選択科目b群

選択科目b群
選択科目b群
- 89 -
選択科目b群
- 90 -
6b001
教 科 No.
総合演習Ⅰ
授業科目
石黒義昭(非常勤)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
1単位
開講学期
前期
1回生のみ
【授業目標】
言葉と積極的に係わることによって,物事を明確に認識する力を身につけ,思考力を涵養する(具体的には,大学でもとめられるレヴェルのレポートを
作成できるようになることを目標とする)。
【授業概要】
数回にわたって実際に文章を書くことによって,自分の意見をまとめ,他人に伝わる文章を作成するにはどうすればよいのか,文章表現の技法や論理を
学んでいく。
【授業内容】
1. ガイダンス
9. 歴史的考察
2. 自己診断
10. 印象の文章化
3. 理解しやすい文
11. 芸術と社会1(フルトヴェングラー)
4. 文章の構成
12. 芸術と社会2(トーマス・マン)
5. レポート・論文
13. プレゼンテーション1
6. 論説文
14. プレゼンテーション2
7. 事実の解読と感想
15. まとめの授業
選択科目b群
8. 意見の論理的構成
【評価方法】
授業中に書いてもらうもの(50%)+ 学期末レポート(50%)。
【履修上の注意】
人文科学や社会科学の分野からひとつのテーマをえらんで追究しようという学生の参加をとくに歓迎する。
【教科書】
なし
【参考書等】
適宜指示する。
「よい」文章を書くためには,
「よい」文章にふれなければならない。ふだんから,さまざまな本(分野を問わず「名著」と呼ばれるもの)
を読むようにしてほしい。
※備考 授業計画に挙げたテーマはすべてとりあげる予定だが,様子を見ながら,順番を変えたり,複数のテーマをひとつのコマであつかうことがある。
DVD教材やスライドを使用する場合は教室を暗くするので,手許を照らすものを用意すること。
教 科 No.
6b002
授業科目
教務委員
担当教員
履修条件
キャリアアップ演習
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
1単位
開講学期
後期
1回生以上
【授業目標】
さまざまな分野を代表するスペシャリストたちの「仕事」内容,及びその道を歩むための実践的方法に触れることにより,自身の明確な将来像を結ぶた
めの手がかりを学ぶ。
【授業概要】
毎回,異なる分野で活躍するスペシャリストを迎え,それぞれの専門分野についての講義,またどのようにその道を開拓し歩んできたかの実践的方法等
を聴講したうえ,講師との質疑応答,ディスカッションを行う。
【授業内容】
1. 10 月1日 ガイダンス
2. 10 月 8 日~ 1 月 7 日
第2回~第 13 回の主な講師は次のとおり
・前田リリ子(バロック及びルネッサンスフルート) ・山本宣夫(フォルテピアノ製作・修復家) ・学長
・専任教員
※詳細は後日周知する。
・近藤久美子(大阪大学教授 アラビア語とアラブ文化) ・秋山和慶(指揮者)
14. 1 月 14 日 授業内試験レポート作成
・安川透(ドルチェ楽器創業者)
15. 1 月 21 日 まとめ
【評価方法】
授業内試験において,レポートを課す。
【履修上の注意】
授業 2 から授業 13 のうち 3 分の 2 以上出席すること。
【教科書】
【参考書等】
- 91 -
教 科 No.
6b003
哲学:美学の基礎となる哲学を学ぶ
授業科目
浅沼光樹(非常勤)
担当教員
履修条件
2単位
開講学期
後期
1回生以上
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
【授業目標】
美学的見地から見たヨーロッパ近代の哲学史について,つまり〈近代ヨーロッパの主要な哲学者が特に《美学》的なテーマをめぐって何をどのように論
じてきたか〉ということについて,基本的な知識を習得する。
【授業概要】
時代の文化活動の基礎にあって,その活動に生命と方向を与えているのが哲学です。この講義はその歴史を学びたいという人のためのものです。ただし
近代以降に視野を限って。その際,この時期に《美学》が成立したことも考慮に入れ,この概説が美学を学びたいという人にとって第一歩となりうるよう
にも心がけたいと考えています。
【授業内容】
1. ガイダンス
9. ロマン主義
2. 哲学とは何か
10. ヘーゲル(1)
3. 近代哲学の始まり-ルネサンスからデカルトへ
11. ヘーゲル(2)
4. 合理論
12. ニーチェ
5. 経験論
13. 生の哲学
6. 啓蒙主義
14. 現象学
7. カント(1)
15. エピローグ(まとめ)
選択科目b群
8. カント(2)
【評価方法】
平常点(=出席+毎回の簡単なレポート)によって評価します。
【履修上の注意】
初回にガイダンスを行いますので,必ず出席してください。
【教科書】
プリントを使用します。
【参考書等】
講義の中でそのつど指摘します。
※備考 授業計画は参加者の関心に応じて変更される可能性があります。
教 科 No.
6b004
文芸学:ホメロスを読む
授業科目
渡辺浩司(非常勤)
担当教員
履修条件
単 位 数
2単位
開講学期
後期
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
【授業目標】
ホメロス『イリアス』は西洋文学最古の作品である。『イリアス』は後世の文学に多大な影響を与えた。『イリアス』トロイア戦争を扱った文学作品であ
るが,戦争物語という域を越えた作品である。『イリアス』がどうのように作られているのかを見る。
【授業概要】
トロイア戦争の実際,ホメロスがトロイア戦争をどのように物語にしたのか,ギリシアの神々と登場人物たちはどのような関係にあったのか,ホメロス
が伝えたかったことは何か,等,いくつかのテーマに焦点を当てて『イリアス』を読む。
【授業内容】
1. 古代ギリシアの世界
9. 文学作品としての『イリアス』(2)構成,神話
2. トロイア戦争とは,神話上のトロイア戦争と実際のトロイア戦争
10. 文学作品としての『イリアス』(3)語り方,時間
3. ホメロスとは誰だったのか
11.『イリアス』と『オデュッセイア』(1)その関係
4. トロイア戦争と『イリアス』
12.『イリアス』と『オデュッセイア』(2)その主題
5. 神々の世界と英雄たちの世界
13. ホメロスの倫理
6. 口承文芸としての『イリアス』(1)方言,韻律
14. 後世への影響
7. 口承文芸としての『イリアス』(2)フォーミュラ
15. まとめ
8. 文学作品としての『イリアス』(1)叙事詩
【評価方法】
レポート(400 字詰め原稿用紙で 5 枚)
【履修上の注意】
古代ギリシア語で書かれているのでギリシア語が頻出しますが,ギリシア語の知識は必要としません。
【教科書】
なし
【参考書等】
ホメロス『イリアス』
(上)(下)松平千秋訳,岩波文庫
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教 科 No.
6b005
授業科目
メディア学:日本・東アジア・アメリカから考えるメディアと社会の諸関係 単 位 数
小林聡明(非常勤)
担当教員
履修条件
開講学期 集中(前期)
1回生以上
履修学年・専攻等
なし
2単位
【授業目標】
歴史的な視点とアジア的な空間の広がりのなかで,メディアと社会との関係を考えることで,私たちが暮らす「社会」を見つめる鋭敏な問題意識と社会
科学的な発想の獲得を目指す。
【授業概要】
本講義は,日本や東アジア諸国,アメリカの事例を手がかりとして,メディアと社会との諸関係について考える。本講義では,映画やドキュメンタリー
などの視聴覚資料を積極的に採り入れ,様々な社会問題について「メディア」という切り口から学生と教員が共に考えるという知的営みを大切にする。
【授業内容】
1. はじめに
9. 記憶とメディア③:韓国の< 815 >を考える
2. 近代日本におけるメディアの成立
10. ドラマで考える
3. 植民地とメディア
11. 冷戦とメディア①:「放送」の誕生と GHQ
4. アジア太平洋戦争とメディア
12. 冷戦とメディア②:戦後日本のテレビとアメリカの存在
5. メディアの戦争責任
13. 冷戦とメディア③:戦後日本メディアの「戦争協力」
6. ドキュメンタリーで考える
14. 映画で考える
7. 記憶とメディア①:日本の< 815 >を考える
15. まとめ
【評価方法】
出席状況や随時提出してもらうコメントの内容によって総合的に評価する。なお出席を重視するため,7割以上の出席率が,成績評価の前提条件となる。
【履修上の注意】
積極的な質問や問題提起を期待する。
【教科書】
特に指定しない。詳細なレジュメを配付する
【参考書等】
特に指定しない。
教 科 No.
6b006
環境生態学:自然環境保全の基礎知識を学ぶ
授業科目
田端敬三(非常勤)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
2単位
開講学期
前期
1回生以上
【授業目標】
地球レベル,地域レベルでの環境問題の現状についての基礎知識を身につけ,その対策,環境保全技術について学ぶ。
【授業概要】
本講義では,地球温暖化防止,都市緑化,生物多様性保全,エコロジカルプランニング,自然再生等のキーワードを通じて,将来の「人と自然の共生」
「持
続可能な社会」の実現を目指すために必要となる環境生態学について解説を行う。
【授業内容】
1. 環境生態学の概要
9. 水辺環境の現状とその保全
2. 地域環境と生態系(1)
10. 野外実習(1)
3. 地域環境と生態系(2)
11. 野外実習(2)
4. 地域環境と生態系(3)
12. 野外実習(3)
5. 地球環境の現状(1)
13. 野外実習(4)
6. 地球環境の現状(2)
14. 野外実習(5)
7. 森林環境の現状とその保全
15. まとめ
8. 農村環境の現状とその保全
【評価方法】
出席とレポートによる
【履修上の注意】
毎回小レポートを課しますので,できるだけ各回出席し,提出するようにして下さい
【教科書】
なし
【参考書等】
「環境白書」
(環境省 編),
「生態系入門」
(日本生態学会 編),
「保全生態学入門」
(鷲谷いづみ・矢原徹一 著),
「環境デザイン学―ランドスケープの保全と創造」
(森本幸裕・白幡洋三郎編著)
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選択科目b群
8. 記憶とメディア②:北朝鮮の< 815 >を考える
6b007
教 科 No.
法学
授業科目
大西貴之(非常勤)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
2単位
開講学期
後期
1回生以上
【授業目標】
本講義は,
(1)様々な法制度の基本的な考え方や原理を理解すること,(2)専門的な用語や言い回しについて正確に説明できること,(3)具体的な
問題に対して講義で学んだことを応用できることを目標とします。
【授業概要】
本講義は,
社会生活で出くわす様々な状況において関連する法律や法制度を取り扱い,その基本的な考え方や原理について概説します。本講義では,
イメー
ジをつかみやすくするために用語や言い回しについても可能な限り平易な言葉を用い,折に触れて具体例や現実に生じている問題・出来事を取り上げます。
【授業内容】
1. ガイダンス(講義の概要,社会生活における様々な状況と法律,法律条文の構造)
9. 犯罪と法(2) ダイバージョン
2. 法を学ぶための基礎
10. 情報と法
3. 契約と法(1) 契約の成立要件・効果
11. 雇用と法
4. 契約と法(2) 契約主体の能力・様々な契約類型
12. 選挙と法
5. 損害賠償と法
13. 芸術と法
6. 家族と法(1) 親族
14. 授業内試験
7. 家族と法(2) 相続
15. まとめ
選択科目b群
8. 犯罪と法(1) 罪刑法定主義・刑罰の種類
【評価方法】
定期試験 70%,平常点 30%
【履修上の注意】
日々の生活のなかでニュースや新聞に目を通す時など,法との関わりを意識してください。また講義に際して,私語など講義を妨害する行為については
厳正な対応をとります。
【教科書】
池田真朗編『プレステップ法学[第 2 版]』(弘文堂,2013 年)
【参考書等】
授業内に適宜紹介します。
※備考 法学は「実践の学」と言われるように自らで応用することに意味があります。そこで講義で学んだことを踏まえ,自らの意見を理由づけて述
べるための課題を設定します。
教 科 No.
6b008
演劇学:演劇的思考とは何か?
授業科目
松本 薫(非常勤)
担当教員
履修条件
単 位 数
2単位
開講学期
前期
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
【授業目標】
演劇の仕組を考えながら,日常の生活スタイルや行動パターンにひそんでいる,無意識・無自覚な演技に目を向けてみよう。
【授業概要】
講師の狂言師としての経験を通して演劇的諸要素にアプローチし,学生諸君がいくつかの実験に参加することにより,演劇的な思考過程を体感してもら
う。
【授業内容】
1. 手始めに,狂言という演劇について。( 次回への課題:狂言公演の予算を組む )
9. 京劇『三岔口』その他ビデオ鑑賞
2. 課題発表。公演に必要な事項の整理。( 次回への課題:演劇成立に必須の要素を整理 )
10. 試演会各グループの経過報告
3. 課題発表。演劇の種類を考える。
11. ピーター・ブルック:神聖演劇の一例をめぐって。
4. マルセ太郎『泥の河』( ビデオ ) を見る。( 次回への課題あり )
12. 試演会…1 坪内逍遥著『家庭用児童劇』
5. マルセ太郎『泥の河』を見て。
13. 試演会…2 坪内逍遥著『家庭用児童劇』
6. Natalie DESSAY:Olympia( 映像資料 ) を見る。
14. 試演会…3 現代版『舟船』
7. セリフ実験:寸劇実演による言葉の演劇的効用の確認。
15. 試演会…4 現代版『舟船』
8. 小作品 2 篇試演のためのグループ編成,台本読み合せ。
【評価方法】
出席時の印象度を総合的かつ独断的に判断して,決定する。
【履修上の注意】
講師の印象に残らない人は非存在と同等であるから,そのつもりで。
【教科書】
なし
【参考書等】
適宜資料を配布する。
※備考 授業初回に,顔写真 ( 縦 6cm ×横 4.5cm) を持参すること。顔写真その他,提出してもらった資料は,授業終了時,すべて本人に返却します
相当の理由がなくて,備考1を実行しない人は,成績評価対象外とします。
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教 科 No. 6b009
芸術学
授業科目
(休講)
担当教員
履修条件
単 位 数
2単位
開講学期 前期または後期
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
今年度休講
選択科目b群
- 95 -
教 科 No.
6b010
担当教員
履修条件
西洋美術史Ⅰ
単 位 数
2単位
深谷訓子(美術学部・芸術学研究室)
開講学期
前期
授業科目
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
【授業目標】
16 世紀に至るまでの西洋美術史を概観し,基本的な知識を得ることを目的とします。多くの作品を見ることを通じて,様式展開,図像内容,社会背景
や受容の問題などに関する理解も深めてもらいたいと思います。
【授業概要】
ギリシャ美術から 16 世紀までの西洋美術史を通史的に概観し,主だった作家や作品について基本的な知識を確実に身につけてもらいます。毎回の授業
中には,作品の比較や記述などの小課題も行ってもらいます。
【授業内容】
1. イントロダクション
9. 盛期ルネサンス(1)
2. ギリシャ美術
10. 盛期ルネサンス(2)
3. ローマ美術
11. 盛期ルネサンス(3)
4. 初期キリスト教美術
12. 初期ネーデルラント美術(1)
5. ロマネスク
13. 初期ネーデルラント美術(2)
6. ゴシック
14. 16 世紀のネーデルラント美術
選択科目b群
7. 初期ルネサンス(1)
15. マニエリスム
8. 初期ルネサンス(2)
16. 試験 【評価方法】
各回の授業時の小課題(20%),レポート(40%),学期末試験(40%)
【履修上の注意】
初回授業時に説明しますので,履修を検討する人はできるだけ欠席しないようにして下さい。
【教科書】
使用しません。授業中にプリントを配付します。
【参考書等】
『西洋美術館』小学館,1999 年; 高階秀爾監修『カラー版:西洋美術史』美術出版社,増補新装版 2002 年; 三浦篤『まなざしのレッスン1:西洋伝
統絵画』2001 年ほか。授業中にも適宜指示します。
教 科 No.
6b011
担当教員
履修条件
西洋美術史Ⅱ
単 位 数
2単位
深谷訓子(美術学部・芸術学研究室)
開講学期
後期
授業科目
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
【授業目標】
17 世紀から 20 世紀初頭までの西洋美術史を概観し,基本的な知識を得ることを目的とします。また各作品の造形上の特質を言語化して表現する技術も
身につけてもら得ればと思います。
【授業概要】
17 世紀から 20 世紀までの西洋美術史を通史的に概観し,主だった作家や作品について基本的な知識を確実に身につけてもらいます。毎回の授業中には,
作品の比較や記述などの小課題も行ってもらいます。
【授業内容】
1. イントロダクション 9. 印象派の画家たち
2. バロック美術(1)
10. ポスト印象主義,新印象主義
3. バロック美術(2)
11. 象徴主義と世紀末美術
4. バロック美術(3)
12. フォーヴィスムとキュビスム
5. ロココ美術
13. 20 世紀前半の諸潮流(1)ドイツ表現主義,未来派,構成主義など
6. 新古典主義とロマン主義
14. 20 世紀前半の諸潮流(2)形而上絵画/シュルレアリスム
7. レアリスムの美術
15. 戦後のアメリカ美術
8. 近代絵画のはじまり
16. 学期末試験
【評価方法】
各回の授業時の小課題(20%),レポート(40%),学期末試験(40%)
【履修上の注意】
初回授業時に説明しますので,履修を検討する人はできるだけ欠席しないようにして下さい。
【教科書】
使用しません。授業中にプリントを配付します。
【参考書等】
『西洋美術館』小学館,1999 年; 高階秀爾監修『カラー版:西洋美術史』美術出版社,増補新装版 2002 年; 三浦篤『まなざしのレッスン1:西洋伝
統絵画』2001 年ほか。授業中にも適宜指示します。
※備考 単独での履修もできますが,基本的に「西洋美術史Ⅰ」の続きですので,先にそちらを履修しておくことをお薦めします。
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教 科 No.
6b012
日本美術史:彫刻
単 位 数
2単位
礪波恵昭(美術学部・芸術学研究室)
開講学期
前期
授業科目
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
【授業目標】
日本彫刻史に関する専門的な研究の実例を学ぶことによって,この分野の基礎的な研究成果を知るとともに,創作に活用し,研究方法を身につけること
を目標とする。
【授業概要】
「日本仏像史」日本では仏教文化の展開に伴い,多くの仏像が作られてきた。本授業では,重要かつ優れた作品が残されている飛鳥時代・7 世紀から鎌
倉時代・13 世紀までを中心に,日本の仏教彫刻の様式展開を講義する。
【授業内容】
1. イントロダクション
9. 平安時代後期(1)
10. 平安時代後期(2)
3. 仏像の基礎知識(2) 素材と技法
11. 鎌倉時代前期(1)
4. 飛鳥時代前期
12. 鎌倉時代前期(2)
5. 飛鳥時代後期(白鳳時代)
13. 鎌倉時代後期
6. 奈良時代前期
14. 鎌倉時代の彫刻の諸相
7. 奈良時代後期
15. 総括
8. 平安時代前期
16. 試験
選択科目b群
2. 仏像の基礎知識(1) 日本の仏像の種類(図像)
【評価方法】
学期末の試験の成績を重視し,出席状況も加味して評価する。
【履修上の注意】
予備知識は特に必要としない
【教科書】
なし。必要資料は全て配布する。
【参考書等】
水野敬三郎監修『日本仏像史』(美術出版社)
教 科 No.
6b013
文化人類学
授業科目
担当教員
履修条件
山田陽一(音楽研究室3)
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
2単位
開講学期
前期
1回生以上
【授業目標】
音響人類学・音楽人類学の考えかたを知る。
【授業概要】
メラネシア地域(パプアニューギニア,ソロモン諸島,ヴァヌアツ)の音と音楽を主な事例にして,音響人類学および音楽人類学の観点から,生態環境,
儀礼,社会構造,死と憑依,精霊崇拝,身体,マイノリティーといった諸相と音との関係を探っていく。
【授業内容】
1. 音と生態環境
9. 精霊崇拝と音
2. 〃
10. 〃
3. 儀礼の音
11. 音と身体
4. 〃
12. 〃
5. 音と社会構造
13. マイノリティーの音
6. 〃
14. 授業内試験
7. 死と憑依と音
15. まとめ
8. 〃
【評価方法】
出席状況とレポートによる。
【履修上の注意】
積極的に授業に参加すること。
【教科書】
なし
【参考書等】
授業中に指示する。
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教 科 No.
6b014
授業科目
担当教員
履修条件
西洋文化史I:古代ギリシア・ローマの文化
単 位 数
2単位
渡辺浩司(非常勤)
開講学期
前期
1回生以上
履修学年・専攻等
なし
【授業目標】
西洋の古代ギリシア・ローマの文学を概観し,西洋文化の基盤を知ることを目標とします。
【授業概要】
西洋文化は,古代ギリシア・ローマの文化の上に成立しています。二つの文化の文学を外観し,西洋近代/現代芸術にどれほどの影響を与えたかを DVD
やビデオを使って紹介します。
【授業内容】
1. 西洋文化史の概観
9. ギリシアの芸術理論 アリストテレス
2. ギリシアの歴史と文化
10. ローマの歴史と文化
3. ギリシアの文学1 ホメロス
11. ローマの文学1 ウェルギリウス
4. ギリシアの文学2 ギリシア神話
12. ローマの文学2 ホラティウス
5. ギリシアの文学3 悲劇 アイスキュロス
13. ローマの芸術理論
6. ギリシアの文学4 悲劇 ソポクレス
14. 授業内試験
7. ギリシアの文学5 悲劇 エウリピデス
15. まとめ
選択科目b群
8. ギリシアの芸術理論 プラトン
【評価方法】
テスト 80%,平常点 20%
【履修上の注意】
【教科書】
なし
【参考書等】
授業中に紹介します。
教 科 No.
6b015
西洋文化史Ⅱ
授業科目
中村 真(非常勤)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
2単位
開講学期
後期
1回生以上
【授業目標】
近代のロシアや中東欧の文学や音楽の歴史について学ぶことを通して,民族主義と文化との間にある関係を知ることを目標とします。
【授業概要】
19 世紀以降のロシアとチェコの文学や音楽を民謡研究と関連付けて概観することで,近代のヨーロッパの文化に広く共通して見られる民族主義的な考
え方について学んでゆきます。その際には,DVD や CD を使った作品紹介もします。
【授業内容】
1. オリエンテーション : ロシアやヨーロッパにおける民族主義と文化
9. チェコ文化(3) 国民音楽の成立(1)ーースメタナを中心にーー
2. ロシア文化(1) 18 世紀後半における芸術の諸制度の整備
10. チェコ文化(4) 国民音楽の成立(2)ーードヴォジャークを中心にーー
3. ロシア文化(2) 19 世紀前半から中盤までの民謡研究
11. チェコ文化(5) 19 世紀後半以降の民謡研究
4. ロシア文化(3) 国民音楽の成立(1)ーーグリンカを中心にーー
12. チェコ文化(6) 20 世紀初頭の「国民音楽」に関する論争
5. ロシア文化(4) 国民音楽の成立(2)ーー「ロシア五人組」を中心にーー
13. チェコ文化(7) 両大戦間のモダニズム芸術(1)
6. ロシア文化(5) 国民音楽の成立(2)ーーチャイコフスキーを中心にーー
14. チェコ文化(8) 両大戦間のモダニズム芸術(2)
7. チェコ文化(1) 19 世紀前半から中盤までの民謡研究
15. まとめの授業
8. チェコ文化(2) 作られた建国神話
【評価方法】
期末レポート(80%)と出席(20%)の双方を勘案して評価します。
【履修上の注意】
【教科書】
特にありません。教場にてプリント資料を配布します。
【参考書等】
- 98 -
教 科 No.
6b016
日本文化史Ⅰ
授業科目
長田俊樹(非常勤)
担当教員
履修条件
2単位
開講学期 集中(前期)
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
1回生以上
【授業目標】
日本文化の起源について,これまで様々な角度からの学説があることを理解し,起源を知ることによって,日本文化とはなにかを考えることを目標とする。
【授業概要】
日本文化とは何か。それを理解することなくして,起源は語れない。かつて柳田国男は日本文化を稲作文化だと考えて,その起源を理解しようとした。
柳田を中心とした研究を紹介しながら,併せて,日本文化の起源を考えるうえに重要な意味をもつ日本人の起源や日本語の起源についても理解を深める。
【授業内容】
1. 日本文化とは何か
9. 照葉樹林文化2:佐々木高明
2. 柳田国男とはどんな人なのか
10. 日本人の起源1:人種問題
3. 柳田国男とその時代背景
11. 日本人の起源2:日本人の二重構造
4. 柳田国男と海上の道
12. 日本語の起源1:方法論
5. 稲作文化は日本文化なのか
13. 日本語の起源2:大野晋
6. 稲作文化をめぐる新しい研究:DNA
14. 言語・人種・民族そして文化
7. 日本文化の多重構造:岡正雄
15. まとめ
選択科目b群
8. 照葉樹林文化1:中尾佐助
【評価方法】
出席と筆記試験
【履修上の注意】
参考図書は文庫や新書など,比較的購入しやすい本をあげた。前もって,一つでも読んでおくと,授業の内容を理解しやすい。
【教科書】
【参考書等】
柳田国男『海上の道』岩波文庫。岡正雄『異人その他』岩波文庫。佐々木高明『照葉樹林文化とは何か』中公新書。服部四郎『日本語の系統』岩波文庫。
教 科 No. 6b017
日本文化史Ⅱ
授業科目
(休講)
担当教員
履修条件
単 位 数
2単位
開講学期 前期または後期
履修学年・専攻等
なし
今年度休講
- 99 -
1回生以上
教 科 No.
6b018
アジア文化史Ⅰ
授業科目
辻本香子(非常勤)
担当教員
履修条件
単 位 数
2単位
開講学期 集中(前期)
履修学年・専攻等
なし
1回生以上
【授業目標】
東アジア諸地域の歴史と文化について,音楽や芸能をめぐって日本と近隣諸地域の関係が変化してきた過程に着目しながら学ぶ。それを通し,日本を東
アジアの中に動態的に位置づける考え方を身に付ける。
【授業概要】
本講義ではおもに中国大陸,朝鮮半島,日本列島,台湾,香港およびマカオを取り上げる。まずはそれぞれの地域の特色と成り立ちについて理解し,そ
れを踏まえ,20 世紀後半以降の東アジア地域の文化がどのように循環してきたのかを考察する。
【授業内容】
1. 世界地図とアジア・東アジアのなかの日本
9. 旅行と観光―ツアーのための音楽と芸能
2. 20 世紀の世界地図―中国大陸と朝鮮半島と日本列島,そして東アジア
10. 越境するポップソング―言語とカヴァー
3. 中国語の「民族音楽」―少数民族の歌,音楽,芸能と政策
11. 翻訳されるコンテンツ―字幕と日本語学習
4. チャイニーズ・オペラと古典音楽
12. mp3,ボーカロイド,携帯ゲーム―香港の中学生の事例から
5. 東アジアにおける西洋芸術音楽の受容―民族楽器オーケストラと国際コンクール
13. 近隣地域からみた日本
6. 祭りの創造―東アジアのパーカッション(1)
14. 授業内試験
7. 教育とスポーツ―東アジアのパーカッション(2)
15. まとめ
選択科目b群
8. 金属楽器と音の文化
【評価方法】
試験 70% 授業内レポート(出席を含む)30%
【履修上の注意】
音響・映像・図像資料を多用するため,実際に講義に出席することが重要である。
【教科書】
指定せず
【参考書等】
初回講義で指示する。また,ウェブサイトの積極的な活用を予定している。
教 科 No. 6b019
アジア文化史Ⅱ
授業科目
(休講)
担当教員
履修条件
なし
単 位 数
2単位
開講学期 前期または後期
履修学年・専攻等
今年度休講
- 100 -
1回生以上
教 科 No.
6b020
社会学:人びとの結びつきを考える
授業科目
田保 顕(非常勤)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
2単位
開講学期
前期
1回生以上
【授業目標】
社会学の基礎知識や思考法を身につける。
【授業概要】
日常のありふれた事象や疑問を取り上げながら,現代社会の諸問題について考えていく。例えば家族や友人といった身近な人間関係や,感情や趣味といっ
た一見「私的」なこと,犯罪や国境といった「縁のなさそうな」ことなどを取り上げ,自らをも含めた社会の仕組みを理解する。
【授業内容】
1. オリエンテーション―社会学とは何か
9. ルール
2.「私」
10. 犯罪
3. 感情
11. 労働
4. 家族
12. ホームレス
5. 学校
13. 国境
6. 友人
14. 授業内試験
7. 趣味
15. まとめの授業
選択科目b群
8. 居場所
【評価方法】
試験 60%,課題など 30%,授業参加(出席など)10%。
【履修上の注意】
音楽を媒介として自分が社会とどう結びつくか,あるいは切り離されているかを考えておこう。
【教科書】
特に指定しない
【参考書等】
長谷川公一ほか(2007)『社会学』有斐閣
西澤晃彦・渋谷望(2008)『社会学をつかむ』有斐閣
その他は授業中に適宜紹介する。
教 科 No.
6b021
心理学:こころと人間と社会
授業科目
藤島 寛(非常勤)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
2単位
開講学期
後期
1回生以上
【授業目標】
心理学の基礎を学び,こころの働きを理解する
【授業概要】
心理学の主要なトピックから,発達心理学「こころの発達」,認知心理学「認知とエラー」,性格心理学から「パーソナリティの理解」,臨床心理学から「不
安」
,社会心理学から「社会的ジレンマ」の 5 つのトピックを取り上げる。
【授業内容】
1. こころの発達 1 回目「基本的信頼感の形成」
9. パーソナリティとコーピング 3 回目「芸術家の性格」
2. こころの発達 2 回目「愛着」
10. 不安 1 回目「対人不安」
3. こころの発達 3 回目「心の理論」
11. 不安 2 回目「うつ」
4. 認知とエラー 1 回目「感覚と知覚」
12. 不安 3 回目「自尊心と自己愛」
5. 認知とエラー 2 回目「エラーを測る」
13. 社会的ジレンマ 1 回目「社会的ジレンマのゲーム」
6. 認知とエラー 3 回目「ヒューマンエラー」
14. 社会的ジレンマ 2 回目「利己と利他」
7. パーソナリティとコーピング 1 回目「パーソナリティを測る」
15. 社会的ジレンマ 3 回目「信頼と協調」
8. パーソナリティとコーピング 2 回目「個人差の理解」
【評価方法】
講義への出席程度,およびレポートから評価
【履修上の注意】
積極的に授業に参加する。
【教科書】
特に使用しない
【参考書等】
講義の進行に従い適宜紹介する
- 101 -
教 科 No.
6b022
入門講座:数学
授業科目
津崎 実(音楽研究室4)
担当教員
履修条件
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
1単位
開講学期
前期
1回生以上
【授業目標】
中学校で本来は習得したはずになっている数学の基礎知識を思い出すと共に,2回生で履修する音楽音響学,音楽心理学に必要最低限の数学的な知識を
身につけます。
【授業概要】
数学の基礎的な知識について復習しながら,大学生としてふさわしい数学観を養います。理解しないまま,問題だけ解ければ良いという態度を改め,数
学を身につけることによる合理的な発想,効率的な仕事の進め方などを実感できるようになる訓練をします。
【授業内容】
1. 等号 (=) は「こたえは?」ではない!
9. グラフ ( 関数の視覚化 )
2. 数学に計算は要らない。
10. 絵とグラフの違い
3. 数が苦手で数学が嫌だと思ってませんか?
11. 対数
4. 公式を使えば考えないでいい。
12. 三角関数
5. 自然数,整数,無理数,実数,虚数
13. 等差数列,等比数列
6. 記号論理学,代数
14. 授業内試験
7. 線形性
15. まとめ
選択科目b群
8. 関数
【評価方法】
筆記試験
【履修上の注意】
オリエンテーションの際に実施するテストの成績によって履修を強く進める場合があります。この科目を履修しない場合,2回生以降での音楽音響学,
音楽心理学の単位取得は非常に困難になります。
【教科書】
なし
【参考書等】
なし
※備考 本来の目的は必修科目である音楽音響学,音楽心理学の履修が円滑にできるようになるための導入教育的な意味合いがありますが,既に音楽
音響学,音楽心理学の単位を取得した学生の履修を妨げるものではありません。
教 科 No.
6b023
入門講座:物理
授業科目
担当教員
履修条件
津崎 実(音楽研究室4)
履修学年・専攻等
なし
単 位 数
1単位
開講学期
後期
1回生以上
【授業目標】
中学校で本来は習得したはずになっている物理学の基礎知識を思い出すと共に,2回生で履修する音楽音響学,音楽心理学に必要最低限の数学的な知識
を身につけます。
【授業概要】
物理の基礎的な知識について復習しながら,大学生としてふさわしい数学観を養います。物理が単に机上の学問ではなく,楽器を初めとする自分たちの
身のまわりのものの特性を理解する上で有益であることを退官できるようになることを目指します。
【授業内容】
1. 特殊相対性理論なんて知らなくても生きていける
9. 力,質量,加速度
2. 音響学が分かっていない名演奏家は沢山いる ( 楽譜の読めない名演奏家も沢山いる )
10. 摩擦と抵抗
3. 単位を言わないと意味はわからない
11. 電界とコイルと磁石
4. エネルギッシュなのとパワフルなのは違うの?
12. マイクとスピーカ
5. エネルギー保存法則
13. 鳴らないものと鳴るもの
6. フォースの共にあらんことを…。
14. 授業内試験
7. 位置エネルギー,運動エネルギー,熱エネルギー,慣性エネルギー
15. まとめ
8. 物には本来の場所に戻ろうとする性質が…( ニュートンのしたこと )
【評価方法】
筆記試験
【履修上の注意】
オリエンテーションの際に実施するテストの成績によって履修を強く進める場合があります。この科目を履修しない場合,2回生以降での音楽音響学,
音楽心理学の単位取得は非常に困難になります。
【教科書】
なし
【参考書等】
なし
※備考 本来の目的は必修科目である音楽音響学,音楽心理学の履修が円滑にできるようになるための導入教育的な意味合いがありますが,既に音楽
音響学,音楽心理学の単位を取得した学生の履修を妨げるものではありません。
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