【面接において求められる能力】 公務員試験の面接を突破する上で

【面接において求められる能力】
公務員試験の面接を突破する上で不可欠となる能力・要素は、
以下の5つです。
①情熱 (やる気、エネルギーなどであり、全ての活動の源となる。)
②論理的な思考 (『理路整然とした分かりやすい会話』をする上で不可欠)
③これまでの活動実績 (これがないと信用されにくい)
④会話力 (※ダラダラではなく『簡潔に』表現すること)
⑤人柄 (前向き、明るい、元気など)
※この5つの要素は、
面接の準備段階、本番問わず、極めて重要となりますので、
当テキストを読み進める際も、常に意識して下さい。
なお、
『政策知識』
『社会常識』などももちろん必要ですが、
これは人並み・常識レベルで十分です。
そして、
面接試験における質問は、大別すると以下の2つになります。
・一定の『マニュアル化』が可能な定型的な質問
※これは多くの受験生が同じような回答をします。
(例)上司と意見が対立したらどうする?
ストレスの解消方法は?
・公務員としての『資質』を問う核心的な質問
①志望動機
②やりたい仕事
③自己PR
④これまで頑張ってきたこと
↓
『面接試験の勝負どころ』はこの4つの質問であり、
これらは『単純なマニュアル思考』は通じないので、
時間をかけてじっくり考え、
『あなただけの考え抜かれた回答』を準備する必要があります。
次ページ以降、まずは志望動機をじっくり分析していきます。
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【志望動機】
面接試験において『第一印象』は極めて重要です。
そして、
志望動機は『面接の冒頭』で聞かれる事が多く、
『あなたの第一印象を決定づける要素』となる可能性が高い。
↓そこで、
以下、志望動機をどう練り上げるか?につき
徹底的に掘り下げて考えます。
↓まず
【志望動機を語る際のポイント】は以下のとおりです。
①『己の情熱・エネルギー』をしっかり伝える。
『どうしてもこの場所(地域、省庁)で、
●●に取組みたい!』という想いを、
力のこもった言葉、過去の活動、知識など、
己の全てを総動員して証明する。
②『自分という物語の全体像』を面接官にしっかりイメージさせる。
↓具体的には、
自分がこれまで何を考え、どんな行動をとり、
その上で、将来何がしたくて、この役所を受験したのか、
その『自分の物語』を『端的に』伝える。
↓そのためには
時間軸を明確にし、時の流れに沿って、
ロジカルな流れで説明することが必要。
※あなたが何者なのか、
人物の全体像を『時間軸』で掴めると、
面接官の頭も整理され、質問がしやすくなる。
↓一方で
面接官の頭の中が混乱すると、その質問も混乱し、
面接自体が停滞し、結果的に『受験生が損』をする。
③『感じの良い喋り』で人柄を印象付ける事も、
もちろん不可欠。
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志望動機を構成する要素を大別すると次の 2 つです。
(1)○○という地で(場所的要素)
(2)●●に取り組みたい(取り組みたい業務)から志望した。
(1)
『何故この場所で働きたいか?』に関して
↓これは
受験先が地元や現住所であれば、
④愛着が強いのは聞くまでもなく、面接官も大きな疑問は抱かないが、
受験先が『縁もゆかりもないまち』の場合は、
『なぜ●●市なの?』は執拗に追及され、
受験生も、その回答に非常に苦労します。
↓そこで
以下の①~④の要素を参考に、
『自分は何故この場所で働きたいのか?』を徹底的に考えて下さい。
①その地域(や住民)への愛着心が強い。(最重要なので次ページで詳述)
②その地域のもつ客観的魅力に惹かれた。
※『豊かな自然』『まちなみ』『都市環境』『人情』など、
パンフの記載なども参考にその地域がもつ魅力を徹底的に考える。
③そこで働く職員の熱意・人柄に感銘を受けた。
※業務説明会や役所訪問時のエピソードなどをもとに、
『誰の、どの考えに、どういう理由で感銘を受けたか』具体的に考えておく!
『このような素晴らしい職員の方々と、是非一緒に働きたい!』
④その自治体の政策・ビジョンへの共感。
(例えば)
私は『子育て支援』に取組みたいと考えておりますが、
この取組みは、行政の力だけで実現できるものではなく、
『地域住民の協力』を得ることが不可欠であると思っております。
この点に関し、●●市の『△△プラン』は、
『行政と地域住民が一体となり、子育てを支援していく』という
画期的で素晴らしいプランであり、非常に共感致しました。
そうした取組みに、是非、自分も携わりたいと思い・・・。
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①その地域への愛着心
(※前ページ①~④の中でも最重要要素なので、しっかり掘り下げる)
愛着心という曖昧かつ個人の内心の領域を、
『面接官に信じてもらう』のは、確かに難しいです。
↓しかし、
市の職員に
『何故、○○市の職員になったのですか?』
と聞いた際、
↓
『100 の理屈』を述べるより、
『このまちが大好きだからだよ!』
と答えてくれる職員は、
住民としては、やはり嬉しいし、信頼できると思います。
↓したがって
皆さんも、
『そのまちをいかに好きで愛着があるか』を、
以下を参考にし、ひたすら考えるようにして下さい。
・『生まれ育った地元』なので、
このまちをより良くし、
愛着あるこのまち・住民に恩返しがしたい。
・『学生生活を過ごしたまち』
↓例えば具体的なエピソードとして、
※このまちは、学生時代のサークルの練習場所であり、
大会の時には地元住民の方が応援に来てくれたりし、
今でも交流がある。
・(特に住んだ事はないが)
『頻繁に訪れたことのある』愛着のあるまち。
↓訪れる理由としては
・祖父母が住んでるため。
・自然、公園、イベントなど、
魅力的な観光資源があるため。
(○○川の花火大会に毎年遊びにきていた、等のエピソードも考える。)
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※『何故この場所で働きたいか?』については、
これまで述べた
①その地域に愛着心があるから
②その地域の客観的魅力に惹かれたから
③職員の熱意・人柄に感銘を受けたから
④政策・ビジョンに共感したから 以外にも、
⑤その自治体のもつ他地域に対する影響力の大きさをあげる者もいる。
↓これは例えば
都庁、特別区など、
比較的大規模で、メジャーな自治体の場合、使う受験生は多い。
↓すなわち、
これらの大規模な自治体では、
その取組みが全国的に注目されており、
全国への影響力がある。
↓そのため
当該自治体で『革新的な施策』に取り組むことで、
他の自治体も『同様のサービス』を取り入れ、
結果として『全国のサービス水準を高める事』ができ、
業務を遂行する上での大きなやりがいに繋がる。
↓但し
『全国をよくしたい』を強調し過ぎると、
『だったら国家で働けば?』
『他の自治体をよくするために、ウチを利用するということ?』
など様々な突っ込みが考えられる。
↓そのため、
あくまでも主たる目的は『その自治体(及び住民)のため』であり、
他地域は『より、やり甲斐になる』程度にする。
↓また
最終的には、他地域との政策競争が起こることにより、
受験自治体にも『さらなるサービス向上・施策実現』に繋がる。
※あくまで『受験する自治体に大きなメリットをもたらす』点を強調する。
※地元以外を受験した場合、
『地元に帰る気はないのか?』という質問も多いので(※特に女性)
、
『●●市に骨をうずめる決意』をしっかり示す。
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(2)取り組みたい業務(やりたい事)
ここまでの分析で、
『この地で働きたい!』という決意・理論武装が固まったら、
次は『何がしたいか?』である。
↓考え方の手順としては、
まずは『子育て支援』『高齢者支援』
『災害対策』など、
自分が本当に取組みたい業務を一つ決める。
↓その上で
何故それをやりたいのか? その理由を徹底的に考える。
なぜ? なぜ? なぜ?と自問自答し、
自分の内面、過去に遡りながら、丁寧に掘り下げていく。
例)自分は『子育て支援』に取組みたいが、それは何故か?
↓その理由は
『働くママをサポート』したいから!
↓では
何故『働くママをサポート』したいのか?
↓それは
学生時代に児童館でボランティアをした際、
『ママ達が働きながら子育てをする事の大変さ』を目の当たりにし、
その支援に大きな達成感ややりがいを感じたから。
↓では
そもそも何故、数あるボランティアの中で、そのボランティアを選んだのか?
それは大学のゼミで『子育て』について学んでたから。
↓では
何故、子育てゼミを選んだのか?
それは『自分の価値観』が~~~だから。
↓では
何故、自分はそのような価値観をもったのか?・・・・
このように内面や行動を過去に遡り、深く掘り下げた後、
最終的には、そのやりたい業務につき、
①一番最初に関心をもった『きっかけ』
②その後とった『行動・活動』
③それらを通じて培った『自分なりの価値観・信念』
これらを中心に、自分の考えを、時系列に沿って整理していきます。
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※なお、やりたい業務を考える際、
『少子化の進行は、◎や△などの弊害が多く、
わが国の持続性にとり深刻な問題だから』というのは、
『少子化問題を解決する必要性があること』の根拠になっても、
それだけでは『あなたがその問題に取組みたい理由』にはならないので注意。
このようにして、
自分の取組みたい事につき、
その①理由が固まったら、
↓次は、
自分はその取り組みを通じ、
どんな『まちづくり』がしたいのか、
②将来のビジョンをイメージする。
まずは一言でズバリ!!と言ってみる。
例)『誰もが安心して子育てと人生を楽しめるまち』
↓その上で
そのビジョンを実現するために何が必要か?
具体的な施策を考える。(※詳細は後述)
↓そして
その施策を実施していく上で、
職員として必要な資質・能力は何か?
↓それを身につけるため
どのような努力をしてきたか?あるいは今後すべきか?
などをしっかり考えていく。
以上を時系列で整理すると、
あなたは何らかの過去の出来事をきっかけに、
ある社会問題に関心をもち、
それに関する様々な活動をし、
自分の価値観を形成していく中で、
真に自分のやりたい事が決まり、
↓その取組みを通じて
自分の理想とするまちを想い描き、
それを実現するための施策を考え、実行し、
それを実施する上で必要な能力を磨いていく。
※こうした『一貫性のあるストーリー』を面接官に熱く語る事が、志望動機の核となります。
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志望動機のフォーマット
ここまで志望動機の構成要素を長々と分析してきましたが、
これらを面接カードにどう書き、実際の本番でどう喋るか?
これまでの内容を『時系列・全体像』を意識して、物語風に文章化すると、
以下のフォーマットになります。
※もちろん、これは『一つの参考例』であり、各自、表現の微調整は必要です。
私は、
(●●という理由から、)学生時代に〇〇に取り組んできました。
そこで培った◎◎という思いから、
『子育て支援』を通じて社会に貢献したいと考えるようになりました。
(自分がやりたい事)
△△市(受験自治体)は、生まれ育った地元で、『愛着』のあるまちであり、
また、
『~~』という『常に住民目線の』素晴らしい政策、
さらには、
説明会の際にお話を伺った職員の××な姿勢にも、
大変『感銘』を受けました。(この場所を選ぶ理由)
以上から、
私は、
学生時代に培った~~能力を活かし、
職員や住民の皆様と一体となって、
△△市を『××なまちにしたい』と考え、△△市を志望いたしました。
(決意表明)
※最後は、自分がその市でやりたいことを
例えば『世界一!安心して子育てができるまち』 など、
『夢・ビジョン』の形で示し、決意・意気込みを見せる。
このような『志望動機のフレーム』をまずはしっかり構成します。
↓その後、
自分が喋る言葉の一つ一つに自問自答をしていきます(ツッコミ)。
・それってどういう意味?定義は?
・より具体的に説明すると、どういうこと?
・何かエピソードはあるの?とドンドン広げ、
・なぜそう思うのか?根拠は?と深めていきます。
↓その上で
『要するにこういうことだ』とスパッと要約する。
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このように、
言葉をドンドン広げ、深め、
かたや縮めながら、自問自答を繰り返すことで、
『面接官の突っ込み対策』になるとともに、
自然に『表現力』が格段にアップしていきます。
↓なお、繰り返しになりますが、
自分の発する言葉について、
①定義 (『自分なりの定義』でもよい)を意識すること。
※『世界一』などという言葉を使う以上、
・何をもって世界一となるか?(ゴールのイメージ)
・どうやって実現するか?
これらをしっかり考える事が大事!
②理由を『最低2つ』考える癖をつける。
(例)何故『子育て支援』に取組みたいのか?
↓その理由は
①社会的に必要性が高いから(需要がある)
②自分の価値観・信念が〇〇だから
【学校事務の志望動機の例】
わたしは、学生時代における塾講師のアルバイトの経験や、
また、
(自分自身の教育に対する長年の●●という思い)から、
『教師が一人一人の生徒に向き合い、
教師と生徒の信頼関係が確立された学校づくり』
に携わりたいと考えています。(自分がやりたい事)
貴校は、『△△』を指導理念に掲げており、
また、
『××』という校長先生のお言葉にも非常に感銘を受けました。
(この場所を選ぶ理由)
以上から、
私は貴校において、
自分の長所である『ねばり強さ』と『◎◎』を通して、
『日本一!生徒との信頼関係が強く、きめ細やかな教育ができる学校づくり』をし、
学校事務職員として、より多くの生徒にその魅力を伝えていきたい、と思い、
貴校の学校事務職員を志望致しました。(決意表明)
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志望動機を考える際、これまで述べた時系列・全体像への意識の他に、
様々な試験種の中での『自分の受験先の位置』を把握する事も不可欠です。
※以下を参考に、可能な限り細部まで分類・フローチャート化して考える。
あなたのやりたい仕事は民間やNPOでも可能なのに、
なぜ民間ではなく公務員なのか?
↓そして
公務員の中でもなぜ地方なのか?あるいは国家なのか?
国家の場合 → 何故〇〇省ではなく、この省庁なのか?
↓一方
地方の場合、
なぜ県庁 (広域)あるいは市役所 (基礎)なのか?
↓さらに
なぜ地元ではないのか?等、
他の試験種との『業務内容などの差別化』をしっかり分析すること。
市役所を受験する場合、
その理由として『住民に身近なところで働きたいから』と言う受験生は多い。
↓例えば、
住民に身近な市役所の方が、
『住民の声』を直接聞くことができ、
『住民ニーズに応じたサービス』を実現しやすい。
また、住民の声を直接聞ける事で、より『やりがい』を感じる事ができるから。
↓但しその際
国家一般職等を併願している場合は、
『発言と行動が矛盾してないか?』と突っ込みが入りうる。
↓対処方法としては、
私は受験先(仕事)を選ぶ基準として、
①住民との距離という点と、
②『子育て支援』に携われるか?という業務内容を重視しております。
↓そして
①ももちろん重要ですが、
②業務内容という観点から、
国家一般の厚生労働省も併願させて頂きました。
↓但し
国家の中でも現場の出先機関を希望しており、
できるだけ『現場の声』を大事にし、仕事をしたいと考えています。
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『他の試験種との差別化』という点をもう少し掘り下げると、
例えば、
【地元民でない方が東京都特別区を受験する場合】
以下の点も考えておく必要があります。
※回答内容の解説が狙いではないので、
回答そのものは『あえてザックリ極端に』書きます。
まず
①何故都庁ではないのか?
↓これは
『住民に身近な基礎自治体がいいから』
で乗り切るとします。
↓では
②何故地元の市役所ではないのか?
地元の住民をサポートすべきじゃないの?
↓この場合
市役所も基礎自治体である以上、
今回は『①の回答』は使えないので、
『多くの課題が集中する東京で、ダイナミックな仕事をやりたいから』
で乗り切るとします。
↓では
③何故都内の他の市役所 (八王子市や立川市など)ではないのか?
↓
これは特別区と同じく『東京都内の基礎自治体』なので、
『②の回答』も使いづらいです。
↓ここで、
都内の市役所と23区の違いを、
『行政学的な知識』から説明するのではなく、
『自分の思い入れ、愛着、やりがい』など、
『特別区の面接官の心に届くように』語れるようにしておく。
※23区は、区同士の連携、時には競争により、
より『先進的な取組み』ができ、大きなやりがいを感じる。など
※なお、このようにフローチャート化して細かく考えていくと、
『木を見て、森を見ず』的に、全体像が分からなくなってくるので、
細部を詰めるとともに、常に『全体を俯瞰』しながら考える事も忘れないように。
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【自己PR】
自己PRは志望動機と並び、
『面接の冒頭』で質問される事が多いです。
しかも他の『会話のキャッチボール型の質問』と異なり、
1分や2分、
『比較的長い時間、一方的に』喋らなければならないため、
頭の中が『真っ白』になる可能性があります。
経験上、面接冒頭の自己 PR は、
多くの受験生は声がブルブル震え、おかしな喋り方になり、
たまに途中で泣きだす者もいる。
皆さんの想像以上に『舞い上がり』ます。
↓したがって
暇さえあれば、何度も何度もイメトレをし、万全の準備をして下さい。
※自己PRは、
『1時間語れるだけの準備』をし、
↓それを
3分程度にまとめ、
↓さらに要約すると
1分でポイントを流れよく説明できる。という感じにしておく。
『1分間』『2分間』『3分間』バージョンの準備をする。
※個人の能力や努力(例:資格取得や卒論を計画的にやり抜いた)はあまりウケない。
↓
これらの PR ポイントは、
計画性がある事や粘り強さにあるが、
↓
『計画力』をアピールしても
公務員の業務は多種多様であり、
逆に臨機応変性や柔軟性を疑われる結果になりやすい。
↓また
個人としての『忍耐力』
『粘り強さ』をアピールしても、
個人の力は組織が産みだす成果には敵わない。
↓従って
やはり公務員試験では
まず組織の中での『協調性』『コミュニケーション能力』、
さらには『組織をまとめる力』などをアピールした方が無難です。
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多くの受験生は、以下のパターンで自己 PR を構成します。
私の自己 PR(強み)は、
①〇〇と②△△です!
まず①〇〇についてですが、
私は学生時代~~~(とエピソードを語り)、
次に②△△についてですが、
~~(と、またまたエピソードを語り)、
私はこれらの強みを活かして、
〇〇県においても~~頑張りたいと思います!
しかし『せっかくの PR の場』なので、
もっと『自由な発想』で PR した方がよいでしょう。
※採用後に『技術・知識』は教育できても、
『人格 (資質)』は育成できません。
↓したがって
採用担当者は、単なる知識等より、
受験生の『人格そのもの』を見ていると言えます。
↓具体的には
①『社会をよくしたいという高い志』と
②『公務員としての資質』をもっているか、などです。
↓②資質の例としては、
・自己の能力アップに対する向上心はあるか?
・感受性は豊かか?
※国民や住民の声に関心をもち、
その思いに共感できること。
↓但しあくまで、
様々な制約要因を考慮できる冷静さも必要です。
その意味で共感力と理性的な判断のバランスが大事!
・周囲の人間に気配りができるか?
・仲間と円滑にコミュニケーションがとれる協調性
こういう部分を磨き、アピールする必要がある。
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【自己PRへの突っ込み例】
『人に喜んでもらう事が好きです』的なアピールをすると、
↓では
『公務員が住民から感謝されるのはどういう時があると思う?』
↓
回答すると、
↓
公務員は『感謝』されるより、
実は『クレーム』の方が多い。
クレーム対応は大丈夫か?
↓
バイト経験など、クレーム対応のエピソードを語ること。
※基本的に公務員試験の面接は、
①『夢』『情熱』などのエネルギーを
『理性的』に社会人として相応しい言葉で語ることと、
『論理的』
②『クレーム対応力』
『ストレス耐性』などの
現実的な実務対応力のバランスが重要。
【長所・短所】
・あなたの強みは?
↓例えば
『好奇心旺盛・向上心が強い』
↓具体的には?
私は日頃から、身の回りの『現象』や『変化』を観察し、
その上で、
何故このような現象が起こっているのか?その原因を考えるのが好きです。
↓そして
この現象に対して
『自分なら何ができるか?』を考えるようにしています。
↓そのようにして
様々なものに興味・関心をもち、
自分を高めるように努力をしています。
↓
具体的なエピソードとしては、~~があります。
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※自分の長所を明るさと答えると
↓
『明るいってどういうこと?』
※キーワードは自分なりに定義しておく事が重要。
↓そして
面接終了の際に、
『僕には君が明るいなんて全く思えなかったけど』と
キツい捨てゼリフが来る事もあります。
但し、ここでの反応の仕方が勝負です。
焦って泣きそうになるのではなく、
『本日は緊張しており、~~~』と機転の利いたい上手い返しを。
※どんな『表情』で言うかもイメトレしてみて下さい。
【その他、気を付けたい質問】
・強みは『一所懸命なところ』と言うが、
それは昔から備わっていたこと?
それとも自分で徐々に身につけたこと?
↓
自分の強みを『生来的』なものとするか、
『後発的な努力』の賜物とするか?
面接においてどっちが好まれるか?
↓
もちろん、答えは『どっちでもよい』が、
こういう事を『思考』すること自体が、
『思考力・面接力の向上』につながるので、是非考えてみて下さい。
・その強みが他に活かされた経験は?
・
(強みを語学というと)
〇〇市には外国人支援の窓口があるのは知ってる?
もし機会があれば、そこで語学力を活かしたい?
※自分の強み・趣味などと関連する部署は、ある程度調べておくとよいでしょう。
・自分が面接官だとしたら、
相手の性格を知るためにどんな質問をするか?
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・あなたの短所は?
↓
短所に関しては『どう克服の努力をしているか?』が話のメインになるので、
克服可能なもの (かつその克服方法がおいしいもの)を考えるのが基本。
↓その上で
長所のいき過ぎた面を短所にする受験生が多い。
【例】周りに配慮し過ぎて、自分の意見を言えない時がある。
※但しあくまでも『~~な時がある。』とし、
常にそういう状態ではない事にする。
↓では
・どんな時にそれが短所だと認識した?
・短所のせいで実際に困ったことはあるか?
↓では
・どうやって克服してる?
↓これは
※『~~を心がけています!』的な精神論だけでなく、
友人の協力を得たり、
持続性のある仕組みを考えたり、
説得力ある方法を用意したい。
↓これに対して
克服したのなら、
もう短所じゃないんじゃないの? (※これは面接で頻出の切り返し)
↓ここで
『はい、確かにそうですね』と認めてしまうと、
『じゃあ、他の短所を言って』と土俵際に追い込まれる危険があるので、
↓
『人に自分の意見をはっきり言わなければならない場面で、
一度躊躇してしまう事が時折あるので、
現在でも短所だと認識している。』
などと賢く返したい。
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【
『自己PR』を考えるにあたって】
まず、大前提として、
私は面接とは、
『何を喋るか』よりも、
『どう喋るか』で、
ほぼ勝負は着いていると思います。
↓
ネットを通じた情報化、マニュアル化が進んだ現代社会では、
合格レベルにある受験生は、
話す『内容』そのものは大きな差はありません。
↓したがって
『どう喋るか』
↓すなわち
より『分かり易く』
より『語彙力』がしっかりしていて、
より『話の全体像が鮮明にイメージ化』でき、
より『明るく元気』で、
より『感じのいい喋り』ができる人が合格します。
↓そのため、
この『スーパー面接講座』では、
皆さんの頭の中を整理整頓していく事で、
『会話力』そのものを大きく向上させる事に主眼を置いています。
↓ただ、
そうは言っても、
内容そのものも、もちろん『車の両輪の一つ』ではあります。
↓では、
『自己PRの内容』はどのように考えればよいか?
一つの方法論としては、
まず、
皆さんはこれから何をしようとしているのか?
各々の受験先の業務をしっかりイメージして下さい。
抽象的な所から始めます。
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皆さんはこれから、
①『行政』というフィールドで、
②『組織の力』を使いつつ、
年』もの間、
③『約
④『成果』を出し続ける必要があります。
↓では、
①行政とは何か?
↓それは
・窓口での事務処理、
・住民対応、
・諸々のサービスの企画など、
多様な業務があります。
考えうる限り、
イメージを膨らませて下さい。
同様に、
②③④についてもイメージを膨らませて下さい。
こうやって
自分がこれから『いかなる場』に立ち向かおうとしているか?
そのイメージができあがったら、
↓次に、
これらを成し遂げるにあたり必要な能力・資質は何か?
この点を考えて下さい。
上記①②③④全てについてです。
↓その中から、
自分が最もアピールしたい事をゆっくり考えてみて下さい。
このように、発想を膨らませ、アピールしたい事のイメージができたら、
最後にそれを『どう表現するか』を考えていきます。
広がった頭の中を『統合・整理』していき、
分かりやすく『要約』していくのです。
是非、最高の自分を思いっきりアピールして下さい。
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