研究紀要 - もりや市教育委員会ポケット

平成26年度
研究紀要
守谷市教育研究会
目
次
あいさつ
守谷市教育委員会教育長
守谷市教育研究会 会長
・・・・・・・・・・・1
事 業 計 画
研究経過報告
研究部報告
A研究部1班(重点)
国語
理科
家庭・技術家庭
英語
道徳
・・・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・4
A研究部2班(非重点)
社会
算数・数学
生活・総合的な学習の時間
音楽
図工・美術
体育・保健体育
特別活動
・・・・・・・・・・・5
・・・・・・・・・・・9
・・・・・・・・・・13
・・・・・・・・・・17
・・・・・・・・・・21
・・・・・・・・・・25
・・・・・・・・・・26
・・・・・・・・・・27
・・・・・・・・・・28
・・・・・・・・・・29
・・・・・・・・・・30
・・・・・・・・・・31
B研究部
教育課程
学校図書館
特別支援教育
情報教育
生徒指導
学校事務
キャリア教育
学級経営
学校健康教育
人権教育
・・・・・・・・・・32
・・・・・・・・・・33
・・・・・・・・・・34
・・・・・・・・・・35
・・・・・・・・・・36
・・・・・・・・・・37
・・・・・・・・・・38
・・・・・・・・・・39
・・・・・・・・・・40
・・・・・・・・・・ 41
研究論文応募状況
・・・・・・・・・・42
研究部員名簿(研究同人として)
・・・・・・・・・・43
編集後記
・・・・・・・・・・45
表紙写真
教育論文作成研修会風景(左上)
松前台小学校研究発表会(右上)
小中学校音楽会(左下)
守谷中学校研究発表会(右下)
守谷市一貫教育パンフレット(中央)
「学び続ける教師,前進する教育研究会」
守谷市教育委員会教育長 後藤 光良
本年度は,松前台小学校と守谷中学校が2か年の研究成果の発表を行いまし
た。松前台小学校は,単元を貫く言語活動の研究を通して「自分の思いや考え
を表現できる児童の育成」を図る取組でした。また,守谷中学校は,テーマ発
問と話し合い活動を重視することによって授業改善を図り「人間としてのより
よい生き方を見つめる道徳の時間の在り方」を追求する取組でした。いずれも
現在の児童生徒の課題となっていることであり,これからの時代を生きていく
うえで育てておきたい力です。得られた成果はチームとしての両校の学校力,
同僚力によるものであると思います。真摯に研究に取り組んでいただいた松前
台小学校,守谷中学校の先生方に感謝いたします。
ここ数年,若い先生が多数赴任され,学校は新たな活気に満ちてまいりまし
た。ベテランの先生と若い先生が子どものために共に研究し,子どもに夢と活
力を与え育てている様子がどの学校を訪問しても伺えることは大変うれしいこ
とです。3年目を迎えた「若手教員育成研修会」も杉本,町田校長先生の熱い
講演をもって終了となりました。出席者の感想を読むと,感動したこと,影響
を受けたこと,教職を選んでよかったこと,もっと研鑚しなければいけないと
思ったことなどが素直に書かれていました。お二人の校長先生はじめ今まで授
業公開,講師として協力いただいた先生方にお礼を申し上げます。若手教員が
心を打たれ,教員が誇りをもてる職であると感じたのは,子どもの姿に悩み,
喜び,成長のために日々学び努力し続けているベテランの先生方の姿でした。
この研修から,1年目には1年の成長があり,3年目には3年の成長があるこ
とを改めて感じせられました。では,10年目,20年目,30年目の先生に
はどうか。若手教員だけではなく,子どもも保護者も(同僚も)成長し続けて
いる先生に魅力を感じるのでしょう。
「志は根気によって成就する」は,放課後
子どもプランの統括責任者である持田正彦先生の講演でのお話です。子どもた
ちに我慢強い心を育てるためにも,教師自身が常に学び続ける姿勢を持ち続け
てほしいと思います。
守谷型保幼小中高一貫教育は2年目を迎え,
「学びのプラン」をもとにした授
業改善等が順調に進んでいます。「いじめ防止フォーラム」や「あいさつ運動」
の広がり,交流教室や道徳授業の新たな展開など工夫された取組も行われまし
た。皆さんや保育所・園,幼稚園,守谷高校の先生方の協力により,小中を中
心に保幼小と中高の連携も充実してきました。次年度は守谷型「保幼小中高一
貫教育」の形が完成できるよう取り組んでいく年となります。皆さんのアイデ
アと主体的な取組に期待しております。
守谷の子どもたちのために何ができるか,
共に考え,
実践していきましょう。
平成26年度 事 業 計 画
1
研究テーマ
新しい時代に対応し,たくましく生きる力を育む教育実践の在り方
~小中一貫教育 義務教育9年間を見通して~
2
研究部活動について
(1)A研究部(授業研究の実施)
【1班(重点)
】
積極的に授業公開を行う。
① 国語教育研究部
④英語教育研究部
②理科教育研究部 ③家庭・技術家庭教育研究部
⑤道徳研究部
【2班(非重点)】
⑥社会科教育研究部
⑦算数・数学教育研究部
⑧生活,総合的な学習の時間研究部 ⑨音楽教育研究部
⑩図工・美術教育研究部
⑪体育・保健体育教育研究部 ⑫特別活動研究部
(2)B研究部
①教育課程研究部
②学校図書館研究部
③特別支援教育研究部
④情報教育研究部
⑤生徒指導研究部
⑥学校事務研究部
⑦キャリア教育研究部
⑧学級経営研究部
⑨学校健康教育研究部
⑩人権教育研究部
(3)夏季一斉研修の実施
(4)
3
基礎学力調査テストの実施(問題作成,集計・分析)
① 実施教科
国語,算数
② 対象学年
小学校第1学年,第2学年
研究指定校について
【1年次】
【2年次】:完結発表
・大井沢小学校
・松前台小学校
・松ケ丘小学校
・守谷中学校
平成26年度
研
究
経
過
報
1 事業報告
4月10日 教育研究会役員会
4月28日 教育研究会総会並びに研究部員会
6月20日 教育研究会役員会・研究部長会
・ 夏季一斉研修について
・ 授業研究,市指定研究について
・ 教育論文作成研修会について
・ 研究紀要作成について
・ 基礎学力調査テストについて
・ 会計について
8月5日 教育研究会夏季一斉研修会
研 究 部 名
教育課程
国語教育
社会科教育
算数・数学教育
理科教育
生活科・総合的な学習の時間
音楽教育
図工・美術教育
体育・保健体育教育
家庭・技術家庭教育
英語教育
告
御所ケ丘小学校
守 谷 小学校
御所ケ丘小学校
月 日
8/4
8/5
8/5
8/4
8/5
8/5
8/19
8/5
8/5
8/5
8/5
研 究 部 名
道徳教育
特別活動
学校図書館教育
情報教育
生徒指導
学校事務
キャリア教育
学級経営
学校健康教育
人権教育
8月7日 教育論文作成研修会
2月25日 教育研究会役員会・研究部長会
月 日
8/5
8/5
8/5
7/25
8/5
8/5
8/5
8/5
8/8
8/1
守 谷 小学校
御所ケ丘小学校
3月上旬 平成26年度研究紀要発行
事務局
3月下旬 教育研究会役員会
御所ケ丘小学校
2 授業研究
研 究 部
期
日
授 業 提 案 者
会
場
10 月 10 日 松前台小学校: 立花 美知子 先生
松前台小学校
7月 9日 守谷中学校 : 緑川 梨恵
12 月 5日 守谷小学校 : 佐々木 優子
風見 陽子
7月 8日 黒内小学校 : 小林 綾乃
10 月 1日 愛宕中学校 : 川上 優紀
1月16日 高野小学校 : 青山 祐一
先生
先生
先生
先生
先生
先生
守谷中学校
守谷小学校
家庭・技術家庭教育
10 月 29 日 大井沢小学校: 野崎 裕美
先生
大井沢小学校
道徳教育
11 月 7日 守谷中学校 : 倉岡 正英
先生
守谷中学校
国語教育
理科教育
英語教育
3 研究発表会
発 表 校
松前台小学校
守谷中学校
黒内小学校
愛宕中学校
高野小学校
期
日
研
究
テ ー マ
10 月 10 日 自分の思いや考えを表現できる児童の育成
~国語科の説明的な文章における単元を貫く言語活動を通して~
11月 7日 人間としてのよりよい生き方を見つめる道徳の時間の在り方
~自己を見つめ,気付きを深める指導法の工夫を通して~
研究部報告
<A研究部> 1班
国
語
理
科
家
庭・技術家庭
英
語
道
徳
国語教育研究部
1
研究主題
9年間を見通して系統的・継続的に言葉の力を育成する国語科指導の在り方
-守谷市一貫教育『国語科プラン
2
言葉の力』の作成と活用を通して-
実践
(1) 守谷市教育研究会総会及び国語教育研究部会
ア
期日
4月28日(月)
イ
場所
守谷小学校
ウ
研修内容
○
研究組織,研究テーマ,事業計画に係る協議
(2) 夏季一斉研修会
ア
期日
8月5日(火)
イ
場所
北守谷公民館
ウ
研修内容
○
守谷市一貫教育『国語科プラン
○
実践報告
言葉の力』の内容及び作成の手順について
・県教育研修センター研究協力員としての取組
御所ケ丘小
嶋田 知成 先生
(3) 授業研究会及び部員会
ア
期日
イ
場所
ウ
研修内容
①
10月10日(金)
【授業研究会】松前台小学校
授業研究会(授業者:松前台小
【部員会】北守谷公民館
立花 美知子 先生)
※
学習指導案は後掲
《参観者からのおもな感想》
1
単元構成について
○
単元を貫く言語活動を位置付けた授業のポイント(①付けたい力の明確化,②
それを身に付ける言語活動の精選,③言語活動の位置付け,④児童の主体性の重
視)をすべてクリヤーした単元構成や,丁寧な本時の指導から多くを学ぶことが
できた。
2
単元を貫く言語活動について
○
クイズ作りに必然性を生じさせ,意欲を高める指導を行っ
ていた。説明文でクイズ作りをする効果は,3つある(①内
容を正しく読める,②目的的に読める,③問いと答えの関係
に気付ける)。本単元では,①と②の効果が得られる。本時の
指導では,「答え」=「すごい」という価値付けをし,それを
踏まえて問題を作らせているところに感心した。
3
交流時における適切な助言について
○
活発な「お話タイム」や,つまずきに対する指導者の適切な助言に感心した。
C1「全員3番だから,3にしよう。これを答えにしない
といけないんだから…」
C2「8個分だよね」
C1「『コウテイペンギン』から書き始めれば分かりやす
いね」
(C1が話し合いをリードし,C2が書き始めた)
C1「『何こ分くらいのたまごの』より『たまごを』の方が分かりやすいよ」
(途中略)
(C2が『~何こ分くらいのたまごのおもさの大きさ~』と書いてしまう)
T 「もう一回読み直してみましょう。何の何個分なのかな? 何か足りないような気がするよ」
(C2は,余計な表現に削除線を入れ,『ニワトリのたまご』と書き入れることができた)
4
②
言葉の力を身に付ける指導について
○ 言葉にこだわる児童の姿を見て,言葉の力が身に付いていることが分かった。
次のような指導が参考になった。
・「『どうして』と聞かれたら,どう答えるの?」という発問
・「この問題に何か足りないんだよね」,「どこに(言葉を)入れたらよかったの
かな?」という発問
・「ことばのおどうぐばこ」の意識化 など
部員会
○ 守谷市一貫教育『国語科プラン 言葉の力』の作成研修
・作成に係る助言者
御所ケ丘小 嶋田 知成 先生
(4) 国語教育研究部会
ア 期日 11月19日(水)
イ 場所 北守谷公民館
ウ 研修内容
○ 県芸術祭美術展覧会作品審査及び表装
○ 守谷市基礎学力テスト問題作成委員会
○ 守谷市一貫教育『国語科プラン 言葉の力』の作成に係る確認
(5) 守谷市基礎学力テストの結果分析(部会の特設はしない)
3
成果と課題
(1) 成果
ア 昨年度から作成を開始した,守谷市一貫教育『国語科プラン 言葉の力』の見直し,訂
正を行うことで,より系統的のあるプランを作成することができた。
イ 研究校の参観や部員会での研修をとおして,「単元を貫く言語活動」を位置付けた授業
実践や,言葉の力を身に付けさせる新たな授業づくりの方向について学ぶことができた。
(2) 課題
ア 市内の小中学校で,守谷市一貫教育『国語科プラン 言葉の力』が有効に活用されるた
めの部員研修が必要である。
イ 国語科における効果的な乗り入れ授業の在り方について研究を深めていきたい。
第2学年1組
国語科学習指導案
指導者
1
T 1
T 2
立花
千葉
美知子
彰子
単元名
「どうぶつのひみつクイズ」を作り,1年生にクイズを出そう
―ビーバーの大工事―
2 身に付けさせたい力
○ 順序に気をつけて文章を読み,大事な言葉や文を書き抜く。
(読み取る力)
○ 大事な言葉や文を押さえ,語と語や文と文とのつながりを考えて書く。
(表現する力)
3 単元を貫く言語活動とその特徴
本単元を貫く言語活動として「動物の生態について書かれた本を読んで『どうぶつのひみつクイ
ズ 』 を作 り , 交 流 する 。」 を位 置 付け た。 クイ ズ を作 るた め には ,文 章の 中 の大 事な 言葉 や 文を 書
き抜く活動が必要とされる。ここで言う大事な言葉や文とは,時間や事柄の順序,秘密や驚き,予
想外の情報やこれまでの知識を覆すような情報にあたる部分や,知りたい情報のキーワードと捉え
る。これらの大事な言葉や文が答えになるようなクイズを作っていくのである。ビーバーが巣を作
るまでの作業の様子を順序に気を付けながら読み取って「ビーバーのひみつクイズ」を作り,それ
を活かして,自分が興味をもった動物に関する「どうぶつのひみつクイズ」を作る活動へとつない
でいく。作ったクイズは,学級で交流した後,1年生との交流も位置付け,児童の学習意欲を高め
させる。クイズを作ったりクイズに答えたりする活動は,文章の中の大事な言葉や文を書き抜き,
それをもとにして文章に表現するということから,本単元のねらいを実現するのにふさわしい言語
活動であると考えた。
4 単元の構想(略)
5 単元について(略)
6 目標
○ 動物の生態について書かれた図鑑や科学読み物などのいろいろな動物の本を読んで「どうぶつ
のひみつクイズ」を作り,興味をもって取り組もうとする。
(国語への関心・意欲・態度)
○ 興味・関心をもった情報から取り上げる事柄を選び,語や文のつながりを考えてクイズの問題
を作ることができる。
(書くこと)
○ 「どうぶつのひみつクイズ」を作るために,時間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容
の大体を読み,クイズに出題する事柄を見付けることができる。また,文章の中の大事な言葉や
文を書き抜くことができる。
(読むこと)
○ 文の中における主語と述語との関係に気を付けて読むことができる。
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項)
7 単元の評価規準
国語への
関心・意欲・態度
書く能力
読む能力
言語についての
知識・理解・技能
①興味をもってクイズを ④文章から読み取った ⑤順序に気を付けて, ⑧主語と述語の関係
聞き,学習の見通しを
ことをもとに,クイ
大事な言葉を見付け
に気を付けて,文
もとうとしている。
ズの問題と答えを考
ながら,文章を読ん
章を正しく読んで
②ビーバーの生態につい
えて,分かりやすく
でいる。
いる。
て書かれた文章に興味
書いている。
⑥動物の生態について
をもち,進んで学習に
書かれている本から
取り組もうとしている。
知りたいことを見付
③「どうぶつのひみつク
けて読んでいる。
イズ」作りに意欲的に
⑦書いたクイズや解答
取 り 組 ん だ り ,ク イ ズ を
を読み合い,感想を
出し合ったりしている。
伝え合っている。
8 指導計画及び評価計画(15時間扱い)(略)
9 本時の指導
(1)目標
「おためしクイズ作りタイム」を通し,単元の学習の仕方に見通しをもつことができる。
(2)準備・資料(略)
(3)研究主題に迫るために
本時は単元の導入の時間にあたるので,教師が用意したクイズに答えるとともに,実際にクイ
ズ作りをしてみる「おためしクイズ作りタイム」を取り入れた。初めて読む文章に抵抗がある児
童がいるので,動物の生態について書かれた本から教師が編集した簡単な文章を使う。児童が容
易に動物の「すごい」を見付けたり,問題作りをしたりすることで,本単元の学習に意欲をもた
せ ,1 年 生 に ク イズ を 出 すま での ゴ ール に向 かっ て の見 通し を もて るよ う にす る。 また,「言 葉
のお道具箱」(「問い」の文に使われる言葉を示した掲示物)を提示し,本単元でクイズを作る際
に必要になってくる言葉をしっかりと押さえ,今後のクイズ作りのヒントとして参考にできるよ
う にし て お く 。 各児 童 の 「す ごい 」 を共 有す る場 面 では,「す ごい くん 」 と称 した ネー ム プレ ー
トを貼ることで,友達との思いの同じところや違いに気付かせていく。これらの手立てをとるこ
とで児童の表現力の向上に結び付けていきたい。
(4)展開
時間
3
8
25
4
支援と評価
(○は評価 ☆研究主題に迫るために)
(※は『学びのプラン』との関連)
T1
T2
1 本時の学習課題をつかむ。
・本単元のゴールとなる,ク ※ ノ ー ト を 取 ること
イズに答えたり作ったりす
が苦手な児童に,
先生がかんがえたクイズにこたえ,
る活動を実際にやってみる
板書を正確に写せ
クイズ作りにチャレンジしよう。
ことを知らせ,本時への意
るように支援する。
欲をもたせる。
・ 学 習 計 画 表 を 掲 示 し , 本 時 ・「今日の学しゅう」
の学習の流れを押さえ,見
にマグネットを貼
通しをもたせる。
り,学習の進度状
況が視覚的に分か
るようにする。
2 教師の出題に答える。
・クイズの問題を掲示し,内 ・ 文 章 が 書 い てある
(1)クイズの問題を読む。
容を押さえる。
プリントと解答用
(2)教師の範読を聞き,文章の中から ・ 答 え を 知 っ て い る 場 合 も 考
紙を配る。
答えの部分を探し,赤でサイドライ
えられるが,必ずサイドラ ・ 答 え に あ た る文が
ンを引く。
インを引いてから答えを書
見つけられない児
(3)解答用紙に答えを書く。
くようにする。
童を支援する。
(4)答えを確認する。
3 「おためしクイズ作りタイム」を行 ・ ク イ ズ 作 り に は ど の よ う な
う。
秘密があり,どのようにす
ればクイズを作ることがで
きるのかを確認し,クイズ
作りへの意欲をもたせる。
(1)文章を読んですごいと思ったこと ・ サ イ ド ラ イ ン は 一 文 ず つ 引 ・ 文 章 を 読 む の が 苦
(初めて知ったことや驚いたこと)
かせるようにする。
手な児童に寄り添
に赤でサイドラインを引く。
い,一緒に読んで
支援する。
(2)全体で交流する。
☆ 黒 板 に 掲 示 し た 文 章 に 「 す ・「 す ご い く ん 」 が
・自分がすごいと思ったことの中か
ごいくん」を貼らせ,全体
うまく貼れない児
ら ,「 す ご い 度 」 が 1 番 の 箇 所 に
でそれぞれの児童の思いを
童を手伝う。
「すごいくん」を貼る。
共有する。
(3)サイドラインを引いたところが答 ☆ 「 言 葉 の お 道 具 箱 」 を 提 示 ・ 問 題 文 が 作 れ な い
えになるように,グループで問題の
し,これまでの学習で問題
グループには,「言
文を考える。
の文を作るときに使われて
葉のお道具箱」に
きた言葉(5 W 1 H 等)
示した言葉が書い
をしっかりと押さえる。
てあるカードをヒ
・「 す ご い 度 」 が 高 い 文 を 1
ントとして渡し,
つ選び,3人のグループで
支援する。
考えるようにする。終わっ
たら2問目にも挑戦するよ
うに助言する。
(4)どんな問題ができたか全体で発表 ※ 全 員 に 聞 こ え る 声 の 大 き さ ・ 集 中 力 が 持 続 し な
し,確認する。
で話すように助言する。
い児童を見守る。
例
※話をする人の方を向いて聞
・お父さんは,どのようにしてたま
くように助言する。
ごをあたためるのでしょう。
・問題と答えが整合性のある
・コウテイペンギンのたまごは,ど
ものであるか確認する。
ンなたまごでしょう。
○「おためしクイズ作りタイム」に興味をもっ
・お母さんは,どうして海に行くの
て取り組もうとしている。
でしょう。
(観察・ワークシート)
4 今後の学習の流れを知る。
・単元の流れについては,今
・「ビーバーの大工事」を読み,
後も授業の時には教室に掲
「ビーバーのひみつクイズ」を作
示しておくようにし,ゴー
る。
ルまでの見通しをもたせる。
↓
☆オープンスペースの「動物 ・ 付 箋 紙 が 貼られた
・動物についての本を読み,「どう
の本のコーナー」にある本
本を見本として見
ぶつのひみつクイズ」を作り,友
を読書の時間等に積極的に
せる。
達とクイズを出し合う。
読 む よ う に し ,「 す ご い 」
↓
と感じるところには,自分
・1年生に「どうぶつのひみつクイ
の名前を書いた付箋紙を貼
ズ」を出す。
っておくよう呼びかける。
5 5
学
習
内
容
及
び
活
動
本時の学習をノートに振り返る。
ふ (振り返り)と ・ 振 り 返 り が 書けな
・ノートに○
して,本時の「おためしク
い児童には,クイ
イズ作り」についての感想
ズ作りの感想を聞
を書くようにする。
き取り,書かせる
ようにする。
理 科 教 育 研 究 部
1
研究主題
思考力,判断力,表現力を育む新しい理科教育の創造
~科学的な思考力を育むための指導法の工夫・改善~
2
研究の取組
月 日
4月28日
会 場
守谷中学校
6月30日
守谷中学校
7月
9日
守谷中学校
7月
9日
けやき台中学校
8月
5日
けやき台中学校
8月12日
9月19日
9月20日
9月24日
龍ケ崎松葉小
守谷市役所
守谷市役所
守谷市役所
10月4・5日
エキスポセンター
10月 25・26 日
県自然博物館
10月 25・26 日
県立青少年会館
11月 2日
11月15・
16日
手賀沼アビスタ
11月 20・21 日
つくば市中学校
12月
守谷小学校
5日
つくばカピオ
研
修
内
容
・研究部会(組織づくり,研究テーマ・年間計画作成)
※いばらき理科教育推進事業の研修
◎いばらき理科アイテムを活用した授業研究会について
・研究部会(中学校部会)
○思考力・判断力・表現力を育む新しい理科教育
○いばらき理科アイテム公開授業指導案検討会
・小中合同授業研究会(兼県南教育事務所管内授業研究会)
<いばらき理科アイテムを活用した県南地区授業実践>
○単元名:植物の生活と種類
「種子をつくらない植物のなかま」
(中学1年)
守谷市立守谷小学校 教諭 緑川 梨恵 先生
講師:守谷市教育委員会 指導主事 鈴木 優子 先生
・研究部会(守谷市及び県南科学研究作品展・発明工夫展
打合せ,理科教育研究部夏季研修会についての確認等)
・夏季研修会
テーマ「科学的な思考力を育むための指導法の工夫・改善」
「理科好き児童生徒を育てるものづくり体験」
○小学校部会「言語活動を充実し,思考力・判断力・表
現力を育てる指導の工夫」
○中学校部会「いばらき理科アイテムを活用した授業の工夫」
☆身近なものづくり科学体験「飛ばそう!巨大熱気球」
講師:守谷市立けやき台中学校 教頭 小口 勝洋 先生
(守谷市教育研究会 理科教育研究部長)
・郡市合同理科実技研修講座(兼県南地区理科実技研修会)
・守谷市科学研究作品展・発明工夫展作品搬入・審査
・守谷市科学研究作品展・発明工夫展公開(~24日)
・守谷市科学研究作品展・発明工夫展作品搬出
・県南科学研究作品展・発明工夫展出品
・県科学研究作品展出品
・県発明工夫展出品
・ジャパンバードフェスティバル2014環境学会発表
・つくばサイエンスコラボ2014における実技研修会
(兼県南地区理科実技研修会)
・関中理茨城大会への参加研修
・小中合同授業研究会
「思考力,判断力,表現力を育むための指導法の工夫・改善」
~自分の思いを表現でき,たくましく生きる児童の育成~
○単元名:「水よう液の性質」(小学6年)
守谷市立守谷小学校 T1 教諭 佐々木 優子 先生
T2 教諭 風見 陽子 先生
講師:守谷市立けやき台中学校 教頭 小口 勝洋 先生
(守谷市教育研究会 理科教育研究部長)
・研究部員会
○今年度の成果と反省及び次年度への対応確認
○研究部及び新教材活用研究実践報告書の確認
3
実践研修の内容
(1)
いばらき理科アイテムを活用した公開授業研究会及び研究協議会 (7月9日)
生徒の科学への興味・関心を高めることをねらう新教材「いばらき理科アイテム」
を活用した研究授業の提案及び研究協議会を通して,新教材の教育効果を検証し,教
材の改善に役立てた。また,新教材の活用法について研修を深め,理科担当教員の理
科指導力の向上を図ることができた。
提案授業
1年
植物の生活と種類
種子をつくらない植物のなかま
守谷市立守谷小学校
講師:守谷市教育委員会
指導主事
鈴木
教諭
優子
緑川
梨恵
先生
先生
(2) 夏季研修会(8月5日)
守谷市教育研究会理科教育研究部長で,守谷市立けやき台中学校教頭の小口勝洋先
生を講師に「科学的な思考力を育むための指導法の工夫・改善」と「理科好き児童生
徒を育てるものづくり体験」をけやき台中学校で実施した。
科学的な思考力を育むための指導法の工夫・改善では,小学校部会「言語活動を充
実し,思考力・判断力・表現力を育てる指導の工夫」と中学校部会「いばらき理科ア
イテムを活用した授業の工夫」に分かれて,学習指導の展開における工夫・改善や授
業研究の成果と課題等について研修を行った。
また,身近なものを利用したものづくり教材を活用した研修を実施した。理科好き
児童生徒を育てるには,理科の日常化「感じ・考え・実感する」(ものづくりの充実)
体験が大切である。児童生徒には,「作る・遊ぶ・学ぶ」体験を通して,科学の目を大
きくふくらませることが重要である。そこで,「飛ばす」をテーマに「飛ばそう!かさ
袋ふうせんロケット・プチロケット・水ロケット・巨大熱気球」のものづくり体験研
修を実施した。特に,巨大熱気球が大空に舞い上がったときの大歓声と拍手は,大変
感動的だった。
(3) 理科実技研修会(兼県南地区小中学校理科観察・実験実技研修会)
①
郡市合同理科観察・実験実技研修講座(8月12日)
龍ケ崎松葉小学校が会場となった。理科好きで科学に強い児童生徒の育成を図る
ため,教師の実技指導を図ることと,理科の免許のない小学校教師の観察・実験の
技能を 高め るこ とを 目的と して 研修 会に参 加し た。「化 学実 験」・「 物理実 験」・「 生
物観察実験」・「教材教具」の研修講座を通して,観察・実験の技能を高めることと,
実技指導の向上を図ることができた。
②
つくばサイエンスコラボ2014における実技研修会(11月15・16日)
つくばカピオアリーナと大清水公園が会場となった,つくばサイエンスコラボ科
学と環境のフェスティバル2014出展ブースを視察し研修した。つくば市の研究
機関研究者や学校教員等による「わかりやすい科学実験や体験」をはじめ,「児童・
生徒の科学作品展」,「観察・展示コーナ」など,「科学」をぐっと身近に感じさせて
くれる体験型イベントであった。子どもから大人まで楽しめる「つくば科学フェス
ティバル」で,科学の楽しさ,驚きや発見に出会うことができた。
(4) 関東甲信越地区中学校理科教育研究会茨城大会への参加研修(11 月 20・21 日)
①
研究主題「科学的な資質や能力を育み,豊かな未来を創造する理科教育」
②
大会主題「思考力,判断力,表現力を育む新しい理科教育の創造」
③
会
場
全体会 ホテルグランド東雲
公開授業 竹園東中・吾妻中・春日中
(5) 授業研究会及び研究協議会(12月5日)
①
守谷小学校校内授業研究会
テーマ「思考力,判断力,表現力を育むための指導法の工夫・改善」
~自分の思いを表現でき,たくましく生きる児童の育成~
②
提案授業
守谷市立守谷小学校
教諭
教諭
佐々木優子
風見 陽子
先生(T1)
先生(T2)
6年
目標
水よう液の性質
水溶液には,気体がとけているものがあることを,二酸化炭素を水にとかす
実験から考えることができる。
理科における言語活動の充実のとらえ方
③
自然事象を科学的に見る目を養うために,科学的用語や概念,既習事項などを使
って,観察・実験で分かったことを記録したり,説明したりする活動を充実する。
④
研究協議
ア
理科の学習で言語活動によって付けたい力
理科において,見通しをもって実験・観察を行い,事実を正確にとらえて実験
・観察の結果を整理し考察する学習活動や,科学的な言葉や概念を使用して考え
たり説明したりするなどの学習活動を充実することによって,科学的な見方・考
え方ができるようにする。また,一人一人が考えを自由に表現したことを教師や
仲間が価値付けたり,反論したり,納得して受け入れたりすることによって,表
現力を高め,科学的な考え方を広げることもできるようにする。
イ
課題解決のために探究する学習活動を一層重視し,言語活動を充実する。
科学的な思考力・表現力の育成を図るためには,児童が目的意識をもって観察
・実験を主体的に行うとともに,問題の発見,実験の計画と実施,器具などの操
作,記録,データの処理,モデルの形成,規則性の発見など,課題解決のために
探究する学習活動を一層重視し,科学的な概念を使用して考えたりするといった
言語活動を充実することが必要である。
また,科学的に事物・現象を見取るためには,事実を客観的にとらえる力が求
められる。そのためにも,事実を絵や図,文などで詳しく記録するといった言語活
動の技能を伸ばすことが大切である。
(6)
科学研究作品展・発明工夫作品展(市展・県南地区展・県展)
本年度の校内展・市展の出品状況は下表の通りである。各校における校内審査によ
って選ばれた作品(科学研究作品:小97点,中29点
発明工夫作品:小20点,
中6点)を集め,9月20日(土)から9月24日(水)までの5日間,守谷市役所
1階ロビーにて作品展を開催した。この中から,科学研究作品では小学校7点と中学
校1点を,発明工夫作品では,小学校20点と中学校6点を県南地区展に出品した。
科学研究作品部門では,黒内小学校児童作品の「シロツメクサの葉の開閉につい
てパート2~体内時計のメカニズムを探る~」「それいけ!だんご虫
本当にジグザ
グにすすむの?第2弾」「てのふやけのなぞを追え!」とけやき台中学校の「アゲハ
チョウの観察パート7~緑色の蛹と茶色の蛹はどうしてできるのか?」が県南地区展
で金賞を受賞した。黒内小学校の作品「シロツメクサの葉の開閉についてパート2」
は,エキスポセンター館長賞を受賞した。そして, 団体賞として小学校の部で「学
校賞」を受賞した。黒内小学校の作品は,県展においても「茨城県議会議長賞」を受
賞することができた。素晴らしい成果を得ることができた。
発明工夫作品部門では,県南地区展で小学校の部銀賞1点,中学校の部銀賞2点入選し
た。素晴らしい成果を得ることができた。
平成26年度
出 品 作 品 集 計
科 学 研 究 作 品
発 明 工 夫 作 品
校内展
守谷市展
校内展
守谷市展
小学校
343 点(515 人) 97 点(134 人)
39 点( 40 人)
20 点(20 人)
中学校
508 点(848 人) 29 点( 49 人) 105 点(145 人)
6 点( 6 人)
(7)
ジャパンバードフェスティバル2014環境学会発表(11月2日)
ジャパンバードフェスティバルは,千葉県我孫子市手賀沼周辺で行われ,鳥をテーマに
した日本最大級のイベントである。環境学会は,手賀沼アビスタで小・中・高校生による
鳥や自然環境に関する研究・活動の発表が行われた。守谷市からは,口頭・展示発表に2
点,展示発表に6点,計8点発表した。けやき台中学校2年と松ケ丘小学校6年の兄弟,
小中合同発表の「アゲハチョウの観察パート7~緑色の蛹と茶色の蛹はどうしてできるの
か?~」が環境学会優秀賞,けやき台中学校1年「絶滅危惧Ⅱ種サシバの繁殖状況の観
察」が環境学会奨励賞に輝いた。また,他の守谷市代表6点も全て優秀賞に輝いた。素晴
らしい成果を得ることができた。
4
成果と課題
本年度,研究主題を「思考力,判断力,表現力を育む新しい理科教育の創造~科学的
な思考力を育むための指導法の工夫・改善~」として,小中合同で理科教育の研究に取
り組んできた。夏季研修会や授業研究,理科実技研修会,関中理茨城大会への参加研修,
いばらき理科アイテムを活用した授業研究を通して,思考力,判断力,表現力を育むた
めの理科教育の創造と指導力が向上してきた。また,児童生徒の科学研究作品及び発明
工夫作品について,校内展,市展への出品数が増加した。内容についても,小中学校と
も児童生徒の作品に向上が見られ,県南展・県展等でも素晴らしい成果を収めることが
できた。今後もさらに,小中一貫した思考力,判断力,表現力を育む新しい理科教育の
創造を目指して,理科教育における指導力の向上に努めていきたい。
家庭,技術・家庭教育研究部
1 研究主題
「5年間を見通した,よりよい生活者をはぐくむ指導のあり方」
2 実践
月
日
4月 28 日(月)
研修内容等
会場
市教研 家庭,技術・家庭教育研究部員会
守谷小学校
○研究主題・活動計画立案・組織作り
8月5日(火)
夏期部員研修会 家庭,技術・家庭科部会
愛宕中学校
○授業研究会に向けての指導案検討会
○いばらきものづくり教育フェアについて
10 月 29 日(水)
市教研 家庭,技術・家庭教育研究部 授業研究会
大井沢小学校
「まかせてね 今日の食事」
大井沢小学校
野﨑裕美先生
11 月 6 日(木)
いばらきものづくり教育フェア児童生徒作品コンクール作品搬入・展示
イオンモール
11 月 8 日(土)
いばらきものづくり教育フェア児童生徒作品コンクール作品搬出
土浦
3 研修内容
(1) 夏期部員研修会 家庭,技術・家庭科部会
①指導案検討
「インクルーシブ教育の視点」「キャリア教育の視点」「2 年間を見通した指導計画と評価計画の観点」の
観点から指導案検討がなされた。いばらきものづくり教育フェアについての諸連絡がなされた。
(2) 家庭,技術・家庭教育研究部 授業研究会
「家族ニッコリ!栄養バッチリ!満点メニューを完成させよう!」の学習課題のもと,児童一人一人が家族
への思いを大切にした授業が展開された。板書やワークシートの工夫,タブレットの使用による視覚化,さら
には友達や栄養教諭のアドバイスを受けて練り直しなどの手立てが講じられていた。
4 成果と課題
(1) 小学校部会
・手縫いやミシン縫いなどの授業において保護者や地域のボランティアの協力の下、効果 を上げている学
校が多い。
・外部講師を招いての授業や夏期休業中の公募展等への積極的な参加によって,親子のふれあいや家庭科に
関する興味関心の向上に役立てている学校が多い。
・調理実習で使用するためのエプロン,修学旅行で使用するためのナップザックなど使用 目的の明確な実
習計画によって意欲を高める実践がなされている。
(2) 中学校部会
・家庭の協力を得て,学んだことを家庭で実践する機会を設けることで,生活の振り返りや家族とのふれあ
いが深まっている。
・栄養や消費者教育に関して市内の栄養教諭など専門家を講師に招いて授業を行ったことで,生徒の関心意
欲が高まった。
(3) 小中の連携に関して
・家庭分野に関しては,小中での共通理解もあり,保護者や外部講師等を利用して効果的に学習を進めてい
る。
・技術分野において,特にパソコン操作等に関してキャリア教育,情報教育など他の研究分野との連携を密
にいていく必要がある。
第6学年3組 家庭科学習指導案
指導者
1 研究テーマ
2 題材名
野﨑 裕美
インクルーシブ教育の充実を目指した指導の在り方
~すべての授業が「わかる」
「できる」ユニバーサルの授業をもとに~
まかせてね 今日の食事
3 題材の目標
○ 毎日の食事に関心を持ち,家族に喜ばれるバランスのとれたおかずを作ろうとしている。
(家庭生活への関心・意欲・態度)
○ 栄養バランスを考えたり旬の食材を利用したりしながら,家族が喜ぶ 1 食分のおかずを工夫することができ
る。
(生活を創意工夫する能力)
○ これまでの学習を生かして,調理計画を立て,安全や衛生に気を付けて調理することができる。
(生活の技能)
○ 食品の栄養素や選び方が分かり,いろいろな調理の仕方を理解している。
(家庭生活についての知識・理解)
3 指導にあたって
(1)題材について
本題材は,学習指導要領第5学年及び第6学年の内容 B「日常の食事と調理の基礎」を受けて設定されたも
のであり,
(1)
「食事の役割」
,
(2)
「栄養を考えた食事」
,
(3)
「調理の基礎」の 3 項目すべてを網羅してい
る。また,学習指導要領解説では,
『
「A 家庭生活と家族」
「D 身近な消費生活と環境」等の内容と関連させる
などして,家庭生活を総合的にとらえられるように配慮する』とある。
子どもたちはこれまでに,
「ゆでる」
「いためる」加熱調理についての基礎的・基本的な技術を身につけてき
た。また,食品をバランスよく食べることの大切さも学習してきた。ここでは,これまでのことを土台として,
家族のために栄養バランスのよい1食分の食事計画を立てて調理する。家族が喜ぶおかずとは何かを考えるこ
とを通して,家族への思いや日常の食事の大切さを再確認できると考える。さらに,旬の食材を利用したり,
食材の準備をしたりすることを通して,物の選び方や買い方についても学習できる。
よって本題材は,家族との心のつながりを大切にしようとする心を育み,主体的によりよい生活をしようと
する実践的な態度を育てるのに適したものといえる。
(2)児童の実態について
(平成26年9月24日29人実施)
1 食品の栄養素を知っていますか。
はい 7人
いいえ 22人
2 「ゆでる」
「いためる」調理ができますか。
はい 11人
いいえ 18人
3 食事で大切なことは何ですか。
栄養バランス 16人
野菜を食べる 9人
好き嫌いをしない 3人
食べ過ぎない 1人
4 1食分の献立の立て方を知っていますか。
はい 9人
いいえ 20人
5 旬の食材を知っていますか。
はい 22人
いいえ 7人
6 料理を作ってくれる人の思いや願いを考えたことはありますか。
はい 15人
いいえ 14人
7 料理で気持ちを伝えることができると思いますか。
はい 13人
いいえ 16人
食事で大切なことはという質問においては,バランスよく食べるといった内容の考えをほとんど全員持って
いる。しかし,既習事項である食品の栄養素や「ゆでる」
「いためる」調理については,約70%がよく理解
しておらず,調理についても自信がないことが分かった。さらに,1食分の献立の立て方においては,約70%
の児童が分からないという現状である
料理を作ってくれている人への思いを考えたことがある児童は約半数であったが,約半数は何気なく食事を
とっているとも解釈できる。また,料理で思いを伝えることができるかどうかにおいては,55%の児童がで
きないと考えており,手料理に対する感覚が希薄なのではという感がある。
(3)指導観
アンケートの分析から,既習事項である栄養素の理解不足と調理への不安を解消する必要があると考える。
また,料理に対する感覚の希薄さから,食と家族を結びつける手立てが必要であると考える。
まず,栄養教諭の講話によって「献立作りのポイント」を学習する。その中で,既習事項である栄養素につ
いての確認から,栄養素についての知識が大切なのだという意識を高めさせたい。また,毎日の給食や副菜の
献立の資料を準備することで,
「ゆでる」
「いためる」の調理法でたくさんの料理がつくれるのだという自信を
持たせ,献立作りの手掛かりとしたい。
次に,家族に対して料理をするときに気を付けていることについてアンケートを行う。料理に込められた家
族の思いに触れる体験を通して,家族のために料理を作る意欲付けを図りたい。また,誰のためにどんな思い
を伝えたいのかという「テーマ」を大切にし,家族の嗜好調査を行うことによって,家族が喜ぶ献立を作りた
いとする思いを深めたい。さらに,家族からのビデオレターをサプライズで準備し意欲を高めたい。
最後に,分かりやすい指示や目印を意識した焦点化,板書やワークシートの工夫・タブレットの使用による
視覚化,話し合いなどの共有化を支援の柱として目標達成に迫りたい。
4 指導計画(13時間扱い)
※本時は○印
第1次(2時間・課外1)
・・・栄養教諭や家族への調査によって,1食分の献立を考えるときの必要なこと
を知る。
題材
次
2
学習活動・内容
評
価
時
1
関・意・態
楽しい食事の計画を
家族のための楽し
立てる。
い食事作りについて,
テーマをもって計画
を立てようとしてい
る。
(観察・プリント)
2
家族のための,
ご飯と
習得した知識や技
みそ汁に合う栄養バラ 能を生かして,家族が
ンスのよい 1 食分の献 喜ぶ献立を考えてい
立を考える。
る。
(プリント・観察)
家族のための,
ご飯と
3 つのグループの食
みそ汁に合う栄養バラ
品のそろった組み合
ンスのよい 1 食分の献
わせや,家族の嗜好や
立を練り直す。
季節を考えて,1 食分
の献立を工夫してい
る。
(プリント・観察)
自分で考えた献立を
材料の選び方,買い
材料を購入するた
もとに,
調理計画を立て 方に関心を持ち,適切 めに収集した情報を
る。
に購入しようとして 活用し,目的に合った
いる。
(観察)
ものの選び方や買い
方について考え工夫
している。
(プリント)
3
○
4
5
6
課
外
7
8
9
10
創意工夫
楽しい食事にする
ために,テーマや盛り
付け,マナー,飾り付
けの計画の工夫をし
ている。
(プリント)
調理計画に沿って材
料の準備をする。
調理計画をもとに,
家
これまでに習得し
族が喜ぶ 1 食分の調理 た知識や技能を生か
をする。
(グループ別に して,家族が喜ぶおか
2 回に分ける)
ずを作ろうとしてい
る。
(観察)
規
準
技能
知識理解
食事は健康や体の成
長に必要な栄養素をと
るだけではなく,家族
や親しい人との心のつ
ながりを深めることも
大切な役割であること
を理解している。
(プリ
ント)
栄養のバランスのよ
い献立の立て方につい
て理解している。
(プリ
ント)
材料を購入するた
めに必要な品質や価
格,購入時期,場所な
どの情報を収集し,整
理することができる。
(プリント)
品質の表示やマーク
の意味及び目的や品質
を考えたものの選び方
や買い方について理解
している。
(プリント)
調理に必要な材料の
種類,分量,選び方,
調理時間などを考えた
調理計画の立て方を理
解している。
(プリン
ト)
調理計画に沿って,
材料を準備し,ゆでる
調理,炒める調理の方
法を適切に使い,安全
面や衛生面に気を付
けておかずを作るこ
とができる。
(観察)
第3次(1時間・課外1)・・・楽しい食事の計画を実践する。
5 本時の学習
(1)目標
3 つのグループの食品のそろった組み合わせや,家族の嗜好や季節を考えて,1 食分の献立を工夫すること
ができる。
(2)準備
学習計画表,ワークプリント,タブレット,電子黒板,6つの食品群パネル,アドバイスカード,付箋
(3)展開
*合理的配慮
指導上の留意点と評価(☆)
時
学習活動
赤字:ユニバーサルデザインを意識した支援
間
青字:学習スキルの向上に向けた手立て
3
1 前時までの学習の振り返りを ・授業の振り返りをし,本時の学習の流れを説明し,見通しをもって安
する。
心して学習に取り組めるようにする。
5
・学習計画表に本時を記すことで,学習の経過を分かりやすくする。
(時
2 本時の学習課題を知る。
間の構造化)
家族ニッコリ!栄養バッチリ! ・課題の言葉の意味と献立作りの条件について共通理解を図り,同じ目
的に向かって課題に取り組めるようにし,思考の方向性を統一する。
満点メニューを完成させよう!!
(焦点化)
・献立作りの意欲付けとなるように,家族
肉・魚
副菜
のメッセージを映像によって紹介する。
ご飯
15
15
み そ
汁
3 家族のための1食分の献立を
練り直す。
(1)グループで紹介し協議し合
う。
・栄養バランスについて
・食材について
・調理方法について
(2)個人で練り直しをする。
・付け足す食材はないか
・変更する食材はないか
・協議がスムーズに進むように司会者を決め,
協議進行レシピを活用する。
(視覚化)
・自分の考えと比較しながら聞き,分からない部分については質問し,
考えを深める。
・お互いの感想や意見を深められるように,個人の考えを書いた付箋を
ワークシートに貼る。
(共有化)
・事前に調べた家族の好みを参考にするよう声掛けをする。
・旬の食材や栄養を補う食材などの参考ブースを設け,児童のつまずき
に対応する。
・アドバイザーとして栄養教諭の先生に,児童のつまずきに対応してい
ただく。
*練り直しが困難な児童には,各食材の参考レシピ表を個別に準備して
おく。
・献立の参考となるように,給食やいためる料理,ゆでる料理の写真を
タブレットによって確認できるようにする。
(視覚化)
・食材の栄養バランスの確認がしやすいように,食品の 3 つのグループ
のカラーワークプリントを準備する。
(視覚化)
・栄養教諭の先生にも話し合いや練り直しに加わっていただき,児童と
は違う色の付箋にアドバイスを書いていただく。
(視覚化・共有化)
☆ 3 つのグループの食品のそろった組み合わせや,家族の嗜好や季節を考え
て,1 食分の献立を工夫している。
(観察・プリント)
5
4 学習の振り返りをする。
2
5 次時の学習内容を知る
・友だちや栄養教諭の先生からのアドバイスがどのように生かされたか
という視点をはっきりさせ発表を促す。
・自分の献立をもとに調理計画を立てることを知らせ,
意欲を持たせる。
6 成果と課題
(1) 成果
・ 学習計画表を提示することで,見通しを持って安心して授業に参加することができた。
・ 学習テーマをはっきりとさせることで,つながりのある授業展開が図れ,意欲を持続して課題に取り組む
ことができた。
・ グループ活動を取り入れることで,各個人の知識を互いに補いながら活発に意見交換することができた。
・ 友達や栄養教諭からのアドバイスを付箋に残すことで,練り直しの参考にしやすく活動がはかどった。
・ ユニバーサルデザインを意識したワークプリントによって,栄養素を意識しながらバランスのよい食材を
選ぶことができた。
・ 家族からのビデオレターなどによって、意欲を持って課題に取り組むことができた。
・ タブレットや紙媒体の参考献立によって,困難な献立作りが容易にできる支援につながった。
(2) 課題
・ タブレットの有効活用についての研究。
・ 5年間を見据えた小中連携の学習計画と実践。
・ 各家庭の協力を得た授業の展開。
・ 生きる力を育む,家庭科の在り方についての研究と実践。
道 徳 教 育 研 究 部
1 研究主題
「道徳的実践力を高める『道徳の時間』の指導の工夫」
-小中一貫教育の視点を生かして-
2 実践
(1) 市教育研究会総会・研究部員会
ア 期 日
平成26年4月28日
イ 場 所
守谷小学校
ウ 研修内容 組織,研修テーマ,事業計画立案
(2) 夏季一斉研修会
ア 期 日
平成26年8月5日
イ 場 所
郷州小学校
ウ 講 師
守谷市教育委員会指導室 指導主事 鈴木 優子 先生
エ 研修内容「これからの道徳教育を考える」
・理論研修「道徳の時間の充実を図るために」
・演習「ねらい」と発問の捉え方
『わたしたちの道徳』を活用した授業づくり
(3) 授業研究会
ア 期 日
平成26年11月7日
イ 場 所
守谷中学校
ウ 授業者
守谷中学校教諭 倉岡 正英 先生
エ 指導学級 第3学年4組
オ 指導内容 主題名 感謝の心(内容項目 2-(6) 感謝)
資料『帰郷』
3 研究の成果と課題
本年度は,
「道徳的実践力を高める『道徳の時間』の指導の工夫」という研究主題のもと,実践
を重ねた。夏季一斉研修会では,指導室の鈴木優子先生を講師にお招きし理論研修とともに演習
を行った。まとめとして,
「
『道徳の時間』の授業は,道徳的実践力を育てる時間であり,子ども
が道徳的価値を自分とのかかわりで考え,道徳的価値の自覚をしっかりと深められる授業をつく
ることが大切である。そのためには,
『ねらい』の設定が肝心」とのご指導をいただき大変充実し
た研修となった。授業研究会では,守谷中学校の倉岡正英先生の授業を参観した。授業参観後の
研究協議において,
「狙いに迫るための教師の切り返し」
「話
合いの工夫」
「終末の話合いの深め方」
「効果的なワークシ
ートの活用」など,
今後の道徳の授業を進めていくうえで,
参考になったという意見が出された。何より「第16回」
と書かれた板書で示されたように道徳の時間の積み重ねを
再認識した。
今後は,研修したことを全職員に伝達し,更なる道徳教
育の充実を図っていくことができるようにしていきたい。
第3学年4組道徳学習指導案
指導者 倉岡 正英
1 主題名 感謝の心(内容項目 2-(6) 感謝)
2 資料名 『帰郷』
(出典「中学校道徳読み物資料集 平成 24 年 3 月」文部科学省)
3 主題設定の理由
(1) ねらいとする価値について
内容項目2-(6)は,
「多くの人々の善意や支えにより,日々の生活や現在の自分がある
ことに感謝し,それにこたえる」ことをねらいとしている。感謝の心とは,他の人が自分のこ
とを大切に思ってくれることに気付き,
相手の行為をありがたいと感じた時に起こる人間の自
然の感情である。
この感謝の心が,
人間同士の助け合いや協力を根底で支えているものである。
中学生の時期は,自立心が強まる一方で,自分の力を過信し自分の力だけで生きていると錯
覚する場合がある。また,多くの人々の支えや思いやりに気付くことはできるが,感謝の気持
ちを素直に伝えることの難しさも感じている。 そこで,道徳の時間で,現在の自分があるの
は多くの人々の善意や支えであることに気付くと同時に,
学校生活の様々な場面で感謝の心を
表す関連を図ることができると考える。
(2) 生徒の実態について
本学級の生徒は,教師や友達に何かしてもらうと「ありがとう」という言葉が出る。また,
昨年度の総合的な学習の時間で行った「自分史づくり」では,現在の自分があるのは親や教
師,友達,地域の人々の支えがあることを理解している。
しかし,その一方で,自立心の強まりや思春期のためか,自分の力だけで生きていると思
うような発言をする生徒がいる。また,自分のために注意してくれたことや叱ってくれたこ
とに対して,自分のためだと理解をしつつも,素直に受け止めて感謝の心を伝えることがで
きない場面が見られた。中学3年生は,学校の最高学年,義務教育の最終学年,そして,自
分の進路を決定していくという時期であり,多くの人々の支えを感じることができる。現在
の自分があるのは多くの人々の思いやりや支えであることに気付かせ,それに応じていこう
とする態度をはぐくんでいく必要がある。
(3) 資料について
本資料は,主人公が故郷へ帰り,故郷の人々の温かさを知るという設定である。主人公が
帰郷先の町で,多くの人々から感じた思いやりを共感したり気付いたりすることができる。
特に,老夫婦と母,雅也の三人である。老夫婦はチャーハンを病室に持ってきてくれたり,
「私
たちで良ければ…」という言葉をかけてくれたりする。母の主人公に対する思いやり,そし
て,仲が良かったわけではない雅也の言葉の場面を通して,町の多くの人々に支えられてい
ると感じる主人公の心情に共感できる。それと同時に,現在の自分と重ねて,今の自分があ
るのは誰のおかげだろうと考えることができる資料である。
4 指導観
ねらいとする価値を具体的に「多くの人々の思いやり,優しさや支えによって,現在の自分が
あることに気付き,ありがたいと強く思ったり,人々に応じたりすること」ととらえた。
導入で「読んでみて,どんなことが気になるのか」と問いかけ,感想を書かせる。生徒が感じ
た感想から学習テーマを設定することで生徒が主体的に取り組む授業展開にしていく。
生徒が気になったり感じたりすることは,主人公の「私」や母親を支えてくれる町の人々の存
在や温かさや優しさであると考える。しかし,町の人々の優しさや支えをありがたいと思う「私」
に共感するだけでは,現在の自分も多くの人々に支えられていることに気付くことが不十分であ
ると考える。
そこで,
『主人公とあなた自身を比べてみよう』という人物を問うテーマ発問によって,自己と
比較させてみる。自己と比較させることで,自分と似ている点や相違点を考えさせる。
自分自身と比較させた後,さらに道徳的価値の自覚を深めるために話合い活動を取り入れる。
話合い活動では,まずペアでの意見交流を行う。ペアでの意見交流を行う際には,ただ自分の考
えを述べるだけでなく,相手の考えに自分が感じたことを話させたい。本学級の生徒は男女の仲
はよいが,なかなか話すことが難しいところは,
「そうだね。私も~」というような例示に沿って
話をさせたい。
次に,自分の席を離れて3人以上と意見交流をすることで積極的な意見交流を図ると同時に,
自分が気付いていなかった異なる他者の考えに触れさせていく。そして,他者の考えを違う色の
鉛筆やペンで書かせることで,他者の考えを意識化させる。意見交流後に,他者の考えをもとに
再度自分自身と比較させてから,
全体での活動につなげさせていきたい。
全体で話し合う場では,
意見交流を通して,生徒からたくさんの考えが発表されると予想される。その際,他者との意見
交流を通して気付いた点を称賛することで共同的な雰囲気の話合いにしたい。また,生徒自身が
気付かなかった現在の自分があるのは多くの人々の支えであることを板書で整理することで認識
させたい。
そして,
「感謝することはなぜ大切なのだろう」という価値を問うテーマ発問によって,さらに
ねらいとする価値を深めていく。
5 他の教育活動との関連
(
家庭科
内
面
・
認
識
『家族 幼児の生活と家族』
多くの人の支えによって現
道徳 2-(6)
道徳 4-(6)
感謝の心
家族愛
『帰郷』
『母よりの年賀状』
在の自分があることを知る。
)
道
徳
的
実
践
力
(
日常生活(帰りの会)
学校行事(卒業式)
「ありがとう」の言葉を大切にし,
自分を支えてくれた多くの人々
感謝の気持ちを表現する。
に感謝の念を表す。
)
道
徳 行
的 為
実
践
6 本時の学習
(1) ねらい
帰郷先の人々の温かさや優しさを感じる「私」と現在の自分自身を比較することを通して,
多くの人々の思いやりや支えによって現在の自分があることに気付かせ,それをありがたい
という思いをもってこたえようとする態度を育てる。
(2) 展開
主な活動及び発問
予想される生徒の反応
・指導上の留意点 ■評価
太枠がテーマ発問 ◎中心発問
1 資料を読んで,感想を発
表する。
導
入
気になるのはどんなこと
だろう。
・町の人々の優しさが感じられ ・事前に感想を聞くことを告
た。
・
「私」や母は人々に支えられて
いる。
・周囲の人が優しく支えている。
・自分一人では何もできない。
げ,資料を聞く意図をもた
せる。
2 現在の自分と比較する。 ・主人公の「私」と自分は,多く ・人物を問うテーマ発問で,
◎主人公といつものあなた
展
自身を比べてみよう。
(1) 自分の考えを書く。
開
(2) ペアで意見交流する。
の人々に優しくしてもらって
主人公と自分を比較させ
いるのは同じだと思う。
る。
・主人公の「私」と違うのは,自 ・自分の考えを書くことが難
分はこれまで多くの人に支え
しい生徒に対して,「自分
てもらっていることに気が付
とどんなところが似てい
いていなかったことだと思う。
る(違う)?」と個別に問
・
「私」は前半部分で孤独を感じ
い掛ける。生徒のつぶやき
ていたが,自分は孤独ではな
を称賛することで自分の
い。
見つめるきっかけにする。
・○○さんとの意見交流から,多 ・ペアでの意見交流は,相手
くの人のありがたさに気が付
の意見に必ず反応するよ
くのは難しいと感じた。
うにうながすと共に称賛
することで話合いの雰囲
(3) 3人以上と意見交流す
る。
気をつくる。
・○○さんとの意見交流から,自
分も周囲の人から支えてもら ・積極的な意見交流を図る生
(4) 友達との意見交流から
自分の考えを再度見つ
める。
っていることに気付いた。た
徒や生徒の気付きを称賛
だ,それが当たり前だと思って
することで話合い活動の
いた。
質を高める。
・○○さんとの意見交流によっ ・友達の考えを違う色の鉛筆
て,人は多かれ少なかれ周囲の
やペンで書くことで,自分
支えによって生きているもの
と異なる考えに気付かせ
であり,それがなければ生きて
たり意識化させたりする。
いくことは難しい。
■現在の自分があるのは多
くの人々の思いやりや支
えのおかげであることに
気付くことができる。(ワ
ークシート,発言)
(5)全体で話し合う。
3
終
末
本時の学習で学んだこ ・感謝することで相手の思いやり ・価値を問うことで,これま
とをもとにして価値を追
に気付くことができる。また,
でに経験したことや学習
求する。
自分も相手を思って行動でき
したことをもとに自己を
るようになる。
見つめさせる。
感謝することはなぜ大切
なのだろう。
・感謝することは,自分と相手を
つなぐものになると思う。これ
(1) 自分の考えを書く。
まで当たり前と思っていた友
(2) 発表する。
達の行動に感謝したい。
研究部報告
<A研究部> 2班
社
会
算
数 ・ 数
学
生活・総合的な学習の時間
音
楽
図
工 ・ 美
体
育 ・ 保健体育
特別活動
術
社会科教育研究部
1
研究主題
「かかわり」を大切にして,「みえる」「わかる」子どもが育つ社会科学習の
創造
2
研究の取り組み
(1)市教育研究会総会及び社会科教育研究部員会
①期
日
4月28日(月)
②場
所
守谷小学校
③研修内容
研究テーマと組織編成,事業計画立案
(2)市社会科教育研究部夏季研修会
①期
日
8月5日(火)
②場
所
水戸地方裁判所土浦支部
③研修内容
法廷内の見学及び講義,ビデオ視聴
(3)県南ブロック社会科授業研究会
①期
日
11月6日(木)
②場
所
稲敷市立新利根中学校
③研修内容
授業参観及び研究協議,講師指導
※守谷市が平成27年度県南ブロック授業研究会開催予定のために2名派遣
松ケ丘小(笠井教諭),守谷中(黒井教諭)
(4)市社会科教育研究部部長・副部長会議
①期
日
10月~2月
②場
所
松前台小学校
③研修内容
3
計5回
小中一貫教育における社会科学習の系統表づくり
成果と課題
(1)成果
・夏季研修会の施設見学は2年目になった。特に高学年の教師は,教科書で教えていてもな
かなか実際の法廷を見学する機会がないので,良かったという声が聞かれた。
・県南ブロックの授業研は,残念ながら中学校のみの公開であったが,次年度は守谷市が開
催なので,有意義な2名の派遣であった。
・部長・副部長会議は,市の小中一貫教育の流れから,まず系統表づくりを考えた。社会科
が苦手な教師でも7年間を見通した授業展開ができる系統表になった。
(2)課題
・小中一貫教育の前期課程を担当している教師が,後期課程の生徒の様子を思い浮かべなが
ら社会科の授業を展開することが児童生徒を教え育てる上で大切であり,系統表の活用が
必須である。
・これからの教育課程のキーワードであるアクティブ・ラーニングを考えた場合,社会科は
教室から外に出て体験学習や課題解決学習を大いに取り組む必要がある。外に出て学習す
るような提案授業があると社会科の育てたい児童生徒像に近づくと考える。
-1-
算数・数学教育研究部
1
研究主題
自らに問いかけ粘り強く考える力を育成する指導と評価
~簡潔・明瞭・的確等の算数・数学のよさを実感できる授業展開の工夫~
2 研修内容及び実践
(1)守谷市教育研究会総会及び算数・数学教育研究部会
① 期 日
4月28日(月)
② 場 所
守谷小学校
③ 研修内容 組織作り,研究テーマ検討決定,研修計画立案
(2)夏季研修会
① 期 日 8月4日(月)(算数・数学教育研究部員16名)
② 場 所 守谷市中央公民館
③ 研修内容
ア 講師
大場 一輝 先生(東京都狛江市立緑野小学校長)
イ 演題 「自らに問いかけ粘り強く考える力を
育成する指導と評価」
ウ 内容 ・自らに問いかける児童の姿
・粘り強く考える力を育成する指導
・指導と評価の一体化
・算数授業のプロの具体的な姿
(3)学習指導法研究協議会並びに研修会・研究大会への参加
①11月14日(金)関東都県算数・数学教育研究茨城大会(茨数研後期大会)
水戸市立五軒小,水戸市立第二中,県立水戸第二高
(4)基礎学力調査テスト問題作成委員会及び研修会
① 期 日
第1回 10月27日(月)
第2回 12月1日(月)
② 場 所
松前台小学校
③ 研修内容 小学1・2年生基礎学力テスト問題作成検討,実施計画作成
(5)基礎学力調査テスト実施および結果分析
① 期 日
テスト実施日:1月14日(水) テスト集計と分析:1月30日(金)
② 場 所
市内各小学校 1・2年生
③ 内 容
テストの実施,結果の分析,平均点の集計
3 成果と課題
(1)夏季研修会
「自らに問いかけ粘り強く考える力の育成」をテーマに大場先生に講演していただいた。
「自
ら問いかける」の「問い」には,①考えをあぶり出そうとする問い,②考えを深める問い,
③考えを広げる問い,④考えの進め方を振り返る問いの4つがあることを,「素数」や「バー
コード」を例にわかりやすく教えていただいた。また,「粘り強さ」には学習意欲が必要であ
り,意欲を高めるためには,「初期の動機付け」,「持続」,「自信」,そして「教師への信頼」
が欠かせないことを教えていただいた。
(2)基礎学力調査テスト作成研修会
新学習指導要領とこれまでの指導の経緯を参考にしながら,小学校部員で問題を検討し,
作成した。その際,思考力の育成を目指しつつ,低学年の児童にわかりやすい表現の仕方や
問題提示が課題としてあがり,可能な限りの改善を行った。
生活科・総合的な学習の時間研究部
1
2
研究主題
取組
期
「生活科・総合的な学習の時間の小中一貫を深める授業づくり」
日
4月28日
5月30日
8月
5日
11月21日
2月
3
3日
研修内容等
市教育研究会総会
(組織及び研究テーマ検討・年間事業計画の作成)
県生活科・総合的な学習の時間研究部研修会
「生活科・総合的な学習の時間の学びで育つ子どもの姿」
講師 小美玉市立羽鳥小学校 教頭 鈴木 亮太 氏
会
場
守谷小学校
教育プラザ
夏季部員研修会
守谷小学校
県南ブロック地区別授業研究会への参加
木原小学校
県生活科・総合的な学習の時間研究協議会への参加
教育プラザ
主な研修内容
夏季部員研修会の研修内容について
(1)日 時
平成26年8月5日(火) 9:00~11:30
(2)場 所
守谷小学校 コミュニティスペース
(3)参加者
守谷市教育研究会 生活科・総合的な学習研究部員
(4)内 容
テーマ「生活科と総合的な学習の時間における小中一貫の授業づくり」
○各校レポート発表
○研究協議・レポート指導
○講義
講師 龍ケ崎市立愛宕中学校 教頭 古島 正 先生
(元取手市教育委員会 指導主事)
4 成果と課題
(1)成果
・夏季研修会においては,これまでの各校の取り組みについてレポートを作成し互いに発
表したところ,指導の実際について具体的な例をもとに話し合うことができ,大変有意義
な研修となった。また,その中で各学校の特色ある取り組みが報告され,地域資源等を有
効に活用した指導例を交換することができ実践的な研修となった。各校ですぐに取り入れ
られる内容であった。特に,小中一貫で取り扱える総合的な学習の時間のテーマ設定に,
大変役立つ情報交換の場になった。部員には,各校の取り組みを蓄積して活用できるよう
ファイルを配付し,資料を綴じ込んだ。
・古島先生の講義では,思考力・判断力を育てる探求のプロセスについて,特に「整理・
分析」の具体的な方法についてご指導いただいた。本研究会の今後の研究の指針となる内
容であった。
(2)課題
・小中一貫による授業づくりを進めるためには,各中学校区における各学校共通の地域の
資源等をどのように活用し,小中を見通した指導計画を作成していくか。
音楽教育研究部
1 研究主題
共に親しみ 共に楽しみながら 心をつなぐ音楽を求めて
- 一人一人が音楽で輝いて -
2 実践(取組等)
(1) 夏季研修
① 日 時
平成26年8月19日(火)9:00~11:00
② 場 所
愛宕中学校 音楽室
③ 講 師
水野紀美子先生
④ 内 容
箏の実技指導,筝曲の鑑賞
(2)音楽教育研究部会
① 日 時
平成26年9月30日(火)15:30~16:30
② 場 所
守谷中学校 会議室
③ 内 容
平成26年度守谷市小中学校音楽会の事前打ち合わせ
(3) 守谷市小中学校音楽会
① 日 時 ○準備会
平成26年11月11日(火)14:00~17:00
○当日
平成26年11月12日(水) 9:00~15:30
② 場 所
守谷中学校 体育館
③ 講 師
茨城県教育研修センター指導主事 石川真裕美先生
④ 内 容
守谷市内各小中学校の合唱・合奏,中学校吹奏楽部の合同演奏発表
(4) 授業研究会 第56回関東音楽教育研究会茨城大会
① 日 時
平成26年度10月24日(金) 9:00~16:00
② 場 所
取手市立市民会館,取手市立福祉会館,取手市立取手小学校
③ 内 容
研究授業及び研究演奏参観
3 成果と課題
夏季研修では我が国や郷土の伝統音楽のよさを味わい,我が国の音
楽文化を尊重する態度を養うことが和楽器を用いる本来の意義という
観点から,
より一層の指導の工夫のため和楽器の実践と鑑賞を行った。
演奏では,講師の的確な助言により基礎的な技術から,高度な技術ま
で幅広く習得することができた。守谷市小中学校音楽会では,日頃の
授業を基盤とした表現が披露された。特に小学校の歌唱においては,
無理のない自然な声で歌唱する学校が多く見られた。関東音楽教育研
究会茨城大会では,思考・判断・表現をテーマにした研究が発表され
た。昨年度の県南ブロック音楽教育研究会守谷市大会の成果を基に,
部員全員が研究授業参観を通して,研修を深めることができた。
図画工作・美術教育研究部
1
研究主題
2
研修内容及び実践
(1)
「感じ取る力,自分なりのイメージをもつ力を育てる授業の在り方」
守谷市教育研究会総会及び図画工作・美術教育研究部員会
①
期
日
4月28日(月)
②
場
所
守谷小学校
③
内
容
組織づくり,研究主題決定,研究計画立案等
(2)
図画工作・美術夏季研修会
①
期
日
8月
5日(火)
②
場
所
大井沢小学校
③
講師等
④
内
(株)日本色研事業・(株)たんざわ・
(株)新日本造形
容
『工作用造形紙を使った工作,デザインに役立つ,楽しさアップの簡単技法について』
造形紙や色紙を使った作品作りを通して,自分
で作る楽しさ,工夫することの楽しさを体感で
きるような,様々な作品作りに生かせる技法を
学んだ。
・小中学校県芸術祭地方審査について
・その他
(3)
茨城県小中学校芸術祭市内審査会
①
期
日
11月19日(水)
②
場
所
大井沢小学校
③
内
容
・絵画,デザイン作品40点選出
・研修センター展示作品2点選出
(4)
守谷市小中学校児童生徒作品展(図工美術・国語)
①
期
日
1月20日(火)~27日(火)
②
場
所
守谷市役所
③
内
容
1階ロビー
・市内小中学校児童生徒作品展示
3
成果と課題
夏季研修会では,様々な造形紙や色紙を使った実技研修会を実施することができ,小学校・
中学校どちらでもすぐに使え,今後の授業等にとても役立つ実技研修になった。
今後,茨城県小中学校芸術祭の市内審査において,作品の選出方法について検討をしていく。
また,次年度から教科書もかわり,改めて学習内容を確認すると共に年間計画等についても検
討をしていく。
-1-
体育・保健体育教育研究部
1
研究主題
「基礎的・基本的な知識,技能の定着を図り,それらを活用する力を育む体育学習の在り方」
2
実践
(1)
市教育研究会総会及び体育・保健体育研究部会
①期 日
4月28日(月)
②場 所
守谷小学校
③研修内容 組織編成,テーマ決定,研修計画立案
(2)
夏季一斉研修会
①期 日
8月5日(火)9:00~11:30
②場 所
郷州小学校体育館
③講 師
江東区ビーチボール協会指導員
④研修内容 実技講習会
ニュースポーツの一つであるビーチボールバレーの指導法を実技を通して研修し,
指導力の向上を図った。
3 成果と課題
(1)実技講習会(夏の一斉研修会)
ニュースポーツの一つであるビーチバレーは,普通の
バレーボールに比べボールが軟らかく突き指など怪我へ
の不安や,強くボールが当たったときの痛みへのおそれ
が少ないことから,幅広い年齢層に受け入れられ親しみ
やすいスポーツである。昨年度東京で行われた国体を前
にエキシビジョンとして競技が行われたところである。
今回,体育研究部では,東京都江東区ビーチボール協
会の指導員の方に,基本的なルールやゲームの仕方につ
いてご指導いただいた。実際にやってみると想像以上に
ビーチボールバレーの指導員の皆様
ボールが変化しコントロールが難しく,運動量も多いこ
とが分かった。また,誰にでも簡単に取り組むことができ,生涯スポーツとして適してい
ると実感した。ルールはやや難しく感じたが,ゲームをしているうちに慣れるので,学級
や職員のレクリエーションとしても最適である。是非各学校で実践普及していって欲しい。
入念な準備運動
ストレッチ体操
チームに分かれて実技指導
特別活動研究部
1
研究主題
「望ましい人間関係を築き,自主的,実践的な態度を育てる特別活動の展開」
2
研究の取組
期
日
4月28日(月)
8月5日(火)
3
会
場
守谷小学校
大野小学校
研 修 内 容
研究テーマ,組織作り,年間計画立案
夏季一斉研修
研修内容
○ 夏季部員研修会
① 期 日 平成26年8月5日(火)
② 会 場 守谷市立大野小学校
③ 講 師 茨城県教育研修センター 教職教育課
主任指導主事
関根 康裕 先生
④ 内 容
「望ましい人間関係を築くための学級活動の在り方」
~計画委員会の運営の仕方と話合い活動の実際~
〈内 容〉
・計画委員会と話合い活動の運営についての講義
・計画委員会の運営についての演習
・話合い活動についての演習
4
研修のようす
計画委員会の運営の仕方の演習
5
話合い活動についての演習
研究の成果と課題
本 年 度は ,「 望ま し い 人 間 関 係を 築 き, 自 主的 , 実践 的 な態 度 を育 て る特 別 活動 の 展
開」という研究主題のもと研修を行った。夏季一斉研の研修では,茨城県教育研修セン
ターから講師を招き,計画委員会の運営や話合い活動について,演習を中心に研修した。
国立教育政策研究所の「楽しく豊かな学級・学校をつくる特別活動」を活用して,より
実践的な研修を行うことができた。話合い活動を通して,集団をよりよくする活動や集
団の人間関係を深める活動を推進していくことは,学級経営の基盤である。今後,研修
した内容を各校で実践し,望ましい人間関係が築かれ,自主的,実践的な態度を育める
ような指導を広められるようにしていきたい。
研究部報告
<B研究部>
教育課程
学校図書館
特別支援教育
情報教育
生徒指導
学校事務
キャリア教育
学級経営
学校健康教育
人権教育
教育課程研究部
1
2
研究主題
実 践
(1) 4月28日(月)
(2)
(3)
3
「生きる力を育む創意ある教育課程の編成」
- 保幼小中高一貫教育を通して -
8月
4日(月)
8月27日(水)
(4)
毎
月
(5)
臨
時
市教研教育課程研究部会 守谷小学校
・組織作り,研究主題・活動計画立案
夏季研修会 守谷小学校
・「学力向上に向けて ~キャリア教育の視点から~」
講師:常陸大宮市立山方中学校教頭 塚田 薫 先生
県南小中学校教務主任研修会 あずま生涯学習センター
・小学校研究発表テーマ
「小規模校のよさを生かす学校づくりを目指した教育課程の
工夫」
・中学校研究発表テーマ
「豊かな心をもち,たくましく生きる生徒の育成」
~学校や地域のよさを生かして~
定例教育課程研修会 市役所 市内各小中学校
・実務研修
臨時教育課程研修会 市役所
・全国学力・学習状況調査結果公表について
研修内容
(1)
(2)
(3)
研究部会
研究主題,活動計画等について
夏季研修会
キャリア教育の観点から,今日的な課題としての「学力向上」の意義や目的,
実践的な校内研修の進め方について研修した。
定例研修会
守谷小学校,大野小学校,松ケ丘小学校の校長先生から教務主任としての心得
や教育課程に関する講話をいただき研修した。また,毎回市指導室からの指導助
言をいただきながら,教育課程実施上の諸問題についての協議を行った。
4
成果と課題
今年度は,県南教務主任研修会に前年度担当地区として研修会の運営に協力する等,
積極的に参加することができた。また,保幼小中高一貫教育の推進に向けて市全体・
各中学校区の現状や「学力向上」の観点を踏まえて,より効果的な取組ができた。
定例研修会では,職務遂行上の諸問題についての協議や情報交換を密に行い,各校
の教育課程実施に向けての意欲化を図ることができた。
今後も市・中学校区・各校と連携しながらも創意ある教育課程の編成,実施に向け
て充実した研修に努めていきたい。
-1-
キャリア教育研究部
1
研究主題
「望ましい勤労観・職業観やボランティア精神を育むキャリア教育の在り方」
2
研究内容及び実践
(1) 守谷市教育研究会総会及びキャリア教育研究部会
① 期 日
4月28日(月)
② 会 場
守谷小学校
③ 内 容
研究テーマの決定,組織づくり,研修計画立案等
(2) 夏季研修会
① 期 日
8月5日(月)
② 会 場
高野小学校
③ 参加者
市内小中学校キャリア教育部員8名
④ 内 容
ア 各校のキャリア教育の説明と質疑
・特色ある活動の紹介
・指導上の課題等について
イ 小中学校間のキャリア教育の連携についての話し合い
・小小連携について(現状と今後の可能性について)
・小中連携について(現状と今後の可能性について)
(3) 「茨城県教育研究会キャリア教育研究部指定研究発表会」への参加
① 期 日
11月14日(金)
② 会 場
筑西市立関城中学校
③ 研究主題 「生徒一人一人の願いを生かし自己実現を図るためのキャリア教育の在り方」
~言語活動の工夫改善を図り,自己肯定感を高める実践を通して~
生徒の実態から,コミュニケーション能力を育み,自律性や自己肯定感を高めることを
重視した「人間関係形成・社会形成能力」「課題対応能力」を基盤とした「基礎的・汎用
的能力」の育成を目指し,研究に取り組んだ。「人間関係形成・社会形成能力」としては
「まとめる力」「伝える力」,「課題対応能力」としては「課題を見付ける力」「主体的に
行動する力」を,キャリア教育の視点による具体的な「生徒が身に付けなければならない
力」としてとらえている。
(4) 「小学校のキャリア教育推進協議会」への参加(県生涯学習センター)
(5) 「茨城県教育研究会キャリア教育研究部郡市部長会」への参加(教育プラザ)
3
成果と課題
夏季研修会では,当初,各中学校区ごとに上記の内容で話し合いを進める予定であったが,
参加者の関係から,全体で話し合うことになった。各校の特色ある活動の紹介では,参考にな
る事例がいくつも紹介された。小中連携についても,現状と今後の可能性について協議するこ
とができたが,守谷市きらめきプロジェクトを踏まえ,小中間の連携,小小間の連携の在り方
について各中学校区でさらに協議を進める必要があると考える。
学校図書館教育研究部
1
研究テーマ
「豊かな心と自ら学ぶ力を培う学校図書館教育活動を目指して」
2
実践及び研修内容
(1)
守谷市教育研究会総会及び学校図書館教育研究部会
4月28日(月)
研修内容
(2)
役員選出,研究テーマの検討,研修計画立案
夏季研修会
ア
講師
イ
研修内容
①
8月5日(火)
守谷市中央図書館
午前の部
会場:松ケ丘小学校イングリッシュルーム
飯塚哲夫館長
柳葉賢二係長
『読書指導と図書館の利用について』
『読書感想文コンクールについて』
参加者
②
会場:守谷小学校体育館及び図書室
午後の部
桐生朗子主任
中央図書館と学校図書館との連携
搬入・審査期日及び今後の予定について
中央図書館職員及び守谷市教育研究会学校図書館研究部員
『学校図書館システム更新に伴う講習会』
システムの概要及び旧システムとの変更点の説明,日常的な業務の操作説明等(再確認)
参加者
中央図書館職員
守谷市教育研究会学校図書館研究部員及び各学校図書館奉仕員
(3)
学校図書館研究部研修会
研修内容
9月8日(月)
会場:松ケ丘小学校イングリッシュルーム
『市読書感想文審査』
審査の結果,小学校の部18点,中学校の部9点を選出
(4)
学校図書館研究部研修会
研修内容
12月11日(木)
会場:松ケ丘小学校イングリッシュルーム
『守谷市読書感想文集の作成』
各校から210部ずつ印刷した原稿を持ち寄り,組む作業を実施
製本された文集は,入選児童生徒,中央図書館,各校に学級分配付
(5)
3
(1)
県読書感想画コンクール作品募集への参加(作品の集約と発送)
作品数30点
1月上旬
成果と課題
県読書感想文コンクールの審査結果は,県議会議長賞1点,県最優秀賞1点,県優秀賞1点,
佳作8点,入選16点であり,好成績を収めることができた。
(2)
学校図書館システム更新が行われた。今後も中央図書館との連携を強化し,各学校間を含めて
相互の活用を図っていきたい。
(3)
次年度は市全体の児童増による学級増に伴い,賞状と感想文集を増刷する方向で進めていく。
特別支援教育研究部
1 研究主題
2 実
『配慮を要する児童・生徒の理解と支援のあり方』
践
月 日
活
動
内
容
場
所
4 月 28 日
市教研総会 一斉研修日
守谷小学校
6月 5日
特別支援教育研究部研修会
愛宕中学校
・今年度の活動計画並びに役割分担確認等,計画の詳細検討
8 月 5 日 市教研 夏季一斉研修日
講師 市教育相談室「ラポールルーム」 教育相談員 後藤 賢一 先生
北守谷公民館
「障害のある児童生徒の理解と指導」事例検討会
9 月 22 日
特別支援教育研究部研修会 進路見学会
「茨城県立茎崎高等学校」
「茨城県立伊奈特別支援学校」
10 月 8 日
特別支援教育研究部研修会
愛宕中学校
・つばさ展計画作成 ・中学校区交流会準備
11 月 7 日
~
第26回「つばさ展」
イオンタウン
・取手市,守谷市,利根町特別支援学級,伊奈特別支援学校合同作品展
守谷
11 月 13 日
11 月
~12 月
4中学校区ごとに児童生徒の交流会実施
(各校区毎に,室内ゲ-ム・作品制作等を展開)
・愛宕中学校区(室内ゲーム)
・御所ケ丘中学校区(室内ゲーム・小物作り)
郷州小学校
市民交流プラザ
・守谷中学校区(室内ゲーム・マーブリングでしおり作り)
・けやき台中学校区(室内ゲーム)
大野小学校・
高野小学校
2月 5日
特別支援教育研究部研修会
・学級経営,児童生徒の指導に関する事例研修 ・研修のまとめ
愛宕中学校
その他
特別支援教育研究部便り「みらい」の発行
年3回
3 成果と課題
昨年度に引き続き平成 26 年度も支援を必要とする児童生徒や支援学級が増加した。
そのために,
研究部員33名で情報交換や事例研修等を充実させ,児童生徒への様々な支援システムをどのよう
に構築していくべきか検討してきた。各校での校内研修にも活かせるようにしてきた。
御所ケ丘中学校区では,2年間スクールクラスターの研究に取り組んできた。その研究や成果を,
各校の特別支援教育コーディネーターの研修会にあてて内容を深めた。それを受けて,各小中学校
区ではその理解啓発や今後の取り組み方等についての校内研修を行い,研修内容の充実に努めた。
今年度の進路見学会は,県立伊奈特別支援学校と県立茎崎高校を訪問し,小中学校の保護者の
方々が多数参加した。特に,茎崎高校は,県内で3番目に開設された3部制定時制単位制普通科高
校ということもあり,関心度はとても高かった。保護者の方々からは,子供たちの進路の選択肢の
幅が広くなったとの声が多く寄せられた。
今後も「インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」の研修に努めることや
様々な情報を保護者に提供することにより,一人ひとりのニーズに合った支援を講じていくことが
研究部としての課題である。
情報教育研究部
1
研究主題
2
研究の取り組み
期
日
社会とかかわり,情報を適切に活用できる児童・生徒の育成
~小中一貫した情報活用能力の育成~
事業名
4月28日 市教研総会・部員会
5月14日 第1回推進委員会
7月30日
コンピュータ活用研修講座
8月26日 統計グラフ市内審査
10月21日 第2回推進委員会
2月 5日 第3回推進委員会
会場
研
守谷小学校
市役所
大井沢小学校
大井沢小学校
高野小学校
市役所
3
修
内
容
研究テーマの決定 活動計画の作成
コンピュータ活用研修講座の打ち合わせ
タブレット端末等の研修
統計グラフ審査
授業参観/研究協議
今年度のまとめ/次年度への課題
研究内容
平成26年度茨城県学校教育指導方針では,「各学校の段階に応じた体系的な情報活用能力の育
成」,「教科指導における学力向上等のためのICT活用の推進」,「学校における情報セキュリティ
対策の推進」が挙げられている。ICTを活用できる児童を育成していくことが,これからの確か
な学力を身につけるための手段であると考える。本研究部では以下のような取り組みを通して教育
の情報化を推進してきた。
(1)コンピュータ活用研修講座
7月下旬に市内の全小中学校の教員を対象にタブレットの操作と実践事例についてつくば市教
育委員会の吉田浩指導主事をお招きして講習を受けた。操作の確認を行い,授業に役立つスキル
を身につけることができた。また,スタディーノートの機能や操作の確認を各学校ごとに講習会
を設けた。
(2)授業研究会
高野小学校の小寺由美子教諭による研究授業(4年理科 わた
したちの理科)を行った。アルコールランプ使い方の学習で,タ
ブレット端末を使ってアルコールランプ使い方の手順を確認しな
がらグループごとに1人1人アルコールランプをつけることがで
きた。また,授業の終末では,児童の活動の様子を動画で電子黒
板に映してみんなで見ることで,注意しなければいけないことを
しっかりとおさえることができた。
【タブレットを使って確認している場面】
研究協議会では,タブレットの活用により,アルコールランプの操作の手順や注意しなければ
ならないことを視覚的にとらえさせることは有効な手段であるという意見が数多く出された。
わかりやすく深まる授業を実現するためには,どのような場面でどのように ICT を活用して
いけばよいかが協議された。
(3)市小中一貫情報教育年間指導計画の検討
昨年度一貫教育の情報教育年間指導計画を作成した。今年度はさらに各学校の指導計画を見直
して,新しくタブレット端末を使う単元などを検討した。
4 成果と課題
タブレット端末導入のための ICT の研修などを通して,教員のコンピュータリテラシーや ICT
活用のための指導力を向上させることができた。研究授業では,ICT が児童の興味関心を高め,情
報を共有したりする場面で効果的であることが明らかになった。今後は,各学校で積み重ねた実践
を共有し,工夫改善していくことが大切であると考える。
-1-
生徒指導研究部
1
研究主題
「規範意識の高揚を目指した積極的な生徒指導の在り方」
2 実践
(1)主な活動報告
4/28 研究部会(組織づくり,研究主題の設定 等) 守谷中学校
5/28 けやき台中学校区部会
けやき台中学校
6/20 市教研研究部長会
御所ケ丘小学校
6/25 市生徒指導連絡協議会
守谷市役所
7/15 第1回中学校生徒指導部会
守谷市役所
7/26 八坂神社祭礼巡視活動
8/ 5 生徒指導研究部夏季研修会
守谷市役所
8/ 16・17 北守谷祭り巡視活動
12/ 8 不登校対策研究協議会
守谷市役所
3/20 第2回中学校生徒指導部会
守谷市役所
(2)活動内容
①中学校部会
参加者:教育長,指導室長,各中学校長,各中学校生徒指導主事
協議の主な内容 ・各校の状況報告及び情報交換
・非行防止,規範意識の高揚等への対策協議
・学校行事,長期休業中における生徒指導対策
等
②中学校区部会
各中学校区の生徒指導主事,担任による小中学校間の情報交換
③夏季研修会
参加者:講師(市教委 永野指導主事),各小中学校生徒指導研究部員
主な内容:「学びのプラン(生活)」の活用事例研修
・情報交換
・講師指導
④セーフティ・デイ
市内大型店舗,公園,ゲームセンター等の巡視
青色パトロール車を利用しての地域巡回活動
⑤下校時パトロール(各校毎)
各校を拠点とし,学区を中心に市内全域について,交通指導車を利用しての巡回活動
⑥長期休業中の地区巡視(各校毎)
大型ショッピングセンター等を中心とした校外指導
⑦関係諸機関との連携(各校毎)
連携機関:取手警察署,守谷地区交番,土浦児童相談所,各地区民生委員・児童委員,
市児童福祉課 等
3
成果と課題
〈成果〉・各中学校間の情報交換が密になり,連携した指導が行えた。
・夏季研修会では「学びのプラン(生活)」を活用した各校の取り組みについて協議し,
共通理解を図ることができた。
〈課題〉・児童虐待に関する事案が増加傾向にあり,市の児童福祉課や児童相談所と連携を深
めるためにも,定期的な情報交換の場を検討する必要がある。
学校事務研究部
1 研究主題
「学校事務の能率化を目指して」
2 実践
(1)市教育研究会総会及び学校事務研究部員会
① 期 日
4月28日(月)
② 会 場
守谷小学校
③ 内 容
組織作り,研究テーマの決定,事業計画立案
(2)夏季研修会
① 期 日
8月5日(火)
② 会 場
御所ケ丘中学校 図書室
③ 内 容
学校事務共同実施についての研修
講師 筑西市立川島小学校
係長 田口雅巳先生
(3)学校事務の共同実施事務長研修会
① 期 日
第1回
6月16日(月)
第2回 11月19日(水)
② 会 場
茨城県教育研修センター
③
守谷市代表として2名参加
参加者
(4)研究部員会
① 期 日
2月下旬
② 内 容
今年度のまとめ,反省
<夏季研修会>
3 成果と課題
夏季研修会では,筑西市立川島小学校の田口先生を講師としてお招きし,筑西市・結城市の学
校事務共同実施についての取組や実際に使用している給与関係システムの紹介をしていただきま
した。守谷市では今のところ学校事務の共同実施は行っていませんが,
「学校事務研究部」の研究
主題である「学校事務の能率化」に活用できる有意義な内容を直接聞くことができました。
また実際に使用しているシステムや作成したデータ等を紹介してくださり,学校事務の軽量
化・効率化に十分効果があったことがわかりました。作成したエクセルファイルを後日メールで
送っていただき,各学校で活用しています。
「学校事務共同実施」の目標は「学校運営の支援のための事務処理の効率化」
「事務職員の資質
の向上」です。先生方の事務負担を軽減し,児童生徒と向き合える時間を少しでも増やすため,
努力していきたいと思います。
今後も,学校の一員として事務職員一人一人が学校運営支援に心がけていきます。
学級経営研究部
1
研究主題
「児童生徒の所属感を高める学級経営」
2 学級経営に関する研究協議
(1)期 日
平成26年8月5日(火)
(2)場 所
守谷市松前台小学校
(3)講 師
学級経営部部長 吉成行夫 黒内小学校校長
(4)協議内容 (各学校実践発表より)
①小学校
・ ソーシャルスキルトレーニングを取り入れ,よりよい人間関係の育成を目指した。
・ インクルーシブ教育を取り入れた学級経営を行った。合理的配慮を要する児童だけ
ではなく,学級全体に効果がある配慮について考え実践した。
・ Q―U テストを実施し,
学級集団の理解を深めながら,実態に応じた働きかけをした。
・ 構成的グループエンカウンター・ソーシャルスキルトレーニング・対人関係ゲーム
をあわせた「開発的プログラム」を提案し,年間計画を作成、実践している。
・ 学校生活の中で見つけた児童のよさを「あったかはあと」のコーナーで紹介した。
・ 教科で努力の成果が見られた児童や,目標をもって課題に取り組んでいる児童を「一
番星」コーナーで紹介した。
・ 1日の中で,友達にしてもらってうれしかったことや,友達の良いところ,頑張っ
ていたことを帰りの会で紹介した。
・ 話し方,話しの聴き方を身に付けさせた。聴き方名人「あいうえお」
・ 「長縄チャレンジ」など,一人一人が活躍できる場を設けた。
・ どの児童とも一日 1 度は会話をするように心がけた。
・ 係活動を工夫し,責任感や主体性の育成を目指している。
・ 授業の中で,ペア学習やグループ学習を進んで取り入れた。
②中学校
・ 分かりやすくまとめられた家庭学習ノートを教室に掲示した。
・ 帰りの会で,生活班の代表の児童が,その日の生活でがんばっていた人や親切にし
ていた人などを発表した。(今日のヒーロー・ヒロイン)
・ 体育祭の前に掲示用の寄せ書きを作り,一人一人の思いや体育祭への意気込みを書
かせ,クラスに掲示した。
・ 定期テスト,部活動,学習のきまりなど,中学校生活全般にかかわることを「生活
の手引き」ファイルにまとめ,活用した。
(5)講師指導
吉成校長先生から助言指導があった。
・ 小学校は,全教科,全領域を通して児童を見られる良さがある。しかし見ようと努
力しないと見られない。特に中間層。
・ 「やる気」
「けじめ」
「思いやり」の三つの視点を大切にする。
・ 一人一人が認められる場をつくる。児童同士での認め合いだけではなく,担任が積
極的に名指しで褒めることが大切。
・ 学級の責任者は自分。担任としての心構えをもつことが必要。
3 今後の活動について
夏季研修会では,各小中学校での実践発表を行い,交流を図ることができた。各自のレポ
ートをもとに質疑応答をしたり,同じ学年間,各学校での様々な取り組みや,子どもたちの
様子など情報交換をしたりしながら研修を進めた。どの先生方も学級経営の目標をしっかり
ともち指導にあたっていることがわかり,とても有意義な時間となった。今回の研修をこれ
からの指導の現場での実践に生かしていきたい。
学校健康教育研究部
1
研究主題
「児童生徒の生きる力を育む健康教育のあり方」
2 研修内容および実践
(1)守谷市教育研究会総会及び学校健康教育研究部会
① 期日
4月28日(月)
② 場所
守谷小学校
③ 研修内容
部長選出,研究テーマ検討,事業計画立案
(2)夏季研修会
① 期日
② 場所
③ 講演テーマ
④
3
総合診療科
研修内容
・熱中症のメカニズムについて,体温調節の仕組み,発汗の仕組み
・運動時の環境や熱生産・熱放散について
・具体的な予防・対応について
・熱中症死亡事故の事例・最新データ
(3)部員研修会
① 期日
② 場所
③ 研修テーマ
④
8月8日(金)
取手福祉交流センター
「夏季の熱中症対策について」
講師 東京医科大学茨城医療センター
臨床教授 柳生 久永 先生
11月28日(金)
守谷市役所
「子どもを元気にするための取組・和紙を使った掲示物作成」
講師 野田市立尾崎小学校
養護教諭
霜多 正子 先生
研修内容
・子どもとの関わりを深める掲示物の工夫および和紙を使った掲示物作成の実践研修
・子どもを元気にするための体操の紹介
成果と課題
本年度は熱中症対策と和紙を使った掲示物作成の 2 つの具体的研修を行った。
熱中症は,命に関わることもあり,その対策は学校における健康課題の1つである。研修を
通して熱中症の原因・症状・対応・予防対策を具体的に知ることができた。曖昧だったことや,
重要なポイントが明確になり,正しい知識の習得と理解を深めることにつながった。
部員研修会では掲示物の実践研究を行った。12 月クリスマスをテーマに和紙を使った掲示
物を作成した。色画用紙や折り紙で作る物よりも,校内の環境が温かくなり,子どもたちの目
をひく物ができた。掲示物作成は保健室登校等の子どもたちとの関わりとして有効である。
今後も子どもたちが抱えるさまざまな健康課題に対応できるよう,健康教育を充実させてい
きたい。
人権教育研究部
1 研究主題
「人権感覚を育成し,人権尊重の視点に立った学校づくりの推進」
2 実 践
(1)各種人権教育研修会等への参加及びその伝達(校内研修)
① 県及び県教育委員会主催
・10月
人権メッセージ応募(県人権啓発推進センター)
② 守谷市教育委員会関係
・ 7/30 守谷市人権教育研修講座
守谷市役所
人権教育部長から「学校における人権教育の進め方」をテーマに,
児童生徒の人権感覚高めるため,学校現場での手立てについて講義を
した。
・ 8/1
守谷市人権教育講演会
守谷市中央公民館ホール
講師 部落解放同盟鳥取県連合会西部地区協議会 女性部部長
坂田 かおり 先生
演題「いのち・語り・つながる同和教育」
被差別部落に生まれ,『黙っていても差別はなくならない』という
思いを胸に,自らが啓発することにより差別をなくしたいと活動を始
める。一連の活動の中での所感が語られた。
③ 県及び守谷市人権教育研究部関係
・ 4/28 市人権教育研究部員会及び研修会
守谷中学校
・11/25 市人権教育研究部員会及び研修会
黒内小学校
児童生徒作品の募集から,出品作品の選出等の機会を通して,各校
内で行った人権意識向上の取組について,情報交換をした。また,人
権週間に向けて,作品の掲示物及び「子どものこころ」出版のための
原稿のとりまとめを行った。
(2)人権週間への取組
① ねらい
人権週間への取組に参加することで,児童生徒一人一人が身の回りの人
権について考える機会をもち,人権意識の高揚を図ることができる。
② 活動内容
対象と課題
○ 習字とそのコメント 4・5・6年
小
統一課題はなし。自分が大切にしている言葉
「平和」「友情」「思いやり」
学 「優しさ」「勇気」「希望」「信頼」「仲間」等を書きそのコメント(この字を選
生 んだわけや願い等)をつける。コメントは50~78字程度。
○ 人権メッセージ 3・4・5・6年
200文字程度
中 ○ 習字とそのコメント 1・2・3年
学
内容は,小学生と同じ
生 ○ 人権メッセージ 1・2・3年
③ 守谷市小・中学生人権作品展示 12月4日~17日 【於:市役所,文化会館】
3 成果と課題
昨年度より,研究テーマを「人権感覚を育成し,人権尊重の視点に立った学校づくりの
推進」として研修を重ね,学校での人権教育の推進を図っている。人権教育の成立基盤と
して,学校での教育・学習環境の確立を目指し,3側面(知識的,価値的・態度的,技能
的)を意識し,併せて,それらと関連させ,「人権に関する知的理解」や「人権感覚」を
養う手立てについて協議した。
これらの活動を通して,児童生徒が,「自分の人権を守り,他者の人権を守るための実
践行動へと繋げた。
平成26年度 教育論文応募状況
№
1
2
学
校
名
大井沢小学校
大井沢小学校
3
大井沢小学校
4
黒内小学校
5
御所ケ丘小学校
6
7
8
松前台小学校
守谷中学校
守谷中学校
9
守谷中学校
10
御所ケ丘中学校
11
けやき台
中学校
氏
岡口
名
すみえ
伊津野
和泉
村松
静
岡田
征子
廣瀨
幹郎
立花
他
美知子
全職員
町田
他
香 校長
全職員
倉岡
正英
町田
他
香 校長
全職員
木村
寛紀
片岡
正美
論 文 主 題
あたたかな人間関係を育む学級経営の
在り方
~楽しい学校生活を送るためのアン
ケート Q―U と構成的グループエンカ
ウンターを通して~
児童一人一人の考えを生かし,
集団で高
める算数指導の工夫
~ノートを活用した段階的に伝え合
う活動を通して~
インクルーシブ教育を目指した支援の
在り方~特別支援教育コーディネータ
ーの役割を通して~
応募先
形や色の表現の多様性に気づかせ,つく
りだす喜びを味わわせる表現の工夫
~小学校3年図画工作「カラフル紙粘
土で理想のお弁当をつくろう」
の実践を
通して~
数理的な処理を活用し,数学的思考力・
表現力を育てる授業の在り方
~多様な考えを取り入れた算数的活
動を通して~
自分の思いや考えを表現できる児童の
育成
~国語科の説明的な文章における単
元を貫く言語活動を通して~
人間としてのよりよい生き方を見つめ
る道徳の時間の在り方
~テーマ発問と話合い活動を取り入
れた授業を通して~
弘済会
道徳的価値を自分とのかかわりでとら
える道徳の時間の在り方
~人物を問うテーマ発問を取り入れ
た自分自身との比較を通して~
道徳価値に基づいた人間の生き方の自
覚を深める道徳の時間
~テーマ発問を取り入れた発問構成
の工夫を通して~
数学のよさを伝える関数・図形指導
~数学的活動を取り入れた比例・反比
例・平面図形の指導を通して~
上廣道徳
結 果
県教育研
究会
県教育研
究会
弘済会
県教育
研究会
県教育
研究会
上廣道徳
優秀
教育賞
教育賞
弘済会
県教育
研究会
思考・判断・表現力を高め,生徒自身の 県教育
自己指導力を育む自己評価・相互評価の
研究会
在り方
~1年生の歴史学習における生徒の
評価活動を通して~
優秀
平成26年度 守谷市教育研究会 部員名簿
研究部名・部長名
教育課程
大野小
高野小
富田 剛史
清家 康浩
高橋 茂夫
関 義広
水ノ江 健
殿岡 秀一
◎和知 京子
川野美佳子
室伏 喜久子
◎万中 美子
新 能勢将幸
山中 順子
増子 智子
(嶋田知成)
藤村 典子
田中 幸夫
田中 宏明
(西島栄一)
倉持 久美子
伊津野 和泉
(大澤恭子)
竹久 智子
◎信田菜穂子
飯塚 桂子
太田 加苗
(平井彰子)
廣瀨 幹郎
荒川 裕子
新 鈴木克寿
◎大里 修史
新 功力光美
佐々木 優子
(西島稚佳子)
平澤 佳代子
◎山野井文子
◎廣瀨 好子
宮本 早苗
渡邉 和隆
會澤 則子
新 河野 由加
勝元 眞由美
小泉 正子
長洲 久美子
間宮 まり子
黒羽 みどり
髙瀨 智子
速水 賢一
新 河野光博
新 吉田みつ子
長塚 つた子
岡田 征子
新 髙木まゆみ
◎堀越朋美
久保宮 修子
西島 稚佳子
池崎 亮
◎根本 尚希
鈴木 益美
新 浅野 功
髙田 仁志
野﨑 裕美
(室伏喜久子)
斎藤 みのり
小菅 早苗
新 濱本 寿子
新 風見 恵子
◎柿原 陽子
柴崎 亜紀
(河野光博)
新 青山 祐一
和田 政子
小林 綾乃
豊嶋 なつみ
向井 浩恵
(大澤恭子)
鈴木 理菜
◎梅澤真紀子
草間 淳子
細谷 早苗
櫻井 和子
◎小野 松子
岡田 洋子
(鈴木克寿)
(斎藤みのり)
風見 陽子
稲垣 明子
(倉持久美子)
福山 明美
(小泉正子)
新 白鳥 幸美
的場 美行
新 鈴木 玲子
(沼尻政代)
村松 静
(堀越朋美)
田上 晴美
大澤 恭子
◎渡辺真知恵
(古谷洋子)
新 阿部恵美
◎沼尻 政代
髙原 義德
小林 直也
新 木村 栄
小寺 由美子
◎大熊 和代
奈幡 ますみ
田淵 絵美子
◎沼田 一樹
内田 悠貴
平井 彰子
倉持 久美子
(伊津野和泉)
(室伏喜久子)
池崎 亮
滝 しずか
(岡田征子)
(廣瀨幹郎)
黒羽 勉
(鈴木克寿)
大里 修史
岩田 由利子
西島 栄一
嶋田 知成
鈴木 順子
田中 絵美子
狩野 弘子
池田 剛士
飯島 史也
金沢 涼子
小笠原 悦子
(藤村典子)
平澤 佳代子
間根山けい子
會田 勝弘
(櫻井和子)
国分 歩
(河野光博)
万中 美子
◎高中 照子
阿部 美穂
倉持 央子
新妻 政代
笹本恵美子(大野小)
吉丸 暁子
蓮見 沙織
堀 ひろみ
◎高坂 幸絵
張替 文
渡邉 泰子
村尾 美由紀
人権教育
金田 美香
(向井 浩恵)
(木村 栄)
◎田中 幸夫
塚田 幸子
◎田谷 正夫
山﨑 由雅
古谷 洋子
岸本 利絵
菊池靖夫(守谷小)
国語教育
奈幡 正(松ケ丘小)
社会科教育
岡野昌信(松前台小)
大井沢小
細谷 善彦
算数・数学教育
佐野昌彦(松前台小)
理科教育
小口勝洋(けやき台中)
生活科・総合的 ◎岡口すみえ
石塚 真梨子
な学習の時間
磯部 淳(守谷小)
音楽教育
長谷川眞人(高野小)
図画工作,美術教育
金久保敬二(大井沢小)
体育
保健体育教育
中村博吉(郷州小)
家庭
技術・家庭教育
戸塚 資
守谷小
黒内小
◎新 挾間祥平
駒木 朝子
御所ケ丘小
大塚 和浩
佐藤悦雄(愛宕中)
英語教育
越智壽雄(守谷中)
道徳教育
関根京子(郷州小)
特別活動
栗原繁則(大野小)
学校図書館
三谷 正(松ケ丘小)
特別支援教育
慶野好子(愛宕中)
情報教育 情報
福田理明(大井沢小)
統計
生徒指導
辺見芳宏 (けやき台中)
学校事務
中山佳也(御所ケ丘中)
キャリア教育
野口秀夫(高野小)
学級経営
吉成行夫(黒内小)
◎黒沼 則子
(新 白鳥幸美)
学校健康教育
木下悦郎(黒内小)
平成26年度 守谷市教育研究会 部員名簿
研究部名・部長名
教育課程
菊池靖夫(守谷小)
国語教育
奈幡 正(松ケ丘小)
郷州小
石塚 行男
松前台小
池田 恭
(川村しつ子) 立花 美知子
松ケ丘小
守谷中
愛宕中
市毛 知明
巻野 正
尾崎 マヤ
山口 亮生
笠井 博貴
黒井 孝弘
けやき台中
中村 進一
竹久 武志
大越 茂
廣枝 優子
◎岡田祐介
(中村進一) 後藤 早苗
◎田村 茂
社会科教育
岡野昌信(松前台小)
御所ケ丘中
新 廣瀨友幸
郡司 宏一
(本多紀之)
有留秀樹
◎中郷純子
新
算数・数学教育
新 ◎濱野由花子
◎土屋啓一
新 玉川大樹
◎髙田 智
岡本 佳与
◎樫村鉄朗
片岡 正美
猪田 正樹
萩原 裕子
鈴木 幸枝
中山 浩平
藤田 麻理
海老原 孝一
新 神田 正己
生活科・総合的
古橋 亜希
な学習の時間
古谷 久恵
中里 幸子
下田 和沙
(廣枝優子)
(田村 茂)
新
新 廣田 奏
髙野 尚美
中丸 典子
内田 有一
土屋 千恵子
新 山中麻里奈
菊山 麻希
渡部 歩未
嶋内 早苗
小林 優子
宮城真恵美
鈴木 至
寺田 篤司
椎名加代子
川村 修平
中山 浩平
朝倉 史
小泉 浩司
◎栗原明子
新 永井孝始
◎木村 勇
中里 薫
◎大原雅広
横尾 香織
◎青野寛子
新◎
川野光司
新 小菅晴美
◎藤枝里衣
左近 史稔
佐野昌彦(松前台小)
木澤じゅん子
◎緑川梨恵
理科教育
小口勝洋(けやき台中)
川嶋 ひろみ
(高橋千紘)
椎名 純子
新 戸塚 久
◎野島由樹子
◎江藤洋子
(藤巻祐介) 渡辺 梢
上條 法之
黒島賢一
池田みゆき
新◎
◎飯島 晃
磯部 淳(守谷小)
井原健二
加々美益樹
音楽教育
長谷川眞人(高野小)
図画工作,美術教育
金久保敬二(大井沢小)
体育
保健体育教育
中村博吉(郷州小)
家庭
技術・家庭教育
(中山慎一) 古谷 美樹
佐藤悦雄(愛宕中)
英語教育
越智壽雄(守谷中)
道徳教育
関根京子(郷州小)
特別活動
栗原繁則(大野小)
学校図書館
三谷 正(松ケ丘小)
特別支援教育
慶野好子(愛宕中)
◎稲葉 寛
新 小栁由菜
新 小野 晶
一村 頼子
大堀 玲子
◎平間友美
(藤田麻理)
荒井 紀子
佐藤 志津子
野村 和史
(飯島 晃)
新◎川上優紀
新 杉山 友理
中村 右子
新◎福島理保子
青木 瞳
◎成島久美子
新
八嶋由詔
窪木 美穂
倉岡 正英
藤巻 祐介
新
黄木歩美
髙城 佑佳
甲斐寿美江
(長沼淑人) 中村 恵子
新
山口 悠真
澤田 武志
本多 紀之
平野 精子
新 川村しつ子
立花 美和子
新 關根浩美
南 まち子
廣枝 優子
新
◎関本幸枝
島田 眞弓
河野幸子
新◎中村麻理子
◎濱野則子
皆川 優花
◎青野寛子
廣瀬 晃弘
◎土田富夫
野本よし美
◎小山智惠子
中村 恵子
中山 大地
黒井 孝弘
本多 紀之
木村 寛紀
左近 史稔
◎平塚寿美子
新 水口七重
鈴木ひろみ
猪股 紀子
木倉 夏美
新
沖野光世
宇津野良美
情報教育 情報
中山 慎一
福田理明(大井沢小)
統計
(小野晶子) 猪田 正樹
(中山大地) (塚原由佳)
長沼淑人
野嶋 康雄
小圷 克弘
堀越 正弘
鈴木 至
関根 宏守
◎松﨑和博
村上 清子
齋藤 恭司
阪本 千賀子
中川 恵子
稲葉 由美子
小島 令子
川島 梨沙
鈴木 貴紀
(石塚行男) 古谷 久恵
栁田 純子
武藤 功
土屋 千恵子
二宮 隆二
加々美益樹
新 中島 瞳
髙野 直美
◎木村雅美
新 斎藤永誉
塚原 由佳
高橋 千紘
小針 淳
江原 邦章
中村 裕佳
内田 佐和子
中村 有希
◎石黒幸子
山本 麻衣
中野 優子
工藤 笑美
◎渡辺綾子
長山 理絵
新 宇津野里美
奈須 裕樹
高橋 千紘
土屋 啓一
生徒指導
辺見芳宏 (けやき台中)
学校事務
中山佳也(御所ケ丘中)
キャリア教育
野口秀夫(高野小)
学級経営
吉成行夫(黒内小)
学校健康教育
笹本恵美子(大野小)
人権教育
木下悦郎(黒内小)
(渡部歩未) 野嶋 康雄
◎用田由起子
上條 法之
新◎野口
崇
星野 浩一
編 集 後 記
今年度は保幼小中高一貫教育の2年目を迎え,各研究部において,それぞれ
課題をもって一貫教育推進の具体的な取り組み,研究実践に取り組んできたこ
とと思います。
本研究会では,各研究部の取り組み,研究実践を多くの教職員に広め,活用
していただくために,
「守谷市教育研究会ホームページ」をアップしました。ホ
ームページとともにこの研究紀要が,今後の教育活動に少しでも役立てられれ
ば幸いです。
研究紀要作成に当たり,各研究部の部長様をはじめ,研究部員の皆様から素
晴らしい実践報告をお寄せいただきましたことに感謝申し上げ,編集後記とい
たします。
平成27年2月吉日
守谷市教育研究会 研究紀要作成委員会
守谷市教育研究会 HP アドレス
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http://www.geocities.jp/kyouken_moriya/index.html