むさし通信vol.42 (2011年12月8日発行)

vol.5
経済学科 教授
「猫のいる生活」
村 岡 ひとみ 猫のいる生活は、突然始まった。新しく家族の一員となったのは、
いった」
と脱帽してしまう。
“チビ”
と名づけられた雌の子猫である。いまでは、すべてが“チビ”を
いま、私は、
“チビ”のお陰で、
日本の天才洋画家藤田嗣治の世界
中心に動いており、私は、
さしずめ、
“チビ”の食事係兼遊び相手であ
を楽しんでいる。
「猫と芸術家たち」
(?)
というテレビ番組のタイトルに
ろうか、嬉々として日々その役にいそしんでいる。
惹かれて視聴したことで、藤田嗣治の絵画にすっかり魅了されてし
“チビ”は、
もともと野良猫であった。生後 3 ヶ月頃に自動車事故に
まったのである。古今東西、芸術家には猫を愛する人が多い。乳白
遭い、血だらけになっているところを、
たまたま息子が通りかかり、動物
色の美しい肌を実現した薄塗り技法と流麗な線描による表現で、代
病院に連れて行ったのが、
“ チビ”
との付き合いの始まりであった。大
表作「ジュイ布のある裸婦」を生み、パリ画壇で絶賛され、
ピカソやモ
手術と50日間の入院の後、拾い主である息子が引き取り、我が家の
ディリアーニとの親交も深かった藤田嗣治。その藤田の絵画には、い
家族となったのである。
つもトレードマークのように猫が登場している。猫の生き生きとした表情
猫は、古代エジプト時代から、大切な食料である小麦や船積みした
や愛くるしさが卓越したデッサン力によって見事に描かれている。
図書館だより
02 特集 武蔵のボランティア委員会~いままでとこれから~
08 キャンパスレポート
09 学生相談室だより
貴重な輸出品をねずみから守ってくれるということで、神聖化されて
私に藤田嗣治の世界を教えてくれた“チビ”に感謝しつつ、いつか
10 Topics & Events
いたが、
“ チビ”
と付き合ってみると、古代の人々がなぜ猫を神聖化し
その作品の多くを所蔵している箱根のポーラ美術館を訪ねてみたい
たのかが、
よく分かるような気がする。
とにかく美しく魅力的な動物で
と思っている。私の生活を、心豊かなものにしてくれた“チビ”、本当
12 教職員リレーエッセイ「徒然なるままに」/
ある。そのしなやかで優美な肢体、敏捷な身のこなしには、いつも
「ま
に有難う。
12月
3日
(土)
■指定校制推薦入学試験実施
6日
(火)
■第 5 回就職ガイダンス[1年生 ]
7日
(水)
■指定校制推薦入学試験合格発表
10日
(土)
・17日
(土)
・20日
(火)
21日
(水)
■第 6 回就職ガイダンス/メイク・マナー講座 [1年生 ]
22日
(木)
■ライラック学生会第 1 回リーダー研修会
21日
(水)
~1月10日
(火)
1月
10日
(火)
12日
(木)
・13日
(金)
■短期留学生対象就職ガイダンス[1年生 ]
17日
(火)
■短期留学生対象職業適性診断テスト・一般常識テスト[1年生]
17日
(火)
■第 7 回就職ガイダンス[1年生 ]
18日
(水)
~26日
(木)
■後期試験後休業
19日
(木)
~21日
(土)
■ビジネス教養課程学内型インターンシップ
20日
(金)
23日
(月)
~26日
(木)
■就職対策講座
(航空関係)[1年生 ]
25日
(水)
・26日
(木)
■後期追試験日
27日
(金)
~2月2日
(木)
■後期追試験該当者発表
■後期成績講評授業
■企業実習Ⅱ
(経済学科1年)
3日
(金)
■第 8 回就職ガイダンス[1年生 ]
6日
(月)
■後期再試験該当者発表
10日
(金)
■一般前期入学試験実施
(教養学科)
11日
(土)
■一般前期入学試験実施
(英文・経済学科)
13日
(月)
・14日
(火)
14日
(火)
~ 16日
(木)
17日
(金)
17日
(金)
~3月11日
(日)
22日
(水)
~ 24日
(金)
■就職対策講座
(金融関係)[1年生 ]
25日
(土)
~ 26日
(日)
■ライラック学生会 第 2 回リーダー研修会
27日
(月)
~ 29日
(水)
■第 9 回就職ガイダンス[1年生 ]
3月
センター
利用入試
一
般
入
試
■短期留学生帰国報告会
上旬~3月中旬
学科
■冬季休業
■後期末定期試験
2月
2012(平成 24)年度入試情報
■補講日
11日
(水)
~17日
(火)
■後期再試験日
■筆記試験対策講座 / 履歴書写真撮影 [1年生 ]
■一般前期入学試験合格発表
■海外語学研修
(イギリス)
前期
後期
全学科
教養
英文・経済
全学科
ただし英文学科は英語のみ)
教養学科(定員 185 名)
〔付設課程〕
図書館司書課程・ビジネス教養課程
英文学科(定員 135 名)
上級検定英語対策プログラム
海外短期留学制度
経済学科(定員 80 名)
企業研究プログラム〈企業実習Ⅰ
・Ⅱ〉
■入学案内・願書
(送料共無料)
・お問合せ
■一般後期入学試験合格発表
入試広報係
■卒業式リハーサル
15日
(木)
■卒業式・卒業記念祝賀会
フリーコール
0120-634-007
〒001-0022 札幌市北区北 22 条西 13 丁目
URL http://www.musashi-jc.ac.jp
投 稿 募 集!
● 発行日/ 2011 年 12月8日
● 編集・発行/北海道武蔵女子短期大学
3 月 3 日(土)
センター利用ー 2 科目
(英語+選択科目)
7日
(水)
■就職対策講座
(公務員)[1年生 ]
2 月 11 日(土)
一般後期−1 科目
(英語または国語。
14日
(水)
■語学研修生対象就職ガイダンス[1年生 ]
2 月 18 日(土)〜
2 月 29 日(水)
2 月 10 日(金)
※受験科目/ 一般前期−2 科目
(英語+選択科目)
21日
(水)
・22日
(木)
1 月 11 日(水)〜
1 月 31 日(火)
1 月 14 日(土)
1 月 15 日(日)
センター利用は、
一般前期・一般後期共に全学科で併願が可能。
26日
(月)
~ 29日
(木)
1 月 11 日(水)〜
1 月 31 日(火)
試験日
個別学力試験は
課しません
センター試験
(前期試験・後期試験それぞれ最大 3 学科まで併願できます。)
■一般後期入学試験実施
(全学科)
出願期間※必着
※一般前期・一般後期での併願
(学科の組み合わせは問わない)
、
3日
(土)
キャンパスカレンダー
むさし通信に対するご意見・ご感想や要望をお待ちしています。こんな特
集をしてほしい、先生や学生のこんな話が聞きたいなど、内容は問いませ
ん。投稿の際は、氏名
(旧姓や、
ご希望の方はペンネームも)
・住所・電
話番号・メールアドレスのほか、卒業生は卒業年・卒業学科、在学生は学
年・所属学科、学籍番号、高校生は所属
(○○高校 3 年など)
を明記して
ください。在学生の保護者の方やご家族からの投稿も大歓迎です。
投稿先
〒001-0022
札幌市北区北 22 条西 13 丁目
北海道武蔵女子短期大学
「むさし通信」係
FAX:011-726-3144
E-mail:[email protected]
13
特集
武 蔵 の ボ ラ ン テ ィア委員会
~いままでとこれから~
武蔵で行われるボランティア活動を全学的な取り組みとして推進するのが、ボランティア委員会の役割です。
しかし今年度はその活動の幅が飛躍的に広がりました。そんな武蔵のボランティア委員会について紹介します。
2011 年 3 月 11 日。東日本大震災発生。 私 た ち にできることとは?
その日、学生たちの多くは巨大津波に襲われる海岸線の衝撃的な映像を目にして、言葉を失いました。
でも、その被害の甚大さを知った学生たちは早々に行動を開始しました。
桑園駅での
募金活動
外は寒くても、募金してくださる
人たちの心はとても温かかった。
東日本大震災が発生した直後から、卒業を目前
にひかえた 2 年生を中心に「私たちにいまできる
ことはないのか?」という声が上がりはじめ、3
JR 桑園駅前で募金活動を開始。風が冷たく寒い
中で 1 週間にわたって募金活動を行ったのですが、
「がんばって」と声をかけながら募金してくださる
月 15 日(火)に行われた卒業式で募金活動を行い、 方、お子さんを連れた武蔵の卒業生などの温かい
保護者のみなさまのご協力で、約 35 万円もの募
言葉と協力に、学生たちは大いに励まされたよう
金を集めることができました。その後ボランティア
です。最終的には約 76 万円もの募金が集まり、日
委 員 会 が 意 志 を 引 き つ ぎ、3 月 23 日( 水 )に は、 本赤十字社に届けました。
大通駅での
募金活動
市内の大学との協働作業。
大通・地下通路での募金活動。
東日本大震災の爪痕は予想以上に大きく、支援
の経過とともに世間の関心が薄れていることを感
が長期にわたって必要なことを痛感した学生たち
じたと言います。当時の被災地はライフラインの
の活動は、武蔵の学内にとどまりませんでした。
確保をはじめとする復旧作業は進んでいたものの、
市内大学のボランティアネットワークを通じて知
復興には程遠い状態でした。だからこそ、「支援は
り合った、北翔大学や東海大学の学生と一緒に大
細く長く続けていくことが大切だ」と考えた学生
通の地下通路に立ち、募金活動を行いました。3・
たちは、次の行動に移ったのです。
4・5 月それぞれに 1 回ずつの活動でしたが、時間
地域と密着して活動する、武蔵のライラック学生会ボランティア委員会。
学生のボランティア活動を
推進する委員会。
札幌市北区保健福祉部の地域子育て事業の一環
全学的な取り組みとして推進するために組織さ
として行われるイベントへの参加、ペットボト
れた委員会です。そのため、委員会メンバー以
ルのフタを回収してワクチンを贈るなど、幅広
外の学生がさまざまな活動への参加を促すのも、
武蔵で学ぶ学生たちの学生生活の充実と向上
い活動を行っています。平成 23 年度は、4 月
大きな役割の一つです。ボランティア活動に参
を目的に、さまざまな活動の中心を担っている
と 5 月に精神障がいを持ちながら社会復帰を目
加することは、学生にとって自ら進んで行動す
のが『ライラック学生会』です。それは、『執行
指している方々が集まる『いちょうの会』とい
ることの大切さを知る、とてもよい機会になっ
部委員会』が統括し、『クラブ委員会』『行事委
う施設を訪問したほか、6 月には東海大学公開
ています。
員会』『大学祭委員会』などに分かれ、さまざま
講座への参加とリコーダー集め、8 月にはきたっ
平成 23 年度に掲げたライラック学生会の
な活動を分担して推進しています。『ボランティ
こ夏まつりやルミエール夏祭りにボランティア
テーマは、「“輪~私たちは繋がる~」でした。
ア委員会』もその一つです。
として参加しました。
このテーマには、学生や教職員だけでなく、地
ボランティアを通して、
自ら行動する大切さを知る。
域住民のみなさんとの繋がりも大切にし、人の
ボランティア委員会は、ボランティア活動を
形で、活動の場を広げられた半年間でした。
ボランティア委員会では、武蔵の学生にボラ
ンティアに関する情報を提供するとともに、実
際の活動も行っています。例えば、武蔵の近隣
地域のゴミ拾いやボランティア入門講座の開催、
輪を広げていきたいという意味が込められてい
ます。ボランティア委員会もそのテーマに沿う
夏休みの
バザー
地域のみなさんの気持ちが
うれしかったバザー。
ボランティア委員会では例年、札幌市北区保健
た地域住民の方々が、学生たちの気持ちに賛同し
福祉部の地域子育て事業ボランティアの一環とし
てくれたおかげで、持ちこんだすべての商品を完
て、夏祭りのお手伝いをしています。また自主企
売。1 万 3505 円の売り上げを寄付することがで
画として武蔵で開催した夏祭りでは、学生たちの
きました。その後の武蔵祭でも東北支援バザーが
発案でバザーのコーナーを設置。学生有志から集
行われ、参加者のみなさんの志はジョイセフを通
めた洋服や小物、ぬいぐるみを販売し、売り上げ
じて、被災地の女性、妊産婦、赤ちゃんへの義援
を募金することにしたのです。バザーの趣旨を知っ
金として送られました。
告
被 災地でのボランティア報
悲しい出来事から学んだ知恵を
伝えることの大切さを知りました。
2
ボランティアを行う際は、
武蔵のある札幌市北区のボランティ
ア関連機関の方々とも情報交換し、活動内容を検討します。
毎年恒例の地域のゴミ拾いボランティア。今年度もたく
さんの学生有志が参加しました。
何を伝えたいか、わかっているか?」と聞かれ返答できませんでした。向舘さ
んの「被災地に住む我々は、震災
によって学んだことを伝えてい
かなければならない。もう二度
私は、学外の絆サークルにも所属しています。8 月に行
とこんな悲しい出来事は起こっ
われた 24 時間テレビのボランティアに参加したとき、仙
てほしくないけれど、もし次に
台在住の絆サークル・リーダー向舘さんに、仙台市で行
自分が当事者になったら、この
われる復興祭のサポートスタッフに誘っていただき、9 月
体験を生かして一人でも多くの
22 日からの 2 泊 3 日で被災地に行ってきました。
命を救ってほしい」という言葉
私が仙台市を訪れたときは大雨の後で、津波の被害を
に、私たちは涙することしかでき
受けた地域に大量の水が残っていました。どこを見ても、
なかったけれど、この体験をより
教養学科 2 年
被害にあったときのまま建物が残されていて…。復興に
平成23年8月28日(日)には、武蔵の学生有志から本や
ぬいぐるみの寄付を募り、
東北支援バザーを開催しました。
きました。あるとき、向舘さんに「どうして、あなたたちを仙台に呼んだのか、
前田 早希 さん
(滝川西高校出身)
長く時間がかかることを 実感しました。
多くの人たちに伝えることで、何
滞在中は、復興祭の会場設置や模擬店の売り子としてお手伝いさせていただい
恵を共有する一助になればと思っ
たほか、東前橋市の都戸小学校に電子ピアノを寄贈するセレモニーにも立ち会わ
ています。復興支援はまだこの先
せていただきました。そこで被災者のみなさんの生の声を聞き、募金以外の支援
も続きます。どういう形でも、で
こそ、人の夢を広げるサポートになるのではないかと考えるようになりました。
きることを全力でやり続けようと
滞在中は向舘さんのご自宅に泊めていただき、毎日いろいろな話をしていただ
思います。
が起こっても冷静に対処できる知
3
復 興 支 援 を行うために。
〜武蔵祭で実現したかったこと〜
東日本大震災後、被災地で復旧作業が進むにつれ、支援に対する学内の関心
は徐々に低くなりつつありました。そこでボランティア委員会は、長く継続
することが必要な『復興支援』について考える機会を設けるべく、福島大学
の学生を招いての武蔵祭特別企画『福島大学シンポジウム』を開催しました。
パネルディスカッション
第二部
「福島から学ぶ生き方」
〜未来への輪〜
第一部
講演
「 福 島からの報告」
北海道大学 榎本大貴さん。
福島大学 日下雅崇さん。
小山ゼミナールが設立した『福大 『HOSUP』代表。被災地が求めて
まちづくり株式会社』に所属。福 いる支援情報を収集・発信、ボラ
島県産農作物を利用したさまざ ンティア活動のフィードバック
など幅広く活動している。
まな取り組みを行っている。
本学 菅野良美さん。
東海大学 三島龍之介さん。
東海大の
『でかちゃれプロジェクト』 ボランティア 委員会 委 員 長 と し
の一環として、近隣に住む高齢者 て、今回の企画を立案・運営。9月
の除雪ボランティアや買い物サ には仙台市でのボランティアも
経験した。
ポートを行っている。
福 島 大 学 生 は い ま。
第一部「福島からの報告」で
知った、風評被害の恐ろしさ。
告と現在行われている復興に向けた取り組み
学生がパネラーとして参加。原発事故の直接被
みを構築していくこともボランティア
に、参加者は真摯に耳を傾けていました。
害ではなく、風評被害が継続的に続くことで復
の方法の一つ」と、自分の得意分野をボ
パネルディスカッションで考えた
これからのボランティアのあり方。
興に取り掛かれない福島の現状を知ったうえで、
ランティアに生かす方法を提示。北海道
平成23年10月22日(土)
・23日(日)、福島市本町の街なか広場で『街なかマルシェ』
を開催しました。前年ま
被災地支援と聞くと、津波で実害を被った岩
学生という立場で自分たちにできることについ
ボランティアネットワークを通じて、札
では、過疎・中山間地域の農産生産者と都市部の消費者の相互理解、人や物の交流の拡大が目的でした。今年
て、ディスカッションが行われました。
幌市内で募金活動を行った東海大学の
は、原発事故以後の農産物流通の新しいあり方の構築を目指し、復興をテーマに農産物の検査体制について
『北海道学生震災支援ネットワーク HOSUP』
三島さんの、
「市場に出ている福島産の
各地の情報を提示するというマルシェを開催し、昨年同様の売り上げをあげることができたそうです。そうし
た喜びの声を届けてくれた、講演に来てくださった学生のみなさんにシンポジウムの感想を伺ってみました。
手県や宮城県に目が向きがちです。ライフライ
ンが寸断されるという実害はわかりやすく、瓦
礫の撤去や支援物資の輸送など、支援方法も明
第二部のパネルディスカッションには、コー
を立ち上げた北海道大学の榎本さんは、「実際に
農産物は、検査を通って出荷されたもの。
確で、募金活動も盛んに行われました。ですが、
ディネーターに経済学科の松木先生を迎え、福
ボランティア活動をするだけでなく、必要な地域
福島県の放射能汚染検査の状況と商品
東日本大震災に起因して起こった福島第一原子
島大学、北海道大学、東海大学、そして武蔵の
に必要な支援を行う情報の収集や発信する仕組
の安全性を知れば、購入も消費も普通
力発電所事故による被災状況の把握と支援は、
にできる」という意見や、又は本学武蔵
的確に行われているとは言い難い状況です。
のボランティア委員長である菅野さん
そこでボランティア委員会は、震災・原発事
の「支援は継続することに意味がある。
6
故によって福島県が直面している現状や課題を
広く知ってもらいたいと考え、福島大学の学生
1
を招いての武蔵祭特別企画『福島大学シンポジ
7
ウム』を開催しました。このシンポジウムで福
島大学の学生たちが語ったのは、風評被害の恐
ろしさでした。原発事故が起こった福島県全県
2
3
4
8
須藤 大地さん
「北海道の学生の方と話した際、東
FU K U S H I M A NOW
や問題に関心を持ち、一緒に福島
の復興について考えていただけた
斎藤 豪さん
「今回の公演は“原発事故を受けて
日本大震災による被害は
“津波によ
ら嬉しく思います」
。
どのように福島の農業を再生する
る被害”の印象が強く、
“原発によ
日下 雅崇さん
か”
がテーマであり、検査体制につい
る被害”への関心が薄いと感じま
「原発事故は北海道から遠く離れ
て言及する非常に難しい内容であっ
した。原発による被害は目に見え
た福島で起きたことですが、北海
たにも関わらず、多くの方が耳を傾
にくいものですが、現在も終息せ
道の学生のみなさんには福島の現
け、福島の復興について考えてくれ
興につながる支援を続けていきたい」と
ず、福島で生活する人はさまざま
状を身近な問題として捉えてほし
たことに感銘を受けました。これか
いう思いには、深く頷く参加者も多かっ
な被害に遭い続けています。今回の
いと思います。それが、いま福島
らも大学生だからこそできることを
たようです。
シンポジウムをきっかけに、北海
で起きている問題を解決する一歩
考えながら、継続して福島の復興へ
道の学生のみなさんが福島の現状
になるのではないかと思います」
。
向けて努力していきたいと思います」
。
ボランティアは人と人との縁なので、い
ま被災者が何を求めているかを聞き、復
5
コ ラ ム
が、汚染されたわけではありません。県内は農作
物作付制限地区、一部出荷制限地区、風評被害地
1. 福島大学からは日下雅崇さん、斎藤豪さん、須藤大地さんが参加。所属する小山ゼミナールが行っている『街なかマルシェ』や地消地産と
区に分かれます。風評被害地区は、事故があった
いう考え方についても話してくれた。
原子力発電所から100km も離れた場所。事故現
場から仙台市と同じ距離にも関わらず、風評被
害地区の農作物は市場で受け入れられないとい
う、数字に裏付けられた詳細な福島大学生の報
4
2. 会場となった 441 教室の前には、被災地にボランティアに行った学生の報告を掲示。
3. シンポジウム後、スタッフが参加者からアンケートを回収。
4. 主催者であるボランティア委員会スタッフより挨拶。
5・6. パネルディスカッションでは、パネラー一人ひとりのボランティアに対する考え方の違いが浮き彫りになり、考えの幅を広げた。
7. コーディネーターに経済学科の松木先生を迎え、福島大学、北海道大学、東海大学、武蔵の学生がパネラーとして参加。
5
今年のボランティア 委員会をふり返って
員会
ボランティア委
1年生から
2 年生から
中学生のころから地域のゴミ拾いやユニ
セフ募金などのボランティアを行ってきま
したが、震災後に先輩たちが自らできる活
自分がボランティア委員長と
して活動を始めたときから、委
員会の活動の幅を広げたり、質
を向上させたいと漠然と考え
ていました。そんな時に東日本
武蔵という枠を飛び出して活動するこ
とで、幅広い視野と自信がついたよう
です。
(青木先生)
シンポジウムに参加して
風評被害について考えました。
東日本大震災をきっかけに
ボランティアに対する
考えや活動の幅が
広がったと思います。
動を探し、私たちにも勧めてくれる様子を
見て、幅広い視野でボランティアを行うこ
教養学科 2 年 菅野 良美
さん
(帯広緑陽高校出身)
大震災が発生し、テレビを通じて被災地の現状を目にして
…。その瞬間は言葉をなくしてしまいました。でも次の瞬間、
との大切さを教えてもらいました。先輩た
三戸 恵利花 さん
(札幌白石高校出身)
ちが企画した『福島大学シンポジウム』に参加したことで、風評被害の
大きさを知り考えさせられました。そうした機会を今度は自分がつく
れるように、がんばりたいです。
「被災地から遠く離れた北海道にいる私たちは現地で活動す
ることはできないけれど、何かできること、やるべきこと
があるはずだ」という思いが膨らみ、JR 桑園駅前での募
金活動につながりました。そうした思いは本学の中に溢れ
ていたから、卒業式に先輩たちが自発的に募金を募ったり、
ボランティア委員会での活動が活発化する原動力になった
のではないかと思います。
東日本大震災の発生は、
学生たちの価値観を変えた。
自分の身近なものに目を向け
一歩踏み出すことの大切さ。
青木先生(以下敬称略)/東日本大震災
エドワーズ/東日本大震災が起こる前も、
が発生した後、学生たちから「卒業式で
ボランティア委員会はユニセフなどへ寄
募金を募りたい」という相談を受けたと
付をしていました。でも、それはあまり
きは驚きました。でも、保護者の方々に
にも遠い世界のように思われていました。
もご賛同いただき、かなりの額の募金を
青木/エドワーズ先生はいつも、学生た
寄付することができました。
ちが、グローバルな目を持つにはまず、
エドワーズ先生(以下敬称略)/あの卒
身の周りのことから始め、少しずつ広が
業式の募金活動が、学生たちに自分たち
りができていくものだと、話してくださっ
が動けば届くという自信になり、JR 桑
ていましたよね。
園駅前での募金活動につながったんです
エド ワ ー ズ / そ う で す。 今 回 の 大 震 災
よね。
をきっかけに学生たちは日本人同士の
青木/とても寒いときで、学生たちは震
絆 の 強 さ を 感 じ、 い て も た っ て も い ら
えながら街頭募金をしました。その時、
れ ず、 募 金 活 動 を 始 め ま し た。 そ し て
武蔵の卒業生の方々から募金していただ
痛 み の わ か る 女 性 に な り、 い ず れ 世 界
き、先輩と後輩の絆の強さを感じました。
で活躍する人物になってもらいたいと
エドワーズ/あのときは武蔵の学生全体
思います。
この体験で、武蔵の学生のボランティアに対する意識は間違いなく
が、いま自分たちにできることをという
高まりました。今回は災害支援で学生の気持ちが一つにまとまりまし
気持ちで、一丸になっていました。日本
たが、支援を必要としているのが実害を受けた被災地だけではあり
各地で思いを持って活動する若者の姿を
同世代のネットワークにより
視野にも活動にも広がりができた。
ません。原発事故という 2 次被害、風評被害という 3 次被害を受け、
見て、日本は救われると思いました。
青木/最初は学内で始まった募金活動を
大変な思いをしている方々もたくさんいらっしゃいます。
青木/その後、武蔵の学生も他大学とも
きっかけに、他大学との協働、そして福
いま私たちにできるのは、そうした現実を知り、そこから学ぶこ
連携して、大通の地下通路でも募金活動
島大学の学生を招いたシンポジウムの開
とだけです。私のボランティア委員としての活動は終わりますが、
を行っていました。こうした機会を通し
催と、学生の活動の幅が大きく広がった
これからは個人的にできることを、長く行っていくことで、支援に
て、学生たちが自ら発信する力があると
のも、今年度の特長。人のためにがんば
携わっていきたいと思っています。
自覚できるいい機会になりましたよね。
ることの大切さに気づき、自ら行動する
人を思いやる気持ちから、自ら行動する
習慣がついたことは、学生たちに自信を
ことの大切さを学んだと思います。
つけたと思います。
1年生から
募金だけが方法ではないと
先輩に教えていただきました。
時間の経過と共に、復興支援に対する関心が薄れつつあ
岩手に住む伯母が東日本大震災で被災し
ると感じ、武蔵祭では『福島大学シンポジウム』を企画・
たこともあり、自分にもできることはない
運営しましたが、津波による実害とは別に、原発事故によ
かという思いから、ボランティア委員会で
る風評被害に苦しむ福島の方々の現状と、学生の視点から
活動を始めました。今回先輩たちが『福島
復興に取り組む福島大生のみなさんの話は、被害、義援金
大学シンポジウム』を企画し、実際に参加
の使途、情報の取捨選択の大切さ、復興支援のあり方など、
したことで、被災地から遠く離れた場所
たくさんのことを考えるきっかけになりました。この体験
でできるボランティアは、募金だけではないと教えていただきました。
を忘れることなく、今後も長期的な支援活動に携わってい
大きな視野を持って仕組みをつくった北大生の方のように、女性の視
きたいと考えています。
点でできる支援について考えていきたいです。
2 年生から
東日本大震災をきっかけに、
学生みんなのボランティアへの
意識が高まりました。
東日本大震災が発生したとき、私は
武蔵でこれまでの人生で経験したこと
のない、大きな揺れに不安を感じてい
ました。ようやく揺れが収まり、地震
速報を見るために友人と共に観ていた
教養学科 2 年 東日本 大 震 災を通して日本の国、社
会、生活を見つめ直す機会になったの
では?(エドワーズ先生)
教養学科 1 年 木下 茉美 さん
(旭川南高校出身)
教養学科 1 年 秋元 麻衣 さん
(札幌東陵高校出身)
エドワーズ/考えすぎて行動できなかっ
た学生が、「いまできることはすぐやろ
う!」と一致団結できたのは素晴らしい
ことでした。
青木/いまその活動が、被災地の女性、
妊産婦、赤ちゃんに役立つものへと変化
しているのも、女子短期大学の学生らし
くて素敵なことですよね。
エドワーズ/ショックは大きかったけれ
ど、自分の人生や将来を考える、良い機
会になったはず。この経験を生かして、
自分にもできることがあるという気持ち
で、何事にも取り組んでほしいですね。
武蔵祭では、
ボランティア委員が募金箱を持って学内
をまわり、
寄付を募った。
テレビから流れた、巨大津波に呑み込まれる被災地の映像を目に
したときのショックは、いまも鮮明に残っています。
被災地である東北から海を隔てた北海道にいる私たちは、現地
でボランティアをすることはできませんでした。しかし、困って
いる被災者の方々の力になりたいと考えた学生が多くいたので、
短期間でたくさんの募金を集めることができたのだと思います。
世界観測史上 4 番目という規模の大地震が東北地方を襲ったのは、
「学生一人ひとりの
「大学間や市民グ
活動が、これから
ループ、同窓会など
の武蔵を活性化さ
学外とのネットワー
せると同時に、そ
クができたことは、
の経験が社会人に
今後の財産になるは
なってから何らか
ずです。ぜひ活用し
の糧になるに違い
てください」
ありません」
私たち日本人にとって悲しく、心痛む出来事でした。でも東日本大震
災後に日本各地で、そして武蔵の学内でも「いま、自分たちにでき
学生支援委員長 ること」を考え、「できることはすぐにやろう!」とすぐに実行に
移せたことは、とてもすごいことだと思うのです。 6
東北支援バザーを開催。
青木 睦子 先生
学生支援委員会
ボランティア委員会担当 シンシア エドワーズ 先生
夏休みには東北支援バザーも行われた。
7
が ん ば る 学 生 た ち を 紹 介 し ま す 。
vo l . 5
ダンス同好会
ダンス同好会のメンバーとは
いつも楽しい時間が過ごせた。
●教養学科 2 年
かけがえのない「ありふれた日常」
野寺 沙奈 さん
学生相談室カウンセラー 鈴木 弘子
されるのが子どもたちの笑顔と自然の美しさでした。沿岸部は瓦礫の
5月のある日。私は東日本大震災で被災した子どもたちと学校を支
その岩手の風景が忘れられません。
また、札幌に戻ると街路樹の林
援するチームの一員として岩手県に行きました。短い期間でしたが、
檎の花がちょうど満開で、真っ白な花に覆われた林檎の木からとても
スーツケースに着替えやレトルト食品を大量に詰め込み被災地へ向か
良い香りがしました。
その香りを胸一杯に吸い込むと、普段ならさほど
いました。TVで目にした瓦礫の山がそこにはありました。見渡す限り
気にもとめない事柄に大きく感動し、感謝している自分を発見しまし
壊れた建物や車が積み重なり、異臭もありました。宿泊地は沿岸から
た。
その時に思ったのです。人は失って初めて気づくものがあるのだ
5キロ内陸でしたが、津波が押し寄せた形跡があり自然の猛威に言
と。
いつものようにめぐる季節。春になると咲く花。自然の美しさ。
そし
葉を失いました。
て、家族や友人との何気ない会話やいつもの食卓。毎日の学校や仕
ダーを中心に曲や振り付けを考えるという、新たなチャレンジを実行。みんなが楽しんで満足で
支援に行った小学校は一部の教室が避難所になり、体育館には
事…うんざりするほどにありふれた日々の、
かわりばえのない生活。
そ
きるダンスを踊ることができました。仲の良いメンバーと集まれば、いつでもどこでも楽しい時
たくさんの支援物資、校庭には仮設住宅が立ち並ぶ…そんな中での
れは決して当たり前のことではないのだということ。当たり前に感じて
授業再開でした。家を流されたり、家族が行方不明のまま見つからな
いることがどれだけ尊く貴重なことか。
それは、平和や安全を失って初
い子どもも少なくありませんでしたが、皆純真で人懐っこく、学校に来
めて気づくことなのかも知れません。
て友だちに会えることが嬉しい!というのが全身から伝わってきました。
人は自然災害や人災などでたくさんの喪失や傷つき体験を味わ
瓦礫に囲まれた日々だったにもかかわらず、戻ってきて一番思い出
います。
その痛みを乗り越えることで強くやさしくなり、本当に大切なも
(留萌高校出身)
小学生のころからダンスに興味を持っていた私は、武蔵に入学したらダンス同好会に入ると
決めていました。同好会には初心者も多いのですが、HIP HOP やジャズ、フリースタイル、ロッ
ク、パンキングなど幅広いジャンルのダンスを楽しんでいて、武蔵祭やイルミネーション点灯式
野寺さんは武蔵祭ではダンスを披露した。
で練習の成果を披露するほか、学外のイベントにも参加しています。実は昨年まで、武蔵祭で躍る
曲も振り付けも、初めてダンス同好会がステージに参加した内容と同じものを踊り続けていまし
た。でも自分が部長になったとき、
「自分たちのやりたいダンスをやる!」と決めていたので、今回
はメンバー一人ひとりに踊りたいジャンルを選んでもらい、グループ分けをし、そのチームリー
間が過ごせて、私の学生生活は充実していました。メンバーみんなに感謝しています。
ダンス同好会のメンバーと一緒に。
部
バレーボール
部長を経験したことで、
周囲を見る目が養われた。
●教養学科 2 年
山でしたが、奥地は自然豊かな山が連なり、澄んだ川と美しい新緑―
のは何なのか気づくようになるのかも
川上 紗知 さん
しれません。今回の被災地支援で私
(札幌拓北高校出身)
は支援するどころか、かけがえのない
経験をさせてもらいました。
この経験を
平成 23 年度第 46 回 全国私立短期大学体育大会
Bブロックで見事優勝。
中学 1 年生からバレーボールを始めた私には、武蔵入学後も部活を続けることは自然ななりゆ
日々の関わりの中で還元していきたい
きでした。
一緒に汗を流して練習した優しくて気さくな先輩たちと共に臨んだ、
初めての全国私立
と思います。被災地の復興が進み、
短期大学体育大会は残念ながら A ブロックで初戦敗退。1 年生だった私たちが部を引き継いでか
被災された方々が健康で幸せに暮ら
らは、
北海道学生バレーボールリーグ戦 2 部昇格を目標に練習に励みました。
私が部長として心が
していかれることを願ってやみません。
けたのは、いち早くアップを始める、練習試合の直後に全員ミーティングを行うなど、自ら積極的
鈴木 弘子
すずきひろこ
〈プロフィール〉
臨床心理士。本学だけでなく、札幌
市の小中学校でスクールカウンセ
ラーとして勤務。その他、札幌市内
の精神科・心療内科クリニックでも
カウンセリングを行っている。
に動くことと、周りを見てから行動することの二つ。活動中に部員の中で温度差が出たり、先生や
部員の間で行き違いがないように、間にたって調整するのは難しかったですが、自分が成長する
きっかけにもなりました。今年 8 月に行われた全国大会で B ブロック優勝という戦績を残しまし
たが、残念ながら目標だった 2 部昇格は果たせませんでした。後輩たちには、私たちのできなかっ
た目標をぜひ達成してほしいので、
選手間のコミュニケーションを大切にがんばってほしいです。
帰札後の祝勝会の一コマ。
5
Vo l .
吹奏楽部
初出場の全日本吹奏楽コンクール、
全道大会で金賞が受賞できた!
『図書選定ツアー』
ってナンのコト?
●経済学科 2 年
山本 小百合 さん
る図書館職員はにんまりです。
んへ行って選ぼう
!」
というイベントなのです。
イベント当日はここで解散ですが、本はそ
ちなみに今年度は、三省堂書店
(6/11)
と紀
の後データ登録などの手続きを経てお披露
伊國屋書店
(10/22)
へ行きました。
目されます。
まず図書館 2 階に特設コーナー
本学の学生なら誰でも参加OK!
どの学科
が出現し、図書館ボランティアの展示「いち
でも何年生でもOK!当日は書店前に集合し
ごいちえ」にてイチオシをPOPつきで紹介し
て、10 時の開店とともに中へ。それから12
ます。
さらに特設コーナー終了後もしばらく
●図書館係
時までの2時間、
自由に店内を見て歩きます。
新着棚に並びます。
徳田 祐子
本は一人 20 冊くらい選べますが、
「色々見る
人気作家の小説や可愛い趣味の本、素
のが楽しくて、
そこまで選べなかったー。時間
敵な写真集など、
選んだのが同じ学生とあっ
みなさん、
『 図書選定ツアー』
という言葉を
が短く感じた!」
という声も。
ていつもよく借りられています。
ちょうど冬休
聞いたことはありますか?「えー、
知らない」
と
みんなの満足した顔に、普段自分で書店
み前まで図書選
いう答えが返ってきそうな気がするのは、私
へ行く時とは違う時間を過ごしてもらえたらな
定ツアーの本
の思い過ごし?「でも、
そんなの知らなくても
あ、
本と向き合
が並んでいます
いいし」なんて思わずに、
ちょっとだけ話を聞
う時間を大切
ので、
もし気に
ものだったのですが、学生ホールで凱旋コンサートを聴いてくれた学生のみなさんに「すごくよ
いて…いえ、
読んでみてくださいね。
に感じてもらえ
かった」と言ってもらえたり、感動して泣いてくれる人を見つけたときの喜びは何物にも代えが
『図書選定ツアー』
とはいかにもカタイ字面
たらなあ、
と密
なったら図書館 ※図書選定ツアーの参加者募
へチェックしに来 集については、開催日の約1ヶ
ですが、
中身はずっと柔らかくて「図書館に
かに思ってい
てくださいね 。 らせします。
(札幌稲雲高校出身)
今年度から吹奏楽連盟に加盟し、部員と共に第 56 回全日本吹奏楽コンクールに出場するため
の練習を始めました。
“人前で演奏し感動してもらうこと”が部のモットーではありましたが、コ
ンクールに出場するからには金賞受賞が目標です。2 年生は意欲的に練習していましたが、1 年
全道大会では「永遠の輝き」を 14 名で演奏。
初出場で金賞の快挙だった。
生は入部して日も浅く、ハードな練習が試験と重なったこともあり、不安を感じたこともあった
ようです。そんなときも部員全員でしっかり話し合い、意思統一をはかりました。練習を重ねて
臨んだ 7 月 31 日(日)の札幌地区大会で念願だった金賞を受賞。さらに 9 月 1 日(木)に行われた
全道大会・大学 C 編成の部でも金賞を受賞することができました。その結果はもちろんうれしい
たかったです。吹奏楽部に自分たちなりの活動を残せたこの 2 年間は、私の宝物です。
8
あるといいなあと思う本を、みんなで本屋さ
学生ホールでの凱旋コンサートの様子。
月前に図書館掲示板でお知
9
い ろ い ろ な 出 来 事 を 紹 介 し ま す 。
5 月 東日本大震災 復興支援チャリティー
土田 英順 チェロコンサート
6 月 YOSAKOIソーラン祭りに
コンサフリーク出場
6 月 武蔵としょかんまつり
6.26[日]■ 本学図書館
7月 ビジネス教養課程学外研修
7.27[水]■ JRタワーホテル日航札幌
参加した113名の学生たちは、
社会で活躍する先輩
の話に聞き入るとともに、
ソーシャルスキルを実地で
6.8[水]〜12[日]■ 札幌市
身につける貴重な時間となりました。
5.12[木]■ 本学学生ホール
2011.April 〜 September
氏を講師に
「テーブルマナー講習」
も行われました。
図書館と本に触れ合いながら地域に根ざし
教養学科ビジネス教養課程を履修している 2
札 幌 の 初 夏を彩る代 表 的な祭りとなった
た活動をすることを目的に、平成 13 年から始
年生を対象とした学外研修が、JRタワーホテル
東日本大震災の復興支援の一環として、チェ
YOSAKOIソーラン祭り。第 20 回を迎える今
まった“武蔵としょかんまつり”も今年で 11
日航札幌36F「たいよう」
で行われました。
リストの土田英順さん、ピアノ伴奏矢崎有佳さん
回、総勢 99 名で臨んだ「コンサフリーク〜北海
回目を迎えました。
本学OGの小林世羅さん
(ホクレン農業協同組
による、チャリティーコンサートを開催しました。
道武蔵女子短期大学〜」は、初日こそ雨に見舞
今年度も第 2 回キャンパス見学会と同時に
合連合会)
による講演のほか、JRタワーホテル
会場には学生や保護者、地域の方々など 103
われたものの、以後は天候に恵まれ、大通公園
開催され、図書館ボランティアのアイデア溢
日航札幌の宴会サービスマネージャー沼田直史
名が来場し、素敵な演奏と土田さんの語らいに
や札幌市内中心街の会場で、メンバー全員が
れる「古本ばくりっこ」や「はな☆うさぎのお
耳を傾けていました。また、ご参加いただいたみ
華やかで元気溢れる演舞を披露。色鮮やかな衣
はなし会」、
「おとな時間(タイム)」、
「海賊にな
なさまからの義援金 37 万 1495 円は、日本赤
裳を身に纏い、日頃の猛練習の成果を力いっぱ
ろう(工作)」などの多彩な企画と、飲料サービ
十字社北海道支社を通じて、被災地にお送りさ
い発揮しました。笑顔で舞い踊る踊り子たちは
スコーナーが好評を呼び、来場者も327名に。
せていただきました。
観客を魅了しました。
子どもだけでなく、保護者の笑顔も溢れた 1
7 月 第 3・4 回キャンパス見学会
7.30[土]
・31[日] ■ 本学
日となりました。
4月 入学式
4.5[火]■ 本学体育館
本学志願者を対象とした第 3・4 回キャンパ
ス見学会を開催しました。全道各地から、高校
生・保護者を合わせて約 267 名が参加。模擬
平成 23 年度は教養学科、英文学科、経済学
授業や在学生によるキャンパスツアーなど人
科の 3 学科合計で 368 名の新入生が入学し
気のプログラムに加え、学生食堂特製ランチ
ました。学長式辞、理事長祝辞に続いて、新入
は「美味しい」と大好評でした。
生を代表して中村文音(教養学科)さんが宣誓
を行いました。新入生の皆さんには、さまざま
なことに挑戦し、
9 月 就職支援プログラム(1年生対象)
8 月 全国私立短大体育大会
楽しく充実した
8.8[月]〜11[木]■ 東京都及び近郊
2年間を過ごし
9.20[火] ■ 441 講義室
てほしいと思い
ます。
今年で 46 回目となる全国私立短大体育大会が
20 日に行われた第 1 回就職ガイダンスを皮
東京及びその近郊で行われ、
本学からもバレーボー
4月
6 月 全学交流会
(ムサシンピック)
新入生研修
4.15[金]〜16[土]
■ ホテルミリオーネ(定山渓)
5 月 はまなす会総会・
6.28[火]■ つどーむ
(札幌市東区)
地方保護者懇談会
新入生が 1日も早く大学生活に慣れ、新たな
人間関係を築くことを目的に、定山渓で 1 泊
2 日の新入生研修が行われました。
5.14[土]■ 本学キャンパス
5.21[土]■ 地方保護者懇談会
(旭川・函館・帯広)
会による新入生歓迎会や教職員による個別相
14日に札幌の本学で行われた武蔵はまなす
談も行われ、基礎ゼミナールを核とした交流を
会総会に続いて、道央圏以外に在住する保護者
通して、武蔵で学ぶことの意義と学生生活への
を対象にした保護者懇談会を21日に開催しま
理解を深めるとともに、新入生と教職員のコミュ
した。これは、本学と保護者が協力して学生へ
ニケーション、学生同士の相互理解を深める機
の支援を図ることを目的に年 1 回行われている
会となりました。
もので、総会と合わせて約 135 名の保護者が
参加されました。
総会及び懇談会では、学生生活や就職状況・
就職指導についての説明が行われたほか、事前
に面談を希望された保護者の方との個人懇談
も実施いたしました。
10
ラムがスタートしました。
硬式テニスの 5 団体が参加し、バレーボール部 B
自分の将来を見据えながら主体的に就職活
ブロック優勝、
バスケットボール部、
硬式テニス部、
バドミントン部がベスト8に進出を果たしました。
バスケットボール部
動をおこなえるように、ガイダンスや各対象講
座を通して準備を進めていくことになります。
12 月から 3 月におこなわれる講座
(予定)
は
スポーツやレクリエーションを通じて、
学生
同士、
学生と教職員の交流を目指すとともに、
普
段の運動不足解消を図る全学交流会が、
コミュ
ニティードーム
「つどーむ」
で行われました。
研修では全体研修のほかに、ライラック学生
切りに、現 1 年生を対象とした就職支援プログ
ル、
バスケットボール、
バドミントン、
ソフトテニス、
ゼミナールごとの対抗戦で、全学生が参加。
9 月 全日本吹奏楽コンクール
全道大会
9.1[木]
■ 札幌コンサートホール Kitara
専門ゼミと基礎ゼミが協力して行う競技もあ
9 月 教養学科
Cultivation Program
9.13[火]
■ 本学・北海道立文書館・
北海道アイヌ総合センター
り、場内は非常に盛り上がりました。今年度の
優勝チームは桂専門ゼミナールチームで、
賞品
第 56 回全日本吹奏楽コンクール全道大会・
として焼肉バイキングが贈られました。
大学 C 編成の部に出場した本学吹奏楽部 14
名が、札幌地区大会に続き、金賞を受賞しまし
た。大学を出発するときには緊張の面持ちで
したが、本番では日頃の練習の成果を発揮し
て「永遠の輝き」を演奏し、ダブル金賞の快挙
を成し遂げました。
以下の通りです。
12 月以降の日程
(火)
【12月】6日
21日(水)
第5回就職ガイダンス[1年生]
第6回就職ガイダンス[1年生]
メイク・マナー講座[1 年生]
【1月】12日(木)・13日(金) 短期留学生対象就職ガイダンス[1年生]
17日(火)
短期留学生対象
職業適性診断テスト・一般常識テスト
今年で2回目となる
「Cultivation Program」
が、教養学科の基礎ゼミナールの授業の一環と
して行われました。これは通常のゼミの内容を
超えた学びや体験を通じて、視野を広げたり、
人的交流を図ることが目的で、学生一人ひとり
が希望コースを申し込み、教養学科の 1 年生全
17日(火)
23日(月)~ 26日(木) 就職対策講座(航空関係)
[1 年生]
【2月】 3日
(金)
第7回就職ガイダンス[1 年生]
第 8 回就職ガイダンス
[1 年生]
14日(火)~16日(木) 筆記試験対策講座
[1 年生]
22日(水)~ 24日(金) 就職対策講座(金融関係)
27日(月)~ 29日(水) 第 9 回就職ガイダンス
[1 年生]
【3月】21日(水)・ 22日(木) 語学研修生対象就職ガイダンス[1年生]
26日(月)~ 29日(木) 就職対策講座(公務員)
[1年生]
員がさまざまなプログラムに参加しました。
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