2014 Nov 12 日本の9月経常収支市場予想を上回り、3ヵ月連続の黒字 11 日に発表された 9月の経常収支（速報値）は、市場予想（5,377億円の黒字）を大きく上回る9,630億円の黒字となり、3ヵ月連続の黒字となりました（季節調整値は4,144億円の黒字）。構成 2,000 項目別にみてみると、貿易収支（国際収支ベース）は前月から改善したものの、7,145億円の赤字となりました。一方、第一次所得 1,000 0 収支が2兆352億円の黒字となり、経常収支の改善に寄与しました。この背景には、直接投資に係る配当金や証券投資に係る債券利 -1,000 子の受取が円安等によって増加したことを受けて、大幅に拡大したことがあります。この第一次所得収支の黒字額は9月として過去最 -2,000 貿易収支第一次所得収支経常収支 -3,000 大、1985年3月以降でも、過去2番目の大きさとなりました。サービス収支第二次所得収支 -4,000 また、経常黒字の拡大は円高につながるとの見方もありますが、 ①米国景気の拡大により、米国金利の緩やかな上昇が見込まれること、②日銀が強力な金融緩和姿勢を継続するとみられること、 ③未だ貿易赤字は続いていること、などを考慮すると、円高には振経常収支とその構成項目の推移 (10億円） 3,000 11/9 12/9 13/9 14/9 (月次） (出所) Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成主なイベント・経済指標発表予定（結果）曜日れにくく、むしろ円安傾向が今後も続くとみています。日本  9月経常収支季節調整値 11月米国  特にございません。＋4,144億円（前回同＋1,308億円）火 11日  10月景気ウォッチャー調査先行き判断ＤＩ 46.6（前回 48.7）グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム  10月マネーストック（Ｍ３）チーフストラテジスト石金淳 11月アシスタントストラテジスト深澤俊雄  特にございません。水 12日当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。