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Sanofi Pasteur Press Release
2009 年 12 月 18 日
本資料は、サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)が 12 月 16 日(現地時間)に発表したプレスリリースを
日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語はフランス語・英語であり、その内容および解釈については
両言語が優先します。http://www.sanofi-aventis.com をご参照ください。
サノフィパスツール、米 Syntiron 社から
ブドウ球菌感染症を予防するワクチンの
開発と販売に関するライセンス契約を締結
~ブドウ球菌感染症は、健康上の重大な懸念事項であり、
もはや集中治療室での問題ではありません~
フランス、リヨン―2009年12月16日― サノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門であるサノフィパスツ
ールは、Syntiron社と、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むブドウ球菌に対する予防ワクチンについ
て、世界中で独占的な開発および販売に向けたライセンス契約を締結したことを発表しました。MRSAは、複数
の難治性ヒト感染症の原因菌で、ペニシリンなどの多数の抗生物質に耐性を示すことから、多剤耐性黄色ブドウ
球菌とも呼ばれています。
Syntiron社は、細菌感染から生じるヒト感染症の予防と治療に貢献することをミッションとする米国ミネソタ州セン
トポールのバイオ関連企業です。合意事項に基づき、サノフィパスツールは今後Syntiron社と提携し、製品の共
同前臨床開発を支援し、本ワクチンの今後の開発、薬事承認の取得、商品化を行います。契約には、契約料、
マイルストーンペイメント、および今後の製品販売に対するロイヤルティが含まれていますが、その詳細は公表し
ておりません。
「Syntiron社とのこの契約は、公衆衛生のニーズに応える革新的なワクチンを製造するために、サノフィパスツー
ルが行っている、バイオ関連企業とのパートナーシップの新たな例です。クロストリジウム・ディフィシル感染を予
防するためのワクチン開発に加えて、MRSAを予防するワクチンの今回の開発が成功すれば、院内感染との闘
いにおいて大きな成果となるでしょう」とサノフィパスツールの社長兼CEOであるウェイン・ピサノ(Wayne Pisano)
は述べています。
黄色ブドウ球菌について
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、特定の抗生物質に耐性を示す細菌の一種です。米国疾病対策セ
ンター(CDC)のウェブサイトによると、耐性を示す抗生物質には、メチシリンのほか、オキサシリン、ペニシリンお
よびアモキシシリンといった、より一般的な抗生物質が含まれています。MRSA を含むブドウ球菌による感染症
は、免疫力が弱っている、病院および保健医療施設内(介護施設や透析センターなど)に入院または入居して
いる人で最も多く発生します。
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その他に、健康な人で最近(過去 1 年以内)入院したことのない人や医療処置(透析、外科手術、カテーテルな
ど)を受けていない人が発症する MRSA 感染症があり、市中感染型(CA)- MRSA 感染症として知られています。
この感染症は、通常、膿瘍、腫脹、その他膿疱病変といった皮膚感染症です。
Internet Journal of Infectious Diseases誌によると、MRSAは、術後感染症の原因となるもっとも重要な病原体の
1つとなっており、米国の大規模な病院では、院内感染型黄色ブドウ球菌感染症の最高40%を占め、それより
小規模の病院では25~30%を占めています。欧州でのMRSAの保菌率は、ポルトガルとイタリアの50%以上か
ら、スイスおよびオランダの2%未満までと幅があります。アジアでの保菌率は約50%ですが、香港(75%)と日
本(72%)では極めて高い割合を示しています。アフリカの病院の多くでは、MRSAの保菌率は15%と推定され
ていますが、ケニアとナイジェリアでは21~30%という高い保菌率を示しています。ジョンズ・ホプキンス・メディ
シン(Johns Hopkins Medicine)によると、MRSAはいまや多くの病院で流行し、院内感染肺炎および手術部位
感染の主要原因の1つであり、院内血流感染症の主要原因の第2位となっています。
サノフィ・アベンティスについて
世界をリードする製薬企業の一社であるサノフィ・アベンティスは、医薬品の創製・開発・販売を通じて、人々の
生活の質の向上に取り組んでいます。
サノフィ・アベンティスは、パリ(Euronext: SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。
サノフィパスツールはサノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門で、2008年には16億回接種分以上のワクチ
ンを提供しました。これは世界中で5億人以上の人々に対してワクチンを接種したことになります。ワクチン業界にお
ける世界的リーダーとして、サノフィパスツールは、20もの感染症から人々を守る多くのワクチンを提供しています。
「命を守る ワクチンを創る」という会社の伝統は、一世紀以上の歴史を有しています。サノフィパスツールはワクチンに
特化したメーカーとして世界最大級の企業であり、日々、研究開発に100万ユーロ以上を投資しています。詳しくは
www.sanofipasteur.com または www.sanofipasteur.us をご覧ください。
今後の見通しに関する記述
このプレスリリースには、1995年民間有価証券訴訟改正法(修正を含む)でいう「今後の見通しに関する記述」が含
まれています。今後の見通しに関する記述とは、歴史的事実を述べるものではない記述です。これらの記述には、財
務計画と予測ならびにそれらの根拠となる前提、将来の事象、事業、製品およびサービスに関する計画、目標、意向
および期待に関する記述、ならびに、将来の実績に関する記述が含まれます。一般的に、今後の見通しに関する記
述は、「予想」、「期待」、「見込み」、「予定」、「予測」、「計画」などの表現によって識別されます。サノフィ・アベンティ
スの経営陣はそのような今後の見通しに関する記述に反映された予想を妥当と考えますが、投資家は今後の見通し
に関する情報と記述がさまざまなリスクと不確実性の影響を受けやすく、それらの多くが予測困難であり、通常サノフ
ィ・アベンティスが制御できず、そのために実際の結果と進展が、今後の見通しに関する情報と記述の中で表現され
た、暗示された、または予測されたものとは大幅に異なる可能性があることに注意して下さい。これらのリスクおよび
不確実性には、サノフィ・アベンティスの2008年12月31日終了事業年度フォーム20-F年次報告書の「リスク要因」お
よび「今後の見通しに関する記述」項目を含む、サノフィ・アベンティスが作成したSECおよびAMFに対する公の届け
出の中で議論されているかまたは特定されているものに付随する不確実性とその他の事項が含まれます。サノフィ・
アベンティスは、適用法によって義務付けられている場合を除き、今後の見通しに関する情報または記述の更新また
は見直しを行う義務を負うものではありません。
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