に至った例も既にある。問い合わせは県福祉推進課=電 048(830)3312=へ。
4障害者事業所が定期市…酒田
読売新聞
2013 年 5 月 16 日
多くの買い物客が訪れた「あきほ市」
(14日、酒田市あきほ町で)
酒田市の4つの障害者就労事業所が、事業所で作った
木工品や菓子などを販売するため、同市あきほ町の日本
海総合病院の敷地内で定期市を始めた。4事業所でつく
る「あきほ直売所運営協議会」の池田幸機会長は「障害
者が地域に溶け込むきっかけになれば」と期待を寄せて
いる。
開催場所の地名にちなんだ「あきほ市」は、10月末までの火、木曜日に開かれる。市
内の事業所が市役所などで数日間のバザーを開くことはあったが、同じ場所で定期的に商
品を販売するのは初めてという。
定期市では、クッキーやコロッケなどのほか、朝採りの山菜なども扱う。入荷した野菜
もスーパーより3割ほど安く販売する。池田会長は「売れるものを販売することで、作業
員のやる気にもつながる」と話す。野菜はいずれ、事業所で生産する予定という。
初日の14日、野菜などの販売を担当した阿部茂樹さん(40)は「これからは毎週販
売できるのでうれしい」と笑顔。バナナなどを購入した遊佐町吹浦、建築業大場由喜さん
(65)は「病院帰りに寄れるのでありがたい。いろいろな人と交流できるのもいい」と
話していた。
池田会長は「しっかり利益を確保し、市を常設できるようにしたい」と意気込んでいる。
障害者の就職、12 年度は 6.8 万人
3年連続で最多更新
日本経済新聞 2013 年 5 月 15 日
2012 年度にハローワークを通じて就職した障害者が6万 8321 人となり、1970 年度の調
査開始以来、最多となったことが 15 日、厚生労働省のまとめで分かった。前年度に比べ
15.1%増で、3年連続で過去最多を更新。企業に義務付けられる障害者の雇用率(法定雇用
率)が今年4月に 1.8%から 2.0%に引き上げられた。
厚労省は「法定雇用率の引き上げを見据え、企業が活発に採用を進めたことが要因」と
みている。
厚労省によると、新規求職申込者は前年度比 9.2%増の 16 万 1941 人。就職者数を求職者
数で割った就職率は、42.2%(同 2.2 ポイント増)となり、3年連続で上昇した。解雇者数
は、4年ぶりに増えて 1539 人(同 22.8%増)だった。業績が厳しい企業のリストラなどが
影響したとみられる。
就職者の内訳は、身体障害者が2万 6573 人で最多。次いで精神障害者(2万 3861 人)、
知的障害者(1万 6030 人)だった。いずれも前年度と比べて増え、精神障害者の伸び率が
26.6%で最も高かった。
現在の障害者雇用促進法は身体障害者と知的障害者の雇用義務を定めている。厚労省は
18 年度から精神障害者の雇用も義務化する方針。
障害者働く「カフェ
デ
ソル」オープン1カ月、地域へ根差した憩いの場に/南足柄
神奈川新聞 2013 年 5 月 16 日
知的障害者の自立支援を目的とした南足柄市和田河原のカフェ「カフェ デ ソル」が
オープン1カ月を迎えた。農薬を使わずに栽培した米や野菜を使ったメニューをそろえ、
少しずつリピーターが増えている。地元商店との連携を図り、地域に根差した憩いの場と
して定着を目指している。
障害者の就労支援や介護事業などに携わる社会福祉法人「足柄緑の会コスモス学園」が
運営。知的障害者に社会参加の機会を提供しようと、伊豆箱根鉄道大雄山線和田河原駅に
隣接した空き店舗を借りて4月にカフェをオープンした。
ゆったりと過ごしてもらいたいと、約100平方メートルの広々とした店内に設けた席
は30席。調理は同学園の職員が担当し、4人の障害者が交代で注文を受けたり料理を運
んだりしている。
別の場所で水耕栽培で育てたレタスやサヤエンドウ、タマネギなどを使ったサラダやス
ープのほか、地元パン屋の食パンを使ったトーストや奈良県の知的障害施設で作られたハ
ンバーグなどがメニューに並ぶ。
付近の男性が毎週のようにランチタイムに訪れたり、会社員が仕事帰りに立ち寄って一
服したりするなど、少しずつ常連客が増えているという。
カフェで働く湯山友季美さん(28)は「最初は緊張したけれど、今は自然体。お客さ
んに気持ち良く過ごしてもらえるように、笑顔で接客したい」と意欲的だ。福岡新司園長
は「地域の人との接点が増えるように、メニューなどを充実させたい」と今後を見据えて
いた。
営業時間は平日午前7時半~午後6時半。営業終了後の団体の貸し切りも可能という。
問い合わせは、同カフェ電話0465(46)8850。
児童虐待対応を確認
相談センターと徳島県警合同
朝日新聞
2013 年 5 月 16 日
徳島
県警と協力し、家庭訪問訓練をする女性こども相談セン
ター職員=徳島市論田町の県警察学校
児童虐待が疑われる家庭に、こども女性相談セ
ンターの職員が警察官とともに訪問する訓練が
15日、徳島市論田町の県警察学校であり、県内
3センターや県警などから約40人が参加した。
訓練はセンターと県警の合同で、警察学校内の
模擬家屋を用いて実施。センター職員2人と警察
官2人が訪問し、センター職員に接触しようとす
る児童の父親を警察官が制止するなど、虐待があ
った家屋内に立ち入ったりする場合の態勢を確認した。
参加した県中央こども女性相談センターの船城宏之課長は「警察と一緒に家庭を訪問す
る経験はあまりないが、より実践的な訓練ができた。実際のケースでも、この経験を生か
して、冷静に対応したい」と話していた。
県警によると、県内の援助要請の件数は昨年度は0件、一昨年度は1件だったという。
県警「相談管理システム」導入検討
読売新聞 2013 年 5 月 16 日
児童虐待やストーカー事案などに迅速に対応するため、県警は市民から寄せられた相談
や要望をオンラインで共有する「警察相談相互管理システム(仮称)」の導入を検討してい
る。石川正一郎県警本部長が、15日の定例記者会見で明らかにした。
県警によると、昨年、市民から寄せられた相談や要望、意見は約54万件。各署はこれ
らの情報をパソコンで打ち込み、県警本部の関係部署にメールやファクスで伝えていた。
導入を検討しているシステムは、パソコンで打ち込んだ相談内容をデータベース化し、
オンラインで関係部署が共有する。複数の警察署で同じ内容の相談を受けたケースなど、
関連性のある相談を検索できるため、早く効率的に対応できるようになる。
背景には、横浜市磯子区の雑木林に女児の遺体が埋められていた事件で、死体遺棄容疑
で逮捕された母親(30)が未就学の女児を連れて交際相手の男性宅を転々とする生活を
したため、児童相談所などが母子の所在を把握できなかったことがある。
児童虐待が疑われる情報をデータベース化して集約すれば、迅速な捜査指揮が可能にな
るという。石川本部長は「システム導入を来年度の予算要求の最優先項目にしたい」とし
ている。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行