ISO 14001 認証取得に関するアンケート調査結果

ISO 14001 認証取得に関するアンケート調査結果
(社)日本計量機器工業連合会
会員企業 124 社に ISO 14001 認証取得に関するアンケート調査を実施したところ 61 社(回答率
49.2%)から、以下の回答を得た。
1.環境マネジメントシステム(ISO 14001 又はそれに準拠したシステム)を取得しています
か。
項
目
回答数
構成比
備考
35
57.4
設問5へ
取得に向けて作業中である
1
1.6
取得を計画している
5
8.2
設問3へ
取得する計画はない
17
27.9
設問2へ
3
4.9
設問2へ
61
100.0
既に認証を取得した(一部事業所での取得を含む)
その他
合
計
【その他に対する意見】
・以前は取得していたが事情により返上した。
・以前は取得していたが本社移転後更新しなかった。
・まず ISO9001 取得にとりかかるところ。おくればせながらエコ 21 は現在進行中で、半年
以内に取得予定。
2.環境マネジメントシステムを取得するメリットとして「環境改善活動の定着」
、
「環境リス
ク回避」
、
「責任/役割の明確化」
、
「組織の活性化」
、
「企業 PR」などが考えられますが、貴
社では今後も環境マネジメントシステムを取得する計画はありませんか。
項
目
回答数
構成比
備考
今後も取得する計画はない
7
35.0
設問4へ
現時点では取得計画はないが、何れは取得したい
3
15.0
設問3へ
必要性、メリットを感じれば取得する
9
45.0
設問3へ
その他
1
5.0
20
100.0
合
【その他に対する意見】
・再取得を検討中。
計
3.本会環境委員会では、環境マネジメントシステムの認証取得を考えている会員企業に対し
て、「環境マネジメントシステム規格の動向」、
「ISO14001 の環境マネジメントシステム」、
「認証取得によるメリット」
、
「ISO14001 の要求事項の解説」などを解説するセミナーを企
画しております。貴社は同セミナーに参加しますか。
項
目
回答数
参加する(予定を含む)
参加しない
その他
合
計
構成比
4
23.5
12
70.6
1
5.9
17
100.0
【その他に対する意見】
・必要性を図るためには、動向・メリットなど、最新情報を提供して欲しい。
4.今後も環境マネジメントシステムを取得する計画がない理由をお答えください。
項
目
ISO14001 以外の環境マネジメントシステムを構築している
回答数
構成比
3
42.9
業務との関わりにおいて環境マネジメントシステムを取得する必要性がない
3
42.9
その他
1
14.2
7
100.0
関連会社(親会社・子会社を含む)が環境マネジメントシステムを取得している
合
計
【意見】
・まず ISO9001 から。エコ 21 は取得作業実施中。
・取得メリットが実態として感じられない。
・認証取得は今のところ考えていないが、廃棄物(リサイクル化)
、梱包資材等は十分配
慮し実施している。
・ISO9000 品質マネジメントシステムのなかで環境問題や労働安全衛生も運用している
ので、別個の EMS を取得する必要がない。
5.環境マネジメントシステムを取得したことにより企業イメージが向上したなどの効果はあ
りましたか。
(複数回答)
(1) 効果があったと思われる内容
項
目
回答数
構成比
企業イメージが向上した
23
21.9
コストダウンに寄与した
14
13.3
従業員の意識改革ができた
30
28.6
契約上の利点があった
21
20.0
業務の効率化が図れた
6
5.7
11
10.5
105
100.0
その他
合
計
【その他に対する意見】
・納入先から環境監査を受け、継続取引可との評価をいただいた。
・看板、名刺などに表示し、会社案内などで利用している。大企業のイメージ。
・省エネを CO2 削減の大義の下に行い、水道、電気の節減になる。それへの工夫などの
認識が良い。
・構内、近隣の清掃ボランティア活動など、大変気持ちの良い行動ができる。
・環境関連法規制の法順守管理ができるようになった。
・環境アンケートの必須回答項目が減った。
・教育訓練を通じて環境への意識改革はできたと思う。
・顧客からの要求事項なので契約上利点があったと思う。
・環境マネジメント活動により、従業員の環境への意識が高まった。
・エネルギーの削減に効果があった。
・環境法の順守に効果がった。
・品質が向上した。
・環境に配慮した製品を創出し、地球環境に貢献でき始めた。
・廃棄物の大幅削減。
・取引先に対する環境管理活動の支援。
・植樹祭の実施による意識向上。
・従業員がエネルギー消費を意識するようになった。
・従業員が産業廃棄物の分別を意識するようになった。
・客先調達要求に ISO14000 取得が必須となった。
・顧客からの環境対応(RoHS 有害6物質使用状況報告)
、グリーン調達の現状報告、有
害化学物質非含有証明書の提出等)ができるようになり、環境面での顧客の信頼度・
満足度が向上した。
(2) 効果があったか不明な内容
項
目
回答数
構成比
9
17.0
14
26.4
従業員の意識改革が思うように進んでいない
1
1.9
認証取得が契約上メリットがあるように感じていない
9
17.0
15
28.3
5
9.4
53
100.0
企業イメージが向上したかわからない
コストダウンにつながっていない
業務の効率化が進んでいない
その他
合
計
【その他に対する意見】
・環境配慮製品開発までに至らない(余裕がない。認識がない)
。
・管理部門、営業部門など事務所系は関心が低く、これからの範囲拡大が懸念。
・当初は企業イメージを感じたが、今は全く価値を感じない。
・グループ会社内で ISO の脱退を考えている会社も多い。
・審査料が高く、その割にはメリットが非常に少ない。
・今後、継続するか議論する予定。
・社内から見ると企業イメージ向上につながっているかよくわからない。
・契約上のメリットはあまり見えてこない。
・環境管理システムの運用管理が大変であり、業務効率の改善が見受けられない。
・環境マネジメントシステムを環境経営の道具として使う態勢を準備中のため、経営へ
の寄与は今後解決すべき課題となっている。