北谷町海業振興センター管理運営業務仕様書 北谷町海業振興センターの設置及び管理に関する条例第7条に規定する指定管理者の業 務の詳細は次の各号に定めるとおりとする。なお、指定管理者は、本仕様書及び関係法令 を遵守すること。 1 管理区域 指定管理者の管理区域は、別添「北谷町海業振興センター管理区域平面図」のとおりと する。 2 施設内容及び料金種別 北谷町海業振興センター(以下「海業振興センター」という。)は、次に掲げる施設(付 属設備及び物品を含む。 )を持って構成されます。また、料金種別については、入居施設は 使用料(北谷町に帰属する。)とし、共用施設は利用料金(指定管理者の収入として収受す る。)とします。 施設名 料金種別 飲食提供及び物品販売施設 1~15 号室 入居施設 マリーナ関連施設 16~17 号室 使用料 総合管理所 会議室 共用施設 イベントホール、通路その他の共用施設 利用料金 多目的広場及びデッキテラス 3 開館時間、休館日 (1) 海業振興センターの開館時間は、午前9時から午後10時までとしますが、必要があ ると認められた場合は変更可能です。 (2) 海業振興センターの休館日は、12月29日から翌年1月3日までの間としますが、 必要があると認められる場合は変更可能です。 4 管理事務所窓口 利用者の問い合わせやクレームに対し、迅速に対応できるよう、海業振興センターが 開館している間は、少なくとも1名は施設内に常駐するものとします。 (1) 職員配置 管理事務所には、適切な人員配置を行うこと。 (2) 案内誘導 ①案内誘導ができるように人員配置を行うこと。 1 ②必要に応じて、館内放送による案内を行うこと。 (3) 苦情処理等 ① 苦情・相談については、随時対応すること。 ② 指定管理者の業務範囲外のことについては、申立人主張内容を確認の上、関係機関 を紹介すること。 (4) 警備 警備員は必要に応じ配置するものとし、警備の基準は下記のとおりとする。なお、フ ィッシャリーナ地区内における他の管理者が管理する区域及び施設についても、不審者 等を発見した場合は声かけや注意等を行うよう努めるとともに、事件・事故、破損を発 見した場合は、その管理者に報告すること。 警備基準 ア 開館時間、閉館時間に関わらず、施設内の防犯、火災予防に努め、それらを発見 した場合は直ちに適切な措置を講じること。 イ 閉館時間については、機械警備等により適切な措置を講じること。 ウ 立入が困難な場所については、可能な範囲で、目視による確認を行うこと。 エ その他必要に応じ警備員を増員配置すること。 (5)その他 海業振興センター及びその敷地内の忘れ物や迷子の対応を行うこと。 5 清掃 清掃水準は、下記のとおりとする。ただし、応募時に提案した水準が、下記の水準を 上回るものについては、応募時に提案した内容で実施すること。 ① 1日に2回以上の巡回点検を行い、記録簿に、その清掃状況等をチェックすること。 ② 通常求められるレベルを保つ清掃を行うこと。ただし、点検の上、汚れがないと判断 された場合は、行う必要はない。 ③ 通常より汚れが目立つ箇所等を確認した際は、随時、清掃を行うこと。 ④ 強風後や台風通過後は、すぐにセンター内外を点検し、速やかに、広場を中心に落葉 等の清掃を行うとともに、危険な折れ枝等を処理し、建物の出入り口や窓ガラスの水 洗いを行う。 ⑤ 多くの利用者が見込まれるイベントの実施前後は、随時、点検及び清掃を行うこと。 ⑥ 各箇所については、次の頻度で行う。 清掃箇所 頻度 日常清掃(トイレ・通路等) 1日1回以上 日常清掃(広場等の清掃) 毎日 日常清掃(塵芥処理※) 毎日 定期清掃(窓ガラス) 月1回以上 定期清掃(2階カーペットシャンプークリーニング) 3月1回以上 2 ※ ごみ処理については、廃棄物の処理及び清掃移管する法律(昭和 45 年法律第 137 号)、北谷町廃棄 物の減量及び適正処理等に関する条例(平成 13 年条例第 19 号)及び関係法令に基づき適切に処理を 行うこと。 6 維持管理 (1) 毎朝の点検 よく利用される施設(広場、会議室、トイレ等)については、毎朝点検すること。 ①危険物、不審物及び利用の防げとなるものはないか ②電球やトイレットペーパー、石鹸等消耗品の交換は、必要が生じた都度行うこと。 (2) 施設及びその付属設備の点検 施設及びその付属設備の点検については、下表のとおりとする。 ① 法定点検 項目 点検内容 回数 消防設備点検 消防法による定期点検及び報告 1 回/年 昇降設備点検 点検整備 1 回/月 建築基準法による定期点検及び報告 1 回/年 電気工作物保守 電気事業法による精密点検 1 回/年 特殊建築物の定期点検 建築基準法による定期点検及び報告 1 回/3 年 建築設備の定期点検 建築基準法による定期点検及び報告 1 回/年 ②任意の定期保守点検 項目 エコキュート、電気温 点検内容 回数 取扱い説明書を参照 2 回/年 フィルター清掃 2 回/年 定期点検整備 2 回/年 換気扇、排気口 器具及びフィルターの清掃 2 回/年 水槽設備保守点検 定期点検整備 1 回/月 第一種特定製品の簡易 エアコン室外機、室内機の目視点検 4 回/年 取水ポンプ濾過槽の洗浄、逆洗、圧力点検 1 回/週 水器 空調設備機器保守点検 点検 清浄海水供給装置 (3) 修繕 ① 危険度・必要度等で優先順位を決め、予算の範囲内で順次修繕を行うこと ② 高圧受変電設備、空調機器、水洗トイレ、屋内照明、外灯、動力設備、階段手すり及 びその他緊急を要する箇所の修繕は、当初予定の有無に関わらず直ちに修繕を行うこ と。 3 ③ 修繕については、施設、設備の設計・構造上の原因によるものを除き、年間 30 万円 までは指定管理者が行うものとし、これを超過することが認められる場合は、年間 30 万円を超える部分の金額は町が負担するものとする。なお、自然災害等により、一度 に多額の費用を要する場合は、別途町と協議の上、別の方法を取ることができるもの とする。 ④ 大規模な施設の改修等については、町担当課と協議のうえ決定すること。 7 水光熱費等 (1)水光熱費等の支払 指定管理者は、管理区域の上下水道、電気、ガス等の支払いを行うものとし、その財 源は次のとおり確保してください。 施設名 光熱水費の財源 入居施設 受益者から徴収してください。 共用施設(※) 指定管理料に含まれています。 ※ 特定の受益者が存在する場合は、入居施設に準じて徴収してください。 (2)水光熱費等の契約 上下水道、電気の契約者については、原則として指定管理者とします。 8 共用施設の管理運営に関する業務 共用施設の使用者の利便性の向上と、共用施設の有効活用を図りながら管理運営を行っ てください。なお、使用目的が、基準に抵触する等判断が困難な場合は、事前に町と協議 してください。 (1) 業務内容 ① 共用施設の使用申請の受付、使用許可(不許可含む。) 、取消し等 ② 利用料金の減免の受付、審査、決定 ③ 利用料金の収受 ④ 使用者への対応(電話、メール等の対応含む。) ⑤ 共用施設の空き状況等の問い合わせ受付 ⑥ イベント、会議等の問い合わせ受付及びこれらの開催、運営に伴う打ち合わせへの 参加 ⑦ 使用者との打ち合わせ ⑧ 共用施設の利用案内 ⑨ その他使用者等へのサービス提供 (2) 利用料金の減免 指定管理者は、利用料金を減額又は免除することができます。規則第10条第4号の 減免基準については、次のとおり運用してください。 4 減免基準(規則第 10 条第4号関係) 9 ア 町内の小・中学校が学校教育活動として利用する場合 イ 主に町内の 65 歳以上の者により構成される団体が利用する場合 ウ 主に町内の小・中学生により構成される団体が利用する場合 エ 町又は町の機関が後援する事業を行う団体が利用する場合 全額免除 5割減額 2割減額 入居施設の管理運営に関する業務 入居施設の使用者が、海業振興センターでの活動が円滑で快適に行えるよう、使用者か らのニーズに対応した支援を行い、入居施設の稼働率向上を目指した管理運営を行ってく ださい。 (1) 使用手続き業務 ① 入居施設に関する相談・説明 ② 入居希望者の適格性審査、入居申請の受付 ※入居申請の適格性審査については、その審査の内容を町に報告することとし、その 他業務についても随時町と協議することとする。 (2) 共益費 指定管理者は、条例第 18 条及び 19 条に基づき、使用者から使用の実費の範囲内におい て施設の維持管理に要する共益費を徴収することができます。ただし、その場合には、あ らかじめ町と協議の上決定してください。 (3) 使用者(テナント)への対応業務 ① 使用許可の変更等に関する業務 ② 「北谷町海業振興センター入居施設使用基準」の作成、見直し及びそれに基づく指導 (基準を作成又は見直す場合は、事前に町と協議してください。) ③ 「北谷町海業振興センター内装監理指針書」の作成、見直し及びそれに基づく指導(指 針を作成又は見直す場合は、事前に町と協議してください。) ④ テナント会の発足及び運営 ⑤ 使用者への連絡・調整に関する事項 例) 保守点検に伴う施設の停電、定期清掃等の連絡等 ⑥ 使用者からの依頼、相談、苦情等の対応に関する事項 例) 空調温度の設定変更、通信設備増設の相談等 (4) 退去手続き業務 ① 退去についての相談・手続きに関する事項 ② 施設の原状回復の指導・確認 (5)使用者(テナント)へのヒアリング 必要に応じて、各テナントへの営業状況その他状況についてヒアリングを行い、使用 者(テナント)の運営状況の把握に努めること。 5 (6) 入居施設の空室対策 入居施設の稼働率維持・向上のため、空室を生じさせないように随時テナント募集を 行ってください。 なお、テナント募集に際しては、「北谷町海業振興センターテナント 募集要項」に準じて行うこととし、町との協議を経て実施してください。 10 施設の受付・審査にあたっての留意事項 (1) 施設の使用許可は、施設使用者の視点で考慮し、申請から許可付与までの手続きを円 滑に行えるよう措置すること。 (2) 適正な管理を行う上で、必要に応じて許可条件を付すこと。 (3) 他の許可と場所、時間等が重複しないように配慮すること。 (4) 申請者の信条、性別、社会的身分等を理由に不許可としないこと。 (5) 許可は、第三者への権利の譲渡及び転貸を認めないこと。 (6) 条例第 10 条の使用対象者に該当することを確認すること。 (7) 条例第 12 条の禁止事項に抵触していないことを確認すること。 (8) 警備等安全性の確保、施設の保全、ごみ処理、騒音・振動・悪臭等の対策が取られて いるか確認すること。 (9) 国、沖縄県、その他地方公共団体及び公共的団体からの申請に対しては、許可につい て特に配慮すること。 (10)共用施設の使用申請については、3日前までに申請書を提出させてください。 (11)入居施設の使用申請については、3月前までに申請書を提出させてください。 (12)入居施設を使用する者の募集方法は、原則として公募によること。 (13)入居施設の公募の時期及び方法その他選定をする際に必要な事項について、町長との 協議を経て定めること。 11 施設の安全管理等に関する業務 指定期間中、安全管理に十分な配慮をし、火災、事故等の発生を防止して財産の保全を 図るとともに、利用者等の安全管理に努めてください。 (1) 地震、台風又は火災等の発生 地震、台風又は火災等による災害が発生した場合は、避難、誘導、通報等を行い、利 用者等の安全を確保するとともに、二次災害の発生防止、施設の保全に取り組んでくだ さい。 (2) リスク管理及び保険加入 指定管理者の責に帰すべき事由により、利用者等、町又は第三者に損害を与えた場合 は、指定管理者がその損害を賠償してください。また、万が一の場合に備えて、指定管 理者は損害保険等に加入してください。 (3) バリアフリーの推進 6 バリアフリーを心がけ、車椅子使用者、視覚障害者、聴覚障害者等へ十分に配慮して ください。また、補助犬(身体障害者補助犬法)については、施設への立入を拒んでは なりません。 (4) 受動喫煙防止対策 施設内については、健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)第 25 条の規定に基づき、 禁煙・分煙等の受動喫煙防止対策を講じること。 12 自主事業 (1) 実施方法 指定管理者は、施設の設置目的に合致し、かつ本業務の実施を妨げない範囲において、 自己の責任と費用により、自主事業を実施することができる。なお、自主事業を実施し ようとするときは、町に対して実施内容(目的、時期、収支計画等)を記した業務計画 書を提出し、事前に承諾を受けること。 13 報告業務 (1) 利用者の意見聴取等調査 利用者の動員数及び意見聴取等の調査を実施し、その後の管理運営に反映させ、利用 者へのサービス水準の向上に努めること。 (2) 事業報告書の提出(月次) 管理業務報告(清掃、警備、植栽管理、点検・修繕、許可業務、使用料・利用料金の 徴収、窓口業務等)及び自主事業の実施状況についてまとめた事業報告書を、毎月提出 すること。 (3) 事業報告書の提出(年次) 管理運営及び自主事業の実施状況(決算を含む)についてまとめた事業報告書を、毎 年度4月末までに提出すること。 (4) 事業計画書の提出(年次) 管理運営及び自主事業の実施予定(予算を含む)についてまとめた事業計画書を、毎 年度 11 月末までに提出すること。 14 その他実施すべき業務 (1) 官公庁への届出等 行政諸官庁等への各種届出等が必要な場合は、随時対応すること。 (2) 視察団への対応 外部からの視察の依頼がある場合は、館内案内及び説明などの対応を行うこと。 (3) 町が実施する業務等の協力 町が実施する業務及び調査をはじめとし、町が指定管理者の出席が必要と判断した会 7 議・打ち合わせ等についても随時対応すること。 (4) 引継業務 次のいずれかの場合には、後任指定管理者への引き継ぎを行うこと ①地方自治法第 244 条の2第 11 項の規定に基づき指定を取り消された場合 ②指定期間の満了後、指定管理者が変更となる場合 (5) その他 本仕様書に記載のない事項及び業務の内容・処理について疑義が生じた場合は、町と 協議してください。ただし、業務の性質上、当然な作業は記載されていなくても異議な く実施しなければならない。 8
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