抵抗の接続

抵抗の接続
抵抗の接続には直列接続と並列接続がある。
[直列接続について]
抵抗値 R1[Ω]と R2[Ω]の抵抗を直列に接続したとき,2 つの抵抗の合成抵抗を R[Ω]とすれ
ば
R = R +R
の関係式が成り立つ。
[並列接続について]
抵抗値 R1[Ω]と R2[Ω]の抵抗を並列に接続したとき,2 つの抵抗の合成抵抗を R[Ω]とすれ
ば
1
1
1
=
+
R
R R
の関係式が成り立つ。
解法のポイント
・直列接続の抵抗の合成抵抗を求めるときは
R = R +R
を用いる。
・並列接続の抵抗の合成抵抗を求めるときは
1
1
1
=
+
R R
R
を用いる。
例題
解答
直列接続したときの合成抵抗を RA[Ω]とすれば,
R = 300+600 = 900[Ω]
並列接続したときの合成抵抗を RB[Ω]とすれば
1
1
1
3
1
=
+
=
=
R
300 600 600 200
よって,
R = 200[Ω]
類題
解答
200Ωと 300Ωの抵抗が並列に接続されているので,この部分の合成抵抗R [Ω]は
1
1
1
5
1
=
+
=
=
R′ 200 300 600 120
となるので,
R = 120[Ω]
120[Ω]の抵抗と 480[Ω]の抵抗が直列に接続されているので,全体の合成抵抗 R[Ω]は
R = 120+480 = 600[Ω]
480[Ω]の抵抗に流れる電流 I1[A]は,オームの法則より
1.2 = 600 × I
となるので,
I =
1.2
= 0.0020[A]
600
200Ωと 300Ωの抵抗にかかる電圧 V[V]は
V = 120 × 0.0020 = 0.24[V]
である。よって,200Ωの抵抗に流れる電流 I2[A]はオームの法則より
0.24 = 200 × I
となり
I =
0.24
= 0.0012[A]
200
同様に 300Ωの抵抗に流れる電流 I3[A]は
0.24 = 300 × I
となり
I =
0.24
= 0.00080[A]
300