資料1 都市計画マスタープランの策定について 1 都市計画マスタープランとは ① 法律上での位置づけ 都市計画マスタープランは、平成4年6月の都市計画法の改正により、新たに 同法第18条の2第1項に規定された「市町村の都市計画に関する基本的な方 針」であり、都市計画区域を有する市町村が定めるものとされています。 本市においては、平成8年3月に策定されており、今回はその見直しとなりま す。 ② 都市計画マスタープランでは何を決めるのか 15年後の都市像や都市づくりの方針等を明らかにするものです。(本計画に おける計画目標年次は平成37年とします。) ア 実現すべき具体的な都市の将来像を示します 多様化する住民のニーズを都市づくりの目標とし、都市計画に対する理解と 参加を容易にするため、住民にもわかりやすい都市の将来像を示します。 イ 個別の都市計画の決定・変更の指針となります 都市計画マスタープランは、個々の土地所有者等が行う土地の利用を直接制 限するものではありませんが、具体的な土地利用規制を定める都市計画を立案 する上での指針となり、都市計画の提案の前提となるものです。また、都市計 画マスタープランに示す将来像は、個別の都市計画が決定・変更されるべき方 向を示す指針としての役割を持ちます。 ウ 個別のまちづくり事業の指針となります 都市施設(道路・公園等)、市街地開発、都市環境等の個別まちづくり事業 に関する施策を展開する上での指針となるものです。特に地域レベルでのきめ 細かな都市整備の指針を策定し、活用されるものです。 エ 市民によるまちづくり活動の方向を示します まちづくりにおいては、都市計画法やその他個別の法律に沿った計画だけで は実現は難しく、市民の協力が不可欠となります。多様化した住民ニーズよる まちづくりを進めるための、まちづくり活動等の方向を示します。 1 2 都市計画マスタープランの策定方針 ① 基本的な考え方 本市においては、平成8年3月に現都市計画マスタープランが策定され、それ に基づき、都市づくりに向けた取り組みを進めてきました。 こうしたなか、人口減少や少子高齢社会の到来、地方分権の進展や市民ニーズ の多様化、大規模災害の頻発など、本市をとりまく社会経済状況は大きく変化し ています。また、コンパクトな都市環境の形成などを目的として都市計画法が改 正されるなど、まちづくりに関する仕組みも大きく変化してきています。 このような変化に的確に対応し、市民とともに良好なまちづくりを進められる 新たな都市計画マスタープランの策定を、平成19年度から4年間をかけて行う ことになりました。 計画の策定にあたっては、第四次総合計画の内容を踏まえるとともに、各部門 別における各種計画とも調整を図っていきます。また、県の都市計画区域マスタ ープランの内容を反映させながら策定を進めていきます。 ② 策定体制 ア 策定体制 都市計画マスタープランの策定にあたっては、庁内組織である「庁内検討会 議」で事務局案を検討し、市民参加組織である「まちづくりワークショップ」 や、学識経験者・公募市民などからなる「策定検討会議」での検討・提案を受 け、計画づくりを行います。 また、まとめられた計画案については、愛知県をはじめとする関係機関との 調整を図り、最終的に都市計画審議会で正式に決定を行います。 なお、現都市計画マスタープランの策定においては、市民意向の把握を一切 行っておらず、各地区での説明会で、完成したものを説明しただけにとどまっ ていましたが、新しい都市計画マスタープランでは、市民協働によるまちづく りの第1歩として、市民意識調査に加え、懇話会やワークショップなどの開催 によって、市民の意見を計画づくりに反映させていきます。 2 ■ 都市計画マスタープラン策定に係る体制図 都市計画審議会 諮問 報告 市議会 答申 市 調整 長 愛知県 公表 市 報告 民 市民意識調査・パブリックコメント 参画 指示 中間報告 庁内策定組織 市民参加組織 庁内検討会議 まちづくりワークショップ ◆関係部署課長級職員 ◆公募市民 ・市民参加組織での課題検討 ・部門間の意見交換・調整 ・検討案の庁内合意形成 ・プランの作成 ・まちの魅力や課題を認識 ・まちの将来像の検討 協議 素案提示 参加 協議 事務局(都市計画課) 提 案 ・基礎的調査の実施 ・上位計画・関連計画の整理 ・まちづくりの課題抽出 ・各組織の意見集約・整理 ・検討素案の作成 イ 反映 策定検討会議 ◆学識経験者、各種団体代表者、 行政関係者、公募市民 参加 ・専門的見地で検討 ・まちづくりワークショップへの 参加 策定検討会議の目的 策定検討会議では、本市の都市計画に関する種々の施策を総合的かつ体系的 に展開するため、学識者や関係団体の代表の方々に、それぞれの見識からのご 意見をいただくことを目的としています。 具体的には、「まちづくりワーキンググループ」での意見や、「庁内検討会 議」で検討された事項について、広範若しくは専門的な見地からの意見、助言 を行っていただき、都市計画マスタープランの充実を図るものとします。 3 ③ 策定フロー及びスケジュール(案) 平 成 19 年 度 ○ 現況・課題の把握 ・上位関連計画の整理 ・各種指標等の整理 ・まちづくりの基本課題の設定 市民意向の把握1 (アンケート調査の実施) 平 成 20 年 度 ○ 全体構想の検討 ・将来フレームについて ・目標・方針・分野別施策について 平 成 21 年 度 ○ 地域別構想の検討 ・地域区分について ・地域別の目標・方針・施策について ○まちづくり推進方策の検討 市民意向の把握2 〔市民ワークショップ〕 専門的見地で検討 〔策定検討会議〕 市民意向の把握3 〔市民ワークショップ〕 専門的見地で検討 〔策定検討会議〕 パブリックコメント 平 成 22 年 度 ■ 計画案の最終整理 計画の決定 策定検討会議における検討内容(案) 回・開催時期 平成 第1回 20年度 主な検討内容 成果・到達目標 策定方針、体制、方法及びスケジュール案 前提条件・課題の共有 等の提示 尾張旭市の現況・課題把握 第2回 第3回 都市計画マスタープランの課題検討 全体構想(素案)への 全体構想の検討 意見 ・将来フレームについて ・目標・方針・分野別施策について 平成 21年度 第4回 第5回 第6回 地域別構想の検討 地域別構想(素案)へ ・地域区分について の意見 ・地域別の目標・方針・施策について まちづくりの進め方の検討 まちづくり推進方策 (素案)への意見 平成 第7回 22年度 第8回 パブリックコメント等への意見対応の検討 パブリックコメント等 への意見 4
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