由良町立衣奈小学校

平成23年2月2日
由良町立 衣奈小学校
今回は、由良町の衣奈小学校を訪問し、出前授業
を行いました。グランドにはたくさんのワカメが干
されていました。藤原校長先生にお聞きすると、平
成2年から取り組まれている恒例の行事で、自分た
ちで種付けを行い、地元の漁師さんに育ててもらい
ま す 。 そ の 後 、 背 丈 が 150cmほ ど に ま で 成 長 し た も の
を3日程度グランドに張られたロープに干し、子ど
もたちはそれぞれ自宅に持ち帰るそうです。
また、給食はランチルームで全校児童・先生方
が一緒にとられるそうで、私たちも一緒においし
い給食をいただきました。出前授業では「海砂の
観察」を、現職教育では実体顕微鏡や光学顕微鏡
での観察を行いました。
【ワカメ干しの様子】
いろいろな発見がおもしろい!
砂とは石の小さいもので、貝やガラスのは片しか入
っていないと思っていました。運動場の砂がそうだか
らです。でも,顕微鏡で砂を見てみると,実は,小さ
な小さな貝がきれいな形のまま入っていたり,ウニの
赤ちゃんのトゲやハチの巣のような物など,小さな生
き物がいっぱい入っていてびっくりしました。カイメ
ンの骨片も見つけました。これは,めずらしい物だそ
う で す 。自 分 の 標 本 作 り を す る 時 に 一 番 に 入 れ ま し た 。
普段あまり気にせずに歩いている砂浜の砂の中に
は,いろんな物が入っていることが,今日の勉強で分
かりました。ただの砂と思っていても,顕微鏡で見て
【海砂の観察】
みると,いろいろ発見があっておもしろかったです。
夢中になって,チャイムが鳴っても見続けていました。授業は本当に楽しくて,もっと砂
浜のひみつを知りたかったです。また教えてください。
教師自らが感動することが大切!
何よりも全ての児童が,砂浜の砂の不思議そして楽
しさに,引き込まれていた45分間だったと思いまし
た。また,集中して顕微鏡を覗く姿に,児童が興味や
関心をもつ内容には,生き生きと活動できるものだと
改めて感じました。それは,実際に自分の目で確認す
るという体験であり,学習意欲を高める学習効果であ
ると感じました。
現職教育では,双眼実体顕微鏡や蛍光灯の有効的活
用や,楽しく活動できる授業工夫,適切な言葉かけな
どを学ぶことができました。教師自らが感動するもの
が,児童を授業に集中させ,夢中にさせる授業内容で
【光学顕微鏡による観察】
あると実感し,生活科の校外学習の際にも応用してい
ければと考えます。
今回の講座受講において,児童の興味関心を喚起させるような授業提示の在り方や,顕
微 鏡 等 の 器 具 の 正 し い 扱 い 方 法 等 が よ り 明 確 に な り ま し た 。時 間 的 ゆ と り が な い 中 で す が ,
準備の充実も図っていきたいです。