修 士 課 程 - 京都市立芸術大学

修 士 課 程
4M01
教 科 No.
芸術学特論
授業科目
吉田雅子
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
芸術学や美術史に関する専門的なアプローチを通して,作品に対する理解力や考察力を高める。知識を獲得するだけでなく,作品を実際に観察して考察
する。時間があればモデル等を制作し,具体的に理解する。
【授業概要】
前半は,桃山から昭和に作られた衣料をとりあげ,後半は縄文から奈良にかけて作られた織物をみてゆく。作例を画像で紹介し,概要を解説する。本学
の古い織物裂を学生が観察する機会を設ける。さらに紙でモデルを制作し,織物のつくりを理解する一助としたい。
【授業内容】
1. オリエンテーション
9. 縄文・弥生・古墳時代の染織品
2. 辻が花
10. 平織,縞,格子
3. 辻が花
11. 綾織
4. 慶長・寛文の小袖
12. 経錦
5. 寛文の小袖
13. まとめ
6. 友禅染 - 1
14. まとめ
7. 友禅染 - 2
15. 課題(又はレポート)の紹介
8. 明治・大正・昭和の着物
【評価方法】
出席,課題(又はレポート)の内容,課題(又はレポート)の紹介を総合して評価します。
【履修上の注意】
授業の後半に,学生が課題(又はレポート)を提出します。授業の最終日に,提出物を返却します。この時,提出物の内容を各自が簡単に紹介する時間
を設けます。課題の紹介に特別な準備は不要です。必ず時間通りに出席して下さい。
【教科書】
教科書は使用しない。プリントを配布する。
【参考書等】
必要に応じて授業中に指示する。
※備考
染織の知識がない方も楽しく学べるように,基礎からゆっくりやってゆきます。染織に興味がある方は,専攻にかかわらず歓迎します。
教 科 No.
4M02
感性論
授業科目
担当教員
加須屋明子
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
身体的次元から,精神的次元にいたるまで,広範な感性の働きを理論的・哲学的に考察すると同時に,みずからテーマを定め,研究発表を通じて主体的
に議論に参加し,現代社会における具体的現象も主題化していく。
【授業概要】
演習形式による総合制作・理論研究。美学・芸術理論上の諸問題に関して一定のテーマを設定し言語化すると同時に,他者とのコミュニケーションを通
じて共通の主題を深化させる。
【授業内容】
1. ガイダンス
9. 演習発表と議論
2. アートプロジェクト1
10. 演習発表と議論
3. アートプロジェクト2
11. 演習発表と議論
4. 演習発表と議論
12. 演習発表と議論
5. 演習発表と議論
13. 演習発表と議論
6. 演習発表と議論
14. まとめ1
7. 演習発表と議論
15. まとめ2
8. 間奏
【評価方法】
演習発表。出席も考慮する。
-1-
教 科 No.
4M03
日本絵画史特論
授業科目
田島達也
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
日本絵画史について,設定されたテーマに関する多角的な研究を学ぶことで,その分野についての知見を深め,自ら問題を掘り下げてゆく力を養う。
【授業概要】
『画家の日記・手紙を読む』 過去の著名な名画の数々も、すべて生身の人間が、様々な思いの中で生み出してきたものである。画集を見るだけではわか
らない、そうした生の作家像を知る大きな手がかりとなるのが画家自身が書いた日記や手紙である。江戸時代から近代までの画家たちの日記や手紙を読み
ながら、彼らの置かれていた社会や人間関係、作品への思いを探る。
【授業内容】
1. 概説
9. 画家の手紙 土田麦僊
2. 画家の手紙 与謝蕪村
10. 画家の手紙 土田麦僊
3. 画家の手紙 与謝蕪村
11. 画家の手紙 小野竹喬
4. 画家の手紙 円山応挙
12. 画家の手紙 榊原紫峰
5. 画家の手紙 円山応挙
13. 画家の日記 岡本神草
6. 画家の手紙 川合玉堂
14. 画家の日記 岡本神草
7. 画家の手紙 土田麦僊
15. 画家の日記 岡本神草
8. 画家の手紙 土田麦僊
【評価方法】
期末レポートとして、手紙を書いてもらう。
教 科 No.
4M04
日本彫刻史特論
授業科目
担当教員
礪波恵昭
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
日本彫刻史の最新の研究成果を詳細に学ぶことによって,日本彫刻史研究の多彩な方法を知るとともに,創作活動に応用し,芸術研究の錬成に資するこ
とを目標とする。
【授業概要】
「快慶と鎌倉時代前期慶派の彫刻」鎌倉時代初期を代表する仏師快慶を取りあげ、その様式の変遷と特質を詳細に論じるとともに、同時代の慶派の作品
についても講義する。
【授業内容】
1. イントロダクション
9. 快慶後期の作品(2)
2. 12世紀以前の日本彫刻史
10. 鎌倉時代前期慶派の作品(1)
3. 康慶・運慶
11. 鎌倉時代前期慶派の作品(2)
4. 快慶初期の作品(1)
12. 鎌倉時代前期慶派の作品(3)
5. 快慶初期の作品(2)
13. 鎌倉時代前期慶派の作品(4)
6. 快慶中期の作品(1)
14. 鎌倉時代前期慶派の作品(5)
7. 快慶中期の作品(2)
15. 総括
8. 快慶後期の作品(1)
【評価方法】
学期末に課すレポートの成績を重視し,出席状況も加味して評価する。
【履修上の注意】
予備知識は特に必要としない
【教科書】
なし。必要資料は全て配布する。
【参考書等】
必要があれば授業中に指示する。
-2-
4M05
教 科 No.
東洋美術史特論
授業科目
定金計次
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
インド美術を中心とした東洋美術史に関する高度な専門的研究の成果を学びながら、今日までの研究状況を理解しつつ、新たな研究方法を習得し、東洋
美術に対する専門的な理解と洞察を深める。
【授業概要】
インド前期仏教石窟研究:前1世紀から後3世紀に掛けて展開したインドの前期仏教石窟の建築・彫刻・絵画について、石窟以外の美術および宗教や他
の文化領域との関連も含めて講述する。
【授業内容】
1. インドにおける人工石窟の成立について
9. ジュンナル石窟 (2)
2. バージャー石窟
10. カールラー石窟
3. ピタルコーラー石窟
11. ナーシク石窟 (2)
4. コーンダーネー石窟
12. ジュンナル石窟 (3)
5. コーンディヴテー石窟;ジュンナル石窟 (1)
13. カンヘーリ石窟
6. ナーシク石窟 (1)
14. クダー石窟
7. アジャンタ―前期石窟 (1)
15. ジュンナル石窟 (4);マハド石窟他
8. アジャンタ―前期石窟 (2)
16. 予備
【評価方法】
期末試験 ( あらかじめ公表した課題について論述して貰う ) の結果、および出席回数を主にした平常点を総合して評価する。
【履修上の注意】
欠席すると授業の流れを把捉し難くなる虞が大きい。毎回出席することを常識と心得て欲しい。
【教科書】
使用しない。
【参考書等】
授業中に紹介する。
※備考
専門的知識は,特に必要としない。
毎回スライド映写を行う。
4M06
教 科 No.
授業科目
西洋美術史特論(人生と芸術)
深谷訓子
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
様々な伝記の考察を通じて、①人生と作品がどのように関連付けられてきたか、②言説が如何に実作や行為に影響するか、③伝記内の虚構と現実はそれ
ぞれ如何なる機能を有するかなどについて知見を深めます。
【授業概要】
欧米で著された様々な芸術家の伝記を出発点に、目標で挙げた 3 点について考察していきます。テクストを批判的に分析するとともに、取り上げる作家
や作品の紹介も交えつつ理解を深めます。
【授業内容】
1. イントロダクション
9. 芸術家列伝から垣間見える実践①
2. 芸術家列伝の歴史
10. 芸術家列伝から垣間見える実践②
3. 典型的芸術家像の形成とその類型①
11. 親方・パトロンとの関係
4. 典型的芸術家像の形成とその類型②
12. 各自のリサーチの報告(自分の選定した作家の伝記を書いてみる)①
5. 作風の人生への投影①
13. 各自のリサーチの報告②
6. 作風の人生への投影②
14. 言説と現実
7. 賞賛のトポス①
15. 総括
8. 賞賛のトポス② 現代の場合は?
16.
【評価方法】
授業への積極的な参加と、自身のリサーチに基づく最終レポートで総合評価します。作品探しや自身の作品の紹介も行ってもらいます。詳細は授業中に
適宜指示します。
【履修上の注意】
初回授業時に進め方を説明しますので、欠席しないようにしてください。
【教科書】
使用しません。
【参考書等】
授業中に適宜指示します。
※備考
受講者の人数等によって、内容を一部組み替えることがあります。
-3-
教 科 No.
4M07
授業科目
美術史特論 1
画題からみる中国絵画史
○竹浪遠
担当教員
履修条件
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
履修学年・専攻等
【授業目標】
中国絵画を例に、美術史学の研究方法を学ぶとともに、受講者各人が制作や鑑賞にも資するよう、作品と様々な角度から向き合う力が得られることを目
標とする。
【授業概要】
人物画、山水画、花鳥画など種々の作品を取り上げ、それぞれがどのような意味や目的によって制作され、どう表現されたのかについて総合的に分析する。
プロジェクターで画像を投影し、受講者の感想も踏まえて授業を進める。
【授業内容】
1. 授業概要の説明(ガイダンス) 中国絵画とは
9. 山水画 郭煕「早春図」1(概要と観察)
2. 中国絵画の画題
10. 山水画 郭煕「早春図」2(分析)
3. 人物画 顧愷之「女史箴図巻」1(概要と観察)
11. 山水画 郭煕「早春図」3(山水画の歴史)
4. 人物画 顧愷之「女史箴図巻」2(分析)
12. 花鳥画 毛益「蜀葵遊猫図」「萱草遊狗図」1(概要と観察)
5. 人物画 顧愷之「女史箴図巻」3(人物画の歴史)
13. 花鳥画 毛益「蜀葵遊猫図」「萱草遊狗図」2(分析)
6. 仏画 「孔雀明王像」1(概要と観察)
14. 花鳥画 毛益「蜀葵遊猫図」「萱草遊狗図」3(花鳥画の歴史)
7. 仏画 「孔雀明王像」2(分析)
15. まとめ 中国絵画の画題がもつ意義
8. 仏画 「孔雀明王像」3(仏画の歴史)
16. レポート提出日
【評価方法】
平常点(出席および随時行う観察レポート)3 割、期末レポート 7 割で評価する。
【履修上の注意】
日ごろから博物館、美術館、社寺などに出かけ、美術作品を実際に見てもらいたい。
【教科書】
なし。各回ごとに講義レジュメを配布する。
【参考書等】
『世界美術大全集 東洋編』全 17 巻、小学館、1997 ~ 2001 年。
『中国書画探訪―関西の収蔵家とその名品―』曽布川寛監修、関西中国書画コレクション研究会編、二玄社、2011 年 。
※備考 『論語』
、
『荘子』など中国の代表的な古典を読むことを勧める。
教 科 No.
4M08
美術史特論 2
授業科目
担当教員
○大長智広
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
集中 32 時間 2 単位
開講学期
集中
1 年次以上
【授業目標】
美術/工芸というヒエラルキーが確立した近代の陶磁を中心とした工芸をめぐる言説を理解するとともに、現代にいたる工芸表現に対する考察力を高め
る。
【授業概要】
近年,工芸に関する議論が活発に成されるようになってきた。そこには,近代に西洋美術概念を導入する中で形成された「工芸」という概念を通じて,
日本の美術制度の体系を暴き出そうとする意図が指摘できる。
本授業では工芸概念の成立とその後の展開を手がかりに,陶磁を中心に現在の工芸が置かれている現況を考察する。
【授業内容】
1. 現代工芸論の現在
9. 民芸運動と個人作家
2.「日本現代陶芸史」という幻想
10. 伝統概念の成立
3. 工芸概念の成立
11. 重要無形文化財保持者(人間国宝)の陶芸
4. 万博出品作に見る近代工芸
12. 走泥社とオブジェ焼
5. 1910 年代にみる工芸-浅井忠の実践-
13. ジャンル化された「伝統」と「前衛」
6. 1920 から 30 年代の美術と工芸
14. 日本陶芸の国際化- 1960 年代から 70 年代にかけての国際陶芸展を中心に
7. 個人作家の登場-富本憲吉
15. 1980 年代のクレイワーク
8. 民芸という思想
【評価方法】
授業時の課題,期末レポート,出席を総合的に評価
【履修上の注意】
【教科書】
資料を無料配布
【参考書等】
授業中に紹介
-4-
教 科 No.
4M09
デザイン学特論
授業科目
砂山太一
担当教員
履修条件
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
履修学年・専攻等
【授業目標】
デザイン・芸術に関する企画展ないしは出版物などの事例研究を通し、企画・計画の意図を理解し考察する力を身に付けることを目標とする。
【授業概要】
毎回主に 2000 年以降の企画展ないしは出版物を紹介し、それについて議論し時代性および文脈の考察を試みる。
【授業内容】
1. 授業概要説明
9.「差分」佐藤雅彦 : 2009
2.「Haptic」日本デザインセンター : 2004
10.「コミュニティデザイン – 人がつながるしくみをつくる」山崎亮 : 2011
3.「Bio Design - On the Cross Pollination of Nature, Science and Creativity」The New Institute, Rotterdam : 2013
11.「The Outline – 見えていない輪郭」深沢直人 : 2009
4.「ArchiLab - アーキラボ 建築・都市・アートの新たな実験」森美術館 : 2004
12.「セヴェラルネス : 事物連鎖と人間」中谷礼仁 : 2005
5.「A Touch Of Code – Interactive Installations And Experiences」gestalten : 2011
13.「In Many Ways The Exhibitio Already Happened」: Pierre Huyghe, M/M (Paris), Philippe Parreno and R & Sie/François Roche/Stephanie Lavaux : 2001
6.「Desingn And The Elastic Mind」MOMA : 2008
14. 総括および課題(又はレポート)の紹介
7.「Speculative Everything」Anthony Dunne : 2013
15. 課題提出
8.「Form + Code - In Design , Art , And Artchitecture」Casey Reas , Chandler McWilliams : 2010
.
【評価方法】
出席,小論文,レポート試験等を総合的に評価する。
【履修上の注意】
【教科書】
【参考書等】
授業中に適時指示し、必要資料はプリントを配布する。
教 科 No.
4M10
工芸史特論
授業科目
担当教員
伊東徹夫
履修条件
履修学年・専攻等
【授業目標】
日本陶磁についての、より高度な知識を身につける。
【授業概要】
日本陶磁の諸問題について、テーマをしぼって論じる。
【授業内容】
1. 導入講義
9. 京焼1
2. 縄文土器について
10. 京焼2
3. 古代・中世の灰釉陶器
11. 京焼3
4. 陶磁生産の三大中心地
12. 京焼4
5. 茶の湯と日本陶磁1
13. 近現代の陶磁1
6. 茶の湯と日本陶磁2
14. 近現代の陶磁2
7. 茶の湯と日本陶磁3
15. 授業のまとめ
8. 楽家の茶碗
16. 授業のまとめ
【評価方法】
出席、レポート(試験)などを総合して評価する。
【履修上の注意】
授業内容を一部変更する可能性もある。
-5-
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
4M11
教 科 No.
美的人間形成論
授業科目
三木博
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
今日の人間形成の根幹は,深く美的感性によって影響され,きわめて感性化されたものとなっている。改めて美的経験のあり方について,近代以降の美
的人間形成の歴史を辿りながらその理解を深める。
【授業概要】
感性と人間形成,あるいは美学と教育学との接点に焦点を絞りながら、
「かたち」が孕む諸問題、形象に織り込まれた世界観、子どもの美的経験の独自性、
日本文化の美的感性などについて考察する。図像資料による具体的なイージにもとづいて、人間の美的形成について理解を深めていく。
【授業内容】
1. オリエンテーション
9.「十牛図」の世界
2.「かたち」の哲学-モリヌークス問題-
10. レッジョ・エミリアの芸術教育
3.「かたち」とは何か-錯視画-
11. 日本の感性Ⅰ-日本文化論の系譜-
4. デューラー 『メレンコリアⅠ』の図像解釈
12. 日本の感性Ⅱ-岡倉天心『茶の本』-
5.「ヒューマン-なぜ人間になれたのか-」
13. リズム論-生命と文化を貫くリズム-
6. 動物絵本の世界
14. 映像美の政治化-リーフェンシュタール「オリンピア」-
7. クレーの造形思考
15.「子ども」の発見と「学校」の原像
8. コメニウス『世界図絵』の世界
【評価方法】
毎回の小レポートによって評価する。
【履修上の注意】
【教科書】
授業で資料を配布する。
教 科 No.
4M12
授業科目
マルチメディア文化論
横田学
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
マルチメディアの利用分野は飛躍的に拡大している。本講では,マルチメディア文化の意味とその可能性について,受講者自らが多面的・総合的に考え
るとともに,主体的にその課題や問題点を探る。
【授業概要】
授業は講義室での授業・ディスカッションと,ネットワーク上の Web ページ,掲示板や電子メール等を積極的に活用した遠隔授業を組み合わせて実施
する。
【授業内容】
1. ガイダンス・情報とは何か(講義)
9. マルチメディアと芸術文化 (4)(オフライン ・ ディスカッション 3)
2. メディアの進化と活用(オフライン・ディスカッション1)
10. これからの社会とマルチメディア (1) ※遠隔授業として実施
3. 現代社会とマルチメディア (1) ※遠隔授業として実施
11. これからの社会とマルチメディア (2) ※遠隔授業として実施
4. 現代社会とマルチメディア (2) ※遠隔授業として実施
12. ネットワークを活用したアイデアの実現 (1) ※遠隔授業として実施
5. 現代社会とマルチメディア (3) (オフライン・ディスカッション2)
13. ネットワークを活用したアイデアの実現 (2) ※遠隔授業として実施
6. マルチメディアと芸術文化 (1) ※遠隔授業として実施
14. ネットワークを活用したアイデアの実現 (3) ※遠隔授業として実施
7. マルチメディアと芸術文化 (2) ※遠隔授業として実施
15. まとめ ( オフライン・ディスカッション4)
8. マルチメディアと芸術文化 (3) ※遠隔授業として実施
【評価方法】
インターネットを使った「遠隔授業」では,週2回以上の Web ページのチェック及び掲示板等への書き込みが必須です。また,講義室でのオフライン・
ディスカッションへの出席は単位取得に必須です。
【履修上の注意】
第 1 回目及び 2 回目の授業で,インターネットを活用した「遠隔授業」の方法等について説明するため必ず出席すること。第 1 回・第 2 回ともに欠席
の登録者は履修放棄とみなします。なお、履修にあたっては,研究室または自宅から日常的にインターネットに接続できる環境が必須となる。
【参考書等】
※備考
受講に際し,コンピュータ等の専門的な知識・技能等は特に必要としない。 講義室でのディスカッション(オフライン・ディスカッション)
の参加は単位取得に必須です。
-6-
教 科 No.
4M13
芸術学演習1(原書講読)
授業科目
○ Hall William Ross
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 1単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
自らの作品や研究について英語で伝達する能力を向上させることを目的とする。さらに、海外への留学やアーティストレジデンスまたは展覧会出展等に
申し込む為に必要とされる実践的な英語能力の習得を目指す。
【授業概要】
世界中の英語で記述された現代美術作家のインタビューやアーティストステートメントを分析し、その中から役に立つ英語表現やイディオムを理解する
ことや、自らの作品や研究に関する英語でのディスカッションを通し、アーティストステートメントや研究の総合的な英語表現を充実させる。
【授業内容】
1. オリエンテーション
9. アーティストインタビューの分析(ビデオ)
2. アーティストインタビューの講読(テキスト)
10. アーティストインタビューの分析(ビデオ)
3. アーティストインタビューの講読(テキスト)
11. アーティストステートメントの制作
4. アーティストインタビューの講読(テキスト)
12. アーティストステートメントの制作
5. アーティストインタビューの講読(テキスト)
13. アーティストステートメントの制作
6. アーティストインタビューの講読(テキスト)
14. アーティストステートメントの制作
7. アーティストインタビューの分析(ビデオ)
15. アーティストステートメントの制作
8. アーティストインタビューの分析(ビデオ)
16. アーティストステートメントの制作
【評価方法】
出席と授業内の課題を総合して評価する。
【履修上の注意】
【教科書】
教科書は使用しない。
【参考書等】
必要に応じて,授業中に指示する。
教 科 No.
4M14
芸術学演習2(原書講読)
授業科目
担当教員
深谷訓子
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 1単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
英語で書かれたテクストの読解を通じて、美術関連の専門用語を習得するとともに、造形的な特質を表す様々な言葉に対する鋭敏な言語感覚を養うこと
を目指します。
【授業概要】
「Art in Theory」という作家や批評家の言葉を集めたアンソロジーから、受講者の関心にあわせて作家を選定し、その作家の言葉、もしくはその作家に
ついての文章の読解を進めます。
【授業内容】
1. 導入 (1)テクスト選定、(2)文法復習について
9. テクストの読解
2. テクストの読解
10. テクストの読解
3. テクストの読解
11. テクストの読解
4. テクストの読解
12. テクストの読解
5. テクストの読解
13. テクストの読解 最終課題の説明(日程は前後することもあります)
6. テクストの読解
14. テクストの読解
7. テクストの読解
15. テクストの読解
8. テクストの読解
16. 最終課題の提出
【評価方法】
出席状況、毎回の授業時の予習状況と取り組み、最終課題
【履修上の注意】
初回授業時に作家選定とテクスト配付等に関する指示をしますので、欠席しないようにして下さい。
【教科書】
使用しません(授業で用いるテクストはプリントで配付します)
【参考書等】
授業中に適宜指示します。
※備考
受講者には相当量の予習と継続的な出席が求められます。外国語の習得には継続が重要ですので、4回以上欠席した場合、単位認定は困難だ
と思って下さい。毎回確実に予習して出席するつもりで臨んで下さい。
やる気があれば、英語が苦手でも構いません。積極的に参加して下さい。
-7-
教 科 No.
4M15
保存科学
授業科目
高林弘実
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
文化財の保存修復をする上で必要となる「保存科学」の基礎的な知識を修得する。
【授業概要】
「保存科学」は、文化財の構造・材質およびそれらの劣化現象を科学的に解明し、その知見を文化財の保存と修理に役立たせることを目的として発展し
てきた学問領域です。本講義では、「保存科学」の概説をします。
【授業内容】
1. 文化と文化財
9. 自然科学的手法を用いた文化財研究 ②
2. 文化財と自然科学
10. 自然科学的手法を用いた文化財研究 ③
3. 文化財の自然科学的調査 理念・汎用的手法としての光学的調査
11. 文化財の劣化要因① 温湿度
4. 文化財の自然科学的調査 材質の同定
12. 文化財の劣化要因② 光・空気汚染
5. 文化財の自然科学的調査 材質の同定②
13. 文化財の劣化要因③ 生物
6. 文化財の自然科学的調査 原材料の起源
14. 文化財の劣化要因④ 振動・災害
7. 文化財の自然科学的調査 年代の推定法
15. まとめ
8. 自然科学的手法を用いた文化財研究 ①
【評価方法】
期末レポートの成績に講義への参加度を加味して評価する。
○事情により,授業内容の変更もあります。
教 科 No.
4M16
担当教員
形態空間論特講
授業科目
藤原隆男
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
フラクタル幾何学が描く形の世界,散逸構造などの構造形成理論を学ぶことを通して,自然の多様性を理解し,各自の自然観を広げることを目標とする。
【授業概要】
自然界に存在するさまざまな形が,数学や科学で記述できるようになってきた。前半は,フラクタル,カオスを中心に,数学が描く形について講義する。
後半は,話題を自然科学に転じ,構造形成や空間の構造そのものについて講義する。
【授業内容】
1. 序
9. 平衡状態とエントロピー
2. フラクタル幾何学の基礎
10. 非平衡状態における構造形成
3. いろいろなフラクタル ( 1)
11. 反応拡散系
4. いろいろなフラクタル ( 2)
12. 特殊相対論-空間と時間の物理
5. 複素平面上のフラクタル
13. 一般相対論-重力の理論
6. カオスとは何か
14. 宇宙の構造
7. いろいろなカオス
15. ブラックホール
8. カオスとフラクタル
【評価方法】
期末レポートの成績に講義への参加度を加味して評価する。
-8-
4M17
教 科 No.
言語表現論特講
授業科目
玉井尚彦
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
英文記事に親しみ、内容理解に必要な技術を磨く。短い記事の概要を把握するところから始めて、長めの記事の速読にも慣れていく。さらにそれを踏ま
えて、意見を発信する上で有用な英語表現も身につける。
【授業概要】
英文記事から得た情報を基に現代社会をより深く理解するために必要な、速読・精読両方の技術や頻出語彙の習得を主眼とする。身近な内容で把握しや
すいものから始めて、徐々に難易度を上げていく。短めのニュース記事のみならず、Time などの雑誌に掲載された長い文章を含めて、多岐にわたる読み
物を扱いたい。
【授業内容】
1. 全体の導入・短い記事を用いた練習 (1)
9. 英文雑誌の論説文を用いた練習:科学 (1)
2. 短い記事を用いた練習 (2)
10. 英文雑誌の論説文を用いた練習:科学 (2)
3. 短い記事を用いた練習 (3)
11. 英文雑誌の論説文を用いた練習:科学 (3)
4. 英字新聞の記事を用いた練習 (1)
12. 英文雑誌の論説文を用いた練習:社会問題 (1)
5. 英字新聞の記事を用いた練習 (2)
13. 英文雑誌の論説文を用いた練習:社会問題 (2)
6. 英字新聞の記事を用いた練習 (3)
14. 英文雑誌の論説文を用いた練習:社会問題 (3)
7. 英文雑誌の短い文章を用いた練習 (1)
15. まとめと演習
8. 英文雑誌の短い文章を用いた練習 (2)
【評価方法】
「(1) 小テスト 30% / (2) 授業時の発表(記事の内容の説明など)40% / (3) レポート(指定する関連記事の要約など)30%」の割合を基本に、出席状況も
重視して総合的に判断する。
【履修上の注意】
原則として全授業回数の約 7 割の出席を単位取得の必要条件とするが、頻繁に小テストを行って平常点とするので、積極的な出席が必要となる。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書等】
※備考
英語の記事を読んでそこから情報を得る上で、語彙力の増強は不可欠である。そのため、語彙について頻繁に小テストを行い、評価の一部と
する。予習段階で小テストの準備・文章の概要把握に取り組むこと。
4M18
教 科 No.
比較文芸論特講
授業科目
○北村卓
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
ボードレールの美術評論「現代生活の画家」の解読を通して、19 世紀後半のヨーロッパにおける芸術の主題およびあり方の変貌を考察する。
【授業概要】
『惡の華』
『パリの憂鬱』で有名な詩人シャルル・ボードレール (1821-67) は、同時に貴重な芸術批評を多く残し、同時代および後世に多大な影響を与え
てきた。本授業では、ボードレール最晩年の美術批評「現代生活の画家」(1863) を通読することによって、ドラクロワからマネ、コロー、印象派へとい
たる時代の転換期に、現代の美さらには「現代性」をいかにボードレールが捉え、理論化しようと試みたのかを探る。
【授業内容】
1. 19 世紀フランス芸術史概説
9. 7.盛儀と採点
2. ボードレールの作品と生涯
10. 8.軍人
3. 1.美、流行、モード
11. 9.ダンディ
4. 2.風俗のクロッキー
12. 10.女
5. 3.世界人、群衆の人、そして子供である芸術家
13. 11.化粧礼賛
6. 4.現代性
14. 12.女たちと娼婦たち
7. 5.記憶の芸術
15. 13.馬車 /まとめ
8. 6.戦争の年代記
16. レポート提出日
【評価方法】
レポートおよび授業への参加状況などから総合的に評価する。
【履修上の注意】
【教科書】
プリントを配布する。
【参考書等】
阿部良雄個人訳『ボードレール全集』第4巻(筑摩書房)
※備考
テキストは日本語訳を用いるが、ある程度フランス語を学習していることが望ましい。
-9-
教 科 No.
4M19
身体環境解析論
授業科目
上英俊
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
身体内部・外部で生じる様々な現境変化に対し,瞬時に反応を示す身体調節機能について理解を深める。 また,身の回りで生じる様々な現象に対する身
体評価方法を説明できるようになる。
【授業概要】
身体状況を数量的に把握するために.心拍数・血圧など生理的指標の測定・解析を行う。また,様々な条件変化による身体反応と,そのメカニズムにつ
いて説明する。
【授業内容】
1. ガイダンス:授業計画や方法,目的などについて説明する。
9. ストレスと生体反応
2. 体力と加齢 ( 1)
10. 喫煙
3. 心拍数で何がわかるか
11. 飲酒
4. 血圧測定と高血圧症
12. 実験の手順・レポートの書き方
5. 血糖値と糖尿病
13. 実験の企画・実施 ( 2)
6. 体重・体脂肪率と肥満(1)
14. 発表(1)
7. 体重・体脂肪率と肥満(2)
15. 発表(2)
8. 体重・体脂肪率と肥満(3)
【評価方法】
試験・実験発表,出席率及び受講姿勢などから総合的に評価する。
【履修上の注意】
各測定実習に応じて,ふさわしい服装で受講すること。
【教科書】
指定しない。必要に応じて資料を配布します。
教 科 No.
4M20
担当教員
創造行為論特講
授業科目
高橋成子
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
創造行為の重要な構成要素である象徴形成過程について,心理学的観点からの知見を理解し,人間にとって芸術活動・表現活動がもつ意味について考察
する手がかりを得ることを目的とする。
【授業概要】
人間に固有の特性とされている,象徴を幅広く使用するという行為について,心理学的な視点から概説する。象徴過程のうち視覚イメージと深く関わる,
心理的過程についての心理学的な考え方について論じる。
【授業内容】
1. ガイダンス
9. 知覚分析
2. 象徴,意味,芸術活動
10. 知覚分析
3. 文化ルールとしての象徴
11. 元型とイメージ
4. 心の構造
12. 元型とイメージ
5. 意味の理解と心理学認知スタイル
13. 元型とイメージ
6. 心の構造と象徴形成過程
14. まとめ
7. 心の構造と象徴形成過程
15. 質問
8. 心の構造と象徴形成過程
【評価方法】
期末レポートで評価する。
15回めの授業の最後にレポート提出。
【履修上の注意】
概論的な内容も含みながら講義を行うので,2 度の重複履修は原則として認めない。
- 10 -
4M21
教 科 No.
現代社会哲学特講
授業科目
○吉岡洋
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
前期
1年次以上
【授業目標】
現代社会のリアリティを直視し、それを哲学的に考えることによって、学校教育やマスメディアの影響から批判的に距離を取り、自分自身の力で思考す
る能力を獲得することを目指す。その際、常に「芸術」の問題を念頭に置く。
【授業概要】
テーマに従った講義を行ない、それに関するディスカッションをすることによって進行する。
【授業内容】
1. この講義全体の概観。
9. 実存主義とは何か。
2.「近代」そして「現代」をどのように把握するか。
10. 構造主義とは何か。
3. 芸術上のモダニズムと近代主義の関係。
11. ポスト構造主義とは何か。
4. ヘーゲル美学と芸術終焉論。「終焉主義」についての考察。
12. ポスト植民地主義とは何か。
5. 資本主義とは何か。
13. グローバル化について考える。
6. マルクス主義とその歴史的経緯。
14. ジェンダーとセクシュアリティについて。
7. 科学とテクノロジーの問題。
15. 講義全体の総括と討論。
8. 現代社会における「宗教」の位置について。
【評価方法】
授業中に指示する課題に対して提出するレポートによって評価する。
4M22
教 科 No.
造形計画特講
授業科目
井上明彦
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
単 位 数
週1コマ 2単位
開講学期
後期
1年次以上
【授業目標】
造形計画は,美術・デザイン・工芸といった既存領域の区別の手前で,日常のモノ・行為・場所の中に創造的な知覚と表現の契機を探り,芸術と日常の
新たな接続を実践/思考することを目標とする。
【授業概要】
異なる分野で創作活動を行う者が集う場という特質を活かし,実践を通じて異質な視点・感性・思考が相互に交流触発しあう場を創出する。具体的には
受講者各自が自己の制作に関わる関心事からテーマや課題を提出し,それをめぐって全員がワークショップ形式で実験/共同研究を行う。
【授業内容】
1. ガイダンス:なぜワークショップか?
9. ワークショップの課題の検討とディスカッション,実行計画の策定 (2)
2. ワークショップ・デモンストレーションその1
10. 実験と研究(5)
3. ワークショップ・デモンストレーションその2
11. 実験と研究(6)
4. ワークショップの課題の検討とディスカッション,実行計画の策定 (1)
12. 実験と研究(7)
5. 実験と研究(1)
13. 実験と研究(8)
6. 実験と研究(2)
14. 実験と研究(9)
7. 実験と研究(3)
15. 全体総括
8. 実験と研究(4)
【評価方法】
授業への参加度,課題への取組み状況によって総合的に評価する。
【履修上の注意】
講義ではなく演習形式の授業であり,屋外や授業時間外での作業も生じる。専門領域に閉じこもらない開かれた好奇心と創作意欲が必要である。
※備考
最終的には,研究/実験成果を展覧会やなんらかの制作物のかたちに具体化する予定。例:2010 年度「御守り工房展」
(大学会館小ギャラリー)
,
2011 年度「短編小説集『偶々』」の出版。
- 11 -
教 科 No.
2309
芸術学 1
授業科目
加須屋明子
担当教員
履修条件
単 位 数
週 1 コマ 2 単位
開講学期
前期
1 年次以上
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
【授業目標】
芸術に関する理論的省察を深めることを目的とする。とくに芸術学1は、主に戦後ポーランド並びにその周辺の現代美術に注目し、実験的表現を目指
すオルターナティブな動きを視野に入れながら、それらが今日においてどのように機能しているのかを考える。
【授業概要】
技術の飛躍的発展に伴って、近年多様化の一途をたどる現代美術の様々なあり方について考察を行う。
【授業内容】
1. イントロダクション
9. 転換期の作法 1
2. 存在へのアプローチ ポーランド戦後美術の流れ 1
10. 転換期の作法 2
3. 存在へのアプローチ ポーランド戦後美術の流れ 2
11. 社会応用芸術 -3.11 以後の芸術と批評の可能性 - 1
4. 存在へのアプローチ 芸術と日常 1
12. 社会応用芸術 -3.11 以後の芸術と批評の可能性 - 2
5. 存在へのアプローチ 芸術と日常 2
13. 社会応用芸術 -3.11 以後の芸術と批評の可能性 - 3
6. 芸術と記憶 1
14. まとめ1
7. 芸術と記憶 2
15. まとめ2
8. 芸術と記憶 3
【評価方法】
レポートまたは筆記試験
【履修上の注意】
【教科書】
【参考書等】
『アヴァンギャルド宣言 中東欧のモダニズム』(三元社、2005 年)、
『ポーランド学を学ぶ人のために』(世界思想社、2007 年)、
『中欧のモダニズム』
(彩
流社、2013 年)ほか、授業中に指示する
教 科 No.
2310
加須屋明子
担当教員
履修条件
芸術学 2
授業科目
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 1 コマ 2 単位
開講学期
後期
1 年次以上
【授業目標】
芸術に関する理論的省察を深めることを目的とする。とくに芸術学2は,個別的・具体的研究に重点をおく。
【授業概要】
ヨーロッパの中央に位置するポーランドを中心とする芸術について取り上げる。複雑な歴史的背景を理解すると同時に、それと関わりながら芸術がどの
ような役割をにない,またヨーロッパ文化圏のなかでどのような共通性と特殊性を持つのかを考えつつ,芸術の持つ可能性について探りたい。
【授業内容】
1. ガイダンス
9. 両大戦間期の前衛1 ヴィトカッツィ
2. ポーランド美術の源流1
10. 両大戦間期の前衛2 構成主義
3. ポーランド美術の源流2
11. タデウシュ・カントル
4. モダニズム期1 ロマン主義、写実主義
12. ポーランド映画1
5. モダニズム期2 ヤン・マテイコ
13. ポーランド映画2
6. 若きポーランド1
14. まとめ 1
7. 若きポーランド2
15. まとめ 2
8. ナショナリズムと民族様式
【評価方法】
レポートまたは筆記試験
【履修上の注意】
【教科書】
【参考書等】
『アヴァンギャルド宣言―中東欧のモダニズム』三元社、
『ポーランドの建築・デザイン史―工芸復興からモダニズムへ』彩流社、『ウクライナの発見』
藤原書店、
『中欧のモダン・アート』彩流社
- 12 -
2327
教 科 No.
美術史特講1
授業科目
○倉持充希
担当教員
履修条件
単 位 数
週 1 コマ 2 単位
開講学期
前期
1 年次以上
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
【授業目標】
17 世紀にローマで活躍した,フランス人画家ニコラ・プッサン(1594 - 1665 年)の絵画作品を題材に,当時の絵画制作の多様な在り方や画家と注文
主の関係,画家の戦略などについて理解を深めます。
【授業概要】
まず当時の社会的・芸術的環境について概観し,そうした状況のなかで,画家が独自性を確立していった過程を時代順に辿っていきます。毎回,具体例
を取り上げ,受講生にも主体的に観察してもらいながら,画家が行った造形上の工夫について,当時の芸術動向や注文状況,画家の芸術的意図といった観
点から分析を行います。
【授業内容】
1. イントロダクション、歴史的背景
9. 作品分析(4) 1630 年前後:愛好家向けの中型作品における工夫
2. 17 世紀ローマの芸術的環境(1) 芸術動向
10. 作品分析(5) 1630 年代前半:宗教画への取り組み
3. 17 世紀ローマの芸術的環境(2) 注文制作
11. 作品分析(6) 1630 年代前半:イタリア人画家との連作
4. 17 世紀ローマの芸術的環境(3) 絵画市場
12. 作品分析(7) 1630 年代後半:パリの顧客へ向けた物語画制作
5. ニコラ・プッサンの紹介
13. 作品分析(8) 1640 年代:画家のパリ招聘と「荘重様式」
6. 作品分析(1) 1620 年代中葉:画家のローマ到着
14. 作品分析(9) 1650 年代:英雄的風景画から詩的風景画へ
7. 作品分析(2) 1620 年代後半:売り絵から注文制作へ
15. 作品分析(10) 1660 年代:画業の集大成
8. 作品分析(3) 1620 年代末:大型祭壇画の受注
16. 論述式試験
【評価方法】
授業への参与や授業中の小レポート,論述式試験によって,総合的に評価します。
【履修上の注意】
西洋美術史概説を理解していることが望ましいです。
作品の造形的特徴や講義内容について理解を深めるため,授業中,適宜,小レポート等に取り組んでもらいます。
【教科書】
使用しません。適宜,プリントを配布します。
【参考書等】
授業中に適宜,指示します。
※備考 17 世紀当時,ローマには,ヨーロッパ各地から芸術家が集まっていました。受注をめぐる競争や画料・材料費,特定の絵画ジャンルに特化
した専門画家の活躍など,具体的な事例やデータをもとに解説します。
授業中,プロジェクターを使って図版をお見せしますが,各自美術館を積極的に訪れ,できるだけ多くの芸術作品を実見する機会を持ってく
ださい。
教 科 No.
2328
○若林雅哉
担当教員
履修条件
美術史特講 2
授業科目
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
集中 30 時間 2 単位
開講学期
集中
1 年次以上
【授業目標】
(1)シェイクスピアの上演・再制作について理解する。(2)シェイクスピアの現在形を通じてポスト植民地主義やフェミニズムなどの新しい視座を理
解する。
【授業概要】
シェイクスピアの受容と制作は絶え間ない変容に彩られている。舞台上演にまつわる約束事,アジアなどの異文化による改変,社会制度や時代の要請,さらには新しい価値観によるシェイクス
ピアへの異議申し立てなど,その理由は多岐にわたる。この講義では,様々な時代背景やジャンルの変換によって,いかにシェイクスピアが再制作されてきたのかを映画・演劇・音楽の事例から
広範に考察する。領域横断的な概観によって,多様な社会制度や文化状況の変遷と価値観,またポスト植民地主義やフェミニズムなどの新しい視座を紹介し,国際性を涵養したい。
【授業内容】
1. 導入:多様な社会と価値観
9. 救済する/しないアプロプリエーション
2. シェイクスピア改作と音楽
10. アジアのガートルード:シャオガン『女帝』と『ハムレット』
3. マスク劇による膨張:『夏の夜の夢』の系譜
11. ティム・ブレイク・ネルソン『O(オー)』と『オセロ』
4. 映画・オペラ・バレエによる近接化
12.『ハムレット』の舞台裏:『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
5. 最後の会話:『ロミオとジュリエット』の系譜から
13. 流用・搾取されるシェイクスピア(1):トマ『アムレ』
6. ベルリオーズによる媒介
14. 流用・搾取されるシェイクスピア(2)ヴェルディ『オテロ』
7. アプロプリエーションとは何か
15. 総括
8. 詰問されるシェイクスピア:『キス・ミー・ケイト』など
【評価方法】
レポート70パーセント,授業態度30パーセント
【履修上の注意】
おしゃべりする人は,講義の進行の妨げになり,また他の受講生の迷惑となるので,容赦なく退場させます。もちろん評価対象からも排除します。
【教科書】
とくになし。プリントを配布します。
【参考書等】
講義中,適宜指示する。
- 13 -
2339
教 科 No.
日本美術史演習 1
授業科目
礪波恵昭・○吉田卓爾
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上
【授業目標】
日本美術史上重要な作品を実際に見学し,作品の基礎知識を身につけるとともに,日本美術史の流れを学習することによって,創作活動に生かし,実作
品に即する美術史研究の基本を学ぶことを目標とする。
【授業概要】
毎週,原則として近畿地方の寺社や博物館・美術館を訪ね,仏教美術を中心として,実際の作品に即して,基礎知識と日本美術史上の位置づけを授業する。
【授業内容】
1. ガイダンス ( 希望者が多い場合は選抜を行う。見学先予定表を配布する。)
9. 見学授業
2. 見学授業
10. 見学授業
3. 見学授業
11. 見学授業
4. 見学授業
12. 見学授業
5. 見学授業
13. 見学授業
6. 見学授業
14. 見学授業
7. 見学授業
15. 見学授業
8. 見学授業
16. 試験
【評価方法】
学期末の試験の成績と,出席状況とを同等に評価する。なお,全日程の半分以上の出席が必須。
【履修上の注意】
見学は午後の授業時間にも行うことがあるので,午後のほかの授業の履修は難しいことを予め了承のこと。なお,後期開講の NO.2340 日本美術史演習
2も履修することが望ましい。
【教科書】
なし。授業に必要な資料は配布する
【参考書等】
なし。
※備考
定員 40 名。履修希望者が定員を上回った場合は選抜を行う。選抜方法などは学期はじめに別途掲示するので,教務課の掲示に注意すること。
毎回,入館料・拝観料・現地までの交通費などの実費が必要。原則として見学先にて現地集合・解散とする。見学先までの移動には公共交通
機関を利用すること。
2340
教 科 No.
日本美術史演習 2
授業科目
礪波恵昭・○吉田卓爾
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
後期
3 年次以上
【授業目標】
日本美術史上特徴ある作品を実際に見学し,作品の独自性に関する基礎知識を身につけるとともに,日本美術史の豊かさを学習することによって,創作
活動に生かし,美術史研究の展開を学ぶことを目標とする。
【授業概要】
毎週,原則として近畿地方の寺社や博物館・美術館を訪ね,日本美術史上特徴ある作品に即して,その独自性と日本美術史の多様性を授業する。
【授業内容】
1. ガイダンス ( 希望者が多い場合は選抜を行う。見学先予定表を配布する。)
9. 見学授業
2. 見学授業
10. 見学授業
3. 見学授業
11. 見学授業
4. 見学授業
12. 見学授業
5. 見学授業
13. 見学授業
6. 見学授業
14. 見学授業
7. 見学授業
15. 見学授業
8. 見学授業
16. 試験
【評価方法】
学期末の試験の成績と,出席状況とを同等に評価する。なお,全日程の半分以上の出席が必須。
【履修上の注意】
見学は午後の授業時間にも行うことがあるので,午後のほかの授業の履修は難しいことを予め了承のこと。なお,前期開講の NO.2339 日本美術史演習
1を履修しておくことが望ましい。
【教科書】
なし。授業に必要な資料は配布する
【参考書等】
なし。
※備考
定員 40 名。履修希望者が定員を上回った場合は選抜を行う。選抜方法などは学期はじめに別途掲示するので,教務課の掲示に注意すること。
毎回,入館料・拝観料・現地までの交通費などの実費が必要。原則として見学先にて現地集合・解散とする。見学先までの移動には公共交通
機関を利用すること。
- 14 -
■テーマ演習■
【授業目標】
テーマ演習は,総合基礎実技と並ぶ本学美術学部独自の横断教育カリキュラムで,一定のテーマに沿って,学生と
教員が専攻を越えて実践的な研究活動を行い,芸術に関わる幅広い視野と探究心,コミュニケーション能力を養うこ
とを目的とする。2単位必修である。
【授業概要】
2011 年度より,自由テーマ研究を融合し,学生からの研究テーマの提案を含む,さらに幅広く柔軟な演習科目とし
て改訂された。
大学院修士課程学生の履修を可とし,履修単位の上限は学部生8単位,修士生4単位までとする。
「テーマ」の提案は,学生からでも可能で,その場合は,教員1名以上および学生(3回生以上,修士課程を含む)
5名以上の参加を成立要件とし,教務委員会で承認する。
テーマの提出時期・方法は本欄下記に記すほか,掲示するので注意すること。
今年度,現時点で開設されるのは以下のとおりである。
[前期]
テーマ演習
1
「森村泰昌資料研究」
:
加須屋明子
テーマ演習
2
「リトグラフによる京都芸大の一断面現」:
テーマ演習
3
「奥行きの感覚」
:
テーマ演習
4
「伝統産業のイノベーション~素材・技法から探る①和紙-1」:
テーマ演習
5
テーマ演習
6
「共有空間の獲得」
: 小山田徹
「つちのいえ」
: 井上明彦 長谷川直人
テーマ演習
7
「鯖街道をつなぐ」
:
テーマ演習
8
「創造・発見・感動!
テーマ演習
9
「科学と芸術」
:
中ハシ克シゲ
上 英俊
藤原隆男
川嶋 渉
重松 あゆみ
宇野茂男
小学生へのメッセージ」:
小島徳朗
藤野靖子
高井節子
安井友幸
森野彰人
安井友幸
横田 学
高橋成子
テーマ演習10
「日本文化論の系譜研究」
:
テーマ演習11
「和菓子の文化史」
:
テーマ演習12
「日本美術の空間表現」
:
テーマ演習13
「English+Computer+Arts=?」
:
[後期]
出原 司
三木 博
田島達也
礪波恵昭
玉井尚彦
テーマ演習14
「森村泰昌資料研究」
:
テーマ演習15
「リトグラフによる京都芸大の一断面現」:
加須屋明子
テーマ演習16
「奥行きの感覚」
:
テーマ演習17
「伝統産業のイノベーション~素材・技法から探る①和紙-2」:
テーマ演習18
「芸術と科学」
:
中ハシ克シゲ
藤原隆男
出原 司
重松 あゆみ
高林弘実
【2014年度テーマ演習(学生提案・前期分)の募集について】
・受付期間 :4月1日(火)~5日(金)
・受付時間 :8:30 ~ 17:00(ただし 13:15 ~ 14:15 を除く)
・受付場所 :美術教務担当(申請用紙も受付場所にあります。)
・提案条件 :提案できる学生は,学部生3回生以上および修士生とする。
- 15 -
小島徳朗
藤野靖子
高井節子
2411
教 科 No.
テーマ演習1(森村泰昌資料研究)
授業科目
加須屋明子
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
日本の現代美術を代表する一人として、国際的に活躍を続ける美術作家、森村泰昌についての関連文献資料について、現物にあたることによって、周囲
の記事や当時の文化的背景などについても合わせて検討を進め、考察する。
【授業概要】
未整理の関連文献資料(自筆、対談、インタビュー、新聞雑誌掲載記事、図録収録記事、単行本その他、1980 年代初頭から現在まで)のデータをまとめ、
デジタル化を進める。
【授業内容】
1.
ガイダンス
9. 文献資料データ確認とデータベースの構築
2. 文献資料データの確認とデータ記録
10.
〃
3.
〃
11.
〃
4.
〃
12.
〃
5.
〃
13.
〃
6.
〃
14. まとめ1 資料の公開について1
7. 美術館資料データベースの実際 見学1
15. まとめ2 資料の公開について2
8. 美術館資料データベースの実際 見学2
【評価方法】
平常点を重視する。
【履修上の注意】
【教科書】
授業中に指示する。
教 科 No.
2412
授業科目
テーマ演習 2(リトグラフによる京都芸大の一断面) 単 位 数
出原
担当教員
司
開講学期
履修条件 座学とともに実技を伴う授業となる予定、実技については材料費を徴収する※学部設定科目(合計4単位まで認定) 履修学年・専攻等
週 2 コマ 2 単位
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
あらかじめ設定された参加教員と自分たちの希望する教員にリトグラフの制作依頼をする。制作を通じて作品の理解を深める。また教員とのコラボレー
ション作品を提案する事もできる。
【授業概要】
X rad/y (radian per year) は、この授業で予定される芸大のある時代を切り取る版画集のタイトルです。現在の京都芸大を構成するメンバーによる版画
集を作る。履修生の希望する教員に作品制作をお願いする。
【授業内容】
1. 概要説明、年間スケジュール作品制作を依頼する教員の決定
9.
〃作品制作、作品毎作家毎の解説ブローシュア制作
2. リトグラフ、版画集などについての講義
10.
〃
3. この授業で制作予定の版画集のラフイメージなどをディスカッションする
11.
〃
4. リトグラフ試作 ( 学生 )
12.
〃
5.
〃
13.
〃
6.
〃参加教員側への説明、試作
14.
〃
7.
〃
15.
〃
8.
〃
【評価方法】
教員の制作補助と自身の制作作品が評価対象となります。
【履修上の注意】
制作補助などは授業時間外になる事もある
【教科書】
自身の作品制作については材料費を徴収する(およそ、未定ですが 5 千円程度)
【参考書等】
※備考
厳密な定員ではないが参加教員一名に 1、2 名の学生として 15 名程度と考えています
- 16 -
2413
教 科 No.
中ハシ克シゲ
担当教員
履修条件
テーマ演習3「奥行きの感覚」
授業科目
藤原隆男
重松 あゆみ
小島徳朗 履修学年・専攻等
定員10名を目安とする。※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
「奥行の感覚」をキーワードに、専門領域の異なる教員・研究者と学生が、共に実技課題を考えながら授業を進める。「教える―教えられる」という枠組
みを越え、共に造り、共に批評しながら、柔らかで新鮮な思考の育成と新しい造形原理の獲得をめざす。
【授業概要】
「奥行きの感覚」はどのようにして表現されているのか?古今東西の芸術を紐解き考察し、実技課題を行いながら研究する。
【授業内容】
1. ガイダンス
9.
〃
2. 見学会
10.
〃
3. 討論
11. 実技課題
4. 〃
12.
〃
5. 実技課題
13.
〃
6. 〃
14. 講評会
7. 講評会
15. まとめ
8. 討論
【評価方法】
出席、制作、発表を総合的に判断し,評価する。
【履修上の注意】
授業前半のレクチャーを受講後、それを基に討論し制作に移るため、特に前半 5 回は必ず出席すること。
【教科書】
適宜、資料配布する。
【参考書等】
受講生は必ずしも購入の必要は無いが,教科履修上参考になるものがあれば示してください。
※備考
受講希望者が多い場合は,抽選。
但し、様々な専攻からの受講を優先する。
見学会などを適宜企画しながら、鑑賞と制作と批評を繰り返す
2414
教 科 No.
授業科目
テーマ演習4(伝統産業のイノベーション~素材・技法から探る①和紙-1) 単 位 数
藤野靖子
担当教員
履修条件
高井節子
週 2 コマ 2 単位
開講学期
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
京都の染織産業における伝統的な素材の現代における新たな可能性を探り、具体的に提案する。今年度は、金箔糸を製造するための下地となる特殊な和紙からつくられ
た紙糸を素材とする。この授業は、和紙製造販売を行っている京都「辻徳」との協力連携で行い、伝統産業の現状、背景、歴史を理解し、伝統について考える機会とする。
【授業概要】
和紙から糸へ・糸から織物へのプロセスを見学・体験・実験することによって、使用する素材に対する理解を深める。紙素材の持つ特質と織物効果を発
想の手掛かりに可能性を考察する。また、関連するデザインの市場調査・分析をおこない、新たな意匠開発の手掛かりを探る。さらに、コンセプトの立案
や展開、プレゼンテーションに関する具体的な方法について学ぶ。
【授業内容】
1. 授業概要ガイダンス
9. 市場調査・分析② 学外見学
2. 素材を知る①
10. 市場調査・分析③ それぞれの成果を発表する
3. 素材を知る② 学外見学
11. アイデア・コンセプトの展開 ディスカッション
4. 素材を知る③ 紙糸をつくる
12. アイデア・コンセプトの発表
5. 織りを学ぶ①
13. プレゼンテーションに向けて①
6. 織りを学ぶ②
14. プレゼンテーションに向けて②
7. 市場調査・分析①
15.『辻徳』へのプレゼンテーション
8. アイデア・コンセプトの立案
16. 総括
【評価方法】
織物に関する専門的技術や知識は特に必要としない。授業は講義形式だけでなく、見学、実習が含まれる。見学の日程は、変更することがある。
【履修上の注意】
必要に応じてプリントを配布する。
【教科書】
特になし
【参考書等】
見学に伴う交通費などの実費が必要で、見学先までの交通手段は公共交通機関を利用することを原則とし、現地集合、現地解散とする。
※備考
定員は 1 5名とし、受講者多数の場合は第 1 回目の授業でガイダンス後に抽選を行う。
プレゼンテーションの内容だけでなく、積極性など過程の受講態度や内容を重視し、出席状況も含めて総合的に評価する。
- 17 -
2415
教 科 No.
テーマ演習5(共有空間の獲得)
授業科目
小山田徹
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
共有空間を考察し、学内に創出、運営を試みる。又、東日本大震災被災地との関係の構築も試みる。
【授業概要】
共有空間とは何か?なぜ必要なのか?何に有効なのか?何が必要なのか?どのように作り上げるのか?考察を繰り返し、実際に学内に空間を創出します。
小屋作り、屋台作り、焚き火、東北での企画等を実践します。今年度は小屋 TRAMS を喫茶空間に改装し、そこでの企画を試みます。
【授業内容】
1. オリエンテーション/共有空間の考察 (以下の予定は学生との検討により変更する可能性あります。)
9. 喫茶企画 6
2. 小屋改装
10. 喫茶企画 7
3. 小屋改装
11. 喫茶企画 8
4. 喫茶企画1
12. 喫茶企画 9
5. 喫茶企画 2
13. 東北での企画準備
6. 喫茶企画 3
14. 東北での企画準備
7. 喫茶企画 4
15. 東北での企画準備
8. 喫茶企画 5
【評価方法】
授業終了時にレポート提出
【履修上の注意】
実作業を伴うので、作業着等の服装の用意が必要な場合があります。
【参考書等】
※備考
昨年度からの継続企画です。
東北宮城県女川町でコミュニティカフェの開設と運営協力を進めている「対話工房」という企画(小山田が参加している)への恊働を考える。
8月半ばぐらいに女川への遠征を予定。
教 科 No.
2416
テーマ演習6(つちのいえ)
井上明彦(造形計画) 長谷川直人(陶磁器)
担当教員
履修条件
授業科目
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
土・木・草などの自然素材を独自に調達して空間造形を実践するなかで、伝統的なものづくり技術にひそむ知恵を見直し、自然と芸術の関係、素材と技
術の循環と再生を探る。人類数千年の家づくり技術をワープし、住むこと・つくること・交わることの関わりを問い直す。
【授業概要】
昨年度に取り組んだ内外の壁の土塗り、壁画制作、床掘り等の作業に続き、床の三和土(たたき)仕上げに取り組む。またこれまでの研究成果をふまえ
て茶室の造形にも取り組む。専門家を招いての研究会、学外見学会も随時行う。
【授業内容】
1. ガイダンス:ジェンネの泥のモスクからつちのいえまで
9. 茶室をつくる(1)研究と構想
2. 床の三和土しあげ(1)
10. 茶室をつくる(2)基礎
3. 床の三和土しあげ(2)
11. 茶室をつくる(3)部材準備(柱・梁ほか)
4. 床の三和土しあげ(3)
12. 茶室をつくる(4)
5. 床の三和土しあげ(4)
13. 茶室をつくる(5)
6. 床の三和土しあげ(5)
14. 茶室をつくる(6)
7. 床の三和土しあげ(6)
15. まとめ
8. 茶室・矩庵(国宝)見学会
【評価方法】
出席・取組み状況とレポートにより総合的に評価する。
【履修上の注意】
2008 〜 09 年度の自由テーマ研究「自然建築研究」、2010 〜 13 年度のテーマ演習「つちのいえ」の継続である。参加者はドキュメントブログ "http://
plusap.exblog.jp/" を参照しておくこと。
【参考書等】
ゲルノート・ミンケ著、輿石直幸ほか編訳『土・建築・環境—エコ時代の再発見』西村書店、2010 年
※備考
三和土(たたき)とは、土を叩き締めて床を仕上げる伝統技術である。参加者は道具も手づくりする。市場原理の外側でのものづくりの可能
性を探るため、材料は極力買わず、その入手を制作と同等に重視する。
- 18 -
2417
教 科 No.
テーマ演習7(鯖街道をつなぐ)
授業科目
上英俊・川嶋渉・宇野茂男・安井友幸
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
鯖街道の歴史に関する知識を身につけるとともに,鯖街道を完歩できるように体力を向上させる.
【授業概要】
昔の人が鯖を運搬したとされる『鯖街道』の歴史や鯖の運搬法・調理法について学び,福井県の小浜から京都市出町柳まで鯖を 2 日間で歩いて運搬する.
また,旅を言葉と絵でつづる作品を作成する.
各自でトレーニング計画を立て,約 80km の山道を 2 日間で完歩するための体力づくりを実施する.
【授業内容】
1. ガイダンス・身体トレーニング計画作成
9. 鯖街道を歩く(2)
2. 鯖街道の歴史
10. 鯖街道を歩く(3)
3. 現代の鯖街道
11. 鯖街道を歩く(4)
4. 旅の計画
12. 鯖街道を歩く(5)
5. 鯖の運搬法・調理法・体調管理
13. 鯖街道を歩く(6)
6. 鯖の運搬道具作成
14. 旅を記録する(1)
7. 言葉と絵による表現方法
15. 旅を記録する(2)
8. 鯖街道を歩く(1)
【評価方法】
出席率・受講姿勢などから,総合的に評価する.
【履修上の注意】
【教科書】
指定しない.必要に応じて資料を配布.
【参考書等】
※備考
移動費・食費・宿泊費などなどの費用が必要です.
身体作りの目標を設定し,計画に沿って実践する.
教 科 No.
2418
授業科目
テーマ演習8(創造・発見・感動!小学生へのメッセージ) 単 位 数
森野彰人
担当教員
安井友幸
横田
学
履修条件 最小催行人数、履修者5名以上※学部設定科目(合計4単位まで認定) 履修学年・専攻等
開講学期
週2コマ 2単位
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
ものづくりに関わる
「見る力」、
「創造する力」、
「達成する喜び」になどに目を向け、描く・つくる事を学ぶ芸大生から小学生に向けてメッセージを送る。また、
ワークショップの企画・運営をすることを通し、「芸術」とは何か?「伝える」とは何か?を自らに問いかけ、社会との関わりについて考える機会とする。
【授業概要】
自らの創造体験を活かし、小学校生を対象とした「ものづくりテキスト・教材」を構想・制作する。合同ディスカッションで検討をを重ね、実際に小学
校などで制作したテキスト・教材を活用したワークショップを実施する。
【授業内容】
1. ガイダンス
小学校の図画工作・美術教育について(横田))
9. 合同ディスカッション(ワークショップ内容検討)
2. 小学校の授業見学
10. ワークショプ内容決定
3. テキスト・教材の構想
11. 合同ディスカッション(ワークショップ・構想・準備計画)
4. テキスト・教材の構想
12. ワークショプ準備
5. テキスト・教材の制作
13. ワークショプ準備
6. テキスト・教材の制作
14. 大学近くの小学校の児童を対象にワークショップを実施
7. テキスト・教材の活用試行(トライアウト)
15. 報告書制作
8. 合同ディスカッション(ワークショップ内容検討)
【評価方法】
授業への参加状況・意欲、企画・プレゼンテ-ションを総合的に評価する。
【履修上の注意】
【教科書】
【参考書等】
小学校学習指導要領解説(文部科学省)、美術資料(秀学社)、その他
※備考
日本および諸外国の教科書など授業中に参考資料を提示する。
子供アトリエや子供たちの造形活動・美術教育に興味のある学生は是非参加を!
- 19 -
教 科 No.
2419
テーマ演習9(科学と芸術)
授業科目
高橋
担当教員
履修条件
成子
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
【授業目標】
現代の科学の成果やそれが描く世界にふれることによって、各自の自然観や生命観を検証しながら、科学と美との関係を考える。
【授業概要】
自然科学は、自然の秩序や理論の厳密さ単純さを美しいとする美意識をもち、理論の正しさを、客観的に検証するための方法論をもつ。本演習では、科
学における美について各自の研究発表と討論を通じて、科学と芸術の関係を考察する。
【授業内容】
1.
ガイダンス 及び 基本テーマの設定
9.
〃
2. 各自の研究テーマの設定、発表の準備
10.
〃
3.
11.
〃
4. 各自のテーマに従って順に発表、討論
12.
〃
5.
〃
13.
〃
6.
〃
14.
〃
7.
〃
15. まとめ
8.
〃
〃
【評価方法】
発表内容、レジュメの完成度、討論への参加度で評価する。
教 科 No.
2420
授業科目
テーマ演習10(
三木
担当教員
履修条件
日本文化論の系譜研究
)
博
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
様々な日本文化論に触れることによって、日本文化のあり方とその可能性について理解を深める。文化論の誕生、文化論の影響とその可能性、および文
化論の構造について洞察を深める。
【授業概要】
授業の前半では、代表的な日本文化論を紹介しながら、①文化論の意義 ②文化論の可能性 ③文化論としての影響等について、様々な視点から集団で
討議しながら分析する。授業の後半では、学生が選んだ文化論の研究発表の討議を通して、日本文化について複眼的な視点を持てるように、内容理解を掘
り下げる。
【授業内容】
1.
具体的進行手順の設定、および準備のための話し合い
2.
〃
9. 李御寧 『「縮み」志向の日本人』
10. 学生による、日本文化論の研究発表
3. 世阿弥 『風姿花伝』
11.
〃
4. 岡倉天心 『東洋の理想』『茶の本』
12.
〃
5. 谷崎潤一郎 『陰翳礼賛』
13.
〃
6. 九鬼周造 『「いき」の構造』
14.
〃
7. 土居健郎 『甘えの構造』
15.
〃
8. ルース・ベネディクト 『菊と刀』
【評価方法】
平常点、および研究発表による評価
- 20 -
教 科 No.
2421
授業科目
テーマ演習11( 和菓子の文化史)
田島達也
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
和菓子を一つの起点として、様々な分野の美術、文学、芸能へ視野を広げ、日本文化の理解を深める。
【授業概要】
『京菓子の美』
毎回生菓子実際に買ってきて、その意匠美と味を鑑賞する。写真その他のデータを取り、翌週その意匠を、文学・絵画・工芸などか
ら多角的に考察する。グループを作り、作業を分担しながら進めていく。
【授業内容】
1.
授業の説明
9. 第 6 回調査報告・第 7 回調査
2. 調査方法の検討・調査スケジュール決定
10. 第 7 回調査報告・第 8 回調査
3. 第 1 回調査 報告書の仕様確定
11. 第 8 回調査報告・第 9 回調査
4. 第 1 回調査報告。第 2 回調査
12. 第 9 回調査報告・第 10 回調査
5. 第 2 回調査報告・第 3 回調査
13. 第 10 回調査報告
6. 第 3 回調査報告・第 4 回調査
14. 見学会
7. 第 4 回調査報告・第 5 回調査
15. まとめ
8. 第 5 回調査報告・第 6 回調査
【評価方法】
平常点
【履修上の注意】
菓子と茶の準備に手間がかかるので、12 名を上限とする。菓子の買い出しがあるので、午前中の授業を登録していないことが望ましい。希望者多数の
場合は抽選。
教 科 No.
2422
担当教員
履修条件
授業科目
テーマ演習12(日本美術の空間表現)
礪波恵昭
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
芸術と歴史に関するテーマ、特に日本の近世以前を中心とする造形芸術作品を主題として、受講者それぞれが調査を行い、発表とディスカッションを通
して、芸術を調べる力と語る力を養うことを目標とする。
【授業概要】
「日本美術の空間表現」 日本の江戸時代以前の美術・工芸・建築などの作品を主題として、空間の表現・扱いにかかわる諸問題について理解を深める
授業とする。小テーマ・発表者を毎回設定し、発表をめぐって受講生が意見を提出しあう演習形式で行う。
【授業内容】
1. ガイダンス(1)
9. 受講者による発表
2. ガイダンス(2)
10. 受講者による発表
3. 受講者による発表
11. 受講者による発表
4. 受講者による発表
12. 受講者による発表
5. 受講者による発表
13. 受講者による発表
6. 受講者による発表
14. 受講者による発表
7. 受講者による発表
15. 受講者による発表
8. 受講者による発表
【評価方法】
発表の内容を重視し,出席状況も加味し,他の受講者の発表の際の議論への参加度も参考に評価する。
【履修上の注意】
なし
【教科書】
なし
- 21 -
2423
教 科 No.
授業科目
テーマ演習13(English+Computer+Arts=?)
玉井
担当教員
履修条件
尚彦
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
前期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
基礎講義科目・特殊講義科目の受講後、特定のテーマに絞って主体的に発表・意見交換を行うことを通して、より深い知識と考え方を身につける。
【授業概要】
コンピュータ教材を用いた TOEIC 対策の学習を中心に、外国語学習のあり方、特にその中でコンピュータの果たす役割を考察する。
【授業内容】
1. Introduction
9. Online practice for TOEIC (6)
2. Pre-Test
10. Discussion (2)
3. Online practice for TOEIC (1)
11. Online practice for TOEIC (7)
4. Online practice for TOEIC (2)
12. Online practice for TOEIC (8)
5. Online practice for TOEIC (3)
13. Online practice for TOEIC (9)
6. Discussion (1)
14. Discussion (3)
7. Online practice for TOEIC (4)
15. Post-Test / Discussion (4)
8. Online practice for TOEIC (5)
【評価方法】
学習作業への取り組み・議論への参加を中心に、出席状況も重視して、総合的に平常点で判断する。実際の TOEIC 型の演習を 2 回実施して学習効果を
測定するが、得点そのものよりも授業時の取り組みを重視するので、英語に苦手意識を持つ学生も積極的にチャレンジしてほしい。
【履修上の注意】
機材等の都合上、希望者多数の場合は最初に人数調整を行うので掲示に注意すること。原則として全授業回数の約 7 割の出席は必要である。
教材費が必要です (1 人あたり約 6,500 円の予定 ) ので、予めご了承下さい。
【教科書】
コンピュータ教材 ( 詳細は授業で説明 ) とプリントを使用する。
【参考書等】
※備考
作業・議論への活発な参加を重視する。
教 科 No.
2424
授業科目
担当教員
履修条件
テーマ演習14(森村泰昌資料研究)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
加須屋明子
開講学期
後期
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
日本の現代美術を代表する一人として、国際的に活躍を続ける美術作家、森村泰昌についての関連文献資料について、現物にあたることによって、周
囲の記事や当時の文化的背景などについても合わせて検討を進め、考察する。
【授業概要】
未整理の関連文献資料(自筆、対談、インタビュー、新聞雑誌掲載記事、図録収録記事、単行本その他、1980 年代初頭から現在まで)のデータベー
スの構築及びデータの検索方法、活用の方法について検討し、アーカイブとしての活用をめざす。
【授業内容】
1.
ガイダンス
9. 文献資料データ確認とデータベースの構築
2. 文献資料データの確認とデータ記録
10.
〃
3.
〃
11.
〃
4.
〃
12.
〃
5.
〃
13.
〃
6.
〃
14. まとめ1 資料の活用について1
7. 美術館資料データベースの実際 見学1
15. まとめ2 資料の活用について2
8. 美術館資料データベースの実際 見学2
【評価方法】
平常点を重視する。
【履修上の注意】
【教科書】
授業中に指示する。
- 22 -
教 科 No.
2425
授業科目
テーマ演習15(リトグラフによる京都芸大の一断面)
出原
担当教員
司
履修条件 座学とともに実技を伴う授業となる予定、実技については材料費を徴収する※学部設定科目(合計4単位まで認定) 履修学年・専攻等
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
後期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
あらかじめ設定された参加教員と自分たちの希望する教員にリトグラフの制作依頼をする。制作を通じて作品の理解を深める。また教員とのコラボレー
ション作品を提案する事もできる。
【授業概要】
X rad/y (radian per year) は、この授業で予定される芸大のある時代を切り取る版画集のタイトルです。現在の京都芸大を構成するメンバーによる版画
集を作る。履修生の希望する教員に作品制作をお願いする。
【授業内容】
1. 概要説明、年間スケジュール作品制作を依頼する教員の決定
9.
〃 作品制作
2. リトグラフ、版画集などについての講義
10.
〃
3. この授業で制作予定の版画集のラフイメージなどをディスカッションする
11.
〃
4. リトグラフ試作 ( 学生 )
12.
〃
5.
〃
13.
〃
6.
〃 参加教員側への説明、試作
14.
〃
7.
〃
15.
〃
8.
〃
【評価方法】
教員の制作補助と自身の制作作品が評価対象となります。
【履修上の注意】
制作補助などは授業時間外になる事もある
【教科書】
自身の作品制作については材料費を徴収する(およそ、未定ですが 2 〜 3 千円程度)
【参考書等】
※備考
教 科 No.
厳密な定員ではないが参加教員一名に 1、2 名の学生として 15 名程度と考えています
2426
テーマ演習16「奥行きの感覚」
授業科目
中ハシ克シゲ
担当教員
藤原隆男
重松 あゆみ
履修条件 定員10名を目安とする。※学部設定科目(合計4単位まで認定)
小島徳朗 履修学年・専攻等
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
後期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
「奥行の感覚」をキーワードに、専門領域の異なる教員・研究者と学生が、共に実技課題を考えながら授業を進める。「教える―教えられる」という枠組
みを越え、共に造り、共に批評しながら、柔らかで新鮮な思考の育成と新しい造形原理の獲得をめざす。
【授業概要】
「奥行きの感覚」はどのようにして表現されているのか?古今東西の芸術を紐解き考察し、実技課題を行いながら研究する。
【授業内容】
1. ガイダンス
9.
〃
2. 見学会
10.
〃
3. 討論
11. 実技課題
4. 〃
12.
〃
5. 実技課題
13.
〃
6. 〃
14. 講評会
7. 講評会
15. まとめ
8. 討論
【評価方法】
出席、制作、発表を総合的に判断し,評価する。
【履修上の注意】
授業前半のレクチャーを受講後、それを基に討論し制作に移るため、特に前半 5 回は必ず出席すること。
【 教適宜、資料配布する。
科書】
受講生は必ずしも購入の必要は無いが,教科履修上参考になるものがあれば示してください。
【参考書等】
※備考
受講希望者が多い場合は,抽選。
但し、様々な専攻からの受講を優先する。
見学会などを適宜企画しながら、鑑賞と制作と批評を繰り返す
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2427
教 科 No.
授業科目
テーマ演習17(伝統産業のイノベーション~素材・技法から探る①和紙- 2) 単 位 数
藤野靖子
担当教員
履修条件
高井節子
開講学期
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
週 2 コマ 2 単位
後期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
京都の染織産業における伝統的な素材の現代における新たな可能性を探り、具体的に提案する。今年度は、金箔糸を製造するための下地となる特殊な和紙からつくられ
た紙糸を素材とする。この授業は、和紙製造販売を行っている京都「辻徳」との協力連携で行い、伝統産業の現状、背景、歴史を理解し、伝統について考える機会とする。
【授業概要】
前期テーマ演習 4(伝統産業のイノベーション~素材・技法から探る①和紙- 1)で提案された方向性をさらに展開・精査し、その具体的な試作の作成
を試みる。詳しい授業概要やスケジュール等は、前期の成果をもとにして、後期最初の授業ガイダンス提示する。
【授業内容】
1. 授業概要ガイダンス
9. 試作アイデア・コンセプトの展開 ディスカッション
2. 前期提案を再検討する
10. 試作製作プロセスの検討・立案
3. 製品化に向けた新たな方向性の提示
11. 試作製作①
4. 製品制作のプロセスを学ぶ①
12. 試作製作②
5. 製品制作のプロセスを学ぶ② 学外見学
13. 試作製作③
6. 製品制作のプロセスを学ぶ③ 学外見学
14. 試作製作④
7. 市場調査・分析①
15.『辻徳』にプレゼンテーション
8. 市場調査・分析② 学外見学
16. 総括
【評価方法】
プレゼンテーションの内容だけでなく、積極性など過程の受講態度や内容を重視し、出席状況も含めて総合的に評価する。
【履修上の注意】
織物に関する専門的技術や知識は特に必要としない。授業は講義形式だけでなく、見学、実習が含まれる。見学の日程は、変更することがある。
【教科書】
必要に応じてプリントを配布する。
【参考書等】
特になし
※備考
見学に伴う交通費などの実費が必要で、見学先までの交通手段は公共交通機関を利用することを原則とし、現地集合、現地解散とする。
定員は 1 5名とし、受講者多数の場合は第 1 回目の授業でガイダンス後に抽選を行う。前期「テーマ演習 4(伝統産業のイノベーション~素材・
技法から探る①和紙- 1)」を受講していなくても履修できるが、前期受講者は抽選に関して優先的に受講できるものとする。
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教 科 No.
授業科目
テーマ演習18(芸術と科学)
高林弘実
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
※学部設定科目(合計4単位まで認定)
単 位 数
週 2 コマ 2 単位
開講学期
後期
3 年次以上・大学院生履修可
【授業目標】
自身で見出した課題に対して、適切な研究計画を立て、研究をおこない、その成果を他者に伝えるプロセスを通して、研究の面白さを体験し、研究・プ
レゼンテーションをおこなうための基礎的能力を修得する。
【授業概要】
『芸術と科学』をキーワードに、材料科学、色彩科学、文化財科学、化学などに関連する研究テーマを各自が自由に設定する。研究計画の発表、中間報
告を経て、学期末に最終報告を行う。
【授業内容】
1. ガイダンス
9. 研究調査②
2. 研究計画の発表
10. 2 回目の中間報告④
3. 研究計画の発表
11. 2 回目の中間報告⑤
4. 研究計画の発表
12. 2 回目の中間報告⑥
5. 研究調査①
13. 研究調査③
6. 1 回目の中間報告①
14. 研究発表会①
7. 1 回目の中間報告②
15. 研究発表会②
8. 1 回目の中間報告③
16. 研究発表会③
【評価方法】
各自の研究発表に加え、他の学生の研究内容に関する討論への参加度を加味して評価を行います。
【履修上の注意】
各自が主体的に研究をおこないます。研究や発表技術に関するアドバイスは行いますが、意欲的な参加が求められます。
【教科書】
なし
【参考書等】
必要に応じて、適宜紹介する。
※備考
複数回の発表を行うプログラムの都合上、履修者希望者が多数となった場合は抽選をおこなう。
履修にあたり、研究テーマの相談があれば受け付けます。
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