実験番号UE301080 3B Scientific® Experiments ...going one step further 電磁気学 電磁気学 平板コンデンサの電圧 平板コンデンサの電圧 実験番号UE301080 原理 帯電した平板コンデンサの電極間には,引力が働いています。その 実験で測定された電極間距離と電圧をグラフにすると,電極間距離 為,電極間距離を広げようとするときには,力学的な仕事が必要とな d が大きくなると比例関係を表す直線上から外れてきます。これは, ります。この仕事によるエネルギーの増加は,電極間の電圧を測定 その領域では電極間電場 E が一様という仮定が成り立たなくなるた することで確かめられます。電圧測定時には,電極の電荷を失わな めです。 い為に,電流が発生しないようにする必要があります。 より詳細な知見は,電荷 Q を持った平板コンデンサの間の電場が一 様であるという,電極間距離が短い場合に成り立つ仮定のもとで得 ることができます。この時電場 E は次のように表せます。 E= (1) 1 Q ⋅ ε0 A A: コンデンサ電極面積 ε0 = 8 .85 ⋅ 10−12 V⋅s : 真空の誘電率 A ⋅m ここでε0 は真空の誘電率で,A はコンデンサ電極の面積です。 電 場が一様であることより電場 E と電圧 U は次の関係にあります。 (2) U = E ⋅d d: コンデンサ電極間距離 実験手法 • 帯電した平板コンデンサの電極間 距離を変化させ,その時の両端電 圧を測定します。 • 電極間距離が小さい時に,電圧と 電極間距離が比例することを確か めます。 電極間距離が変わっても電場 E は一定であるので,電極間距離 d 目的 と電圧 U は比例関係にあります。 図1:電極間隔dに対する平板コンデンサ電圧Uのグラフ この関係を実験で見るためには,コンデンサに蓄えられた電荷 Q が 平板コンデンサの電極間距離による電圧を測定する。 変化しないことが必要なので,電場計により静電電圧測定する必要 があります。 概要 帯電した平板コンデンサの電極間距離を広げるには,力学的な仕事が必要です。この時の 電圧の変化を,電場計を使い静電圧を測定することで確かめます。 必要器具 品番 品名 数量 U8533015-115 電場計 1台 ¥ U8492345 可変平板コンデンサ,D 型 1台 ¥ U17450 アナログマルチメーター:電流・電圧 U13801 低電圧高電流用リード線:75cm,15 本セット 直流電源,20V,5A 金額 1台 ¥ 1 セット ¥ 1台 別途ご用意ください 合計 ¥ ※直流電源は,合計金額に含まれておりません。 1 24 ・掲載価格は平成 23 年 1 月現在のものです。また,消費税込で表示しております。 ・価格及び仕様は予告なく変更されることがあります。あらかじめご了承ください。 25
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