校長講話~全校道徳 < 平成27 年11 月20 日> No.6

No.6
今年度も、
「なかよし旬間」に全校道徳を行いました。授業者は関校長先生です。学習の様子をお知らせします。
2012年(平成24年)4月26日(木) 山ノ内町立南小学
校長講話~全校道徳
< 平成 27 年 11 月 20 日>
校11月も後半になりました。2015年,平成27年も
残り少なくなってきました。平成27年度の2学期も
まとめの時期になってきています。2学期も,自信を
もって自慢できる学期にできるようしっかりまとめを
していきましょう。
寒い日も増えてきますので,手洗いうがいもしっかり
やって,風邪などひかないよう,健康にも気を付けまし
ょう。寒くなっても,「元気森森」の生き物たちがたく
さん登場できるといいですね。
さて,今は「なかよし旬間」です。
西条小の1番の願いは,「誰も悲しかったり,嫌な思いをしたりしない,みんなが仲良しで楽しい学校」です。
実際,西条小の子どもたちは,同じ学年の人はもちろんですが,なかよし班活動でもわかるように,1年生から6
年生まで学年関係なく全校みんながとても仲良しです。西条小学校の自慢の1つです。
でも,少し油断していると,ついついふざけて相手の人が嫌がることをしてしまったり,嫌だなあと思うことを
言ってしまったりすることがありますね。校長先生も,たまあに廊下でみなさんがふざけ合っている中で,そんな
姿を見たり,そんな言葉を聞いたりすることがあって,そんなときは悲しくなります。ですから,みなさんもこの
「なかよし旬間」で,自分や友だちとの生活の様子を振り返って,自分の仲良しの玉の光具合を確かめたり,さら
に磨きをかけて輝かしたりできるように仲良し学習をしっかりやってください。
そこで,今日の校長講話でも,全校仲良し学習として,やさしい心や本当の強さってどんなことかについて,み
なさんと考え合ってみたいと思います。
今日は,絵本を紹介します。「せかいでいちばんつよい国」
というお話です。図書館にもあるので,呼んだことがある人も
多いと思います。
今日は,書く道具を用意してもらいました。みなさんの考え
を「えんぴつもって書きまく」ってもらおうと思います。それ
となかよし班で並んでもらっていますので,なかよし班で相
談したり,考え合ったりしてもらおうとも思っています。
それでは,絵本を読む前に,「世界で1番強い国」ってどん
な国だと思いますか。普通に考えると,どんな国が強い国だと
思いますか。カードに書いてみてください。合わせて,「世界
で1番強い人」って,どんな人でしょう。カードに書いてみて
ください。すぐ思いうかばない人は,周りの人の考えを見せて
もらって考えてみてください。周りの人も,仲良しの勉強中ですから,
喜んで見せてあげてください。書く時間は
2分です。どうぞ。
~ 書く活動 ~
では,自分の考えを発表してください。
校長先生は,「世界で1番強い国は,すごい兵器や武器をたくさん
持っていて,強い兵隊さんがたくさんいる国」で,「1番強い人とは,
力が強くてけんかしても相手をいつもやっつけしまう人」だと思って
いました。
では,絵本を読みます。この絵本では,どんな国が「世界で1番強い国」だと言っているでしょう。そして,
それはなぜ強いのでしょう。そんなことを考えながら,見たり聞いたりしてください
~ 絵本朗読 ~
大きな国の大統領は,「自分たちの国の暮らしほど,
素敵なものはない。だから,自分たちがほかの国を征服
すれば,世界中が自分たちを同じ素敵な暮らしができる」
と思って,他の国と戦争を始めましたね。
ほかの国の人々は,命がけで戦ったのに負けて征服され
てしまいました。
大きな国に征服されれば素敵な暮らしができるのに,
どうしてほかの国の人々は命がけで戦ったのでしょう。
(どんないいと思うことでも無理矢理相手に押しつけると,相手の人は嫌な思いになります。だから戦争になっ
てしまったのですね。)
最後の小さな国は,どうだったでしょう。小さな国は兵隊もいないので戦いもなくて,大きな国の兵隊さんを
大歓迎しておもてなしをしました。大きな国の大統領も兵隊さんたちもみんなのんびりして,小さな国の遊びや
歌を教えてもらったり習ったり食べ物も好きになったりしました。兵隊さんたちは,小さい国の人の仕事を手伝
うようにもなりました。兵隊さんたちがたるんでしまったので,怒った大統領は兵隊さんを交代させました。新
しく来たしゃきっとした兵隊さんたちも,すぐ同じようにたるんでしまいました。
それで,小さい国にいても仕方ないと思った大統領は,兵隊さんたちを連れて大きな国に帰っていきました。
大きな国に帰ってみると,大きな国の人が,小さな国の料理を食べて,小さな国の遊びをして,小さな国の服を
着ている人もいました。大統領も,子どもに小さな国の歌を歌ってあげました。
さてさて,1番強い国はどの国でしょう。どうしてそう思いますか。なかよし班で話し合ってください。班長
さんが司会をして,みんなから意見を聞いてください。考えが思いうかばなくて言えない人には,無理に言って
もらわなくてもいいです。でも,考えのうかばない人も友だちの考えを聞いて,自分の考えをまとめるようにし
てください。なかよし班での話し合いの時間は5分とします。始めてください。
~ 話し合い活動 ~
では,1番強い国とはどんな国か,自分の考えを学習カードに
書きまくってください。合わせて,「世界で1番強い人」ってど
んな人かも書いてください。時間は2分です。始め。
~ 書く活動 ~
では,何人かの人に考えを発表してもらおうと思います。
校長先生も,1番強い国は小さな国だと思います。大きな国の
人は,小さな国の人と同じような暮らしをするようになりまし
た。それは,小さい国と大きな国は一緒になってみんな小さな国
になってしまったようなものです。
では,どうして軍隊も強い武器もない小さな国が1番強いのでしょう。
それは,大きな国の大統領や兵隊さんが相手をやっつけてやろうと思っ
て来たのを,小さい国の人たちが優しさとおもてなしの心で迎えたから,
大きい国の兵隊さんたちも戦う必要がないので嬉しくなって,小さい国
の人たちと仲良くなることができて,小さい国の素敵な暮らしを手に入
れることができたのです。もし,小さい国が戦いに弱いからと言って滅
ぼしてしまったら,小さな国の素敵な暮らしを手に入れることはできな
くて,大損をしてしまうところでした。小さい国と仲良くできたので,
大きい国もとてもいい国になることができました。
では,1番強い人とはどんな人でしょう。やっぱり,優しくて相手のことをよく考えられる人でしょうね。
大きい国のように相手をやっつけて言うことを聞かそうと攻撃すれば,相手の人とけんかになって,結局自分
も嫌な思いになってしまいます。小さい国のように,優しく仲良くしようとすれば,気持ちよく楽しくみんなと
仲良く生活できます。それができる人が1番強い人だと思います。
みなさんも,仲良し旬間ではもちろん,その後もいっぱい学んで考えて,1番強い人になっていってほしいと
思います。 今日の全校での仲良しの学習はこれで終わります。