平成19年度1級審判員認定審査 1次審査を終えて

平成 19 年 5 月 31 日
兵庫県 山道健一郎
1 級審判員認定審査
1 次審査を終えて
私自身 2 度目の挑戦となる、1 級審判員認定審査。1 次審査の 2 試合は、いつもと同じ気
持ちで望んでいるつもりでしたが、審判をする上で非常に緊張した試合でした。この機会
を通して、
「レフェリーとして基本的なこと、しなければならないことをきっちりと行う」
ことが大切であり、そうするために、精神的な面、技術的な面においてこれから改善して
いかなければならない点を、見直すことができました。
精神的な面として、日常生活での意識の持ち方の改善があげられます。試合開始から試
合終了までだけではなく、試合開始前の立ち居振る舞いはもちろん、そこにいたる日常生
活が非常に重要であるということです。私の場合、レフェリーとして、伝えるために意識
しなければいけない点の一つは、
『目』です。ボールやプレーをしっかり目で見ること、相
手の目を見て話すこと、注意すること、自分の気持ちやサッカーの信念を、競技者・チー
ムスタッフ・観衆に目で伝えることです。このようなことは、試合の中でだけ改善できる
ことではありません。家庭や職場での日常生活における意識の持ち方、人との接し方等、
様々な視点でアドバイスいただき、イメージトレーニングだけではなく、こうした日常に
おけることの重要性を、自分の頭の中で整理できました。
技術的な面では、①試合運営能力、②判定、③ゲームコントロールについて、日本協会
から評価の指針が出されており、このことについては、確実に行わなくてはなりません。
平成 18 年度までは 1 次審査は関西学生もしくは関東学生のゲームを 1 試合でしたが、平成
19 年度は各地域において、2 試合となりました。1 試合目での課題を 2 試合目にどう改善
できたかという点も評価の基準となります。1 試合目での課題に対して、どのようにチャ
レンジしたか、その結果、プラスの面とマイナスの面はどうであったか。自己評価するこ
とも求められる能力のうちのひとつです。
ゲーム後に指導いただいたことは、打ち合わせ・試合前の気配りの必要性(①試合運営
能力)
、
相手のプレーを制限するプレー・手の不正な使用を見極めなければならないこと
(②
判定:ファウル)
、レフェリーサイドの深い位置が争点になっている場合は角度をつけて最
後まで見なければならないこと(②判定:ポジショニング)
、悪さへの対処・注意の方法お
よび声のかけ方を工夫する必要があること(③ゲームコントロール:マンマネジメント)
です。そのために、レフェリーとしての資質の向上、技術面の改善を心がけ、日々の生活、
トレーニングを行っていきたいと思います。
平成 19 年度 1 級候補として推薦していただき、このチャンスをいただけたことに感謝い
たします。最後になりましたが、私の審判活動を支えていただいている、神戸市サッカー
協会、兵庫県サッカー協会、関西サッカー協会の方々、職場の方々、審判仲間の方々、家
族には、心より感謝いたします。
平成19年5月31日(木)
平成 19 年度1級1次審査を終えて(報告)
関西・兵庫県サッカー協会
2級審判員 小川 耕司
今回審査を終えて感じた事は、「1級はすべてにおいて『パーフェクト』でなくてはな
らない」ということです。
競技規則はもちろん、その精神の理解からゲームの運営、マンマネージメント等、審判
としてすべてにおいて完璧が求められています。当然といえば当然のことですが、「パー
フェクト」といった意味では、まだまだ不十分であると痛感しました。
日本協会アセッサー小幡氏からは交代の手続き、スローインのポイント、ユニフォーム
の注意など「監視すべきこと」と反スポーツ的行為に近いファウルに対する注意の仕方、
FK時の10ヤードのコントロール、終了間際の遅延行為など「行うべきこと」の整理と
「よいポジショニングでの正しい判定」について、特に「ゴール前、ペナルティーエリア
付近でのポジショニング」のご指導をいただきました。
サッカーのゲームにおいて最も重要な場面は「ゴール」である。したがってゴール前の
判定がレフリーとして最も重要な判定となる。普通に考えれば当たり前のことではあるが、
私は今回ファウルの起こる中盤に神経をつかってしまい、最も重要なゴール前がルーズに
なる(止まってみている)という結果を生んでしまいました。
「中盤でボールに当たろうが邪魔になろうが少々判定がぶれようが大した問題でない。
ゴール前の判定ミスは決してあってはならない。そのためのポジショニングを考えなくて
はならない。
」と極端ではあるが、本当に大切な判定の基本をご指導いただきました。
今年度の1級審査は2試合により評価され、1 試合目の課題をどう改善するかというこ
とも評価の対象となる事から、ご指導いただいた点については修正出来たと思います。
審査の結果はどのような物になるかは分りませんが、このような機会を幾度となく頂き
ました関西、兵庫県のサッカー協会の皆々様やご指導くださいましたインストラクターの
先生方に感謝いたします。
審判員として活動を続けていく限り、「パーフェクト」を目指し頑張って行きたいと思
います。
今後ともどうぞご指導よろしくお願いいたします。
平成19年度1級審査対象試合
第1試合
関西学生サッカーリーグ2部
2007 年 4 月 14 日(土)18:00 同志社大学田辺 G
第2試合
神戸国際大学 対 龍谷大学
関西学生サッカーリーグ2部
2007 年 4 月 30 日(月)13:00 大阪商業大学 G
大阪商業大学 対 神戸国際大学
以上