テレビを中心とするメディアの比較 -インドネシアと日本-

テレビを中心とするメディアの比較
-インドネシアと日本-
H.S(インドネシア)
理科一類27組
要旨:メディア特にテレビは人間の生活の中に欠かせないものである。テレビはただ我々
を楽しませる役割をしているだけでなく、社会文化や社会福祉を反映するものである。こ
の論文ではインドネシアと日本のテレビ番組を比較し、その違いについてを詳しく述べた。
最後の結論としてはインドネシアのテレビ番組はドラマが多すぎて、減らすべきだと考え
られる。
キーワード:メディア、テレビ、番組、教育、社会
1.初めに
1.1.メディアとは
メディアは世界中の至る所にまでメッセージを媒介する存在である。昔は音、石や布や
紙に書かれる文字によってメッセージを他人に伝えたが、現在は技術の進歩とともに新聞、
雑誌、テレビ、ラジオ、インターネット等がメディアとしてよく使われている。
メディアの存在は我々の生活には不可欠なものである。目下、遠い所で起こる事件さえ
すぐに知ることができる。例としては米国で9・11連続テロ事件が起こった時には各国
のテレビやラジオや新聞またはインターネットなどで世界中に伝えられたのである。スマ
トラ沖大地震の時にもそうであった。メディアがない世界を想像できないくらいメディア
は人間にとって大事なものである。
それだけでなく、今は特にインターネットが普及するにしたがって、学校へ行けないと
きには部屋で勉強することができる施設を整える学校もある。それは e-learning という。
東京大学の情報処理の授業もそのようなシステムを使っており、非常に便利である。それ
は、メディアがなければ出来るはずがないことである。
1.2.テレビはひとつの重要なメディア
テレビのおかげで遠いところで起こた出来事でも生中継などを通してすぐに見ること
ができる。例えば、今年のワールドカップでもそうであり、テレビがなければスタジアム
以外では試合が見られないだろう。つまり、テレビは距離を短くする役割を果たしている。
そして、テレビは知識を高めていると共に、我々を元気付けた。飽きるときにやすトレス
がたまるときなどテレビを見れば頭をリフレッシュすることができる。それで、テレビは
ひとつの重要なメディアであり、日常生活には欠かせないものだと私が考えている。
2.インドネシアと日本のテレビ番組との比較
インドネシアのテレビ番組の割合
宗教
10%
日本のテレビ番組の割合
アニメ
10% 教育
ドラマ
8%
3%
音楽
6%
アニメ
10%
バラエ
ティー
23%
教育
24%
スポーツ
14%
ドラマ
35%
バラエティー
6%
ニュース
16%
ニュース
17%
音楽
8%
スポーツ
10%
図1.インドネシアと日本のテレビ番組の割合
インドネシアと日本のテレビ番組の割合が十分に違いがある。実際、テレビ番組の割合
についてどんな違いがあるのかを分析したい.ジャンル別番組表を調べ,その結果を図1
に示した。
図1を見るとアニメ、音楽、スポーツとニュース番組が同じくらいの割合で放送されて
いるがドラマ、バラエティーと教育番組のところにはかなり放送量の違いがあると考えら
れる。
3.インドネシアのテレビ番組の特徴
a. アニメーションはインドネシア作品ではない。
インドネシアで放送されるアニメーション番組はインドネシアの作品がなく,全ては
日本か米国のアニメーションである。日本のアニメーションというとドラえもん、クレ
ヨンしんちゃん、あたしんち等で,一方、米国のアニメーションは Tom and Jerry,
Popeye 等が放送されている。
b. ドラマは非常に多くある(35%近くある)
インドネシアのテレビ番組の大部分はドラマである。ドラマ番組が特に専業主婦の間
には非常に人気があると見られる。インドネシア作品のドラマも多くあるが、それ以外
に韓国、日本、台湾、南米などのドラマもかなり多い。
そして、放送期間に関しても特徴を持っている。インドネシアのドラマの放送期間は
日本と違って、長いのである。長さ二年間以上のドラマすらある。インドネシアでは季
節というと、一年中暑く、雨季と乾季しかないのでドラマの放送期間と季節とはぜんぜ
ん関係がないのである。ドラマが始まった時にはいつ終わるかが決まっていないのでも
し人気が出れば、いつまでも続くことになるようである。
c. 宗教に関する番組が多い
インドネシアは宗教国家でありすべての国民は政府によって決定された5つの宗教
のうち一つを選ばねばならない。つまり、宗教は国民にとって一つの義務である。その
5つの宗教のうちイスラム教が最も宗徒が多いため毎朝、テレビ番組が放送を開始する
ときにイスラム教の番組が放送されるのである。他の宗教の番組はあることはあるが、
そんなに多くなくて、放送時間も決まってない。しかし、少なくとも月一回に放送され
ている。
d.
スポーツ番組の主はサッカーである
インドネシアのサッカー代表チームは強くないが、イギリスのサッカーリーグとイタ
リアのサッカーリーグが、かなり人気がある。
4.日本のテレビ番組の特徴
a. ドラマの放送期間が短い
インドネシアのドラマは長く放送される一方、日本のドラマの放送期間が短い。日本
は四季があるので、放送されている番組にも四季が影響を与えているのではないかと思
われる。例えば:テレビでやっているドラマ番組はテレビ番組の雑誌の表紙を見たら、
確かに「秋ドラマスタート」や「春ドラマが登場する」など、四季を使用した言い回し
をしている。つまり、日本のドラマ番組は季節によって異なり、放送期間の平均は三ヶ
月くらいである。
b.
どの番組でも字幕がついている
日本のニュース番組、バラエティ番組などほとんどの番組は字幕がついている。それ
が、他の国にはないものである。考えられる理由としては二つある。一つ目の理由は,
障害のある視聴者に対しては非常に役に立つだろう。そして、二つ目の理由は漢字に関
する理由である。異なる漢字でも読み方が同じ漢字がたくさんあるのではないかと思わ
れる。それらの言葉は、意味がぜんぜん違うので、もし字幕がついていなければ特に子
供たちにとって誤解が起こりやすいのではないだろうか。
c. バラエティー番組が多い
日本のバラエティー番組は笑い番組だけでなく、内容が深いものも多い。それで、日
本のバラエティ番組を見ると頭をリフレッシュすることに加え、知識を高めることもで
きる。非常に面白いと言われている。
d. 教育番組が多い
3チャンネルは NHK 教育テレビというテレビ局である。すべての放送番組は教育に関
連する。たとえば、外国語教室や高校講座などが放送されている。
e. スポーツ番組の中心は相撲と野球である
相撲はもともと日本の伝統的なスポーツであり、日本で人気があるという事は当たり
前だろう。相撲の他には野球も非常に人気がある。
5.考察と結論
確かにインドネシアと日本のメディア特にテレビには多くの違いがある。その違いの原因
は何かというと、テレビ番組も社会の文化や好みに適合させて作られるからではないか。その
ため、どちらのほうが良い、悪いという問題ではなく、要するにどれだけ社会にとって有益なも
のであるのかという視点から考えるべきである。娯楽の面からみると、両方とも視聴者を楽しま
せることに成功しているようである。
しかし、教育の面から見るとより複雑になる。図1を見て分かるように、日本のテレビ番
組のメインとしてはニュースと教育番組とバラエティ番組である。それらが全部視聴者に知識を
与える番組であると言える。文部科学書により今日,家庭を取り巻く環境が大きく変化する中で,
多くの親が子どものしつけや教育に対する悩みや不安を抱えており,育児に対する自信喪失
とともに,本来家庭において行うべき教育を学校等の外部機関に委ねる傾向が見られるなど,
家庭の教育力が次第に低下してきている。このように,低下した家庭の教育力を回復していく
ためには,学習の機会を提供できる極めて有効なメディアであるテレビ放送を通じ,積極的に
家庭教育に対する支援を充実していくことが必要であると語った。このため、良質の教育放送
番組の制作を奨励しなければならない。
一方、インドネシアの場合は教育番組が少なくドラマがメインである。これは,日本は
先進国でインドネシアは発展途上国であることに関係があるのか。日本が先進国であるから教
育番組が多いのか?あるいは教育番組が多いから国民がより知識を持っており先進国になる
のか?それが「ニワトリと卵どちらが先か」と同じように答えが分からない。しかし、どちらが先か
は重要なことでなく、国民の知識がより高められ、国の進歩に貢献することのできるテレビ番組
を制作しなければならない。
結論としては、インドネシアのテレビ番組はドラマを減らし、教育番組など国民に知識
を与える番組を増やすべきだと考えている。
参考資料
1. http://www.kompas.com/entertainment/teve/
2. http://tv.yahoo.co.jp/
3. http://ja.wikipedia.org/wiki/
4. http://id.wikipedia.org/wiki/
5. http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/03082902/065.pdf