「誓いの式を通して感じたこと」 1年生 須﨑 英里佳 誓いの式を終えて

 平成27年11月13日(金)に1年生の「誓いの式」を行いました。
入学してから半年が過ぎ、学校生活にも慣れてきました。12月にある
基礎看護学実習Ⅰ(日常生活の援助)の前に、全員が看護への道を歩ん
でいく気持ちを一つにして、これからの学校生活や実習に臨ませたいと
考えました。誓いの式では、ナイチンゲールがクリミア戦争で負傷した
戦士たちに灯した看護の志を受け継ぎ、患者へ希望のともしびを照らせ
るようになりたいと、自分たちで考えた「誓いの詞」を学校長はじめ保
証人の前で誓いました。
「誓いの式を通して感じたこと」
1年生 須﨑 英里佳
誓いの式を終えて、自分は看護師になる道へと本当に進んでいるんだなと改めて実感した。入学して
半年と少し経ち、今までに学んだことのない看護の専門分野の勉強が始まったり、技術練習や実技テス
ト、自己研修では自分たちで実験して考察し発表会をするなど、看護学生らしいことをしてきたが、ど
こかまだふわふわした感じがしていた。
しかし、誓いの式でキャンドルを灯し、自分たちで考えだした誓いのことばを親や先生方の前で述べ
たことで、しっかりと看護の道を歩んでいこう、絶対に看護師になってやろうという気持ちになった。
まだわたしたちは、実習に 1 日しか行ったこともないし、正直、看護の勉強や実技をしていくなかで、
“自分は本当に看護師になれるのか、本当に向いているのか”と思うことがよくある。寮で先輩方が遅
くまで勉強している姿を見て、“自分も 2 年後は、こんなに頑張って乗り越えられているのか”とも思
う。不安でいっぱいな毎日だが、それでも看護師になりたいと思う気持ちは変わることはない。辛くな
ったときは、自分が看護師になりたいと思ったときのことを思い出し、頑張っていきたいと思う。24
回生で考えた誓いのことばのとおり、仲間とともに協力し、どんな困難にも負けないように支えあって
いけるような関係になっていきたい。また、誓いの式を終え、親へのありがたさを感じた。わたしが看
護師になりたいと言った中3のときから、ずっと応援してくれて、夢をかなえるためにこの学校へ通わ
せてくれている。何かあったとき、やっぱり何でも話せるのは両親であるし、はげましてくれたり、た
まに喝を入れてくれたりして1番の支えになってくれている。そして今では、両親をはじめとし、祖父
母や親せきもわたしの夢を応援し、楽しみにしてくれている。これは、わたしにとってはプレッシャー
ではなく、頑張ろう!と思える力になっている。不器用で、本当に看護師に向いているかは分からない。
それでもみんなの期待に応えられるよう、この学校であと2年と半年ほど頑張っていこうという気持ち
がさらに深まった。
「誓いの式を通して感じたこと」
1年生 松田 奈々
私は誓いの式を挙行したことによって、看護専門職に携わる人間としての覚悟を決めることができた。
これまで、いくつもの講義や演習を通してあらゆる角度から看護のことを見てきた。しかし、自分が
どのような志を持って看護の道を歩んでいけばよいのかは、まだあまり自覚を持つことができていなか
った。どのようなことが看護として捉えられており、どのようなことをこれから行っていけばよいのか
が私には分からなかった。ところが、誓いの式の中で述べた5つの誓いを読み込み、それを誓ったこと
により、自分の目指す“看護師像”が見えた。そして、私は誓った5つのことをもとに、一人一人の患
者さんに合った看護を行っていきたい。
ナイチンゲールからいただいた灯火を見つめていると、いくつかのことを考えた。①灯火は微かであ
りながら、しっかりと辺りを照らし出している、②灯火は今にも消え入りそうである、などのことを思
った。この2つのことに対して次のように感じた。①看護師のもつ力は、患者さんの生活の援助を行い、
時には生きる活力・希望をも与えることができる。小さな言動・努力でも患者さんに与える影響はあり、
その影響は患者さんにとって害にならないようにしなければならない。またその影響は看護師にも及び、
喜び・経験へとつなげられる。②患者さんの命はいつも危険と隣り合わせということを心に留め、看護
を行わなければならない。私たちは今にもなくなりそうな命とも正面から向き合っていかなければなら
ない。
今回行った誓いの式が、決して無駄なものとならないよう、誓った意味、理由を自分の中で持ち続け、
これからもこの経験を大切にしていきたい。