いとすぎしまね - 日本赤十字社 島根県支部

いとすぎしまね
島根県青少年赤十字賛助奉仕団
松江市内中原町40
第24 号 平成28年 9 月30 日
日本赤十字社島根県支部内
℡ 0852-21-4237
「不思議なつながり」の中で
副委員長
広 原 啓 視
偶然のきっかけが、思わぬ人間関係の広がりや深まりにつながっていくということを、最近
しみじみと感じています。
平成26年11月25日に開催された「島根県青少年赤十字賛助奉仕団10周年の集い」で、
私はたまたま「イルティッシュ号と和木の人々」というタイトルで話をする機会を得ましたが、
このことがきっかけで、思わぬ人間関係の広がりと深まりを体験することになりました。
その一つは、江津市和木公民館(現和木コミュニティーセンター)主事の盆子原多恵さんとの
つながりです。「10周年の集い」での発表に先立ち、私は二度ばかり、和木公民館に取材に行
きました。そのとき、私の取材を大変喜んで、丁寧に対応してくださったのが盆子原さんです。
彼女の説明の口ぶりから、イルティッシュ号や「ロシア祭」のことを、もっと多くの人に知って
もらいたいという強い思いが伝わってきました。公民館を辞去するとき「来年は、イルティッシ
ュ号乗組員救助110周年の記念行事を行いますので、ぜひお出かけください」との案内を受け
ました。
これが「縁」となり、平成27年5月31日に開催された「イルティッシュ号乗組員救助 110
周年の記念行事」には賛助奉仕団からは、私を含めて6名の団員が参加しました。この記念行事
では、来賓の在大阪ロシア連邦総領事、ラチーポフ氏のあいさつと、地元出身で岡山大学・津山
高専名誉教授の和田力氏の講演が強く印象に残りました。
これらの感動があったために、今年の「ロシア祭」にも参加することにしました。今年は、5
月29日(日)に和木コミュニティーセンターにおいて開催されました。前年の大規模な「記念
行事」とは異なり、言わば「普段着」の「ロシア祭」で、和木幼稚園の子供たちの歌、高角小学
校の児童たちの群読、和木こども神楽団の公演などがありました。また、今年も和田力氏の講演
がありましたが、終わってから講師の和田先生にあいさつし、いろいろと質問することができま
した。私がイルティッシュ号や「ロシア祭」に関心を持っていることを、先生は非常に喜ばれ、
その後、貴重な資料を送ってくださいました。これがきっかけとなり、手紙のやりとりをするよ
うになりました。その手紙のやりとりの中で、共通の知人が何人かあることが分かり、先生との
つながりを一層感じるようになりました。先生のご父君、和田源一氏は、明治38年5月28日、
和木の海岸でロシアの艦船イルティッシュ号を発見した子供たちの一人で、その後、私財を投じ
て記念館設立に奔走された方です。イルティッシュ号に関する先生の啓発活動も、ご父君の熱い
思いを受け継いだものといえるでしょう。一方、私はといえば、たまたま川津委員長からの依頼
で、軽い気持ちで、「先人たちの人道的な行為」を調べたに過ぎません。しかし、盆子原さんや和
田先生とのつながりが深まっていく中で、イルティッシュ号や「ロシア祭」のこと及びその啓発
活動について、今は真剣に考え始めているところです。
JRCメンバー・トレーニングセンターに参加
須 田 絹 代
8月 4 日から 6 日にかけて、サン・レイクにおいて、JRCメンバーリーダーシップトレーニ
ングセンターが開催された。私はスタッフの一員として三年振りに参加した。久々の参加で、体
力面の不安もあったが子どもたちと一緒に活動できる喜びで、いつしか不安もかき消された。今
回のトレセンで私は、小学校の1つのHRを担当させてもらった。HRメンバーのほとんどが、
本会場での出会いが初対面である。そんな中で、お互い積極的に関わり合いながら絆を強めてい
った。トレーニングセンターの生活は、合図のない生活のため、VS黒板を常に意識して見てい
ないと次の活動に遅れる。特に小学生のグループは、なかなか慣れず戸惑うことも多く、こちら
の指導も度々だったが、慣れてくるとグループ内で声掛けをし「VS黒板」を見られるようにな
った。
フィールドワークでは、グループで協力して難問を解いていくことで、チームワークがしっか
りできた。
JRCの目標の「気づき、考え、実行する」の実践は、最終日のワークショップで、センター
での様々な体験を生かし、実行していくかを互いに考え、発表し合い確認することができた。
3日間にわたって赤十字精神の理解と実践、
リーダーシップやボランタリーサービスにつ
いての講義を受講することで、メンバー全員
が進んでグループの中で役割を持ち、仕事の
内容や場所によってリーダーになったり、あ
る時は、協力者になったりする姿が見られた。
子どもたちは、お互い尊重し合いながら自分
の理想とするリーダー像に近づけたのではな
いか。このように多くの子どもたちの心の成
長が見られたことをとても嬉しく思う。
私は、このトレセンへの参加者が今後増えて
いくよう広報に努めたい。
JRCと出会って
山 岡 清 志
今年度、青少年赤十字賛助奉仕団に仲間入りしました山岡です。よろしくお願いします。JRCと
の出会いは、昭和62年度であります。出雲市立塩冶小学校に勤めていた私は、当時の校長さんから、
「本校は県の青少年赤十字指導者協議会の発表をすることになった。ついては今年度から、JRC担
当となって、発表の準備を・・・。」と言われたことが出会いでした。当然のごとく、その年度の中
央研修(御殿場研修)に有無を言わせず行かされ、帰ったら早速、夏休みの旧出雲市のトレセン・県
のトレセンのスタッフに出るようにと言われました。それから29年間、県トレセンのスタッフとし
て一度も休まず参加しました。
お陰様で、「気づき・考え・実行する」という態度目標は、学級経営、学校経営の柱となり、無事
終えることができました。今後は、賛助奉仕団の一員として恩返しをと思っています。よろしくお願
いします。
2
豊かなかかわりの中で育まれるJRCの精神
~島田小学校“登録式”~
金
崎
智
枝
6月23日、天野課長に同行して、安来市立島田小学校の登録式に伺いました。
島田小学校では、長年、
「気づき、考え、実行する」というJRCの精神を大切にした活動が展開さ
れています。子どもたちは、中海と大山を眺めながら、芝生が敷かれた緑いっぱいの校庭を素足で走
り回ることが大好きで、いつでも外に出て遊ぶことのできる恵まれた環境の中でのびのびと育ってい
るようでした。
島田小学校で毎年実施されている登録式は、児童にとっても教職員にとっても、JRCの精神の確
認と、毎日の生活についての気づき直しをする大切な機会であるとのことでした。登録式は、天野課
長のアンリ・デュナンや赤十字の精神についてのプレゼンテーション、私から代表の6年生への肩章
贈呈、青少年赤十字の“誓いの言葉”、今月の歌「ともだちになるために」、荒金校長先生のお話とい
う内容で進められました。静粛な雰囲気の体育館に、137名の児童の皆さんのしっかりとした“誓
いの言葉”や明るい歌声が響きました。
島田小学校では、日常の疑問や問いを大切にしながら、ともに高め合う児童の育成を目指していら
っしゃるとのことでした。遠足で訪れた場所での清掃活動などの奉仕活動をはじめ、運動会や日常の
清掃活動など多くの活動が異学年の縦割り班で展開され、上級生と下級生との温かいかかわりの中で、
安心して学んだり遊んだりできる教育を推進しておられます。また、地域の交流センターとも密な連
携が図られ、総合的な学習の時間を中心とした学習に地域の方々の積極的な支援があるそうです。心
地よい芝生がとても好評で、土曜、日曜には多くの地域の方々が校庭を利用され、校庭の芝生の整備
も地域の方々の協力で行われているそうです。生き生きとした児童の姿の背景に、子どもたちの成長
を楽しみにしながら見守っておられる地域の温かい眼差しがありました。
事務局たより
*第7回赤十字救急法競技大会
平成28年10月16日(日) 12時~16時、島根県立武道館で開催予定。
島根県青少年赤十字賛助奉仕団からは、1チーム(中澤悦子・須田絹代・金崎智枝の皆さん)
が、心肺蘇生法の部と三角巾包帯法の部に参加します。
当日の団員の方々の応援をよろしくお願いします。
*NHK歳末・海外たすけあいフェア
平成28年12月18日(日)10時~15時 いきいきプラザしまねで開催予定です。
バザー用品のご提供とボランティア参加をよろしくお願いします。
*「平成29年度中四国ブロック青少年赤十字奉仕団連絡協議会・研修会」
島根県がお世話をすることになります。
日時:平成29年10月12日(木)・13日(金)
会場:サンラポーむらくも(松江市)
いずれも、詳細につきましては、おって文書でご案内いたします。
皆様のご参加・ご協力をよろしくお願いいたします。
3
平成28年度全国青少年赤十字賛助奉仕団協議会総会報告
委員長 川 津 愛 子
「テーマは防災教育プログラムの普及」
平成28年度の全国総会が7月1日(金)2日(土)の両日、東京都港区芝大門の日本赤十字社別
館で開催されました。本社は機構改革に伴う工事や社内移動の最中で、血液センターとしてフロア借
り上げの民間ビルでの開催でした。
[1日目]
例年通り黙とうや信条唱和に始まり、本社ボランティア推進室長の挨拶、事業・決算報告、事業計
画、予算案の審議等の後、メインのプログラムに入りました。
(1) 本社、津村慎太郎氏の講演「青少年赤十字防災教育プログラムの現状と今後の展望について」
(2)アクティブラーニングその1「あなたの大切なもの」
社会貢献 貯蓄 家族 趣味 仕事 自分の命・健康 携帯電話 友人 の8項目から5位まで順
位付け。グループ内で各自が発表。理由も述べる。その後再度順位付け。
(3)アクティブラーニングその2「ドローイング・チャレンジ」
ペットボトルとカラーマーカーで作った大きなペンをグループ全員の人差し指だけで支え、全員で
息を合わせて模造紙に図形や絵を描く。
お題は 【○ 赤十字マーク 猿の顔 賛助奉仕団のバッジ】の図形4種。リーダーだけが題を知
っていて、リーダーの「上」「真っ直ぐ」などの指示で描く。
[2日目]
(1)分科会
前日のグループで防災教育の取り組みを話し合う。首都圏や南海トラフの関連県は切迫した問題
として対応が進んでいる。比較的安定した地域、県と温度差があった。
(2)ブロック会
5ブロックは鳥取県と愛媛県の委員長が交代。10月のブロック協議会について高知県森田委員
長より案内があった。各県の課題等については協議会で話し合うことになる。
[まとめ]
今年度は防災教育に特化した内容でした。ドローイング・チャレンジはコミュニケーション作りの
プログラムとして子どもたちの興味を引くと思われます。今の自然災害の頻発を思うと、何時、何処
で、何が起こっても不思議ではありません。
「災害は忘れた頃にやって来る」という格言はもう通用し
ない時代になっています。私たちもそれぞれの地域で取り組んでいますが、学校、地域、行政、関係
機関一体になった取り組みを進めなければならないと改めて思いました。
幹事より
*役員会
10月19日(水)13:30~ 第 2 回役員会を日本赤十字社島根県支部 2 階で、開催します。
29年度中四国ブロック協議会・研修会(松江市)について協議します。
役員の方の出席をお願いします。
*秋の研修会
11月16日(水)13:30~ 日本赤十字社島根県支部2階で開催予定です。
松本淑子先生、須田絹代先生の「カンボジアについて」のお話です。
多くの皆さんの出席を期待します。
4
平成28年度
日本赤十字社島根県支部赤十字奉仕団委員長協議会報告
川 津 愛 子
支部には8奉仕団があり、情報交換と連携を目標に、標記の会が開催されています。今年度は6月
19日(日)、支部で行われました。出席団体は、地域赤十字奉仕団、みずうみ赤十字奉仕団、島根大
学学生赤十字奉仕団ぷらす、島根県無線赤十字奉仕団、島根県青少年赤十字賛助奉仕団の5団体でし
た。
それぞれの活動報告や協力、連携のあり方を話し合い、今年度も「3・11を忘れない」募金活動
の実施、赤十字救急法競技大会への参加や合同練習、NHK 歳末・海外たすけあい募金への協力など、
出来ることを出来る範囲で連携していくことになりました。
さまざまな団体が各種ボランティア活動を行っている中で、赤十字の顔が見えにくいという課題も
あります。赤十字の存在感をもっと日常的に高めていくにはどうしたらよいか、なかなか難しい課題
です。
島根県支部の奉仕団として、他にしんじ湖赤十字奉仕団、松江邦楽赤十字奉仕団、島根県理容赤十
字奉仕団があります。一口に赤十字奉仕団と言っても地域奉仕団は連合婦人会活動であり、邦楽奉仕
団は年1回の演奏会の収益の一部の寄付活動、理容奉仕団は施設等での理容の無料・有償サービスと
いった具合に多様です。平素はお互いの存在を知らないと言っても過言ではありません。
支部奉仕団として先ずは一堂に会して知り合うことから始まり、地道に連携していくことが大切だ
と思っています。
軍都廣島から平和都市ヒロシマへ
-オバマ大統領の広島訪問から-
荒
木
光
哉
原爆投下から 71 年後、アメリカのオバマ大統領が、2016 年 5 月 27 日、広島の地に立った
慰霊碑に献花したオバマ氏は、「『核兵器なき世界』を追求する勇気を持たねばならない」と誓い、
対面した被爆者と抱き合った。慌ただしい約 50 分の滞在、所感の内容に不満の声も上がり、被爆者の
一人は、「本気で取り組んで」と訴えた。歴史的訪問は、願いを叶える一歩となるのか。
2009 年、米大統領がプラハ演説で唱えた「核兵器のない世界」。広島の日本原水爆被害者団体協議
会代表の坪井直氏は、平和記念公園で、歴史的瞬間に立ち会った。
「人類の不幸な出来事として原爆は
忘れることはできない。だが、苦しめられたと言う感情を乗り越えて核廃絶に向けて人類は手を握ろ
う」と大統領に伝えようと、平和記念公園に足を運んだと、私たちに強く語りかけているのである。
被爆 71 年、「原爆の日」を広島は迎えた
平和記念公園であった式典には、被爆者や遺族ら 5 万人が参列。
被爆地の心を語ってきた被爆者や遺族の高齢化が進む中、被爆 71 年の夏、新たな一歩を踏み出した
人たちがいる。『絶対悪』の核兵器を地上から無くしたい。その思いは世代を超えて広がっている。
「オバマさんが来た夏だから」と訪れた人も目立った。核保有国の米、英、ロシアを含む 91 ケ国の代
5
表も出席し、松井一実市長は平和宣言で核兵器を『絶対悪』と呼び、オバマ氏の理想を共有して行動
する考えを表明した。核なき世界の実現に向けては、核兵器を禁じる法的な枠組みが不可欠と訴える。
広島の被爆者 7 団体は、核兵器の「禁止条約制定」を各国政府に求める署名活動を初めて共同で始
めた。
5 月末の米大統領の広島訪間から 2 ケ月余り。ロシアとの関係悪化で核兵器削減は、足踏みしたが、
大統領の任期中に少しでも『核なき世界』に道筋をつけたいとの思いはなお強い。
広島訪問後も「遺産作り」を模索。アメリカ国内でもそれを後押しする空気が出て来ている。
大統領は、国内に慎重論もある中で、広島訪問を決断。
「米国のように核を保有する国々は、恐怖の
論理にとらわれず、『核なき世界を追求する勇気』を持たなければ」と訴えた。
核兵器禁止条約制定への運動は、近年、核兵器の非人道性の認識の広がりとともに、非核保有国の
間で急速に支持が拡大している。先ず核廃絶に向けた基本的な義務を規定し、具体的な内容は後の交
渉に委ねる枠組み条約、など様々な考え方、方法がある。
こうした動きは、米国の「核の傘」の下にある日本にも当然ながら及ぶ。
原爆が投下される約 4 ケ月前の広島市を米軍が上空から撮った偵察写真がある
それを見ると、今の平和大通りに当たる部分は輪郭が不揃いな帯のように白く抜けて写っている。
市街地を南北に分断する防火帯をつくるため、軒並み建物を取り壊したものだ。現在の平和大通りは、
筆者が在住した昭和 30 年代は、復興の最中で、大通りは未舗装、植樹作業の進行中で、タクシーが土
埃を散らし走っていたが、間もなくスピード復興を成し遂げた。衆参両院の全会一致で『広島平和記
念都市建設法』(昭和 24 年 5 月)を可決した。
復興の旗印だった『ヒロシマカープ』- 今年の優勝の夢ふたたび?
今年の広島市は、今や、万物を赤く染めてしまう街になっている。
『赤ヘル軍団』の広島カープの本拠地、マツダスタジアムの最寄りでは、
「青」がイメージカラーであ
るはずのコンビニ「ローソン」までも赤いのだ。今年のプロ野球セ・リーグはカープの「鯉の季節」
が終わりそうでない。マツダスタジアムは連日の満員。
カープが今年、25 年ぶり優勝?。1945.8.6 の原爆で壊滅したこの街。 平和大通りの優勝パレード
が実現したら。東西約 4 キロ、幅 100 メートルの幹線道路は、戦後、原爆で壊滅した町並みの再生へ
踏み出す時、戦後のシンボルとなった『道』である。
中国新聞に載った「オールドファン」座談会の記事。球団創設の時「原爆にやられた県民の士気を
高揚するため、球団創設の話があった。県・市で出資し会社を作り、後は営業収入で賄う」話だった。
同席者は、こう返す。
「昔は弱かった。だから、勝つから試合を見に行くのではなく、見に行かんとカ
ープが潰れるから行ったんですよ」と。幾多の苦難と悲惨な歴史を経て復興した都市。今日の平和が、
その平和を実現し、永遠に平和が保障される、その前提があってこその『話』である。
(注1) 本文は、「軍都廣島から平和都市ヒロシマへ」と題する寄稿の後半部分です。第二次世
界大戦末期のカイロ宣言・ヤルタ会談・ポツダム宣言等についての記述と、明治維新後の
軍都廣島についての記述は、紙面の都合もあり、省略させていただきました。
(注2) 本文は、ヒロシマカープが優勝を決定した9月以前に記述されたものです。
(いとすぎしまね編集委員会)
青少年赤十字加盟校
135校
平成28年9月30日現在
幼稚園:6園
小学校:60校
中学校:40校
高校・特別支援:29校
新規加盟校 6校
雲南市立三刀屋中学校・島根大学附属中学校
(上記に含む)
出雲市立上津小学校・出雲市立さくら小学校
松江市立揖屋小学校・奥出雲町立高尾小学校
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