中播磨こうのとり大使主催(出会いサポートセンター共催)の 「縁結び交流

中播磨こうのとり大使主催(出会いサポートセンター共催)の
「縁結び交流会」レポート
帰り際、団体職員の20代男性は「パーティー
に参加するのは3回目。以前カップルになった経
験はあるけど、進展させるのはなかなか難しくて
……。早く親を安心させたいんですけど」と言い
残し、一人で会場を後にした。カップルになった
40代の会社員男性と30代の自営業手伝いの女
性は互いに婚活歴約4年で、行政のイベントは参
加費の面などで安心感があると声をそろえる。フ
リータイムで話が弾んで
まずは1対1で話をする
の結果かと思いきや、
時間。1人につき3分30
「話の内容ではありませ
秒が割り当てられ、20人
と続けていく。テンポの良
ん。なんとなくフィーリ
いジャズをBGMに仕事や
ングが合ったので」との
趣 味 など を書 いたプ ロ
答え。「震災後特に独り
より2人がいいと思うよ
フィールカードを交換して
話は 盛り上がっていたよ
うになりました」と話す
うだ。その後、各自が第一
のはまもなく40歳を迎
印象の良かった相手を用
える会社員女性。「同世
紙 に 記 入し、回 収したス
代の友達は結婚して子ど
タッフから封 筒に入れて
もがいるので焦りもあり
交流会が開かれた会場
相手側に渡される。続い
ます。今回は相手が見つ
からなかったけど、めげ
てティータイムへ。飲み物
とケーキに集中したせいか、席が番号順でなく自由
ずに参加し続けるしかありません」と締めく
になったせいか、いくぶん落ち着いた感じになった。 くった。
姫路城近くの会議室で昨冬行われた交流会。県
内在住か在勤の30、40代を中心とした男女各2
0人が出席した。中播磨こうのとり大使代表の山田
正智さんが「雰囲気を和らげるため季節の花を周
囲に飾っています」と語るように、スイセンやシンビ
ジウムが窓から入り込む暖かな日差しと相まって心
地良い空間が広がっている。
意中の人と話せるフリータイムでは笑い声が聞こ
えてくるほど。視線を合わせて会話する姿が印象的
だった。そして最後にカップリングカードで気にな
る相手に投票し、互いが一致するとカップル成立と
なる。発表の瞬間は参加者の緊張感が会場を包み
込んだ。この日は2組のカップルが成立し、3時間
の会は終了した。
同じ目標を胸に集う参加者たち。単純に考え
ると20組カップルができる可能性もあった。
しかしそうはいかないのがこの世の常。残念な
結果だった方にもこの会が次につながる糧とな
るよう祈りたい。
「どうながのプレッツェル」
(福音館書店) マーグレット・レイ 文/H.A.レイ 絵/渡辺茂男 訳
鮮やかな色遣いや柔らかな曲線で描かれた絵に引き付けられ手に取った絵本。短文で平易な
言葉の中には意外にも奥深いメッセージが込められていた――。 プレッツェルはダックスフントの男の子。成長するうち、どんどん胴体が伸びてきて生後1年
で世界一の長さになった。それが評価されてドッグショーで優勝し、見物客や仲間からは称賛
の声が上がり、本人も鼻高々だ。ところが、プレッツェルが恋心を抱くグレタには「どうながなん
て だいきらい」とばっさり。結婚したいと願う彼は、プレゼントを贈ったり、芸を披露したり。
それでもグレタは振り向かない。と、ある日、チャンスは突然やってきた。
グレタの気を引くため、ひたむきに努力するプレッツェルの婚活を思わず応援したくなる。プ
レッツェルの行動力がグレタの心を徐々に動かしていく様子はハラハラドキドキ。最後には、思
いを寄せる相手に気持ちを伝えるのに一番必要なのは何かを気づかせてくれる。