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2008 年 2 月 26 日
本資料は、サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)が 2 月 14 日(フランス現地時間)に発表したプレスリリースを
日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語はフランス語・英語であり、その内容および解釈については
両言語が優先します。http://www.sanofi-aventis.com をご参照ください。
サノフィ・アベンティスのランタスおよび Apidra 用の
インスリン注入器「ソロスター®」が
シカゴ建築デザイン美術館のグッドデザイン賞を受賞
サノフィ・アベンティスは本日、1 型および 2 型の糖尿病患者向けの、新しいディスポーザブル型インス
リン注入器「ソロスター®」が、シカゴ建築デザイン美術館(米国)の 2007 年グッドデザイン賞を受賞
したと発表しました。
サノフィ・アベンティスメディカルデバイス部門のグローバルヘッドを務めるポール・ヤンセンは、「ラ
ンタス®注ソロスター®と Apidra®注ソロスター®は、4 年以上にわたる集中的な開発の結果生まれました。
患者、看護師、医師との話合いをもとに設計されたもので、医療業界の高い基準を満たしています」と述
べています。また、同社生産部門シニア・バイスプレジデントのジル・レルヌーは、「糖尿病患者さんに
対する当社の取り組みが認められ、ソロスター®がグッドデザイン賞を受賞したことを、私たちは誇りに
思います」と述べています。
糖尿病患者にとっては、自己注射がインスリン療法を受け入れるうえでの障害になっていることもありま
す。シカゴ建築デザイン美術館の Christian K Narkiewics-Laine 理事長は、「ソロスター®は、洗練された
デザインに先進的な技術を融合させることで、インスリン自己注射を必要とする糖尿病患者にとっての使
いやすさも追求しています。まさに社会に貢献し、人道的な課題に応えるデザインなのです」と述べてい
ます。
医師は患者のインスリン投与計画やライフスタイルのほかに、インスリン注入器を使用する際に必要とな
る能力−手指の自由度や視力といった要因も考慮し、患者に適したインスリン注入器を選びます。した
がって、画期的な技術を駆使し設計されているソロスター®は、患者や医師のデバイス選択をより容易に
することと期待されます。また、ほかのインスリン注入器と比較して、よりなじみやすく、より使いやす
いという点からも、患者のコンプライアンスを高めることができ、血糖コントロールのさらなる改善に貢
献すると考えられます。
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2,000 名以上の糖尿病患者(うち 16%は手指の自由度が低下し、15%は眼鏡による矯正が不可能な視力
低下を有していました)を対象に、通常診療中におこなわれた、ランタス®注ソロスター®の使用状況につ
いての最近の調査1では、1 型あるいは 2 型糖尿病、インスリン注入器の使用経験に関係なく、患者の
95%以上がソロスター®に「満足している」または「非常に満足している」と回答しています。
この調査でランタス ® 注ソロスター ® の使用方法を指導した医療関係者は、ソロスター ® は糖尿病患者に
とって 非常に使いやすいだけではなく、使い方を覚えてもらいやすいと感じています。
また、ソロスター®は、少ない力でインスリンを注入することが可能であり、最近の調査2では、フレック
スペン®(ノボ・ノルディスク社)と比較して 31%、Humulin/Humalog pen(イーライリリー社)より
54%軽減されていることが報告されています。
フランスの聖マルガリート大学病院の内分泌学教授デニス・ラカー氏は、「ソロスター®によるインスリ
ン注射は、患者にとってフレキシビリティと満足感を与えるだけでなく、インスリン療法をより早期に開
始することを可能にします。結果的に、血糖の長期的かつ良好なコントロールが可能となります」と述べ
ています。
ソロスター®について
ソロスター®は、ランタス®と Apidra®を投与するためのディスポーザブルタイプの使いやすい新型インス
リン注入器で、1 回の注射で 1 単位から 80 単位まで(1 単位ずつ段階的に増量しながら)インスリン量を
設定することができます。最大容量がほかのインスリン注入器より 25%多いため、1 回の注入で 80 単位
のインスリンを投与することが可能です。
見やすい単位表示画面を備え、シンプルで使いやすく設計されたソロスター®は、使用手順も簡単です。
サイズも小さく、また患者がインスリンのカートリッジを交換する必要はありません。注入時に必要な力
もほかのほとんどのペン型注入器より 30%以上軽減されており、使いやすく簡単に注入することができ
ます。
ランタス®注ソロスター®と Apidra®注ソロスター®は、2006 年 9 月に欧州医薬品庁(EMEA)に承認されて
います。またランタス®注ソロスター®は、2007 年 4 月米国食品医薬品局(FDA)より承認され、日本に
おいても 2008 年 1 月に承認されました(薬価未収載のため未発売)。ランタス ® 注ソロスター ® と
Apidra®注ソロスター®は、フランス、英国、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、スロバキア、スロ
ベニア、スウェーデン、ノルウェー、オーストリア、デンマーク、エストニア、フィンランド、ギリシャ、
ハンガリー、アイルランド、ラトビア、オーストラリア、リトアニア、レバノン、南アフリカで発売され
ています。ランタス®注ソロスター®は、米国、カナダ、スイスで発売されています。その他の国において
も、2008 年中の発売を予定しています。
ランタス®注ソロスター®と Apidra®注ソロスター®のデザイン、および先進的な技術による使いやすさは、
英国 DCA 社の DCA デザイン・インターナショナル・リミテッドとのコラボレーションから生まれたもの
です。
1
For easy to use and patient’s satisfaction
Carter J et al. Usability, participant acceptance and safety of SoloStar in an observational survey in everyday clinical
practice; Diabetes Technology Meeting 25–17 October 2007, San Francisco, CA, USA. Journal of Diabetes Science
and Technology, March 2008; Abstract CART70119; In press.
2
For easy to inject
Owens DR. Comparison of insulin pen devices reveals lower injection force of Solostar® compared with novo
Flexpen® and lilly® disposable pen; Diabetes Technology Meeting 25–17 October 2007, San Francisco, CA, USA.
Journal of Diabetes Science and Technology, March 2008; Abstract OWEN70184; In press.
Clarke A, Spollett G. Dose accuracy and injection force dynamics of a novel disposable insulin pen. Expert Opin.
Drug Deliv. (2007) 4(2):165-174.
2
サノフィ・アベンティスのインスリンペン型注入器について
85 年にわたり糖尿病領域に貢献しているサノフィ・アベンティスは、糖尿病患者向けにインスリン製剤
とデバイスを提供しています。
日本においては、ランタス®注オプチクリック 300 専用インスリンペン型注入器「オプチクリック®」を
発売しています。
ランタス®について(インスリン グラルギン[遺伝子組換え]注射液)
ランタス®は、血糖コントロールに基礎(持続型)インスリンを必要とする成人の2型糖尿病患者、およ
び1型糖尿病患者を対象に、1日1回の皮下注入で投与されます。ランタス®は1日1回の投与で明らかな作
用のピークを示さず24時間効果が持続するインスリン製剤です。
Apidra®について(インスリン グルリジン[遺伝子組換え]注射液)
Apidra®は、亜鉛を含まない独特の分子構造を持つ超速効型インスリンアナログで、作用発現が早く、作
用持続時間が短いプロファイルを有し、成人の1型および2型の糖尿病患者に処方されます。Apidra®は
患者が食事時により柔軟に投与できるように、食事開始前15分以内または食事開始から20分以内に投与
ができます。また、痩せ型から肥満型まで多様な体型の患者に投与することができます。
糖尿病について
糖尿病は、グルコース(糖)をエネルギーに変換するために必要なホルモンであるインスリンの生体内
での産生減少や、インスリンを適切に利用することができなくなる、慢性的で全身的な疾患です。世界
で、2億4,000万人以上の人たちが糖尿病を抱えながら生活しています。実際に罹患しているのは2億
5,000万人近くにのぼると推定されていますが、この数は20年以内に3億8,000万人にまで増加すると予
想されています。米国では2,000万人以上の国民が糖尿病に罹患していると推測され、そのうち620万人
がまだ診断を受けていない状態にあるといわれています。一方、診断を受けた患者の約半数は、米国糖
尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)が推奨する一般的な血糖コントロールの基準値である
HbA1c 7%未満を達成していません。HbA1cは、過去2∼3カ月にわたる平均血糖値を反映しています。
インスリンの産生や利用が適切に行われなくなると、グルコース(糖)が血中に多く存在し慢性的な高
血糖(血糖値上昇)になります。糖尿病は短期的および長期的な合併症を伴い、その多くは予防や治療
を行わずに放置した場合、命にかかわることもあります。これらはすべて、糖尿病患者本人とその家族
のクオリティ・オブ・ライフを低下させる恐れがあります。
もっとも一般的な長期的な合併症は以下のとおりです:
•
腎不全や透析または腎移植の必要性につながる糖尿病性腎症(腎臓の病気)
•
糖尿病性眼疾患(網膜症と黄斑浮腫)、視力の喪失につながる網膜損傷
•
足と下肢の潰瘍や切断につながる可能性のある糖尿病性神経障害(神経の病気)
•
心臓と血管に影響を及ぼし、死に至る可能性もある循環器疾患
•
(心臓発作につながる)冠動脈性心疾患や脳卒中などの合併症
糖尿病は病気による死因の第4位を占めており、毎年380万人が糖尿病関連の疾病で死亡しています。
シカゴ建築デザイン美術館のグッドデザイン賞について
シカゴ建築デザイン美術館の由緒あるグッドデザイン賞は、1950年にエドガー・J・カウフマン・ジュ
ニアが米国のもっとも有力な数名のデザイナーとともに創設した賞です。審査員団は毎年ニューヨーク
で会議を開き、優れたデザインでグッドデザイン賞に値する作品とグラフィックを選んでいます。グッ
ドデザイン賞は、世界でもっとも古く、権威ある賞です。
サノフィ・アベンティスについて
世界をリードする製薬企業の一社であるサノフィ・アベンティスは、医薬品の創薬発見・開発・販売を通じて、
人々の生活の質の向上に取り組んでいます。
サノフィ・アベンティスは、パリ(Euronext: SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。
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