教 科 No. 2309 芸術学 1 授業科目 加須屋明子 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 芸術に関する理論的省察を深めることを目的とする。とくに芸術学1は、主に戦後ポーランド並びにその周辺の現代美術に注目し、実験的表現を目指 すオルターナティブな動きを視野に入れながら、それらが今日においてどのように機能しているのかを考える。 【授業概要】 芸術学美術史系列 技術の飛躍的発展に伴って、近年多様化の一途をたどる現代美術の様々なあり方について考察を行う。 【授業内容】 1. イントロダクション 9. 芸術と日常 2 2. 応用ファンタジー ポーランド戦後美術の流れ 1 10. 芸術と日常 3 3. 応用ファンタジー ポーランド戦後美術の流れ 2 11. 転換期の作法 1 4. 応用ファンタジー ポーランド戦後美術の流れ 3 12. 転換期の作法 2 5. 芸術と記憶 1 13. 転換期の作法 3 6. 芸術と記憶 2 14. まとめ1 7. 芸術と記憶 3 15. まとめ2 8. 芸術と日常 1 【評価方法】 レポートまたは筆記試験 【履修上の注意】 【教科書】 【参考書等】 加須屋明子『ポーランドの前衛美術 - 生き延びるための「応用ファンタジー」』創元社、『中欧の現代美術』彩流社、ほか、授業中に指示する 教 科 No. 2310 芸術学 2 授業科目 担当教員 加須屋明子 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 芸術に関する理論的省察を深めることを目的とする。とくに芸術学2は,個別的・具体的研究に重点をおく。 【授業概要】 ヨーロッパの中央に位置するポーランドを中心とする芸術について取り上げる。複雑な歴史的背景を理解すると同時に、それと関わりながら芸術がどの ような役割をにない,またヨーロッパ文化圏のなかでどのような共通性と特殊性を持つのかを考えつつ,芸術の持つ可能性について探りたい。 【授業内容】 1. ガイダンス 9. 両大戦間期の前衛2 構成主義 2. ポーランド美術の源流1 10. 美術と演劇 タデウシュ・カントル1 3. ポーランド美術の源流2 11. 美術と演劇 タデウシュ・カントル2 4. ポーランド美術の源流3 12. ポーランド映画1 5. モダニズム期1 ロマン主義、写実主義 13. ポーランド映画2 6. モダニズム期2 ヤン・マテイコ 14. まとめ 1 7. モダニズム期3 若きポーランド 15. まとめ 2 8. 両大戦間期の前衛1 ヴィトカッツィ 【評価方法】 レポートまたは筆記試験 【履修上の注意】 【教科書】 【参考書等】 『珠玉のポーランド絵画』創元社、『中欧のモダン・アート』彩流社、ほか、授業中に指示する - 44 - 教 科 No. 2311 現代芸術論 1 授業科目 砂山太一 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 アートとテクノロジーおよびメディアの関係性について、歴史的文脈および技術・手法について概説し、その考察力を深める。 主にシステムとプロセスに着目し、毎回異なったキーワードごとにトピックを取り上げ、メディア・テクノロジー・カルチャーという観点から現代美術 を講じる。 【授業内容】 1. 授業ガイダンス 9. 同時性・因果性 2. 芸術と技術 10. インターネット・アート 3. システムズ・アート 11. 情報と物質 4. キネティクス 12. ハッキングカルチャー 5. サイバネティクス 13. コードカルチャー 6. フィードバックについて 14. まとめ 7. 偶然性・外的要因 15. 課題発表とその説明 8. メディアの構造 【評価方法】 出席点および提出課題点。 教 科 No. 2312 現代芸術論 2 授業科目 担当教員 井上明彦 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 現代美術の方法的基盤となった 20 世紀美術におけるさまざまな造形思考を,単なる知識や情報としてではなく,批判的に展開可能な生きた原理として 捉え,表現者として必要な歴史感覚や実践的な方法意識を養う。 【授業概要】 【態度がかたちになるとき】1969 年にベルンで開催された「態度がかたちになるとき」展が 2013 年にベネチアで再現された。この展覧会に集約され 1960 年代後半以降のコンセプチュアル・アート、ポスト・ミニマリズム、プロセス・アートなどにおける作品と概念の変化を具体的に取り上げ、現代美 術の基礎的思考をさぐる。 【授業内容】 1. イントロダクション〜「態度がかたちになるとき」展について 9. 実験とディスカッション、中間総括 2. 態度がかたちになるまえに(1) 10. 美術作品の非物質化の諸相(6) 3. 態度がかたちになるまえに(2) 11. 美術作品の非物質化の諸相(7) 4. 美術作品の非物質化の諸相(1) 12. 美術作品の非物質化の諸相(8) 5. 美術作品の非物質化の諸相(2) 13. 美術作品の非物質化の諸相(9) 6. 美術作品の非物質化の諸相(3) 14. 美術作品の非物質化の諸相(10) 7. 美術作品の非物質化の諸相(4) 15. 総括 8. 美術作品の非物質化の諸相(5) 【評価方法】 授業への参加度と複数の課題およびレポートの提出状況をもとに総合的に評価する。期末試験やレポートのみの評価は行わない。 【履修上の注意】 【教科書】 なし。原則として毎回プリントを配布する。 【参考書等】 Lucy R. Lippaerd, Six Years: the dematerialization of the art object from 1966 to 1972, 1973/2001 Germano Celant ed., When Attitudes Become Form, Bern1969/Venice2013, Milan 2013 ※備考 単なる講義形式の授業ではなく、しばしば演習や実習課題が出される。和訳のない基本文献を用いて、実験を交えながら考察を進める。進行 状況に応じて内容は変更される場合がある。 - 45 - 芸術学美術史系列 【授業概要】 教 科 No. 2313 現代芸術論 3 授業科目 井上明彦 担当教員 履修条件 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 現代美術の方法的基盤となった 20 世紀美術におけるさまざまな造形思考を,単なる知識や情報としてではなく,批判的に展開可能な生きた原理として 捉え,表現者として必要な歴史感覚や実践的な方法意識を養う。 【授業概要】 芸術学美術史系列 【関係性の美学再考】1990 年代以降の現代美術を特徴づけるとされる「関係性の美学」を、原典の解読と実際の作品やプロジェクトの考察、また 60 年 代から 80 年代のモダニズム/ポスト・モダニズムの芸術との比較を通して、批判的に検討する。 【授業内容】 1. イントロダクション 9. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(7) 2. モダニズム以降の作品の自律性と関係性をめぐって 10. ディスカッション 3. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(1) 11. 脱関係性の美学へ〜実験と考察(1) 4. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(2) 12. 脱関係性の美学へ〜実験と考察(2) 5. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(3) 13. 脱関係性の美学へ〜実験と考察(3) 6. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(4) 14. 脱関係性の美学へ〜実験と考察(4) 7. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(5) 15. ディスカッションと総括 8. ニコラ・ブリオー『関係性の美学』を読む(6) 16. 【評価方法】 授業への参加度と複数の課題およびレポートの提出状況をもとに総合的に評価する。期末試験やレポートのみの評価は行わない。 【履修上の注意】 【教科書】 なし。原則として毎回プリントを配布する。 【参考書等】 Nicolas Bourriaud, Relational Aesthetics, les presses du réel, 1998, 2009 ※備考 ニコラ・ブリオー『関係性の美学』は現時点では邦訳がないので、独自の和訳をプリントして配布する。講義だけでなく、随時レポート提出 や演習、実験が課される。 教 科 No. 2314 現代芸術論 4 授業科目 担当教員 加治屋健司 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 現代美術を歴史的な視点で理解し,時代を超えて比較分析する力を身につける。 【授業概要】 第二次世界大戦後の美術を,アメリカ,ヨーロッパ,日本の動向を中心に講義する。時系列で現代美術の歴史を概観しつつ,各時代における主要な問題 を取り上げて,それと関連する他の時代の美術作品も合わせて考察する。 【授業内容】 1. 戦後抽象の行方:抽象表現主義とアンフォルメルを中心に 9. 社会への関与:社会リアリズムからソーシャリー・エンゲージド・アートまで 2. 美術批評の展開:モダニズムを中心に 10. 美術としての写真・映像 3. 芸術と文化:ネオダダとポップ・アートを中心に 11. 観者と観客:見ることの諸問題 4. 行為と身体:ハプニング,イヴェント,パフォーマンス 12. 展示:見せることの諸問題 5. 物質と知覚:ミニマル・アートともの派を中心に 13. 地球と地域 1:グローバル化の諸問題 6. コンセプチュアル・アートとその政治化 14. 地球と地域 2:コミュニティの諸問題 7. 芸術と環境:インスタレーションとアースワークを中心に 15. アーカイブ:思考と方法 8. 歴史と記憶:新表現主義とその後 16. 試験 【評価方法】 出席 45%、期末試験 55% 期末試験は作品の画像を見せて行う論述試験(作家名、作品名、制作年代、作品の説明、解釈)とする。 【教科書】 なし 【参考書】授業中に適時指示する。 - 46 - 教 科 No. 2315 デザイン論 授業科目 砂山太一 担当教員 履修条件 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 複雑化する社会および技術の発展によってデザイン的思考は日々更新され多様化している。今日の主要な動向を学ぶ事によって、これからのデザイン論 を思考する洞察力を養うことを目標とする。 【授業概要】 【授業内容】 1. 授業ガイダンス 芸術学美術史系列 社会性、継続可能性、革新性、素材性、意味性、などをキーワードにデザインの手法論とそこにある思想などを講じる。 9. パラメトリック・アルゴリズミック 2. ソーシャル・コミュニティ 10. マテリアルデザイン 3. パーソナルファブリケーション 11. 知覚と認識 4. 生態学とデザイン 12. 表記と可視化 5. アフォーダンス 13. プロセスとデザイン 6. オブジェクト指向 14. まとめ 7. インタラクションデザイン 15. 課題発表とその説明 8. 記号論とデザイン 【評価方法】 出席点および提出課題点 【履修上の注意】 【教科書】 【参考書等】 教 科 No. 2316 担当教員 授業科目 日本美術史(絵画)1 田島達也 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 日本絵画史(主に中世~近世)に関する専門的な研究の実例を通して,これまでの研究成果や研究方法を学び,日本絵画に対する理解を深める。 【授業概要】 「障壁画研究」 日本では御殿、寺院、住居の壁や襖に絵が描かれることはごく一般的であった。建物と一体であることから、絵画でありながら立体的に 構成されるという特殊性があり、写真や博物館の展示ではその真価ははかれない。この授業では、障壁画の調査・研究方法、障壁画をめぐる諸問題などを 論じる。今年は京都御所を中心に検討する。現在の御所だけでなく御所伝来の障壁画を参照する。 【授業内容】 1. 障壁画の基礎知識1 9. 京都御所の障壁画 御涼所・聴雪 2. 障壁画の基礎知識2 10. 京都御所の障壁画 皇后御所 3. 京都御所の障壁画 紫宸殿 11. 京都御所の障壁画 皇后御所 4. 京都御所の障壁画 清涼殿 12. 京都御所の障壁画 若宮御殿・姫宮御殿 5. 京都御所の障壁画 小御所 13. 京都御所の障壁画 対屋 6. 京都御所の障壁画 御学問所 14. 京都御所の障壁画 離宮 7. 京都御所の障壁画 常御殿 15. 京都御所の障壁画 離宮 8. 京都御所の障壁画 常御殿 【評価方法】 毎回授業の終わりに小レポート。また、この授業期間中に各自で 1 カ所は障壁画の見学に行き、最終日までにレポートを出すこととする。 - 47 - 2317 教 科 No. 授業科目 日本美術史(絵画)2 田島達也 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 日本絵画史(主に近世後期以降)に関する専門的な研究の実例を通して,これまでの研究成果や研究方法を学び,日本絵画に対する理解を深める。 芸術学美術史系列 【授業概要】 「京都画壇史 大正〜昭和」近代の日本画は戦前と戦後で大きく姿を変える。戦前の日本画においても多くの革新運動が見られたが、運筆を主体とした学習法、絹本を基底材とする制作、墨線を活かした表現など、 伝統的な日本絵画の要素を多く保持していた。戦後の日本画では、そうした要素が失われ、厚塗りが主流となり、その流れは現在にも続いている。この大きな変化は、誰しも知るところだが、なぜ、いつ、どの ようにして変化したのか、ということを簡潔に答えるのは難しい。この授業では、京都画壇の画家を中心に、変化の背景とその過程を詳しく追っていく。 【授業内容】 1. 京都画壇解説 9. 余白と背景の問題 2. 明治期の日本画 10. 運筆の行方 3. 美術学校のカリキュラム 11. 戦前、戦後の美術運動 4. 絵のテーマの変化 12. 画家の作風変化 上村松園 5. 絵具の変化 13. 画家の作風変化 小野竹喬 6. 絹から紙へ 14. 画家の作風変化 徳岡神泉 7. 塗り方の変化 15. 画家の作風変化 堂本印象 8. 水墨画の扱い 【評価方法】 毎回授業の終わりに小レポート。 教 科 No. 担当教員 2318 授業科目 日本美術史(絵画)3 (休講) 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 履修条件 履修学年・専攻等 今年度休講 - 48 - 1 年次以上 前期 教 科 No. 2319 日本美術史(彫刻)1 授業科目 礪波恵昭 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 日本彫刻史に関する専門的な研究の実例を学ぶことによって,この分野の基礎的な研究成果を知るとともに,創作に活用し,研究方法を身につけること を目標とする。 【授業概要】 【授業内容】 1. イントロダクション 9. 平安時代後期(1) 2. 仏像の基礎知識(1) 日本の仏像の種類(図像) 10. 平安時代後期(2) 3. 仏像の基礎知識(2) 素材と技法 11. 鎌倉時代前期(1) 4. 飛鳥時代(前期) 12. 鎌倉時代前期(2) 5. 飛鳥時代後期(白鳳期) 13. 鎌倉時代後期 6. 奈良時代前期 14. 鎌倉時代の彫刻の諸相 7. 奈良時代後期 15. 総括 8. 平安時代前期 16. 試験 【評価方法】 学期末の試験の成績を重視し,出席状況も加味して評価する。 【履修上の注意】 予備知識は特に必要としない 【教科書】 なし。必要資料は全て配布する。 【参考書等】 水野敬三郎監修『日本仏像史』(美術出版社) 教 科 No. 2320 日本美術史(彫刻)2 授業科目 担当教員 礪波恵昭 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 日本彫刻史に関する専門的な研究の実例を多角的に学ぶことによって,研究の展開方法を知るとともに,創作に活用し,研究方法を身につけることを目 標とする。 【授業概要】 「浄土教の彫刻」 日本仏教の大きな特徴のひとつに、浄土教の流行がある。その信仰に基づいた美術作品も数多く残されている。本授業では、7世紀以降13世紀まで の浄土教の彫刻の多様な展開について詳論する。 【授業内容】 1. イントロダクション 9. 平安時代後期の作例(1) 2. 日本彫刻史の展開 10. 平安時代後期の作例(2) 3. 飛鳥時代の作例(1) 11. 平安時代後期の作例(3) 4. 飛鳥時代の作例(2) 12. 鎌倉時代の作例(1) 5. 奈良時代の作例(1) 13. 鎌倉時代の作例(2) 6. 奈良時代の作例(2) 14. 鎌倉時代の作例(3) 7. 平安時代前期の作例(1) 15. 総括 8. 平安時代前期の作例(2) 16. 試験 【評価方法】 学期末の試験の成績を重視し,出席状況も加味して評価する。 【履修上の注意】 予備知識は特に必要としないが、前期開講の No.2319 日本美術史(彫刻)1 を履修していることが望ましい。 【教科書】 なし。必要資料は全て配布する。 【参考書等】 特にないが,必要があれば授業中に紹介する。 - 49 - 芸術学美術史系列 「日本仏像史」日本では仏教文化の展開に伴い、多くの仏像が作られてきた。本授業では、重要かつ優れた作品が残されている飛鳥時代・7世紀から 鎌倉時代・13世紀までを中心に、日本の仏教彫刻の様式展開を講義する。 2321 教 科 No. 授業科目 担当教員 東洋美術史1 中国絵画史の諸相(1) 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 竹浪 遠 開講学期 前期 履修条件 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 中国絵画史の内実を隣接分野との関わりも含めた様々な角度から理解し、美術研究はもとより制作や鑑賞にも応用できるようになることを目標とする。 【授業概要】 中国絵画史に関する4つの論点を取り上げ、学問的な位置づけを示した上で、個別の事例をより深く検討する。 芸術学美術史系列 【授業内容】 1. 授業概要の説明(ガイダンス) 9. 中国絵画と人1 概説 2. 中国絵画の画面形式1 概説 10. 中国絵画と人2 杜甫と絵画 3. 中国絵画の画面形式2 屏風について 11. 中国絵画と人3 杜甫と絵画(続) 4. 中国絵画の画面形式3 屏風について(続) 12. 中国絵画の収蔵と鑑賞1 概説 5. 中国絵画の技法1 概説 13. 中国絵画の収蔵と鑑賞2 国宝の中国絵画 6. 中国絵画の技法2 皴法とは 14. 中国絵画の収蔵と鑑賞3 国宝の中国絵画(続) 7. 中国絵画の技法3 皴法とは(続) 15. まとめ 8. 中間まとめ 16. 試験 【評価方法】 平常点(授業参加状況および随時行う小課題)3割、期末試験7割で評価する。 【履修上の注意】 東洋美術史概説1、2とあわせて履修するのが望ましいが、この授業単体でも理解できるように配慮して進める。 【教科書】 とくに定めない。各回ごとに講義レジュメを配布する。 【参考書等】 王耀庭著、桑童益訳『中国絵画のみかた』(二玄社、1995 年)。 宇佐美文理 『中国絵画入門』(岩波書店〔岩波新書 1490〕、2014 年)。 ※備考 『史記』 、 『唐詩選』など中国の代表的な古典を読むことを勧める。 2322 教 科 No. 授業科目 担当教員 東洋美術史2 中国絵画史の諸相(2) 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 竹浪 遠 開講学期 後期 履修条件 履修学年・専攻等 【授業目標】 1 年次以上 中国絵画史の内実を隣接分野との関わりも含めた様々な角度から理解し、美術研究はもとより制作や鑑賞にも応用できるようになることを目標とする。 【授業概要】 中国絵画史に関する4つの論点を取り上げ、学問的な位置づけを示した上で、個別の事例をより深く検討する。 【授業内容】 1. 授業概要の説明(ガイダンス) 9. 中国絵画の流派1 概説 2. 中国絵画の素材1 概説 10. 中国絵画の流派2 李郭派 3. 中国絵画の素材2 画絹について 11. 中国絵画の流派3 李郭派(続) 4. 中国絵画の素材3 画絹について(続) 12. 中国絵画と文化1 概説 5. 中国絵画と画論1 概説 13. 中国絵画と文化2 中国絵画と旅 6. 中国絵画と画論2 唐代の画論 14. 中国絵画と文化3 中国絵画と旅(続) 7. 中国絵画と画論3 唐代の画論(続) 15. まとめ 8. 中間まとめ 16. 試験 【評価方法】 平常点(授業参加状況および随時行う小課題)3割、期末試験7割で評価する。 【履修上の注意】 東洋美術史概説1、2とあわせて履修するのが望ましいが、この授業単体でも理解できるように配慮して進める。 【教科書】 とくに定めない。各回ごとに講義レジュメを配布する。 【参考書等】 王耀庭著、桑童益訳『中国絵画のみかた』(二玄社、1995 年)。 宇佐美文理 『中国絵画入門』(岩波書店〔岩波新書 1490〕、2014 年)。 ※備考 『史記』 、 『唐詩選』など中国の代表的な古典を読むことを勧める。 - 50 - 教 科 No. 2323 授業科目 担当教員 西洋美術史1(都市と美術、ローマ) 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 深谷訓子 開講学期 前期 履修条件 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 取り上げられる作家や作品の特色を理解するとともに、ローマという特権的都市の具体的な諸条件に照らしてそれらについて考察し理解する観点を自ら のものとすること。 【授業概要】 【授業内容】 1. イントロダクション:イタリアと北方 9. バロック美術の誕生 2. 盛期ルネッサンスのローマ(1) 10. ローマを訪れた外国人画家たち 17 世紀前半(1) 3. 盛期ルネッサンスのローマ(2) 11. ローマを訪れた外国人画家たち 17 世紀前半(2) 4. 北方からのロマニストたち(1)ヤン・ホッサールト 12. バロック期のローマ(1) 5. 北方からのロマニストたち(2)ヤン・ファン・スコーレル 13. バロック期のローマ(2) 6. マニエリスム期のローマ(1) 14. アカデミーとベント 7. マニエリスム期のローマ(2) 15. その後の展開と総括 8. ローマを訪れた外国人画家たち 16 世紀後半 16. 最終試験 【評価方法】 授業への積極的な参加(授業中の小課題や意見の表明など)と最終試験の総合で評価します。 【履修上の注意】 【教科書】 使用しません。授業中にプリントを配布します。 【参考書等】 プリントに記載するなどして、授業中に適宜紹介します。 教 科 No. 2324 授業科目 担当教員 西洋美術史2(西洋美術史と東洋) 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 深谷訓子 開講学期 後期 履修条件 履修学年・専攻等 1 年次以上 【授業目標】 西洋美術史のなかで、他者である「東洋」は如何に表象されてきたのか。その全体像を把握し、個々の事例を検討することを通じて、人間が他者を受容 するプロセスについて各自が考察を深めること。 【授業概要】 16 世紀から 19 世紀までの事例を中心に、西洋美術史における東洋表象の諸事例を概観します。一部、日本における西洋美術の受容や西洋の表象につい ても扱います。 【授業内容】 1. イントロダクション 世界の姿と四大陸図 9. ロココ時代のシノワズリ 2. トルコ人の表象① 10. フランス 19 世絵画におけるオリエンタリズム(1) 3. トルコ人の表象② 11. フランス 19 世絵画におけるオリエンタリズム(2) 4. 広がる世界 大航海時代以降のヨーロッパと「東洋」 12. ヨーロッパへ渡った日本美術とジャポネズリ 5. アジアへの布教 イエズス会士が伝えた東洋「日本」のイメージ 13. ジャポニズム(1)構図 6. 17 世紀オランダ絵画における東洋表象(1)時代背景 14. ジャポニズム(2)素描、色彩、装飾性 7. 17 世紀オランダ絵画における東洋表象(2)表象される工芸品 15. 現代的事象の考察と総括 8. 17 世紀オランダ絵画における東洋表象(3)旅行記にみる東洋のイメージ 16. 【評価方法】 授業への積極的な参加(授業中の小課題や意見の表明など)と最終レポートの総合で評価します。 【履修上の注意】 【教科書】 使用しません 【参考書等】 授業中に適宜指示します。 - 51 - 芸術学美術史系列 宗教的中心地であり古代遺跡も擁したローマは国外からも芸術家をひきつけました。修業やパトロネージなど多様な観点から、ろーまという舞台をひと つの焦点に 15 ~ 17 世紀の美術を見ていきます。 教 科 No. 2325 彫刻史 1 授業科目 ○金井直 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 集中 30 時間 2 単位 開講学期 集中 1 年次以上 【授業目標】 西洋彫刻史の基本的な知識を身につけ,芸術としての彫刻に存在する本質的な問題についての理解を深める。 【授業概要】 芸術学美術史系列 西洋彫刻史を概観する。前期は主に古代から 19 世紀前半の彫刻を取りあげ,彫刻の可能性と限界を分析する。 【授業内容】 1. 彫刻をめぐる言説 9. バロック彫刻 (2):ベルニーニ 2. 古代彫刻の様式展開 10. 古代趣味と彫刻 3. 古代・中世彫刻の機能 11. 複製,模倣,修復 4. ルネサンスの彫刻 (1):バラゴーネについて 12. 輪郭,身体 5. ルネサンスの彫刻 (2):ミケランジェロ 13. アントニオ・カノーヴァ 6. ルネサンスの彫刻 (3):機能 14. アカデミズムと彫刻 7. マニエリスムの可能性:観者の位置 15. まとめ 8. バロック彫刻 (1):瞬間性 【評価方法】 レポート提出。題目,枚数については授業中に指示する。出席状況も評価に加味する。 【履修上の注意】 【教科書】 【参考書等】 ウィトコウアー 『彫刻』中央公論美術出版 1994 年。 諸川春樹編『彫刻の解剖学』ありな書房 2010 年。 教 科 No. 2326 彫刻史 2 授業科目 担当教員 ○金井直 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 集中 30 時間 2 単位 開講学期 集中 1 年次以上 【授業目標】 西洋彫刻史の基本的な知識を身につけ,芸術としての彫刻に存在する本質的な問題についての理解を求める。 【授業概要】 西洋彫刻史を概観する。ロダンをめぐる言説の再検討を出発点とし,19 世紀後半から現代にいたる立体表現の展開を分析する。 【授業内容】 1. 彫刻をめぐる言説(彫刻史1の議論の確認 ) 9. 20世紀前半の彫刻(2) 2. 19 世紀彫刻の概観 10. 20世紀前半の彫刻(3) 3. 近代彫刻の批評言語:ヴォリュームとマッス 11. 戦後の彫刻 4. 近代彫刻の批評言語:トルソ,アサンブラージュ 12. 60ー70年代:ジャンルの解体,展開:ポスト・ミニマル 5. 近代彫刻の批評言語:作者,タッチ 13. 60ー70年代:ジャンルの解体,展開:アルテ・ポーヴェラ 6. 複製芸術としての彫刻 14. インスタレーションの時代 7. 近代日本の彫刻 15. 彫刻の現在 8. 20世紀前半の彫刻(1) 【評価方法】 レポート提出。題目,枚数については授業中に指示する。出席状況も評価に加味する。 【履修上の注意】 事前に彫刻史1を履修しておくことが望ましい。 【教科書】 【参考書等】 ウィトコウアー『彫刻』中央公論美術出版 1994 年。 諸川春樹編『彫刻の解剖学』ありな書房 2010 年。 - 52 - 教 科 No. 2327 美術史特講1 授業科目 ○倉持充希 担当教員 履修条件 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 「フランス古典主義絵画」の祖として知られるニコラ・プッサン(1594 - 1665 年)の絵画を題材に,当時の絵画制作の多様な在り方や画家と注文主の関係,画家の戦略な どについて理解を深めます。当時の文化状況や絵画伝統を踏まえた上で,具体例を主体的に観察し,画家の創意工夫を,言葉でひとに伝えられるようになることを目指します。 【授業概要】 【授業内容】 1. 導入 プッサンの紹介 9. 作品分析 (1)1620 年代半ば:プッサンのローマ到着 2. 歴史的背景 「ローマ」という都市 10. 作品分析 (2)1620 年代末:売り絵から,大型絵画の受注へ 3. 芸術動向 (1)カラヴァッジョへの賞賛と批判 11. 作品分析 (3)1630 年前後:愛好家向けの中型絵画 4. 芸術動向 (2)カラッチ一族とボローニャ派の隆盛 12. 作品分析 (4)1630 年代前半:イタリア人画家との競作 5. 芸術動向 (3)「ドメニキーノ事件」―「剽窃」をめぐる芸術論争 13. 作品分析 (5)1630 年代後半:パリの顧客へ向けた物語画制作 6. 芸術動向 (4)盛期バロック期における教皇のパトロネージ 14. 作品分析 (6)1640 年代:画家のパリ招聘と「荘重様式」 7. 芸術動向 (5)北方の専門画家の活躍 15. 作品分析 (7)1650 ~ 60 年代:新たなジャンルとしての風景画 8. 絵画の価格決定と画家の戦略 16. 論述式試験 【評価方法】 授業への参与・授業内のレポート(50%),最終時限の論述試験(50%)によって評価します。授業では,絵画作品の造形的特徴を記述・発表したり, 伝記等の史料を比較したりするなどの課題をします。絵画をよく観察しながら,主体的に学んでいきましょう。 【履修上の注意】 西洋美術史概説を理解していることが望ましいです。 【教科書】 使用しません。適宜,プリントを配布します。 【参考書等】 授業中に適宜,指示します。 ※備考 17 世紀当時,ローマには,ヨーロッパ各地から芸術家が集まっていました。受注をめぐる競争や画料・材料費,特定の絵画ジャンルに特化 した専門画家の活躍など,具体的な事例やデータをもとに解説します。 授業中,プロジェクターを使って図版をお見せしますが,各自美術館を積極的に訪れ,できるだけ多くの芸術作品を実見する機会を持ってく ださい。 教 科 No. 2328 美術史特講 2 授業科目 担当教員 ○青木 加苗 履修条件 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 履修学年・専攻等 1 年次以上 【授業目標】 19 世紀から 20 世紀のヨーロッパにおいて、大きな転換点となった抽象芸術の成立とその展開を、多様な観点から分析して理解する。 【授業概要】 絵画を中心とした具象・抽象表現のあり方をめぐって、19 世紀末から 20 世紀前半の流れを中心にしながら、一般的な通史ではなく、特に科学技術と身 体性の側面から分析し考察します。 【授業内容】 1. 授業概要:具象・抽象とは何か 9. 空間への意識 2.「形態」の発見 10. 空間と平面 3. 〃 11. 色彩の再発見 4. 視覚の転換と写真 12. 科学への接近 5. 視覚の転換と運動 13. 構成概念 6. 身体への着目 14. ジャンルの横断と総合 7. ダンス、舞台 15. まとめ 8. 運動とパフォーマンス 16. 授業内容は進捗によって前後することがあります . 【評価方法】 レポートの予定。出席率も加味します。 【履修上の注意】 授業中に小レポートを課すことがあります。 【教科書】 特になし。授業内で資料を配布します。 - 53 - 芸術学美術史系列 プッサンは,フランス人でありながら,1624 年以降,バロック美術に彩られたローマを制作拠点としていました。そこで本講義では,ヨーロッパ各地から芸術家が 集まるローマにおいて,画家がいかに独自性を育んだのか,考察します。 前半では,当時のローマの芸術動向を概観し,激しい競争を勝ち抜くための芸術家たちの戦 略を解説します。後半では,同時代画家との差異化という観点から,プッサンの作品を時代順に分析し,画家の芸術的意図や「古典主義」の成立過程について考えます。 教 科 No. 2329 デザイン史特論 授業科目 吉田雅子 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 ヨーロッパのデコラティヴ・アートの歴史的展開を中心に、デザインの基礎用語やジャンルを知り,作品に内在する基本的な考え方を理解する。 【授業概要】 芸術学美術史系列 ヨーロッパのデザインを装飾という視点から概観し、画像などを通して代表的な作品を理解する。ルネサンスからバロックにかけての装飾を主に扱うが、 それに影響を与えた古い時代の作品も比較しながら見てゆく。また、装飾ファッションに関連する主題も扱う。 【授業内容】 1. オリエンテーション 9. シノワズリ 2. 組紐文様 10. 新古典主義 3. 蔓草文様 11. ゴシック・リヴァイヴァル 4. グロテスク装飾 12. ジャポニズム 5. ムーア装飾 13. まとめ 6. オーリキュレール 14. まとめ 7. アカンサス 15. 課題の紹介 8. アラベスク 【評価方法】 出席,課題の内容,課題の紹介を総合して評価します。 【履修上の注意】 授業の後半に,学生が課題を提出します。授業の最終日に,提出された課題を返却します。この時,提出した課題の内容を各自が簡単に紹介する時間を 設けます。課題の紹介に特別な準備は不用です。必ず時間通り出席してください。 【教科書】 教科書は使用しない。プリントを配布する。 【参考書等】 必要に応じて,授業中に指示する。 ※備考 アート、デザイン、クラフトの領域に関わる幅広い内容です。デザインの基礎知識がない方も楽しく学べるように、イメージや音楽を用いな がらわかりやすく解説します。 教 科 No. 2330 色彩学 授業科目 担当教員 ○渡辺安人 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 クリエイティブな活動には色彩知識が不可欠である。具体的に作品づくりや社会実務に活用できるように、色彩の基礎理論を学ぶ。 【授業概要】 直接実務で役立つように実践的な内容の講義を行う。パワーポイントで画像を多用し、色彩理論を理解しやすく身近なものにする。同時にセンスアップ トレーニングを行う。そのために指定教材の配色カードは必需品。 【授業内容】 1. ガイダンス。色彩に意識を向けよう。色彩資格検定の現状と解説 9. センスアップ方法、色彩心理、色の感情効果 (1)、 演習 配色カードを貼りながら理解する。 2. 戦後の時代変遷と色彩の意識変遷 10. 色の感情効果 (2)、色彩生理、色と知覚、 演習 配色カードを貼りながら理解する。 3. 光と色。色の三属性 ( 色相環 ) 11. 色彩心理生理 4. 三属性、色立体など、色彩の持つ要素の整理表現と把握の仕方 (1) 日本色研配色体系 12. 嗜好色、流行色 5. 三原色、混色、色彩把握の仕方 (2) マンセル表色系 、トーンとイメージ 13. 目の仕組みや働きとユニバーサルデザイン 6. 美しさとは ? 配色調和、実践的配色のコツ (1) 演習課題「明度測定」 14. 日本の気候風土と色彩感覚 7. 実践的配色のコツ (2) 15. 全般解説補足 小テスト 8. 美的形式、 【評価方法】 出席,実習課題,テスト等を総合的に評価する。 【履修上の注意】 【教科書】 『色彩学の実践』渡辺安人著 ( 学芸出版社 ) ¥2,800 +税、「配色カード 158a」( 日本色研事業 ( 株 )) ¥570 +税 【参考書等】 『色彩』日本色研事業 ( 株 ) 発行、『色彩学入門』日本色研事業 ( 株 ) 発行 ※備考 「配色カード 158a」は、演習以外でも使用するので、ハサミ、のりと共に毎回の授業に持参すること。 - 54 - 教 科 No. 2331 陶磁器工芸史 1 授業科目 伊東徹夫 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 新石器時代から清までの中国陶磁史の基本的な知識を得る。18 世紀まで日本などの世界の主要な陶磁生産地に大きな影響を与え続けた中国陶磁の特質 を理解する。 【授業概要】 【授業内容】 1. 導入講義 概要説明。中国の地理と気候。 9. 近世5( 金3) 2. 中国の時代区分について 10. 近世6(元) 3. 新石器時代、古代 11. 近世7( 明 ) 4. 中世 12. 近世8( 清1) 5. 近世1(北宋1) 13. 近世9( 清2) 6. 近世2( 北宋2) 定窯 14. 授業の総括 7. 近世3( 南宋・金1) 定窯 15. 授業の総括 8. 近世4( 南宋・金2) 定窯 【評価方法】 出席と期末レポートを総合して評価する。当然のことながら、遅刻,早退は減点の対象とする。第1回の導入講義で詳細を話す。 【履修上の注意】 陶磁器の技法についての基本的な知識を持っていない受講者は、『やきもの入門』(佐藤雅彦著。平凡社刊。図書館や古書店にしか無い)などの書物を、 あらかじめ読んでおくこと。 教 科 No. 2332 陶磁器工芸史 2 授業科目 担当教員 伊東徹夫 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 ①日本陶磁史の問題点と、②世界近現代陶磁史を理解する。 【授業概要】 日本陶磁史について考えてきたことを、いくつかのテーマに絞り、論じる。私なりに日本陶磁の特性を整理しておきたい。開講までに新しい知見を得た ときは、授業内容を変更することがある。受講者は,できれば、陶磁器工芸史1を先に受講しておいてほしい。 【授業内容】 1. 導入講義 授業概要 9. 日本陶磁の諸問題8 京焼というブランド① 2. 日本陶磁の諸問題1 縄文土器 10. 日本陶磁の諸問題9 京焼というブランド② 3. 日本陶磁の諸問題2 灰釉陶器の誕生 11. 欧米近現代1 4. 日本陶磁の諸問題3 中世の焼締陶器 12. 欧米近現代2 5. 日本陶磁の諸問題4 桃山 日本陶磁の飛躍① 13. 日本近現代1 6. 日本陶磁の諸問題5 桃山 日本陶磁の飛躍② 14. 日本近現代2 7. 日本陶磁の諸問題6 桃山 日本陶磁の飛躍③ 15. 授業の総括 8. 日本陶磁の諸問題7 有田の磁器とヨーロッパ 【評価方法】 出席と期末レポートを総合して評価する。当然のことながら、遅刻,早退は減点の対象とする。第1回の導入講義で詳細を説明する。 【履修上の注意】 陶磁器工芸史1の注意を参照されたい。陶磁器工芸史1を受講していない受講者は、中国陶磁史に関する書物を読んでおくこと。 【参考書等】 ※備考 陶磁器工芸史1を受講していない受講者は,十分な授業内容の理解が困難かもしれない。中国陶磁史を自分でしっかりと学んだ上で受講して ほしい。 - 55 - 芸術学美術史系列 各王朝の陶磁の説明に終始するのではなく,大づかみに中国陶磁史を理解できるような授業にしたい。今年度は,定年退職前の最後の年度となった。こ れまで、最も深く関ってきた定窯を重点的に論じる。定窯以外も陶片など実物資料を触ってもらう予定である。土曜日か日曜日に、一度、学外の博物館を 見学することも考えている。 2333 教 科 No. 染織工芸史 1 授業科目 吉田雅子 担当教員 履修条件 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 様々な文化圏で作られた染織品に関して,材質・技法・意匠などの基礎知識を身につける。染織に対する視野を広げ,その多様な世界を知る。 【授業概要】 芸術学美術史系列 染織工芸史1では,主に海外の染織品の意匠や技法を見てゆき,染織と風土・習俗・社会との関係を考察する。染織品を収蔵する海外の美術館を,体験 談を交えて紹介する。 【授業内容】 1. オリエンテーション 9. 中国の龍袍 2. インドのサラサ 10. ファイバー・ワークとコンテンポラリー・アート 3. コプトの織物 11. 祇園祭の染織品-1 4. クロイスターのタペストリー 12. 祇園祭の染織品-2 5. アンデスのフリー・テクニック 13. まとめ 6. ルネサンスのポミグラネート 14. まとめ 7. サファヴィッドのリピート・パターン 15. 授業内課題 8. モードのジャポニズム 【評価方法】 出席と授業内の課題を総合して評価する。 【履修上の注意】 最終授業において課題を行うので,時間通りに出席のこと。 【教科書】 教科書は使用しない。プリントを配布する。 【参考書等】 必要に応じて,授業中に指示する。 ※備考 染織の知識がない方も楽しく学べるように、イメージや音楽を用いながらわかりやすく解説します。 2334 教 科 No. 染織工芸史 2 授業科目 吉田雅子 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 染織品に関して,材質・技法・意匠などの基礎知識を身につける。様々な文化圏で作られた染織品を理解し,染織に対する視野を広げ,それが担ってき た文化的役割について考えを巡らせる。 【授業概要】 染織工芸史2では,日本の染織品の意匠や技法を中心に見てゆく。国内の問題に留まらず,ポルトガルやオランダなどを経由して日本に流入した海外染 織品の伝播の問題にも目を向ける。引き続き,各国の染織美術館も紹介してゆく。 【授業内容】 1. オリエンテーション 9. テクスチャーに関して 2. 雲気のエネルギー 10. 歌舞伎の衣装 3. 上代裂と東西交流 11. 南蛮の島と江戸の縞 4. 平安と自然 12. 紅毛のデザインは巡る 5. 文様に関して 13. まとめ 6. 舞楽の装束 14. まとめ 7. 能装束と輝き 15. レポートの紹介 8. 家紋 【評価方法】 出席,レポート内容,レポート紹介を総合して評価します。 【履修上の注意】 授業の後半に,学生がレポートを提出します。授業の最終日に,提出物を返却します。この時,提出物の内容を各自が簡単に紹介する時間を設けますので, 時間通り出席のこと。 【教科書】 教科書は使用しない。プリントを配布する。 【参考書等】 必要に応じて,授業中に指示する。 ※備考 レポートの紹介に特別な準備は不要です。必ず時間通りに出席してください。 染織の知識がない方も楽しく学べるように、イメージや音楽を用いながらわかりやすく解説します。 - 56 - 2335 教 科 No. 漆工史 1 授業科目 ○松尾敦子 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 前期 1 年次以上 【授業目標】 中国及び日本の漆工史を概観し、漆を使った各時代の代表的作品を取り上げ、その特徴を学ぶ。漆という素材の持つ特徴について知識を深め、さらに漆 以外のジャンルの作品なども参考にしながら、作品が生み出された背景について多角的な視野に立って理解することを目標とする。 【授業概要】 【授業内容】 1. ガイダンス 9. 平安時代2(中尊寺金色堂他) 2. 中国1(戦国時代~北魏まで) 10. 鎌倉時代 3. 中国2(唐~明代まで) 11. 南北朝~室町時代(熊野速玉大社の蒔絵他) 4. 縄文時代~古代 12. 室町時代(東山文化) 5. 玉虫厨子 13. 安土桃山時代1(高台寺蒔絵) 6. 奈良時代1(正倉院) 14. 安土桃山時代2(高台寺蒔絵他) 7. 奈良時代2(正倉院他) 15. 理解度の確認とまとめ 8. 平安時代1(平安初期の漆器他) 【評価方法】 出席を含む授業態度(60%)。授業最終日に行う理解度の確認(40%)に基づいて評価する。遅刻は2回まで。特に授業態度を重視する。 【履修上の注意】 漆工専攻の学生は、3 年次までに履修することが望ましい。 漆工史 1・2を履修する場合は、1から履修することが望ましい。 【教科書】 特に指定しない。授業中に適宜プリントを配布する。 【参考書等】 授業中に紹介する。 ※備考 実物を自分の眼で見ることが重要である。関西には漆工の優品が数多くあるため、社寺の宝物館や博物館施設などに行き、漆工品を自主的に 鑑賞してほしい。 授業状況を見て、レポートを実施する場合がある。 教 科 No. 2336 漆工史 2 授業科目 担当教員 ○松尾敦子 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 近世~現代の日本の漆工史を概観し、漆を使った各時代の代表的作品を取り上げ、その特徴を学ぶ。漆という素材について知識を深め、さらに漆以外の ジャンルの作品なども参考にしながら、作品が生み出された背景について多角的な視点に立って理解することを目標とする。 【授業概要】 漆工史1に続き、近世~近代の代表的な漆を使った作品を取りあげ、その特徴と制作背景について美術史的な視点から解説する。授業は視聴覚資料とパ ワーポイントを使用。前半は講義、後半は発表演習(課題は第一回目の授業で指示)。 【授業内容】 1. ガイダンス 9. 発表演習 2. 蒔絵師について 10. 発表演習 3. 光悦蒔絵 11. 発表演習 4. 光琳蒔絵 12. 発表演習 5. 江戸時代の蒔絵 13. 発表演習 6. 近代の蒔絵 14. 発表演習 7. 現代の蒔絵1 15. 総括まとめ(レポート) 8. 現代の蒔絵2 【評価方法】 出席を含む授業態度(60%) 。発表演習とレポート(40%)に基づいて評価する。遅刻は2回まで。特に授業態度を重視する。発表演習とレポート を怠ると評価しない。 【履修上の注意】 漆工専攻の学生は、3 年次までに履修することが望ましい。先に漆工史1を履修していることが望ましい。 授業後半は履修者全員による発表演習がある。 【教科書】 特に指定しない。授業中に適宜プリントを配布する。 【参考書等】 授業中に紹介する。 ※備考 実物を自分の眼で見ることが重要である。関西には漆工の優品が数多くあるため、社寺の宝物館や博物館施設などに行き、漆工品を自主的に 鑑賞してほしい。 - 57 - 芸術学美術史系列 各時代の代表的な漆を使った作品を取りあげ、その特徴と制作背景について美術史的な視点から解説する。日本については縄文時代~安土桃山時代まで を取り上げる。授業は視聴覚資料とパワーポイントを使用。 教 科 No. 2337 建築史 1 授業科目 ○深水 浩 担当教員 履修条件 単 位 数 集中 30 時間 2 単位 開講学期 集中 1 年次以上 履修学年・専攻等 【授業目標】 西洋建築史、近代建築史についての基本知識を修得すること。私たちの生活環境全般に深く関わる「建築」について反省的に考察すること。 学生各自が自身のデザインの手がかりを見出すこと。 【授業概要】 芸術学美術史系列 西洋の伝統的建築、近代建築についておよそ年代順にその要点を概観する。我々が生きている今現在の建築へとつながる建築の歴史的展開の跡を辿る。 表層的な特徴としての建築様式にとどまらず、社会的・宗教的時代背景、建築家の個人的思想、建築技術等に着目し、それらが個々の建築物の成立に与 えた影響関係についても解説する。また、同時代の絵画、彫刻、音楽などの芸術作品との関連についても言及する。 【授業内容】 1. 西洋建築1「古典建築の成立」: 古代ギリシャ建築、古代ローマ建築 9. 近代建築3「前衛の運動」: デ・スティル、イタリア未来派、ロシアアヴァンギャルド 2. 西洋建築2「教会建築の登場」: 初期キリスト教建築、ビザンティン建築 10. 近代建築4「インターナショナルスタイルの成立」: ドイツ工作連盟、バウハウス 3. 西洋建築3「教会建築の成熟」: ロマネスク建築、ゴシック建築 11. 近代建築5「近代建築3巨匠」: ライト、コルビュジエ、ミース 4. 西洋建築4「近世の建築」: ルネサンス建築、バロック建築 12. 近代建築6「巨匠以降」: アールト、カーン 5. 西洋建築5「西洋建築の衰退」: 新古典主義建築、歴史主義建築 13. 近代建築まとめ 近代建築復習小テスト 6. 西洋建築まとめ 西洋建築復習小テスト 14. 現代建築の潮流 ポストモダニズム、構造表現主義、脱構築主義など 7. 近代建築1「近代建築の登場」 : 初期近代建築、アーツアンドクラフツ運動、アールヌーボー 15. 総まとめ ダイジェストでの総復習 8. 近代建築2「アールヌーボーの伝播とその展開」: グラスゴー派、モデルニスモ、ウィーンゼセッション 16. 最終テスト 【評価方法】 最終テスト 60% 平常点(小テスト、レポート等)40% 【履修上の注意】 事前学習は特に必要ありません。事後学習は、覚えるべき事項が多いので小テストなどの機会を活用してよく復習してください。 また、関連する絵画、音楽、映画等にも積極的に慣れ親しんでください。 【教科書】 『カラー版図説 建築の歴史 西洋・日本・近代』 西田正嗣・矢ヶ崎善太郎編 学芸出版社(建築史2と共通です) 【参考書等】 講義中に適宜紹介する 教 科 No. 2338 建築史2 授業科目 担当教員 ○深水 浩 履修条件 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 履修学年・専攻等 1 年次以上 【授業目標】 日本の古建築・近代建築についての基本知識を修得すること。私たちの生活環境全般に深く関わる「建築」について反省的に考察すること。 学生各自が自身のデザインの手がかりを見出すこと。 【授業概要】 日本の伝統的建築、近代建築についておよそ年代順、建築類型別にその要点を概観する。我々が生きている今現在の建築へとつながる建築の歴史的展開 の跡を辿る。表層的な特徴としての建築様式にとどまらず、社会的・宗教的時代背景、建築家の個人的思想、建築技術等に着目し、それらが個々の建築物 の成立に与えた影響関係についても解説する。また、同時代の絵画、仏像、彫刻などの諸作品との関連についても言及する。 【授業内容】 1. 日本古建築1「神社建築1」: 古代の神社建築 9. 日本古建築9「その他諸建築」: 民家、町並、城郭建築など 2. 日本古建築2「神社建築2」: 中世以降の神社建築 10. 日本古建築まとめ 復習小テスト 3. 日本古建築3「寺院建築1」: 初期仏教寺院 11. 日本近代建築1「西洋建築の出現と広がり」 4. 日本古建築4「寺院建築2」: 密教寺院 12. 日本近代建築2「日本人建築家の誕生と歴史様式の習熟」 5. 日本古建築5「寺院建築3」: 浄土教寺院 13. 日本近代建築3「モダンデザインとモダニズム」 6. 日本古建築6「寺院建築4」: 禅宗寺院 14. 日本近代建築4「近代建築の保存と活用」 7. 日本古建築7「住宅建築1」: 寝殿造と書院造 15. 日本の現代建築の潮流 メタボリズム、ポストモダニズムなど 8. 日本古建築8「住宅建築2」: 茶室と数寄屋風書院 16. 最終テスト 【評価方法】 最終テスト 60% 平常点(小テスト、レポート等)40% 【履修上の注意】 事前学習は特に必要ありません。事後学習は、覚えるべき事項が多いので小テストなどの機会を活用してよく復習してください。 京阪神の寺社、近代建築を実際に訪れ、自分の目で見て、空間を体験するよう心掛けてください。 【教科書】 『カラー版図説 建築の歴史 西洋・日本・近代』 西田正嗣・矢ヶ崎善太郎編 学芸出版社(建築史1と共通です) 【参考書等】 講義中に適宜紹介する - 58 - 教 科 No. 2339 日本美術史演習 1 授業科目 礪波恵昭・○吉田卓爾 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 2 コマ 2 単位 開講学期 前期 3 年次以上 【授業目標】 日本美術史上重要な作品を実際に見学し,作品の基礎知識を身につけるとともに,日本美術史の流れを学習することによって,創作活動に生かし,実作 品に即する美術史研究の基本を学ぶことを目標とする。 【授業概要】 毎週,原則として近畿地方の寺社や博物館・美術館を訪ね,仏教美術を中心として,実際の作品に即して,基礎知識と日本美術史上の位置づけを授業する。 芸術学美術史系列 【授業内容】 1. ガイダンス ( 希望者が多い場合は選抜を行う。見学先予定表を配布する。) 9. 見学授業 2. 見学授業 10. 見学授業 3. 見学授業 11. 見学授業 4. 見学授業 12. 見学授業 5. 見学授業 13. 見学授業 6. 見学授業 14. 見学授業 7. 見学授業 15. 見学授業 8. 見学授業 16. 試験 【評価方法】 学期末の試験の成績と,出席状況とを同等に評価する。なお,全日程の半分以上の出席が必須。 【履修上の注意】 見学は午後の授業時間にも行うことがあるので,午後のほかの授業の履修は難しいことを予め了承のこと。なお,後期開講の NO.2340 日本美術史演習 2も履修することが望ましい。 【教科書】 なし。授業に必要な資料は配布する 【参考書等】 なし。 ※備考 定員 40 名。履修希望者が定員を上回った場合は選抜を行う。選抜方法などは学期はじめに別途掲示するので,教務学生課の掲示に注意する こと。 毎回,入館料・拝観料・現地までの交通費などの実費が必要。原則として見学先にて現地集合・解散とする。見学先までの移動には公共交通 機関を利用すること。 教 科 No. 2340 日本美術史演習 2 授業科目 担当教員 礪波恵昭・○吉田卓爾 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 2 コマ 2 単位 開講学期 後期 3 年次以上 【授業目標】 日本美術史上特徴ある作品を実際に見学し,作品の独自性に関する基礎知識を身につけるとともに,日本美術史の豊かさを学習することによって,創作 活動に生かし,美術史研究の展開を学ぶことを目標とする。 【授業概要】 毎週,原則として近畿地方の寺社や博物館・美術館を訪ね,日本美術史上特徴ある作品に即して,その独自性と日本美術史の多様性を授業する。 【授業内容】 1. ガイダンス ( 希望者が多い場合は選抜を行う。見学先予定表を配布する。) 9. 見学授業 2. 見学授業 10. 見学授業 3. 見学授業 11. 見学授業 4. 見学授業 12. 見学授業 5. 見学授業 13. 見学授業 6. 見学授業 14. 見学授業 7. 見学授業 15. 見学授業 8. 見学授業 16. 試験 【評価方法】 学期末の試験の成績と,出席状況とを同等に評価する。なお,全日程の半分以上の出席が必須。 【履修上の注意】 見学は午後の授業時間にも行うことがあるので,午後のほかの授業の履修は難しいことを予め了承のこと。なお,前期開講の NO.2339 日本美術史演習 1を履修しておくことが望ましい。 【教科書】 なし。授業に必要な資料は配布する 【参考書等】 なし。 ※備考 定員 40 名。履修希望者が定員を上回った場合は選抜を行う。選抜方法などは学期はじめに別途掲示するので,教務学生課の掲示に注意する こと。 毎回,入館料・拝観料・現地までの交通費などの実費が必要。原則として見学先にて現地集合・解散とする。見学先までの移動には公共交通 機関を利用すること。 - 59 - 教 科 No. 2341 現代美術批評1 授業科目 ○植松由佳 担当教員 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 集中 30 時間 2 単位 開講学期 集中 1 年次以上 【授業目標】 現代社会の批評機能としての現代美術の有り様について理解することを目標とする 【授業概要】 芸術学美術史系列 私たちが生きる現代社会をあわせ鏡のように映し出している現代美術を、20 世紀後半の動向を中心に具体的に取り上げ、芸術とそれを取り巻く環境の 関係に注目しつつ、受講生とともに考えてみたい。 【授業内容】 1. イントロダクション 9. 現代美術ー日本 : 2000 年以降 1 2. 現代美術ーイギリス : YBA 世代の活躍 1 10. 現代美術ー日本 : 2000 年以降 2 3. 現代美術ーイギリス : YBA 世代の活躍 2 11. 現代美術ー国際展の動向 1 4. 現代美術ードイツ : 写真グルスキーとティルマンス 1 12. 現代美術ー国際展の動向2 5. 現代美術ードイツ : 写真グルスキーとティルマンス2 13. 美術館展覧会鑑賞 1 6. 現代美術ー映像表現 : 束芋とアンリ・サラ 1 14. 美術館展覧会鑑賞 1 7. 現代美術ー映像表現 : 束芋とアンリ・サラ 2 15. まとめ 8. パフォーマンスーアブラモヴィッチとティノ・セーガル 【評価方法】 授業に則ったレポート課題と出席状況によって評価 【履修上の注意】 集中の 1 日は美術館での展覧会鑑賞実践を含む。 【教科書】 授業中に適時指示し、必要資料はプリントを配布する。 【参考書等】 教 科 No. 2342 現代美術批評 2 授業科目 担当教員 加須屋明子 履修条件 履修学年・専攻等 単 位 数 週 1 コマ 2 単位 開講学期 後期 1 年次以上 【授業目標】 日本の近代以降の美術は,西欧化によって形成されてきた面もあるが,独自の美術を創り上げようとしてきた動きを論理と共に理解する。 【授業概要】 20世紀末から21世紀にかけて,芸術はその領域を一層拡大し,新しいメディアを取り込みつつ肥大し続けている。本講義においては,芸術とそれを 取り巻く環境との関わりに注目しつつ,現代美術の動向を探りながら,それらをいかに言語化し,有効に論じてゆけるのかを考えてみたい。 【授業内容】 1. イントロダクション 9. 芸術と身体2 2. 芸術と自然1 10. 芸術と身体3 3. 芸術と自然2 11. 美術館建築とその周辺1 4. 芸術と自然3 12. 美術館建築とその周辺2 5. 芸術と社会1 13. 生存のエシックス 6. 芸術と社会2 14. まとめ1 7. 芸術と社会3 15. まとめ2 8. 芸術と身体1 【評価方法】 授業に則ったレポート課題によって評価する。美術作品を成立させている論理を読み解くことを基本にしながら,自らの考えを明確に論述しているか, その達成度によって評価する。 【履修上の注意】 現代美術批評1と合わせて履修することが望ましい。 【教科書】 【参考書等】 『中原佑介美術批評 選集』、ほか、授業中に指示する - 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