知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1424 号 2013.7.7 発行
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「図書コン」
「鉄コン」「相撲コン」多様化する街コン…いびつな男女比、粗悪料理の悪質
業者も跋扈
産経新聞 2013 年 7 月 6 日
着物姿で大相撲夏場所を観戦する「街コン」の参加者。街コンの多様
化が進んでいる=東京・両国国技館
街ぐるみの大規模な合同コンパ(合コン)「街コン」の多
様化が進んでいる。従来は地元の有志主催で地域の店舗を男
女が食べ歩くというスタイルだったが、図書館を借り切った
「図書コン」や、「メガコン」と呼ばれる数百人規模の街コ
ンなど特色のある企画が好評を博しているようだ。新たなビ
ジネスモデルとして注目を集める一方、出会いの場を“食い
物”にする業者も現れ、参加者からクレームが寄せられることもあるという。
立ち入り禁止の地下書庫で…
「普段見られない場所に来られてラッキーですね」「何かドキドキ
します」
4月上旬、大阪市西区の市立中央図書館の地下書庫。通常は来館者
が入ることができないスペースで親しげに会話を交わす男女のグル
ープがあった。
地下書庫で普段は見ることができない貴重な資料に見入る「図書コン」の参加者
ら=大阪市西区
閉館後の午後6時に図書館を貸し切りにして開かれた図書コン。こ
の日はあいにくの大雨だったが、普段は入ることのできない書庫で、
数十年前の書籍や希少な歴史書を見ることができるという珍しさも
あり、約100人の男女が参加した。
参加者は複数のグループに分かれて地下書庫を見学し、閲覧席でフリートーク。お気に
入りの異性と席を並べ、好きな本や見学したばかりの地下書庫の話題に花を咲かせていた。
新たな辞書の編纂(へんさん)に取り組む編集者を描いた映画「舟を編む」の公開に合
わせ、街コン情報サイトを運営する「リンクバル」
(東京)が主催。楽しげに会話を弾ませ
る参加者を前に、担当者は「趣味の合う人同士を引き合わせることで、通常の街コンより
もより楽しい場を提供できる。大成功です」と笑顔を見せていた。
「エヴァコン」に相撲、婚活列車も
街コンは平成16年、栃木県宇都宮市で開かれた「宮コン」が発祥とされている。地元
活性化と男女の出会いの場という一挙両得のイベントとして
広がり、昨年にはユーキャン新語・流行語大賞の候補に選ばれ
るなど急速に身近なものになった。
参加者が急増し、「街コン文化」が市民権を得るとともに特
色のある街コンが次々と開催されるようになった。
スタッフに誘導され、
「婚活列車」に乗り込む参加者。鉄道ファンにとっ
てもたまらないイベントだ=東京・新宿
5月には大阪・梅田で人気アニメ「エヴァンゲリオン」のファンを対象にした街コンが
開催された。人気キャラクターの衣装を着るコスプレをした男女らが参加し、アニメ話で
大盛り上がり。また、男女で料理教室を楽しむ「料理コン」のほか、数百人が参加する「メ
ガ街コン」などユニークな街コンが人気を集めている。
勢いに乗る街コンを開催して集客につなげようと、さまざまな業界も企画に力を入れて
いる。
5月19日には、大相撲夏場所8日目を迎えた東京・両国国技館周辺で街コンを開催。
着物姿の男女計100人が参加し、うち24人以上が夏場所も観戦した。
食事をしながらの交流は国技館近隣の飲食店で行われたが、事前に参加者は新弟子力士
の通う相撲教習所で着物に着替え、土俵を背に記念撮影。“保守的”というイメージのある
日本相撲協会だが、街コンと本場所のチケット購入を連動させたり、開催時期を観戦券の
買いやすい日に変更したりと、ファン拡大に“待ったなし”で取り組む。協会担当者は「今
後も継続して開き、本場所の盛り上げにつなげたい」と次の構想も練っている。
一方、街コンをヒントに“婚活列車”を走らせる「The鉄コン!」を企画するのは近
畿日本ツーリストだ。特急車両を貸し切った専用列車を用意し、東京を出発して関東の名
所を日帰りで往復する。
参加条件は20代から40代までの独身者が同性2人で申し込むこと。往路の車内では、
4人掛けのボックス席で自己アピールをするが、どんなに会話が盛り上がっても時間制限
で席替えし、多くの異性に出会うルールだ。
帰りの列車では“敗者”復活の「マッチング車両」も設け、東京に戻るぎりぎりまでカ
ップル成立を後押し。毎回チケットが完売する人気ぶりで、結婚というゴールに向かって
“快走”しようと多くの男女が乗り込んでいる。
経済効果は1430億円
各業界が積極的に開催し、現在は年間で約2千回の街コンが開催されているという。そ
の経済効果はなんと年間約1430億円。関西大大学院の宮本勝浩教授(理論経済学)が
独自に試算したもので、参加費だけで29億4千万円。参加者が使うバスなどの交通費が
9億円、衣装、美容費に30億円かかるとした。
これに加え、街コンをきっかけに交際を始めたカップルなどのデート費用、結婚にこぎ
つけた場合の挙式費用や、街コンの舞台となった飲食店の売上増加額などを試算すると巨
額に膨れあがるという。宮本教授は「街コンは地域の活性化に貢献するだけなく、結婚や
その後の育児も含め、日本の将来にもプラスになる素晴らしいアイデア」と指摘する。
“利益至上主義”の業者も
しかし、街コンが乱立するにつれて悪質な街コン業者も現れたという。
「男女比が偏りすぎていてまったく女性と話せなかった」
「飲食店の料理が粗悪だったり司会進行がいいかげんだった」
宮コンや「ひろコン!」
(広島市)など営利目的ではない街コンを開催する13団体でつ
くる「日本街コン協会」によると、別の団体が主催した街コン参加者からこういった報告
が聞かれることがあるという。
また、関東で企画されたある街コンでは、主催者が一方的に開催を中止したのに参加費
を返還せず、数十人の参加者は泣き寝入りに。このほか、参加店舗を少なくして費用を安
くあげる業者もあるという。同協会は「悪質な業者は利益のみを追求し、地域活性化と男
女の出会いの提供というテーマを忘れてしまっている」と警告する。
街コン4箇条の確認を
こうした現状を受け、同協会を立ち上げた佐々木均氏が、街コン参加希望者に対して、
主催者▽参加店舗▽地元活性化と恋愛支援の両方が目的か▽内容は街に愛着を持ったもの
か-の4つを事前に確認する「街コン4箇条」を制定。同協会は「悪質な業者がいるのは
残念なことだが、事前に参加希望の街コンの情報を確認すればある程度はクオリティを判
断することができる」と呼びかけている。
大阪市立中央図書館での図書コンに参加した大阪市中央区の男性会社員(28)は「毎
日のように図書館を利用していて告知ポスターを見て気になっていた。実際に参加してみ
て趣味の合う女性と知り合えたし、参加してよかった」と笑顔。同図書館の担当者も「こ
のイベントを機に、これまで以上に図書館に来てくれるようになれば」と期待を込めてい
た。
同協会は、図書コンのように参加者と街コン会場の飲食店や施設の双方が発展すること
が大事とし、
「悪質な業者によって街コン全体のイメージが悪くなることもある。参加希望
者はしっかりとイベントの本質を見極め、街コンを楽しんでほしい」と呼びかけている。
「中絶権 認められない」出生前診断訴訟で病院側
読売新聞 2013 年 7 月 5 日
出生前診断でダウン症との結果が出ていたにもかかわらず病院側から「異常なし」と伝え
られたとして、両親が北海道函館市の産婦人科医院「えんどう桔梗マタニティクリニック」
などに1000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、函館地裁(鈴木尚
久裁判長)であった。病院側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を見せた。
訴状によると、母親(43)は2011年4月、同クリニックで胎児の染色体異常の有
無を調べる羊水検査を受け、遠藤力院長(61)から「結果は陰性」と説明を受けた。そ
の後、実際にはダウン症との検査結果が出ていたことが分かった。生まれた男児はダウン
症に起因する合併症によって生後約3か月半で死亡した。
両親は「誤った説明によって、出産するか人工妊娠中絶するかの判断の機会を奪われ、
男児を出生した後に入院治療等で自身や男児が多大な精神的苦痛を被った」と主張してい
る。
病院側は検査結果を誤って伝えた事実は認めたものの「人工妊娠中絶は生命倫理に反す
るために認められておらず、過失によって中絶する権利が侵害されたとの論理は認められ
ない」として請求棄却を求めた。
フラッシュバックに効果か 脳卒中の既存薬
北海道新聞 2013 年 7 月 6 日
つらい記憶が繰り返し突然よみがえる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状の一
つ「フラッシュバック」を減らすのに脳卒中の後遺症を改善する既存薬が役立つ可能性が
高いとして、千葉大の研究チームが効果を確かめる臨床研究を8月にも始めることが、6
日分かった。同大の審査委員会が6月中旬、臨床研究に大筋で合意した。
チームの橋本謙二教授(神経科学)は「薬の効果を証明した上で、世界初の正式なフラ
ッシュバック治療薬として普及させられるよう製薬企業に働き掛けたい」と話す。
無理やり入院させた元夫ら賠償を 離婚訴訟有利を目的、違法 静岡新聞 2013 年 7 月 6 日
精神障害がないのに、配偶者らの同意で入院させられる医療保護入院制度を悪用した元
夫(66)から無理やり病院に搬送されたとして、大阪府交野市の女性(64)らが、元
夫や仙台市の救急搬送会社などに計1900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪
地裁は5日、元夫らに約250万円の支払いを命じた。
判決理由で森木田邦裕裁判長は「精神科受診の必要はなかったのに、離婚訴訟で有利な
判決を得るため搬送し違法。不正な目的で精神科医療の現場を巻き込み、悪質性は高い」
と指摘した。
女性は当時、離婚訴訟中。精神保健福祉法は、係争中の配偶者は同意ができる「保護者」
とはならない。
在宅勤務体験、働く喜び学ぶ/高松養護学校
四国新聞 2013 年 07 月 06 日
インターネットを利用した在宅勤務を体験する職場実習が
1日から5日までの日程で、香川県高松市田村町の県立高松養
護学校(出射隆文校長)で行われた。実習を受けた生徒は、文
章作成ソフトや表計算ソフトの操作のほか、電話やメールでの
ビジネスマナーを学び、働く喜びを体感した。
今回、職場実習を体験したのは、高等部3年の真鍋貴政さん
(17)で、沖電気工業の特例子会社「OKIワークウェル」
(東京)で在宅勤務している身体障害者から、メールや電話を通じて指導を受けた。
最終日の5日は、表計算ソフトで月間スケジュール表を作成する課題に挑戦した。この
ほか、見やすい表やグラフの作り方、電話やメールの応対の仕方などのアドバイスもあり、
真剣なまなざしで作業を進めていた。真鍋さんは「在宅勤務という働き方もあるというこ
とを知ることができてよかった」と話していた。
障害者の3.11銀幕に映す 「逃げ遅れる人々」仙台で上映
河北新報 2013 年 7 月 6 日
物資の受け取りや避難所生活で困難に直面した障害者の一人(左)
。
映画に出演し、その苦労を語った=2011年5月、岩手県山田
町
東日本大震災の被災地で障害者が直面した困難な状況
を記録したドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々 東
日本大震災と障害者」の上映会と討論会が13日、仙台
市青葉区のエル・パーク仙台で開かれる。震災後に障害
者と支援者が設立した「被災地障がい者センターみやぎ」
が主催する。
<福島県中心に取材>
「逃げ遅れる人々」は、全国の障害者団体で設立した東北関東大震災障害者救援本部(東
京)が製作した。
監督は横浜市出身の飯田基晴さん。震災で地震と津波、さらに福島第1原発事故に見舞
われた福島県を中心に、被災した障害者とその家族らを取材した。
ある身体障害者は、避難所で横になるスペースがなく、車椅子の上で2週間を過ごした。
発達障害児の母親は「周囲に迷惑を掛けるから」と避難所に行けず、家族で自宅にとどま
り続けた。
原発事故でほとんどの住民が町を去り、取り残されてしまった視覚障害者の証言もある。
<備えの大切さ訴え>
センターは「障害があるというハンディは、災害が起きると普段にも増して大きくなる。
避難が難しい現実と、日ごろからの備えの大切さを伝えたい」と話す。
上映は午後2時からと同6時半からの2回。それぞれ上映後に、映画の出演者と障害者
団体の代表ら計4人による討論会がある。映画は字幕付き、討論は手話通訳付き。
入場料は前売り800円、当日1000円。連絡先は被災地障がい者センターみやぎ0
22(746)8012。
新発見伝:未知の世界に興奮 大人に人気、変わり種社会科見学
毎日新聞 2013 年 07 月 06 日
<第1土曜>
近年、大人にも大人気の社会科見学。ビール工場や食品工場などの定番以外にも、「変わ
り種」がたくさんある。未知の世界をのぞきに行こう。
東京駅にほど近い日本橋のオフィス街に、壁面を植物に覆われた9階建てのビルがある。
一歩入るとコイが泳ぐ小川が流れ、小川に囲まれたウッドデッキでは、スーツ姿の人たち
が商談する。
ここは、人材派遣大手のパソナグループ東京本部(東京都千代田区)
。若者の就農事業の
取り組みを知ってもらうため、2010年に「人と植物の共生」をコンセプトに本部ビル
を改装した。
「壁面緑化と屋上庭園で室内の温度上昇を抑える、エコな建物です」。2日の
見学会には、JA高知市女性部の約40人が訪れ、案内係の説明を熱心に聞いた。
1階奥へ進むと部屋の真ん中に野菜畑があり、3種類のナスが実を付ける。さらに、天
井に真っ赤なトマトがなる会議室、サニーレタスなどを水耕栽培する植物工場もある。
2階は社員の打ち合わせスペースだが、ゴーヤーをはわせた仕切りで区切られ、日の当
たらない椅子の下で種子を発芽させる。見学した大崎茂子さん(59)は「東京のど真ん
中のビルで野菜が栽培されているのを見て感激した」と
話した。
野菜は試食できないが、1階には同社で働く知的障害
を持つ人のアート工房があり、せっけんやカードなどを
購入できる。
パソナ本部ビル内の野菜畑。天井からミストが噴射されると、見
学者から歓声が上がった
「ホテルといえばきらびやかなイメージですが、一枚
扉を開けると全く違う世界が広がっています」
こう語るのは、ホテルニューオータニ(同区)で、1964年の開業当時から裏方の機
械設備を担ってきたエンジニアの山本正巳さん(69)。言葉にホテルへの愛情と誇りがに
じみ、思わず引き込まれる。
環境に優しい「ハイブリッドホテルプロジェクト」に取り組む同ホテルは、2007年
からレストラン利用客らを対象に「環境施設見学ツアー」をスタート。見学とランチのセ
ットで、料金は6000円だ。
山本さんの案内でエレベーターホール前の扉から地下へ。ジェット機のようなボイラー
のごう音に圧倒される。最大4500キロワットを発電できる自家発電設備で、ホテルで
使う全電力の約3割を賄える。
続いて訪れたのは、厨房(ちゅうぼう)から出る排水を処理する「中水造水プラント」。
600トンの水をためる巨大貯水槽があり、たんぱく質や油分を分解。トイレの洗浄水な
どとして再利用する。厨房から1日5トン出る生ごみは「コンポストプラント」で堆肥(た
いひ)に再生される。乾燥、一時発酵を経て土のようになった堆肥を見せてくれた。
書評:
『脳の個性を才能にかえる』 SANKEIBIZ 2013 年 7 月 6 日
■「普通」を求めない教育伝授
これまで「発達障害」を持つ子供たちへの接し方は「問題のあると
ころを治療して、普通の状態に近づける」という減点方式が主流だっ
た。しかし、多様な才能がうごめく世の中で「普通」ほどつまらない
個性はない。子供の発達障害は、そこに潜む才能をさらに伸ばしてい
かなければならない。
心理療法士で、米国学習発達研究所所長で、特別支援学級の教師を
務める著者が、長年の研究と経験から「いろいろな脳が共存する社会
こそが、真の豊かで健全な社会であり、いま求められているのは、そ
のための教育ではないか」と提唱、具体的方法を伝授する。(トーマ
ス・アームストロング・著中尾ゆかり・訳 2205円、NHK出版)
高架下野菜工場を増設 尼崎や西宮で展開 阪神電鉄
神戸新聞 2013 年 7 月 6 日
阪神電気鉄道(大阪市)は5日までに、尼崎市内の高架下で展開している野菜工場の事
業を強化することを明らかにした。昨年からグリーンリーフの無農薬栽培を開始。沿線の
スーパーや百貨店で販売したところ好評で、需要が増えているという。(桑名良典)
新工場の建設にあたり、同市や西宮市などの高架下で適地を探す。現在、1日に約30
0株を生産しているが、5倍ほどの需要があり、新たな工場の建設でこれに応じたい考え。
年内にも生産を始めたいという。
現在の工場は大物‐杭瀬駅間の高架下にあり、昨年1月から無農薬で水耕栽培している。
栽培面積は約90平方メートル。蛍光灯で24時間照らして成長を促す仕組みだ。
グリーンリーフは系列のコンビニエンスストアや阪神百貨店梅田本店(大阪市)で販売。
阪急西宮ガーデンズ(西宮市)の店舗でも、ジュースにして売っている。
人口減や経済の低迷で鉄道収入が伸び悩む中、新たな収入源に育てたい考えで、藤原崇
起社長(61)は「実験段階から本格的な事業化へのめどがついた」としている。
名古屋
中京テレビ 2013 年 7 月 6 日
ハンディキャップに負けずにがんばるダンスチームが
6日、全国から名古屋市東区の愛知県芸術劇場大ホール
に集結し、得意のダンスを披露した。この障害者のダン
ス大会「ウェルフェア・ダンス・クラシック2013」
は、ダンスにチャレンジする全国の障害者の実力を披露
する舞台として、また、東日本大震災で被災した宮城県
の障害者ダンスチームの支援を目的に行われた。午後の
部では、愛知県西尾市を拠点に活動する障害者ダンスチームと、愛知県などで活躍する健
常者のダンスチームが踊りを披露し、総勢450人にのぼる障害者と健常者のダンサーた
ちが舞台を盛り上げた。また、夕方からは、全国から集まった6つの障害者チームによる
ダンスコンテストが行われた。
被災者支援兼ね障害者ダンス大会
フェイスブック、一般人のなりすまし急増
産経新聞 2013 年 7 月 7 日
交流サイト「フェイスブック」
(FB)で6月中旬以降、友人の名前をかたった「なりす
まし」や見ず知らずの人からの友人リクエストが急増している。4日公示の参院選からイ
ンターネットを利用した選挙運動が解禁されたが、専門家は「友人になりすまして投票を
呼び掛けたり、選挙以外でも金銭をだまし取られたりする恐れがある」と注意を呼び掛け
ている。
明治大学ビジネス情報倫理研究所客員研究員で日本IBMのセキュリティーアナリスト、
守屋英一さんが先月22~23日、インターネット上でのFBのなりすましの実態につい
て調査した。
「私からの友達リクエストは偽物です。無視してください」などと投稿してい
るアカウント(利用者)と、なりすましとみられるアカウントを比較。同じ友人が複数登
録されている場合をなりすましと判断し、分析した。
その結果、なりすましからの友人リクエストは先月17日頃から増加している。22日
には少なくとも1日86件を確認し、6月1~28日では約600人分に上った。1人の
なりすましにつき平均約27人が友達リクエストを承認していたことから、この間に推計
約1万6千人がだまされていたとみられる。
なりすましアカウントの特徴は、登録名がローマ字で、プロフィル写真は性別を男性に
設定した場合の基本画像。それ他の情報は全く登録されていなかった。
なりすましについては、個人情報を大量に取得したり、友人と見せかけて金銭をだまし
取る詐欺目的のソフトウエアなどを作成している可能性があるという。
守屋さんは「怪しい友人リクエストが来たら必ず本人に確認してから承認するなど自己
防衛が大切。なりすましと疑われるアカウントが見つかったらフェイスブックに報告して
ほしい」と注意を促している。
FBをめぐっては、サイト運営会社の元役員らがアイドルグループ「AKB48」元メ
ンバーの前田敦子さんらを装い、出会い系サイトに誘導した被害者から計116億円をだ
まし取ったとみられる事例が確認されている。
(清水麻子)
ネット投票できません
広がる誤解に困惑
富山新聞 2013 年 7 月7日
動画をネット配信する陣営スタッフ。ネット選挙運動は解禁され
たが、ネットでの投票はできない=金沢市内
インターネットを使った選挙運動が解禁された今回の
参院選で、石川県内の一部有権者の間に「ネットで投票
できる」との誤解が広がり、各陣営に投票のやり方など
を尋ねる問い合わせが相次いでいる。県選管は「ネット
では投票できない」と注意を喚起。各陣営は誤解して投
票所に行かない有権者がいる恐れもあるとし、
「投票所に
足を運んで」と勘違い防止に努めている。
5日、金沢市内で、ある陣営の運動員が子ども連れの主婦に投票を呼び掛けたところ、 主
婦はこう応じた。
「ネット選挙解禁でしょ。スマートフォンで投票しとくから」
。運動 員が
ネットで投票できないことを説明すると、主婦は不満そうな顔を見せたという。
別の陣営事務所では高齢女性から「投票したいけど、インターネットは分からんさかい
教えて」との電話があった。中には「何でネット選挙の法律を通したんだ。うちにはパソ コ
ンがないから投票できんぞ」とクレームを寄せる男性や、「ボタン一つで国会議員を選ぶと
は何事や」と怒る男性もいたという。
県選管には障害者団体の関係者から「投票所に行かなくても投票できるようにネット投
票の方法を説明に来てほしい」との依頼があった。県選管は誤解を解いた上で、投票所は バ
リアフリー化されており、介助が必要な場合は係員に気軽に頼んでほしいと説明した。
今回の参院選で解禁されたのは「ネット選挙運動」
。ホームページや交流サイト、ブロ グ、
動画サイトなどで投票の呼び掛けや演説日程の告知が可能となった。ネットでの投票がで
きるようになったわけではない。総務省の広報誌に掲載された漫画では、「早速、ネ ット
で投票しちゃうのだ」と話すお父さんをお母さんが正す場面がある。
県内のある陣営幹部は「有権者がネットで投票できると勘違いしたまま投票所に行きそ
びれたということになっては困る」と述べ、期日前投票の呼び掛け徹底でネット利用層の
票を早めに取り込む構えだ。
障害ある子と湖上の風に
読売新聞 2013 年 7 月 7 日
◇立命館大ヨット部
障害のある子どもたちにヨットで湖上の風を感じてもらおうと、立命館大ヨット部が6
日、大津市柳が崎の県立柳が崎ヨットハーバー周辺の琵琶湖で体験会「チャレンジヨット
2013」を開いた。
今回で21回目を迎え、
「京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)」
(京都市上
京区)から保護者を含め12人が参加。部員らと4人乗りヨット6艇に分かれ、爽やかな
夏風に吹かれて沖へと繰り出した。
ヨットは風を受け、スイスイと疾走。時折、速度が上がったり水しぶきが高く上がった
りすると、参加者らは歓声を上げて喜んでいた。京都府久御山町、藤田綾夏さん(24)
は「予想以上のスピードで少し驚いたけれど、気分爽快だった」と話した。
参加者らは帆走の後、港で部員やOBら約50人とバーベキューなどで交流を深めた。
同大学2年経済学部、村山一樹さん(21)は、「参加者の笑顔を見て、自分の大好きなヨ
ットに、こういう社会貢献の仕方があると分かり、うれしかった」と話した。
仮設見守り事業
人手不足
不安定な雇用形態敬遠 被災3県
河北新報 2013 年 07 月 07 日
仮設住宅を訪問し住民と笑顔で会話を交わす生活支援員=6月中旬、
宮城県南三陸町戸倉
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で、仮設住
宅を訪問する見守り事業の人員確保が難しくなっている。訪
問員の雇用は、契約期間が1年の国の補助制度を活用してお
り、不安定な身分が敬遠されているとみられる。仮設住宅で
の生活は長期化が予想され、被災自治体は制度の抜本的な改
善を国に求めている。
「お花がきれいに咲いたね」
。6月中旬、宮城県南三陸町戸倉の津の宮仮設住宅団地で、
町社会福祉協議会の生活支援員2人が、笑顔で住民と言葉を交わした。
津波で自宅が流された無職阿部清幸さん(78)は、「毎日のように巡回してもらうだけ
で力強く感じる。心のつながりができる」と支援員の訪問に感謝する。
町社協は2011年7月、被災者の引きこもりや孤独死を防ぐため、町内外の仮設住宅
の見守り訪問事業を始めた。国の緊急雇用対策事業などを活用し、職を失った被災者を支
援員として雇う。
震災で職場を失った阿部福美さん(50)は同年8月から支援員として働く。
「被災者だ
から被災者を支えられる面があると思う」と意義とやりがいを語る。
現在、町社協が必要とする支援員は100人。これに対し、充足数は79人(6月初め)
にとどまる。
同事業の補助期間は原則1年で、継続には国の許可が必要。各支援員は1年ごとに契約
更新が求められる。町社協は、不安定な雇用形態がなり手不足の大きな要因とみている。
待遇面での格差も課題に浮上している。復旧、復興が進む中、被災地では人手不足に伴
い賃金相場の上昇が続く。同町の支援員の時給は800円。他業種の賃金が上がれば、な
り手がさらに減る恐れもある。
岩手、福島両県も状況は同じだ。見守り活動の訪問員は、緊急雇用対策のほか「地域コ
ミュニティー復興支援」
「セーフティーネット支援対策」など厚生労働省の補助事業を活用
して雇用するが、いずれも期間は1年。
岩手県地域福祉課は「仮設住宅が1、2年でなくなる状況ではない。訪問事業は継続す
る必要がある」と強調。福島県社会福祉課も「訪問員は一生懸命に働いている。不安定な
雇用状態を改善したい」と話す。
岩手、宮城、福島3県は制度改善を国に求めるが、反応は芳しくない。
厚労省は「被災地への配慮は必要だが、いずれの制度も臨時で短期の
雇用を想定している補助事業。人材育成が図られ、将来的には民間の力
で実施されるのが望ましい」
(地域雇用対策室)との姿勢だ。
南三陸町社協は「国は被災者支援の観点が乏しい。コミュニティーの
基盤づくりになる訪問事業が安定的に続けられるよう、制度を見直して
ほしい」と訴える。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行