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平成21年7月吉日
各都道府県教育委員会教育長様
各区市町村教育委員会教育長様
各小・中・高等学校長様
教諭・教育関係の皆様
保護者・学校図書館関係の皆様
全国読書活動研究会−児童書を読もう・児童書で学ぼう−
研究会参加へのご案内
全国読書活動研究会
会長
京都女子大学発達教育学部・大学院発達教育学研究科教授
井上 一郎
読書活動について,以下のような著作においてその必要性と重要性を提言してきま
した。
□『読者としての子どもと読みの形成』1993
□『読者としての子どもを育てる文学の授業』1995
□『多様な読みの力を育てる文学の指導法』1998
□『くどうなおこと子どもたち』2001
□『文学の授業力をつける』2002
□『読書力をつける−読書活動のアイデアと実践例16−』2002
□『読む力の基礎・基本−17の視点による授業作り−』2003
□『ブックウォークで子どもが変わる』2005
□『読解力を伸ばす読書活動−カリキュラム作りと授業作り』2005
□『読解力を伸ばす授業モデル集』2005
この間には,PISAの読解リテラシー低下への対応,国語力向上への取組,そし
て,新学習指導要領における言語活動の充実といった大きな動きがありました。神戸
大学教師,文部科学省教科調査官として,長年これらの課題に取り組むとともに,学
校図書館活動などの推進に関する提言もしてきました。また,読解力1位となったフ
ィンランド,読解力向上に取り組むイギリスやアメリカの海外視察報告も行ってきた
ところです。全国的な読書感想文コンクールの中央審査委員も務め,現代の児童の読
書実態もよく分かります。
これらの経験から,学校教育においては読むことの領域における改善が遅れている
こと,家庭にあっては読書習慣が定着していないことなどを実感してまいりました。
大人が児童書をよく読むこと,何よりも現場の先生方にじっくり児童書を読んでいた
だく機会を設けることが必要であること,また本を読むことだけでなく,読者として
本に積極的に働きかけることが必要であること,またその能力の育成が重要であると
感じてきました。「読書活動」という表現が重要であることの所以でもあります。そ
こで,全国的な立場で読書活動に関する研究を行う研究会を設立しました。
主な活動は,以下の通りです。
1 文学及び科学にわたる児童書を読む方法について,指導,助言,研究する。
2 読書活動の具体的な展開の方法について,指導,助言,研究する。
3 読書活動を推進する講習会,講演会,研究大会等を開催する。
4 読書活動を推進する人々と連携し,子どもの豊かな読書生活の構築を図る。
研究会名を「全国読書活動研究会」とし,副題として「児童書を読もう・児童書で
学ぼう」とします。児童書とするのは,文学と科学の本全体にわたって本を読むこと,
児童・生徒すべての子どもたちが豊かな読書生活が送れるようにしたいとの願いから
です。多くの方が,趣旨にご賛同いただき,定例で行う研究会でともに活動して下さ
ることを願っております。