滝乃川学園

井亮
亮一
一
・・
筆筆
子子
記記
念念
館 館
館
長
覚
石井亮一・筆子記念館︵以下記念館︶
も徐々に活動の幅を広げております。
昨年度の見学者七八七名、講堂、及び
会議室の利用実績一七八件︵園内、園
外団体合計︶と皆様のご要望にお応え
しております。昨年は﹁天使のピアノ﹂
修復一五周年の記念展示を行い、また、
念願の一二〇年史を一二月一日︵創立
日︶に発行することができました。
一二〇年史発行以降、編集責任者の
記念館顧問の津曲先生︵長崎純心大学
大学院教授、筑波大学名誉教授︶が定
期的に来園され、一二〇年史では語ら
れなかった新たな課題を研究すべく
様々な活動を行っております。
石井
一二〇年史は一八〇〇頁余というボ
リュームで、出来ればダイジェスト版
を発行しようと津曲先生、発行元であ
る大空社と話しておりました。しかし、
一二〇年史発行以来新たな発見、記載
できなかった事等があり、ダイジェス
トではなく、滝乃川を中心に置いた知
夏季号
社会福祉法人
〒186 −0011
国立市谷保6312
法 人 042−573−3950
成人部
575−1721
児童部
577−0035
地域生活
支援センター
577−0035
メール
kouhou@takinogawa
gakuen.jp
教女学院は母親みたいなものだ﹂と
おっしゃっておりました。まだまだ勉
強の足りなかった私はピンと来ていま
せんでしたが、一二〇年史の編集作業
で学び、その後の自分なりに調べ本意
を私なりに理解いたしました。
亮一が立教大学で共に学んだ同窓生
と、その隣にあった聖三一神学校の神
学生との終生変わらぬ友情と、学園と
の深い関わり。その中にはその後立教
女学院を運営することになる方もおり
ます。亮一が立教大学を出て勤めた立
教女学校︵立教女学院︶は、亮一がこ
の道に入るきっかけを作り、亮一より
先に立教女学校に妻筆子が係わってい
たこと。また、あまり知られてはいま
せんが、亮一は滝乃川学園の前身であ
る﹁ 孤 女 学 院 ﹂ を 創 設 す る 前 に、 聖
三一教会付属﹁東京救育院﹂という孤
児院を立教女学校の教員達と運営し、
在籍の女学生達がボランティアで支え
ておりました。私は、まずは母であり
当学園の出発点となる立教女学校に焦
点を当てる事といたしました。立教女
学院の学院長の中村先生、資料室の伊
藤先生のご協力を仰ぎ何度も資料室へ
伺い、資料の提供をしていただきまし
滝乃川学園
的障害者教育・福祉に関してのシリー
ズを定期的に発行していこうというこ
とになり現在進めているところです。
そのシリーズの一巻目をテキストに八
月の一一日︵土︶
、一八日︵土︶に﹁石
井亮一・筆子を読む会﹂と共催で、記
念 館 講 堂 に て 公 開 講 座﹁ 滝 乃 川 学 園
一二〇年史を刊行して見えてきたもの
∼新しい発見も含めて∼﹂を開催いた
します。
︵両日とも一三時開場、一三時
三〇分開演、一六時終了予定︶当日は
執筆者の津曲先生にご講演いただく予
定です。是非ともご来園いただき学習
の機会を共有できれば幸いです。
第 99 号
毎年行っております東京都教育委員
会主催の﹁東京文化財ウィーク﹂に参
加いたします。東京都にあります文化
財を公開しウィーク内にも催しを行う
もので、一〇月二七日︵土︶から一一
月四日︵日︶まで開催いたします。今
年は立教女学院と共催で﹁滝乃川学園
と立教女学院∼聖公会と共に∼﹂と題
しまして当学園と立教女学院との深い
つながりを探っていこうと思います。
以 前 津 曲 先 生 が、
﹁滝乃川にとって立
教大学︵石井亮一出身校︶は父親、立
文
化
財
ウ
ィ
ー
ク
活
動
中
米
川
石
夏
期
公
開
講
座
2012 年 8 月
矢川だより 第 99 号(夏季号)
(1)
た。資料を整理しながら当時の立教女
学校と学園の関係の深さに驚きまし
た。そこで、文化財ウィークに学園と
立教女学院の展示及び一一月三日︵土︶
に講演会を開催できないだろうかと思
い、立教女学院へご相談いたしました
ところ快く共催をしてくださることと
なり、滝乃川での展示の後は立教女学
院でも展示していただけることになり
ました。題名にもありますように、立
教女学院と学園は聖公会の活動という
大きな流れの中で互いに触発され、助
け合ってきたことは疑いの余地はあり
ません。現在、どの様な展示、講演内
容にするかわくわくしながら想を練っ
ております。
文化財ウィークには、毎年﹁天使の
ピアノ﹂を使ったコンサートを行って
おります。今年は、
ひょんな事からハー
プ奏者の西村光世先生︵NPO法人ホ
スピタルコンサート代表︶と知り合う
事が出来ました。西村先生は、現在定
期的に当学園の日中活動の場でハープ
の音色を聞かせてくださっておりま
す。また、チャペルコンサートも行っ
て い た だ い て お り ま す。 先 生 と 知 り
合ったとき、まず、今年の文化財ウィー
ク︵記念館にて開催︶のコンサートは
決まったと思いました。西村先生にも
快諾していただきウィークの初日一〇
月二七日︵土︶に天使のピアノと、
ハー
プのディオコンサートを企画しており
ます。詳細が決まりましましたら、学
園ホームページ、その他で広報させて
いただきますのでご期待下さい。
も関わらせて頂く中で、地域で暮らす
利用者のニーズを﹁その方の成長を支
える﹂から﹁その方の人生を支える﹂
という長いスパンでの支援として考え
ていくきっかけになった様に感じま
す。数年前まで児童短期入所をご利用
頂いていて、成人短期入所へ移行され
た方とも今回の統合により久々に携わ
らせて頂く事となって改めてその方々
の生活をサポートしていく事への責任
を感じています。
また、短期入
所のキャパシ
ティーが大きく
なった事でより
多くの利用者の
特性に応じた支
援をしなくては
な ら な いと、ス
タッフ個 々 の ス
キルの向上がこ
れまで以上に求
められている事
もこの三ヵ月で
痛感していま
す。特に国立市
緊急は身体介護
が必要な方々が
多くご利用下さっています。これまで
に身体介護にあまり携わってきていな
いスタッフは、数ヶ月前から国立市緊
急の支援に入り引き継ぎながらの出発
となりました。そのような時﹁もっと
学ばなくてはいけない﹂と各々が感じ、
身体介護の経験のあるスタッフに率先
して教えを請いたり、ヘルパー養成の
教科書を持ってきて知識を得る手掛か
りを作ろうとしたり、努力をし始めま
した。
三ヵ月経っても利用者、ご家族の方
に満足して頂けるレベルには到底達し
ていないかもしれませんが少しずつ前
に進んでいっています。
そして﹁れすぱいとセンター﹂とし
て、学齢児向けに﹁放課後等デイサー
ビス﹂という事業も六月
より開所致しました。こ
れまでの短期入所は、ご
利用される方のニーズに
合わせて入退所の時間を
ご 指 定 せ ず、 ご 希 望 に
添ってお受けしてまいり
ました。しかし今回の統
合によって定員増した事
で全ての方のご希望の時
間に添うのは困難と判断
し、これを機に入退所時
間を指定させていただく
事に致しました。しかし、
事業所側が時間を指定し
た事によるご家族やご本
人のご負担も考え﹁放課
後等デイサービス﹂を学齢児向けに開
始する事に致しました。
児童という年齢から肉体的、精神的
に力のみなぎる時期に遊びや活動を通
して気持ちのリフレッシュをして、お家
へ帰った際に気持ち新たに日々の生活
下記へアクセス!
http://takinoga
wagakuen.jp/
をお過ごし頂きたいと考えています。
法律的にも新しくできたサービス
で、試行錯誤しながらの毎日です。そ
れでも利用者のみなさんに楽しんでも
らえる様、スタッフは、個別活動と集
団活動を想定して、利用者個々の状態
に合わせた教材の工夫をしたり環境を
整えたりしています。
以上のように四月より様々なサービ
スに取り組みながら多くの利用者をお
迎えしています。不慣れなスタッフも
おりますが、利用者とご家族の笑顔や
お言葉に支えられています。
利用者の皆様の生活の一部を少しで
も サ ポ ー ト し て い け る 様、 一 歩 ず つ
サービスの充実を図っていきたいと考
えています。短期入所事業の新たな船
出﹁れすぱいとセンター紙ひこうき﹂
をどうぞよろしくお願いします。
滝乃川学園の歴史、最新情報、
催し、研修、求人案内等をご覧
いただけます。
法改正に伴い内容の一部を
リニューアルいたしました。
短
期
入
所
の
新
し
い
船
出
河
野
修
二
この度短期入所事業が統合致しまし
た。これまで児童短期入所はサポート
棟二階で単独型短期入所として、成人
短期入所は第一支援部別寮の一部で併
設型短期入所として運営してまいりま
した。様々なニーズへの対応と事業の
効率化などを考えた結果、短期入所事
業の児童・成人部門が統合する運びと
なりました。又、
国立市心身障害者
︵児︶
緊急入所事業︵国立市緊急︶も、短期
入所事業としてお受けしていく事とな
りました。
名称も様々な事業をお受けしていく
事になった事から総称して﹁れすぱい
とセンター紙ひこうき﹂としました。
人数もこれまで児童短期入所で支援
していたスタッフを中心に他部署での
経験のあるスタッフを増員して開所い
たしました。
今まで児童短期入所は五床、成人短
期入所は四床で別々の場所で運営して
きました。今回の統合により成人の枠
を七床に増やし、さらに調布市の緊急
入所事業も併設いたしました。
キャパシティーが大きくなったこと
や児童・成人、国立市緊急の利用者の
利用ニーズの違いや多岐に渉る個性を
スタッフがなかなか受け止めきれずに
未だ苦慮している毎日です。
しかし、児童の利用者しか支援して
来ていないスタッフが成人の利用者と
ホームページを
ご覧下さい。
(2)
矢川だより 第 99 号(夏季号)
2012 年 8 月
(3)
矢川だより 第 99 号(夏季号)
2012 年 8 月
去る六月二四日聖三一礼拝堂におい
て、チャペルコンサートが開催されま
した。今回は昨年もおいでいただいた
河合沙樹様を中心とし、中川西ふみ様
のフルート、木村麻衣様のオーボエと、
堀部ともよ様演奏の天使のピアノのア
ンサンブルを楽しませていただきまし
た。
第
三
支
援
部
平成一一年以来、毎年六月になると
園内の矢川周辺でホタルが飛び交うよ
うになりました。この期間はホタルを
見に毎晩のように地域の方たちが訪れ
て楽しまれているのですが、この数年
秋
山
高橋喜久子
原田洋示
吉田太郎
去る六月一八日、恒例となりました
八尾勝
三木謙一郎
奥山義明
創立者逝去記念事業を執り行いました。
木島出
五十嵐芳夫
矢島卓郎
この日はあいにくの天気にもかかわら
須賀義和
ず、佐藤国立市市長をはじめ、ご利用
者様のご家族、理事、評議員の皆様に
おいでいただき、記念礼拝と永年勤続
職員の表彰を行いました。
また、その後御招待させていただい
た皆様と会食の場をもち、皆様の滝乃
川学園への想いを伺うことが出来まし
た。
六月をもって、理事・評議員の改選
を行いましたのでご報告いたします。
任期は平成二四年六月二一日より二年
間となります。
理事長
山田晃二
常務理事
堀江敏光
米川覚
理事
高橋澄子
松矢勝宏
横倉正義
佐久間達也
西畠正
鈴木文晴
石井慈典
尾澤弘久
大畑喜道
監事
勝見正
赤木武宏
評議員
吉村庄司
佐伯元行
山崎富士子
高瀬祐二 内ヶ崎儀一郎
小松清人
大野育子
宇津木文明
熊岡耕一
本島武彦 宮野眞一
三田俊子
中村幸子
菅井敏文
小林明美
ホタルの数が減り、気がかりでした。 服部クリニック
立教女学院・立教女学院小学校
今年は五月二九日に初見、翌日四匹を
確認した後は一、二匹確認したのみで
一週間位で姿が消えました。おそらく
今回で途絶えてしまうかもしれませ
ん。
矢川のホタルは、評議員も務めてい
ただいているあゆみ保育園園長の佐伯
元行先生が山梨県産のヘイケホタルを
育てて放してくださったものが保育園
裏手から滝乃川学園内にかけての繁殖
に適したエリア内で繁殖自生してきた
ものです。今年度も職員有志が、佐伯
先生のアドバイスをいただきながら環 今年も恒例となりました夏期講座を
開 催 い た し ま す。 八 月 の 一 一 日︵土 ︶、
境整備に取り組み始めた矢先でした。
一八日
︵土︶に﹁石井亮一・筆子を読む会﹂
今年のホタルは残念な結果でした
が、クワガタ、カブトムシは健在です。 と 共 催 で、 記 念 館 講 堂 に て 公 開 講 座
﹁滝乃川学園一二〇年史を刊行して見
えてきたもの∼新しい発見も含めて∼﹂
一 二 〇 年 史 発 刊 か ら 新 た な 発 見も ご ざ
いますのでぜひお越しください。
左記の方々からご支援をいただきま
した。記してお礼申し上げます。
二〇一二年四月一日∼二〇一二年六月
三〇日
敬称を略させていただきます。
︵順不同︶
青野光子 石井慈典 和泉守信
井出孫六
上田
江崎友康
大地敏子 折戸優子 河尾豊司
小林秀子
小松清人
笹原豪
千田加代子 高橋澄子
タムラコウイチ
中村不二夫
長谷川美枝子
藤岡譲
前島郁
水野融
宮本康雄
守田泰久
横川浩 横倉正義 吉岡孝子
吉野淑子
滝乃川学園保護者会
善
國
チ
ャ
ペ
ル
コ
ン
サ
ー
ト
矢
川
の
ホ
タ
ル
創
立
者
逝
去
記
念
事
業
理
事
・
評
議
員
改
選
日中活動支援、余暇活動支
援、園内整備、石井亮一・
筆子記念館清掃他多岐に
わたった活動があります。
お気軽にお問い合わせ下さい。
委
員
会
委
員
長
042-573-3950
担当:長崎
nagasaki012@
takinogawagakuen.jp
長
崎
富
美
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矢川だより 第 99 号(夏季号)
2012 年 8 月