平成26年度学校教育の努力点 Ⅰ 研究主題 運動大好き!体力 UP!! -運動を習慣化させる取り組みと運動量の多い授業づくりを通して- Ⅱ 主題設定の理由 休み時間に運動場を駆け回る子どもたち。目標に向かって粘り強く運動に取り組む子 どもたち。生活の中に運動を取り入れることは健やかな体を育成する上で必要不可欠で ある。また、健やかな体は、活力ある毎日を支える基盤であり、知性・徳性を豊かに盛 りつける器のようなものであると言える。 本校児童は体育の学習を大変楽しみにしていて、授業中は熱心に運動に取り組む姿が 見られる。しかし、休み時間に目を向けると、運動場に出て遊ぶ児童はいるものの、そ の数はあまり多くはなく、いつも室内で過ごしている児童も一部いる。 また、体力運動能力調査の結果を見ると、授業中の熱心さのわりには名古屋市平均よ りも本校の平均が下回る種目が多い。さらに結果を分析していくと、部活動を行う児童 が多い昨年度の6年生の女子、5年生の男子については平均以上の結果が出ており、部 活動を行う児童が少なかった6年男子、5年女子については平均を下回る種目が多くな っている。 このような姿から本校は、運動する児童としない児童の二極化の様相があり、多くの 児童が運動を習慣化できていないため、運動量が足りず、体力を十分に向上させること ができていないことが課題であると考えた。 そこで本年度は、 「運動大好き!体力 UP!!」をテーマにして、業前の時間や休み時 間に運動をする機会を多く設定して運動に親しむことができるようにしたり、体育の授 業では運動量の多い授業になるように工夫したりして、運動の習慣化、体力の向上を目 指していきたい。 Ⅲ 26年度の取り組み you (1) 運動量の多い授業づくり<授業部会> 体育科の授業で運動量を確保することを目指していく。使用する器具や器具の配置、 また、活動のさせ方、指示の出し方を工夫し、児童の運動時間を今まで以上に多く取 ることができるようする。また、1時間の授業の中で、運動が得意、不得意にかかわ らず、目標をもって意欲的に活動が続けられるように進め方を工夫する。 (2) 運動を習慣化させる取り組み<習慣化部会> ① 業前運動について 毎週水曜日の業前の時間を体育集会に位置づけ、走る・跳ぶ・投げる・鍛えるの4 コースをつくり、運動ができる場を設定する。運動の内容は、各コース担当が体力 運動能力調査の結果が伸びるような運動を考えて決める。鍛えるコースは体育館に て、その他のコースは運動場で行う。また、発達段階に応じた運動になるようにす る。業前の時間1回に1種目、1・2年グループ、3・4年グループ、5年グルー プ、6年グループの4グループがローテーションで回って行い、バランスよく運動 ができるようにする。初めは運動の内容に慣れさせるため2回同じ種目に取り組む ようにしたり、季節や子どもたちの取り組み具合によって内容を変更したりする。 雨天等で運動場が使用できないときも教室や体育館などで担当が考えた運動ができ るようにする。 ② 休み時間 休み時間にも運動することができるようにするために、遊び方紹介や競技大会な どのイベントを不定期で行うようにする。 (3) 評価<評価部会> 「1日50分運動しよう」を合い言葉に、体育の授業、業前運動、休み時間に運動 した時間の合計が、毎日50分以上になることを目指す。 「体力アップメーター」を用 いて児童自身で評価できるようにし、体育の授業や業前活動がないときにも休み時間 に進んで運動しようとする気持ちを高めていきたい。 また、体力運動能力調査を年間で2度行うようにして、児童が目標をもって運動に 取り組んでいくことができるようにしたり、体力がアップしたかどうかを確かめられ るようにしたりする。
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