コアラジヤーナル 2015年 3月 1 (3) 日兵チ(平成 5年 7月 14日第3種郵便物認可 ) 'LI｀￨宮内膜を壊死させるので、妊娠・出産を希望する人には行えません。そんな治療を妊婦さんむけのジャーナルになんで載せるのか ?と、思われた方も多いと思います。しかし、こんな最新治療が福日病院で行われていることは、残念ながらあまり知られていません。育児がひと段落した方が対象ではありますが、過多月経に悩んでいるお知り合いの方がいらしたら、お矢□らせ下さい。そもそも、過多月経とはどういう症状なのでしようか ? 月経の量が多く、貧血になるなど、日常生活に不便をきたす症状です。昼間でも夜用ナプキンを使用しないといけなかったり、1回の月経で月経用ナプキンを 1袋以上使う方は、月経の量が多いといえるでしょう。どんな方法ですか ? M E A t よ、マイクロ波で子宮内膜を焼灼する新しい治療法です。マイクロ波は電子レンジのカロ熱調理に使われているのと同じような電磁波ですが、これを当てることで壊死した子宮内膜は機能を失い、月経出血がほとんど起こらなくなります。又、併せて月経時の痛みも減らす効果があります。M E A は腰椎麻酔により経躍的に行われますが、具体的には躍から直径 4 ミリの専用アプリケーターを入れ、そこから子宮内膜にマイクロ波を当てて焼却します。手術時間はだ 2 日で済み、いたい 1 0 ∼1 5 分程度。手術期間も 1 ) 白術後すぐに普段の生活に戻ることができます。原因はなんですか ? 主な原因は子宮の病気です。それによって経血量が増える場合があります。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症という病名は、皆さん聞かれたことがあるのではないでしょうか ?又、閉経前の数年間にホルモンバランスが崩れて、過れ、‐ !士軽多月経になることもあります。今まではどんな治療が行なわれていましたか ? 低用量ピルなどのホルモン療法により、月経血量を減らしたり、手術して筋腫だけ、もしくは子宮を全部とるという方法が行われていました。 MEAは、お腹も切らない上、安全性もしかし、高く、短時間の施術で症状を改善できる治療法です。お産がおわれば、産婦人科にはなにかと足が遠のきがちになります。しかし、今は早期発見、早期治療。予防医学の時代です。年に最低 1 回は癌検診をかねて産婦人科の受診をおすすめします。