本資料は、サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)および非営利組織 Medicines for Malaria Venture(MMV)(ス イス、ジュネーブ)が 10 月 22 日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳再編集したものです。この 資料の正式言語はフランス語・英語であり、その内容および解釈についてはフランス語・英語が優先します。 http://www.sanofi-aventis.com および http://www.mmv.org をご参照ください。 サノフィ・アベンティス、マラリアとの闘いに向けて Medicines for Malaria Venture と提携 ―抗マラリア薬の研究開発促進を目指して― フ ラ ン ス ・ パ リ 、 ス イ ス ・ ジ ュ ネ ー ブ - 2008 年 10 月 22 日 - サ ノ フ ィ ・ ア ベ ン テ ィ ス と Medicines for Malaria Venture(MMV)は本日、マラリアの新しい治療薬の研究開発の促進に向けた業務提携契約 を締結したと発表しました。マラリアは、発展途上国では死に至ることの多い感染症で、特に妊婦や5歳 未満の小児に多く発症しています。 MMVは、マラリアの負担軽減に取り組んでいる非営利研究開発機関です。 今回の契約により、サノフィ・アベンティスは、マラリア治療薬のポートフォリオに関する情報をMMVと共 有することになります。ポートフォリオには、「顧みられない病気のための新薬イニシアティブ(DNDi: Drugs for Neglected Diseases initiative)」と共同開発して認可を受けたアーテスネートとアモジアキ ンの新規合剤(Coarsucam ® またはASAQ)、フランスの学術機関や新興企業との共同研究の成果であ る数種類の化合物が含まれます。共同開発中の化合物は現在さまざまな開発段階にあり、その中には リール科学技術大学(Université des Sciences et Technologies de Lille)のフェロキン、パルメド社 (Palumed、トゥールーズ)のトリオクサキン化合物、国立科学研究センター(Centre National pour la Recherche Scientifique、モンペリエ)のビス‐チアゾリウム化合物があります。ほかにも、サノフィ・アベ ンティス内で新たな抗マラリア薬の研究プログラムを開始しており、数多くの候補化合物をスクリーニン グすることになっています。 MMVとサノフィ・アベンティスは、これらのプロジェクトを個々にレビューするワーキンググループを立ち 上げ、さらなる開発に向けて両者間で行うべき共同作業の内容を決定する予定です。 サノフィ・アベンティスのR&D担当シニア・バイス・プレジデントであるマーク・クルーゼル(Marc Cluzel) は、次のように述べています。「MMVと力を合わせて革新的な抗マラリア薬を探索することで、既存の 治療薬に対する耐性を遅かれ早かれ獲得してしまう寄生虫との競争に先んじることができます。この新 たなパートナーシップは、それぞれの専門知識、リソース、ノウハウを結集して相乗効果を生み出し、マ ラリア患者さんに新薬を速やかに届けられるようになるでしょう」。 MMVのプレジデント兼最高経営責任者であるクリス・ヘンシェル(Chris Hentschel)博士は、次のよう に述べています。「サノフィ・アベンティスのようにマラリアとの闘いに積極的に取り組んでいる革新的な 企業と連携できることは、MMVにとって大変光栄なことです。マラリアによる死亡者は年間で100万人 にも達しており、その大半は5歳未満の小児と妊婦です。長期的にマラリアの撲滅を達成するためには、 このような受け入れがたい人命の損失を阻止する新しい抗マラリア薬の開発に着手しなければいけま 1 せん。サノフィ・アベンティスの協力を得ることにより、マラリアに効果的な新規化合物のパイプラインが より強固なものとなり、さらに強力な次世代の治療薬を開発することが可能になります」。 Medicines for Malaria Ventureについて Medicines for Malaria Venture(MMV)は、優れた官民のパートナーシップを通じて、安全で効果的 かつ安価な抗マラリア薬を発見、開発、提供することを目的として、1999年に設立された非営利組織で す。MMVは、安価で効果的な医薬品を作り出し、マラリアの危機にさらされている何百万人もの人々の 治療と予防に役立て、最終的にはこの悲惨な疾患のない世界を実現することをビジョンとして掲げてい ます。 MMVは現在、製薬業界、学術界、そしてマラリア流行国など100を超えるパートナーと協力して、抗マ ラリア薬プロジェクトの最大規模のポートフォリオを管理しています。約40のプロジェクトから構成される 強固なポートフォリオには、発見段階にある全く新しいクラスの化合物19種類が含まれています。臨床 開発段階にある5つのプロジェクトのうち3つは、アルテミシニンをベースにした併用療法(ACT)のプロ ジェクトです。ACTは規制当局の厳しい審査を経て登録されることになり、2008年から2010年の間に 販売承認が得られる見込みです。 サノフィ・アベンティスについて 世界をリードする製薬企業の一社であるサノフィ・アベンティスは、医薬品の創薬発見・開発・販売を通 じて、人々の生活の質の向上に取り組んでいます。 サノフィ・アベンティスは、パリ(Euronext: SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。 今後の見通しに関する記述 このプレスリリースには、1995 年民間有価証券訴訟改正法(修正を含む)でいう「今後の見通しに関する記述」が 含まれています。今後の見通しに関する記述とは、歴史的事実を述べるものではない記述です。これらの記述に は、財務計画と予測ならびにそれらの根拠となる前提、将来の事象、事業、製品およびサービスに関する計画、目 標、意向および期待に関する記述、ならびに、将来の実績に関する記述が含まれます。一般的に、今後の見通し に関する記述は、「予想」、「期待」、「見込み」、「予定」、「予測」、「計画」などの表現によって識別されます。サノフ ィ・アベンティスの経営陣はそのような今後の見通しに関する記述に反映された予想を妥当と考えますが、投資家 は今後の見通しに関する情報と記述がさまざまなリスクと不確実性の影響を受けやすく、それらの多くが予測困難 であり、通常サノフィ・アベンティスが制御できず、そのために実際の結果と進展が、今後の見通しに関する情報と 記述の中で表現された、暗示された、または予測されたものとは大幅に異なる可能性があることに注意して下さい。 これらのリスクおよび不確実性には、サノフィ・アベンティスの 2007 年 12 月 31 日終了事業年度フォーム 20-F 年 次報告書の「リスク要因」および「今後の見通しに関する記述」項目を含む、サノフィ・アベンティスが作成した SEC および AMF に対する公の届け出の中で議論されているかまたは特定されているものに付随する不確実性とその 他の事項が含まれます。サノフィ・アベンティスは、適用法によって義務付けられている場合を除き、今後の見通し に関する情報または記述の更新または見直しを行う義務を負うものではありません。 2
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