「世界で一つだけの花」を咲かせたい…T・T(協力教授) こころ

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We are 西小!!
札幌市立西小学校
学校だより
平成22年(2010年)
6月30日
第 4 号
「世界で一つだけの花」を咲かせたい…T・T(協力教授)
T・T担当 川嶋 誠也
札幌市には、「マイタウン・マイフラワープラン」という事業があります。学校や地域の花壇や街路
樹ますに植栽する花苗を種から育てる取組を進める
ことで、花や緑へのかかわりを深め、花とみどりの
まちづくりをめざすものです。西小学校はこの事業
に協力しており、温室の中には花の苗が育っていま
す。
前校長が花がたいへん好きで、毎年愛情をたっぷ
り注ぎ、花壇やフェンスのハンギングバスケットに
きれいな花を咲かせていたのを保護者のみなさまも
マリーゴールドとサル
ごらんになっていたことと思います。
ビアの発芽状況もこん
ところが、その事業を引き継いだ私はといえば、
なに差があります
花苗を花壇やプランターに植えた経験こそあれ、種
から花を育てたのはアサガオやヒマワリ、ホウセン
カなど生活科や理科の教材になっているものばかりです。これらは比較的種が
大きく発芽しやすいものですが、今温室で育てている花はとんでもなく小さな
種だったり、発芽の環境が違うものであったりと素人には手強いもの。4月当
初はどうしたものかと手をこまねいていましたが、種をまかない限り発芽もし
ない訳ですから、プラグトレイに土を入れ、おそるおそる3日もかかって種まきをしました。トレイか
ごにビニルを敷き、その上にプラグトレイを置きました。じょうろなどで水やりはできませんから、プ
ラグトレイとビニルの間に水を入れて底面給水です。3日もするとマリーゴールドが発芽を始めました。
なんとかわいいこと。毎朝温室に行って、今朝は何本発芽しているかなと朝が楽しみでした。運動会が
終わった頃には気温も上がり、ロベリア、リナリア、スイートアリッサムなども次々と発芽しました。
しかし、インパチェンス・ペチュニア・サルビアなど発芽温度が高い花はなかなか発芽してくれません。
待って待ってやっと最近小さな芽が見え始めました。
温室で作業をしながら、発芽した花のトレイやまだ発芽していないトレイを見ていると、花の育ちも
温室から見える校舎の中で学習している子どもたちの育ちも同じだなと感じました。育つ環境が整った
らすぐに芽を出しぐんぐん伸びていく花もあれば、なかなか芽
を出さないけれど毎日見守っていくと必ずきれいな花を咲か
せるものもあります。同様に、子どもたちにも一人一人の個性
に応じてきめ細かい指導をしていけばどの子も必ず伸びてい
くものです。
学校ではその多くの授業が一斉指導ですが、子どもの実態に
応じ、個別指導やグループ別指導など、学習内容の習熟の程度
に応じた指導などで大きな成果が期待できるティームティー
チング(T・T…協力教授)があります。本校では、習熟の積
み重ねが必要な算数、グループ別指導で学習効果が期待できる
体育・生活・総合で T・T を行っています。子どもたちのわか
るようになりたい、できるようになりたいという気持ちを大切にし、よりそって指導を続けることでわ
かったとき、できたときに子どもの表情の中にとっても美しい花が咲くのを見つけます。世界で一つだ
け、その子だけのすばらしい笑顔です。T・T を担当する担任
外がうれしいのはこの瞬間です。
そう言えば、こんな歌がありました。
『…ナンバーワンになれなくてもいい、もともととくべつなオ
ンリーワン…』
まったく違うマリーゴ
ールドとインパチェン
スの発芽状況
★☆ 西小学校ホームページ
⇒ www.nishi.-e.sapporo-c.ed.jp/ ☆★