有り - 公益財団法人 立石科学技術振興財団

様式6(国際交流助成・派遣 報告書)
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研究者海外派遣 報告書
平成 21 年 12 月 9 日
財団法人
立石科学技術振興財団 御中
(助成金受領者)
所属機関
職
名
氏
名
広島市立大学 大学院
────────────────
博士後期課程2年
──────────────
野地
亮志
印
──────────────
1.派遣先研究集会名/機関名
2.出張期間
平成 21 年 10 月
6 日
~
平成 21 年 10 月 11 日
3.報告(国際会議の重要性・規模・分野・参加人数・参加国・会議の状況・自分の発表論文の状況
と反応・その他をアピールして下さい。写真等の資料を添付してください。)
3.1 抄録
(当国際会議参加の目的・意義と得られた成果/効果を700字以内で記述してください。本抄録は、
当財団発行の「成果集」に掲載を予定しています。)
人が日常生活で利用する電化製品や車,医療で利用される機器に至るまで,身の回りのあらゆるところ
で人間は機械を利用して生活しています.中でも近年急速に発展したディジタルシステムは,半導体集積
回路が組み込まれたコンピュータで制御されています.車や航空機,医療機器などシステムのエラーが人
命に直結するものや,メインフレームやサーバのエラーなどの組織のシステムに影響を与えるものも存在
し,単に高性能なだけでなく,安全に安心して使える,信頼できるコンピュータシステムの設計が重要な
課題となっています.
今回私が参加したDFTシンポジウムは,半導体集積回路の信頼性設計に特化した会議であり,回路の
故障を検出するためのテスト技術など,信頼性に関する様々な研究発表が行われます.我々はFPGAに代表
される再構成可能デバイスを用いた耐故障設計に関する研究を行っており,今回の論文では,FPGAを用い
た高信頼システム(漸次縮退システムと待機冗長システム)の性能と信頼度に関する解析結果を発表しま
した.同じ分野の研究者や開発者が集まるこの会議において,我々の研究や現在注目されている技術に関
して広く議論することを目的としました.
平成21年度後期国際交流助成
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私の発表では,同じ分野の研究者に私の提案するモデルを理解してもらい,このモデルの利点と欠点に
ついて議論することができました.また,他分野の研究者とも異なる視点で議論することもでき,貴重な
コメントを得ることができました.さらに,このシンポジウムで発表された論文の中には,我々が行って
いる研究に類似したものもあり,本研究の価値を確認でき,今後の研究に繋がるものとなりました.
3.2 本文報告(国際会議の重要性・規模・分野・参加人数・参加国・会議の状況・自分の発
表論文の状況と反応・その他をアピールして下さい。写真等の資料を添付してください。)
人が日常生活で利用する電化製品や車,医療で利用される機器に至るまで,身の回りのあらゆるところ
で人間は機械を利用して生活しています.中でも近年急発展したディジタルシステムは,半導体集積回路
が組み込まれたコンピュータで制御されています.車や航空機,医療機器などのシステムのエラーが人命
に直結するものや,メインフレームやサーバのエラーなどの組織のシステムに影響を与えるものも存在し,
単に高性能なだけでなく,安全に安心して使える,信頼できるコンピュータシステムの設計が重要な課題
となっています.
DFTシンポジウムは,半導体集積回路の信頼性設計に特化した会議であり,回路の故障を検出するた
めのテスト技術など,信頼性に関する様々な研究発表が行われます.参加人数は100名程度,採択率は
約50%,参加国は日本,アメリカ,カナダ,イタリア,フランス,オランダ,スイス,中国,ブラジル,
イラン,クウェート,キプロス共和国などでした.
今年のDFTシンポジウムは10月7日,8日,9日と3日間開催され,招待講演や,プレゼンテーシ
ョン,ポスターなどのセッションがあり,どのセッションでも質疑が積極的にされていました.
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我々はFPGAに代表される再構成可能デバイスを用いた耐故障設計に関する研究を行っており,本会議で
は我々の研究や現在注目されている技術に関して広く議論することを目的とし, FPGAを用いた高信頼シ
ステム(漸次縮退システムと待機冗長システム)の性能と信頼度に関する解析結果をポスターセッション
で発表しました.ポスターセッションではプレゼンテーションとは違い,自由に会話をすることが可能な
ため,質疑応答に加えて積極的な議論を行うことができました.私の発表では,同じ分野の研究者に私の
提案するモデルを理解してもらい,このモデルの利点と欠点について議論することができました.さらに,
他分野の研究者とも異なる視点で議論することもでき,貴重なコメントを得ることができました.そして,
同じ分野の研究者や開発者が集まるこの会議のレセプションでは,セッション中に聞けなかったことを改
めて聞くこともでき,有意義な時間を過ごすことができました.
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私は過去に留学などの経験があり,それなりに会話が出来ましたが,やはりもっと研究内容を議論する
ためには英語力の向上も必要だということを感じました.そのため,今回の貴重な経験を活かして英語力
の向上も意識しながら今後の研究活動をしていきたいと思います.
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