福岡女子大学広報 NO.83(Summer 創立90年の歩み)

公立大学法人
福岡女子大学
広 報
83
No.
Summer
F u k u o k a
W o m e n ’ s
U n iv e r s i t y
創立90年の歩み
1923
Contents
理事長・学長あいさつ
2
副理事長あいさつ
2
常務理事兼事務局長あいさつ
2
副学長あいさつ
3
学部長あいさつ
3
入学式
4
新入生あいさつ
4
開学記念式典
5
退職にあたって
6
新任紹介
6
人事消息
7
活動報告
8
受賞報告
10
臨床栄養師特別研修について
10
科学研究費
11
マスメディア掲載
11
オープンキャンパス告知
11
本 学部改組という過去に経験したことのない
学は、最近の8年間に、公立大学法人化、
大きな変革を行い、新しい歴史の頁を開きつつあ
ります。国際化教育という視点に立ち、現在79名
副理事長
就任を踏まえての
着任にあたって
ごあいさつ
の留学生がキャンパス内で日本人学生と寮で同
居しながら教育を受けるという、創立90年間で
最も国際色の強い時を迎えています。本学にとっ
てこの激動の時期を、教育・研究と、社会・国際
貢献の活動を拡充・充実させるための好機と捉
え、国内外で知名度を上げ存在感を確実なもの
にするために、教職員一丸となって将来目標に立
ち向かわなければなりません。
本学の「新しい教育理念」は、
「リーダーシッ
プを持ち、国際的に活躍できる人材育成」と「地
域社会の学術、文化、生活への貢献」です。教育
学生に対する社会人・国際人としての素養の
業だけでなく、授業時間外でも指導できる教育
晃
発揮のための人材育成は、教室という場での授
制度を大学として確立しなければなりません。さ
常務理事兼事務局長
命感と責任感が必要となります。
高山
に対して徹底した人材育成を行うという強い使
副理事長
=人材育成の成果をあげるために、教員は学生
渡辺 浩志
W o m e n ’ s
U n i v e r s i t y
教職員・学生が一丸となって福岡女子大学の国際的存在感を高めよう
F u k u o k a
Greeting
らに地域社会と連携したインターンシップ教育、
コミュニケーション学習や外国滞在実習などの
実践教育は、国際的センスとバランスを身につけ、
世界で活躍できる人材育成に不可欠です。
大学の「新しい教育理念」を基盤として、教職
員が人材育成の責務を充分に果たすことができ
るよう、学長として大学組織・制度の改善を着実
に進めていきます。
梶
山 千里
理事長・学長
この度4月1日付けで副理事
この3月に福岡県を退職し、
長に着任いたしました渡辺浩志
新たな人生の第1歩が「福岡女
と申します。誰も読めないので
子大学」
です。
通称は
「ひろし」
で通しています。
4月1日に常務理事兼事務局
わた なべ ひろ ゆき
3年前に九州大学理事を退
長の辞令を頂いたとき、学長を
任し、湘南の温暖な地で惰眠を
はじめ教職員の皆様の、学生に
貪っていたところ、梶山理事長
対する熱い思いが感じられ、身
に叩き起こされて、再度福岡の
が引き締まる思いでした。
地へやって参りました。
女子大は、平成23年度の大
福岡女子大学は90年の輝か
学改革により、国際文理学部を
しい伝統の上に「グロバールに
開設し、世界の第一線で活躍
活躍できる次代の女性リーダー
できる女性の育成に取り組まれ
育成」
を目指した大きな変革に
ておられます。
邁進し、いま最も輝いている大
大学施設も全面改築が決定
学だと実感しています。
し、平成24年度からの第1期工
皆さまと一緒にこの良い流れ
事
(研究棟、
体育館、図書館等)
を加速させることに微力ながら
も本度末には完成し、来年度か
尽力する所存です。
ら早速活用される運びとなって
宜しくお願いします。
おります。
私も、
新たな環境の中で教職
員の皆様に混じり、微力ながら
学生の皆さんのために精一杯
努めてまいります。
どうぞよろしく
お願いいたします。
Greeting
その門を叩く
研究活動の
変革と伝統の
人間環境学部の
若者に
活発化に向けて
はざまで
教育研究の継続
人間環境学部長兼
人間環境学研究科長
池田 宜弘
文学部長兼
文学研究科長兼
学術情報センター長
月野 文子
副学長
最前線は必然的にそうならざるを
健
声のもと、発達してきました。知の
森田
剛
副学長兼
国際文理学部長
向井
学問は、
「 分化は文化」のかけ
4月より研究担当としての役
文学部はまもなく閉じられま
人間環境学部は、以前の家
割を仰せつかりました。本学の
すが、
その伝統と人間力を培う
政学部の改組により平成7年よ
研究活動がより活発になり、
そ
教育は新しい学部・大学院へと
り発足し、今年度で、18年目とな
のことが教育に、社会に反映・
引き継がれます。文学部最後の
ります。学部改組当時、人間環
還元されてゆくための支援を使
学生たちも頑張っています。
境という学部名は、国内におい
命と考えています。基本的には
4月から図書館長も仰せつ
てほとんど例がなく、
その学部
要性を再認識する時代となりまし
中期計画に基づく全学的な研
かりました。
6、
7年ほど前に、館
の目指すところは、
その名前か
た。科学技術で世界を切り開くこと
究戦略の企画・推進になります
長をサポートする立場におりま
らは想像がつきにくい状況でし
が、本学は小さいながら分野が
したので、図書館の仕事の内容
た。福岡女子大学の人間環境
異なる研 究 者が 一か 所に集
や段取りは把握しているつもり
学部及びその大学院での教育
得ません。
しかし、
その入り口に立
つ者には、未知の世界への俯瞰と
確かな羅針盤が必要です。歴史は
反転し、教養教育と文理統合の重
の危うさを知り、
そこにグローバル
時代に相応しい、行動するヒューマ
ニズムが求められているのです。
まっていることを活かし、
コース
ではおりましたが…。図書館の
研 究 は 、環 境・生 活・健 康を
や学科横断型の共同研究プロ
ありよう自体が目覚ましい変化
キーワードとする分野の専門教
学部を発足させました。
その門を
ジェクトなどの企画立案を支援
を遂げる現代において、数年間
育にあります。
そして、
これらの
叩く若者に、学部の名に恥じない
し、大型の外部資金獲得につ
のブランクは致命的 ― ほぼ「浦
3つの分野での教育研究が協
ながるようになればと考えてい
島太郎」の状態です。新図書館
力することによって、新しい環境
ます。以前にあった政党のキャッ
への移転、分置図書の扱い、書
調和型社会の方向性を見出す
チフレーズではありませんが、小
籍やジャーナルの電子化、
など
ことが重要と考えています。新し
さくともきらりと光る大学であり
難問が山積。
い国際文理学部の設置で、人
たいと思います。皆様方のご協
新しい方法を取り入れて拡
間環境学部のほとんどの学生
力をお願いします。
充していく必要はありますが、
目
は、今年度で卒業となりますが、
先のことだけに心を奪われ、根
人間環境学部の目指す教育研
福岡女子大学はこの潮流を読
み、2011年4月に新しく国際文理
仕掛けを講じています。
ゆるがせに
しない座学の鍛錬に加えて、世界
の舞台で、行動する、実践する学び
の保証があります。
キャンパスの国
際化があります。全員で過ごす、国
際寮での異文化生活があります。
私たちは、志を掲げる若者の背
中をそっと押し、教育にかかわる
伴走者として、学生の独り立ちを脇
で眺めたいと思います。
そして研究
者として、
その剣を研ぎ、専門の道
に里程標を立てるべく研鑽に励み
たいと思います。
本を守ることを忘れぬよう、精
究がこれからの福岡女子大学
いっぱい努めます。小規模なが
においても生かされるように、
ら存在感のある図書館を目指
力を注ぎたいと思っています。
します。
Fukuoka Women’s University ︱ 3
「福岡女子大学第64回・
大学院第21回入学式」を挙行しました。
平成25年4月4日(木)に、本学大学会館にて福
岡女子大学第64回・大学院第21回入学式が挙行さ
れ、国際文理学部の第3期生となる学部生243名、
大学院生9名合わせて252名が入学しました。
式では、梶山学長が式辞を述べ、来賓の小川洋
福岡県知事(代理 服部誠太郎副知事)と松本國
寛 福岡県議会議長(代理 今林久県議会議員)か
ら祝辞をいただきました。その後、入学生を代表し
て、相場彩友美さん(環境科学科)が入学生宣誓を
し、在学生を代表して今村菫さん(国際教養学科3
年)が歓迎の辞を述べました。また、本学OGである
イリノイ大学名誉教授 郡司紀美子先生による記念
講話が行われました。
平 成 25 年 度 入 学 式 記 念 講 話
郡司紀美子先生「凛とした花のごとく」
本年度の入学式に、本学卒業生であるイリノイ大学名誉教授 郡司紀美子先生
をお招きし、
「凛とした花のごとく」と題した記念講話が行われました。
郡司先生は、本学文学部英文学科を卒業後、イリノイ大学で図書館学やアジア
学の修士号を取得され、当大学日本館初代館長などをご歴任の後、現在も当大
学において、茶道、生花、能、着物をはじめとして、日本の文化と伝統芸術を紹介
されるなど、多方面に渡ってご活躍されています。昨年の春の叙勲においては、長
年の国際交流及び日米友好への貢献が大きく評価され、旭日双光章受章の栄誉
に輝かれました。
記念講話では、アメリカでの生活やこれまでの経験から学ばれたことなどを語
られ、これからの大学生活の中で沢山の新しい種を収得し、その種が立派に芽吹
くように、必死に楽しみ必死に勉強して「凛とした花」を咲かせてくださいと、入
学生を激励されました。
国際文理学部
環境科学科1年
相場 彩友美
生
新 入
さ つ
あ い
福岡女子大学に入学して
今年の4月、私は福岡女子大学に入学しました。入学してまだ数か月ですが、
恵まれた環境で大学生生活を送ることができる幸せを感じています。それは
大学の特徴である1年間の全寮制と学術英語プログラムです。寮生活は共同生
活を通して留学生や日本各地から集まった友人と密度の濃い人間関係を築け、
自立性も養われます。また、英語教育はこれからのグローバルな社会に必要な
英語力を鍛えられます。これら2つの特色は、他の大学では出来ない貴重な経
験です。4年間という限られた時間ですが、いろいろなことに積極的に取り組
み大きく成長できる有意義な大学生生活を送りたいと思います。
4 ︱ Fukuoka Women’s University
式
WJC
典
報
告
留学生
My Stay in Japan as a Foreign Exchange Student
WJC (The World of Japanese Contemporary Culture Program)
Ratnayake Sajitha Tharinduni
As a student of social sciences, I m attracted to experience
different cultures. Thus I found the WJC program to be very
promising to satisfy my interest. When I packed my luggage, I was
also packing my mind with lots of hopes and plans for the six
months that I would be spending in Japan.
Seeing the sky scrapers just as we landed I started to shiver.
Yet, when I stepped inside the university premises, I found that
behind the sky scrapers and the urban aroma, still human
qualities were treasured. The staff and students would spend their
precious time just to give a heart warming smile or greeting. This
makes Fukuoka Women's University a home away from home.
The WJC program shows us contemporary Japan enhanced
with many traditional and cultural features. Manga, Hakata
history, food and economy, literature and language classes quench
my thirst for knowledge. In Addition, the International Center
organizes many field trips to different places varying from cultural
value to entertaining events. Thus, they together provide me with
the confidence that when returning to Sri Lanka I will be enriched
with a better understanding of Japan.
When I came to Japan, My ambition was to witness and
experience the success story of Japan and return to my homeland
as a different future leader. The aroma around Fukuoka assures
me a feeling of safety and comfort, making me bound to come
back to the country maybe as an MBA student in the future. If
possible I would like to render my gratitude in return to the
Fukuoka Prefectural Government and FWU.
開 学 記 念 式 典
第2回ホームカミングデーの開催
去る4月20日(土)に本学大学会館にて開学記念式典・第2回ホームカミ
ングデーを開催しました。
開学記念式典では、学長から本学の教育理念の説明や今後の取組への
決意表明をはじめ、記念講演、本学で活躍をされた教職員・学生への表彰
状贈呈、活動報告などを行い、本学の取組状況などを多くの同窓生の皆さまや本学関係者
にお知らせすることができました。
また、式典終了後に、同窓生の旧交を深める場としての懇談会、キャンパスツアー、国文
学科・英文学科の茶話会、春季海外語学・文化研修報告会を催し、多くの同窓生等に参加
いただき開学記念式典・第2回ホームカミングデーを盛会のうちに終えることができました。
めに
たちの笑顔のた
﹁明日の子ども
動∼﹂
本大震災での活
∼スーダン・東日
開 学 記 念 式 典
記 念 講 演
開学記念式典を記念して、認定NPO法人ロシナンテス
代表 川原尚行氏を講師に招き「明日の子どもたちの笑顔
のために ∼スーダン・東日本大震災での活動∼」と題した
開学100周年に
向けての活動報告
講演を行いました。
講演では、スーダンの子どもたちへの医療活動、井戸堀
り、学校つくり、サッカー大会の開催など幅広い総合的支
援について動画や画像を交えて自身の活動内容について
熱く語っていただきました。
特に、活動を支えてくれる
多くの仲間や家族の大切さ、
ラグビーの「One For All,
All For One」が由来となっ
ているロシナンテスのキャッ
2023年に創立100周年を迎えるに
当たり、平成24年度に記念事業推進
のためのワーキングチーム(準備室)
を発足させ、資 料 保存及び作 業ス
ペースとしてA棟3階に「百年史編
纂室」を設置し、記念誌作成のた
め資料確保に向けた活動を開始し
ました。今後、資料収集を進める
とともに、記念事業の企画に係る
チコピー「ひとりはみんなの
ロードマップの作成などを行って
為にみんなはひとりの為に」
いきます。
がとても印象に残りました。
Fukuoka Women’s University ︱ 5
Human Resources Report
人事報告
01
講
退職
義と演習のめりはりをつけるため、講義は対話型ではなく詰
め込み型にしました。しかし、学生がどのように講義の内容を
理解しているのかを知りたくて、主要講義では毎回アンケートを実施
しました。環境政策では水俣病問題を避けてとおることはできませ
ん。3回にわたって講義を行い、
「水俣病は防げたか」
「拡大は防げ
たか」
「教訓は」と学生にアンケートで聞いたところ、予想以上によく
国際文理学部
環境科学科教授
柳橋 泰生
02
考えた答えが返ってきました。感動して、半日かけて全ての回答を書
き写し一覧にして次の講義で配布したところ、学生も皆の考え方を知
私の宝物
ることができたと評判がよく、その後も毎回続けてきました。アンケー
トの回答は私の宝物です。三年間、たいへんお世話になりました。
4
新任
月から国際教養学科と英文学科に所属することになりました。
専門はアメリカ文学です。これまで現代文学を中心に、歴史、
文化、思潮などの文脈で小説、詩、映画などの作品を考えてきました。
ここ数年は、研究や授業でも現代アメリカ先住民作家や児童文学の
作品を取り上げています。深く共感を覚えたものを取り上げてきただ
けですが、一見バラバラに見えることも根底では繋がっているという
国際文理学部
国際教養学科教授
徳永紀美子
03
ことを最近しばしば実感するようになりました。授業やその他の新し
い出会いを通して学生の皆さんと一緒に色々な発見ができることを
新しい出会い
新任
楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
今
年度より福岡女子大学にまいりました。ミクロ経済学や地域
経済など経済関連科目を担当し、演習では安心して暮らせる
都市づくりを考察しています。これから皆さんは様々な分野で、多様
化する日本、そして国際舞台での舵取り役を担っていくのですが、あ
国際文理学部
国際教養学科准教授
中村 大輔
の一員として
進化する福岡女子大学
04
新任
らゆる状況においても冷静沈着に判断できる対応力、そして常に周
囲に配慮しながら行動できる柔軟性が力強い味方になります。そう
いった教養が、学生生活を通じて着実に培えるよう、一教員として皆
さんのお役に立ちたいと考えています。また、これまでいろいろな国
におりましたので、留学に関することなどにもお応えできれば幸いで
す。学内で見かけたときにはいつでも気軽に声をかけてください。
兵
庫県生まれの大阪育ちです。兵庫(8年)、大阪(11年)、京
都(4年)、東京(10年)、香川(8年)と来て、この春福岡に
やってきました。職場としては、学位取得後、民間企業→国立大学→
私立大学と渡り歩いて、この度、公立大学で働くことになりました。
国際文理学部
環境科学科准教授
松尾 亮太
います
ナメクジの脳を研究して
6 ︱ Fukuoka Women’s University
5種類もの年金を乗り継いできているので、果たしてどれかが闇に消
えたりしていないか、とても不安です。
専門は分子神経生物学で、実験動物としてはナメクジを使ってい
ます。ナメクジの高度な学習能力や、その脳が秘めた興味深いいくつ
かの性質について研究を進めています。本学では、学生さんたちに
生物学の面白さを知ってもらえればと考えております。
05
皆
新任
さん、はじめまして。環境科学科講師の岩
慎平です。出身
は神奈川、大学院生から京都で過ごし、2013年4月から福岡
に来ました。
主担当は環境生活学です。これまでアジア地域の社会・生態環境、
人々の暮らしや生業活動、潜在的脅威とそれへの対処行動を調べて
きました。学生時代から「百聞は一見に如かず」をモットーとし、マス
国際文理学部
環境科学科講師
岩
慎平
06
メディアや本で書かれている情報を鵜呑みにせず、現場で何が起き
ているか、それを実際に自分自身の五感で感じとることを大事にして
います。机上だけでなく、学生の皆さんと現場で共に学びあう環境を
百聞一見
たくさんつくっていけたらと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
2
新任
013年4月に環境科学科に着任いたしました藤岡薫です。着
任の2日前(3月30日)に第二子となる女の子を出産し、今年の
春は公私共に新しいことが始まる転機となりました。
専門分野は情報数学でコンピュータやプログラミングの基礎とも
なっている数学的な理論を研究しています。学部時代は数学を学ん
でいましたので、女子学生は1割程度という環境でした。しかし女子
中学・高校の出身ですので、女性ばかりの環境も経験していますし、
国際文理学部
環境科学科講師
藤岡 薫
女性の底力も理解しています。
して
女子大に着任
人 事 消 息
に産まれた娘の成長を見守りながら、その支援をしていきたいと思い
ます。みなさんの活躍を期待しています。
新任(平成25年4月1日付)
役 員 の 部
退任(平成25年3月31日付)
山田 幸正
副理事長
国際文理学部
〃
〃
〃
〃
教 授
准教授
准教授
講 師
講 師
徳永紀美子
中村 大輔
松尾 亮太
岩﨑 慎平
藤岡 薫
発令(平成25年4月1日付)
退任(平成25年3月30日付)
田中 一弘
常務理事兼事務局長
新任(平成25年4月1日付)
渡辺 浩志
髙山 晃
副理事長
常務理事兼事務局長
教 員 の 部
退職(平成25年3月31日付)
国際文理学部
教 授
〃
教 授
〃
教 授
〃
教 授
〃
助 手
人間環境学部
講 師
甲斐 裕
小泉 修
西田ひろ子
馬塲 弘利
山元 涼子
伊藤 海織
教 授
柳橋 泰生
退職(平成25年6月30日付)
国際文理学部
女性の力が期待される社会になっています。学生のみなさんや3月
理事兼副学長
副学長
副学長
副学長
国際文理学部長
文学部長兼研究科長
人間環境学部長兼研究科長
学術情報センター長(図書館長)
国際文理学部長補佐兼学部共通教育機構長
国際文理学部国際教養学科長
国際文理学部環境科学科長
国際文理学部食・健康学科長
文学部国文学科長兼専攻長
文学部英文学科長兼専攻長
人間環境学部環境理学科長兼専攻長
人間環境学部栄養健康科学科長兼専攻長
人間環境学部生活環境学科長兼専攻長
教育・学習支援センター長
地域連携センター長
国際化推進センター長
入試・広報・キャリア支援センター長
今井 明
向井 剛
吉村 利夫
森田 健
向井 剛
月野 文子
池田 宜弘
月野 文子
池田 宜弘
塩次喜代明
田村 典明
濱田 俊
矢野 準
徳永紀美子
佐藤 一紀
濱田 俊
藤岡 祐一
今井 明
吉村 利夫
新開 章司
宗 康成
Fukuoka Women’s University ︱ 7
梨花女子大学校へ留学して
交換
留学
◆梨花女子大学校(韓国) 期間:2013年2月∼9月
私は、今年の2月末から韓国のソウルにある梨花女子大学校へ留学しています。梨花女子大
学校は韓国では名門の女子大学で、毎年多くの留学生を受け入れており、こちらに来たばかりの
ときは、大学の設備や学生たちのレベルの高さに驚きました。そんな留学生活の中で最も強く
感じたのは、英語がいかに重要かということです。周りの学生たちが当たり前のように英語をペ
ラペラと話している中、私は言いたいことがすぐに出て来ずにもどかしかったことが何度もありま
す。韓国語でも同じような経験を毎日のようにしています。しかし、最も大切なことは、発音も文
法も完璧な英語や韓国語を話すことではなく、伝えようという意志であるという当たり前のこと
に改めて気付きました。留学させてもらえることへの感謝の気持ちを忘れずに、これからの留学
生活も失敗を恐れずに様々なことにチャレンジし、より充実したものにしていきたいと思います。
国際文理学部
国際教養学科3年
松隈 真優
FYS
研究を研究することを
通して学ぶ
身につけるための1年次必
修科目である。研究する力
を身につけるため、
「香椎
商店街活性化のため、女
子大寮生の商店街利用を
促進させるにはどうすれば
よいか」という問いをたて、私はチームで研究を行った。まず、
女子大寮生に対して商店街への意識調査を行った。その結
果、商店街の正しい情報、良さが分かれば、寮生の商店街利
用増えると考え、寮生向けにチラシを発行することにした。
チラシを発行することが、私たちのFYSの最終目標と考え、
研究を進めていった。しかし、実際にチラシを完成させ、寮生
や香椎商工会の方にチラシを配った後も、この研究が終わっ
たという感覚がなかった。なぜなら、新たな問いや改善点が
まだまだたくさんあったからだ。研究というのは、簡単に終わ
る(答えを手に入れる)ことはできないと感じた。このように、
私にとってFYSは、実践を通して、研究の基礎的な力を身に
つけ、簡単に答えは手に入らないという研究の本質を感じと
8 ︱ Fukuoka Women’s University
動
国際文理学部
国際教養学科3年
ワークキャンプサークル長
集・解析し、発表する力を
渡邉 紗幸
まり問いをたて、情報を収
たくさんの出会い
サークル
国際文理学部
国際教養学科2年
吉野 美穂
FYSは、研究する力、つ
るための授業であった。
Y
T
I
V
I
T
C
A
活
ワークキャンプは福岡女子大学、西南
学院大学、九州産業大学、西日本短期大
学、九州大学と合同の福祉ボランティア
サークルです。普段は5つのグループに分
かれて活動していますが、年に2回サーク
ル全体の大きな行事があります。グループ
での活動は様々で、施設に訪問して子ど
もたちと遊んだり、障害者の方とのレク
レーションを企画したりしています。私の
所属するグループでは、手足が不自由な子どもたちの施設を毎週訪れ、自分たち
で考えたレクレーションを行っています。子どもたちの元気いっぱいな姿や笑顔を
見て毎週元気をもらっています。ワークキャンプに入り、いろいろな考えや価値観
を持った人たちに出会うことができました。そして活動や行事の準備などを通して、
自分が周りにどれだけ支えられているのかということに気づきました。これからも
周囲の人たちとの繋がりを大切にして、多くのことを学んでいきたいと思います。
語学・文化
研修
◆マンチェスター大学(イギリス)
期間:2013年2月17日∼3月18日
私は今回の春休みに語学・文化研修で約1ヶ月間イギリス
Would you like a cup of tea?
のマンチェスターに滞在しました。
した。クラスメイトの大半は中東から来た方々で、授業のスタ
イルはディスカッションが中心でした。日本の授業スタイルと
全く違い、初めはすごくとまどいました。しかし間違えながら
も必死に自分の意見を伝えようとするクラスメイトの姿を見
て、失敗を恐れる必要はないのだと感じられるようになり、
心が楽になりました。
国際文理学部
国際教養学科3年
髙橋光紀子
滞在期間中は大学の語学センターで英語の授業を受けま
ホームステイ先のファミリーはみんな親切で、明るく私を
迎え入れてくれました。私が学校から帰るといつも「Would
you like a cup of tea?」と笑顔で尋ねてくれたホストマザーの
姿が今でも目に焼きついています。週末にはマンチェスター
や周辺の都市を観光し、イギリスを満喫できました。
イギリスで過ごした1ヶ月間で吸収したことを十分に活かし
て今後の大学生活に望んでいきたいと思います。
REPORT
告
報
体育祭
体育祭を終えて
国際文理学部
食・健康学科3年
体育祭実行委員長
先日、5月15、16日に体育祭を開催しました。今年は女子大の体
育館が工事のため使用できず、東体育館をお借りして体育祭を行い
ました。そのため例年以上に準備は大変でしたが、当日は天気にも
恵まれ大盛り上がりとなりました。
1日目はクラスマッチということでバレーとバドミントンを行いまし
た。先生方や院生の方々も参加していただき、学生たちと共に闘志
を燃やし、思う存分体を動かせたのではないかと思います。
2日目は1年生による応援合戦や綱取り合戦、借り物競争などを
行いました。1年生は一生懸命練習をしたダンスや準備をした衣装で、
とても元気で、はつらつとした応援を見せてくれました。今回の体育
祭はたくさんの留学生が参加できるように手配をし、学生たちから
最後になりましたが、これまで準備にご協力いただいた皆様方本
会合フォーラムに参
加しました。決して
良いとはいえない日
中韓の関 係 の中、
各国の学生が集い
環 境をテーマに話
し合うことに対して、
互いに喧嘩腰になって批判し合う結果にならな
いだろうかという不安、それでもユースにしかで
きないことがきっとあるはずだという期待を抱
きながら、フォーラムに臨みました。
当日は、環境への取り組みや自身の実践に基
づいた意見を発表し合い、議論を重ねました。
その中で互いの考えを尊重し合う姿を何度も見
たことが強く印象に残っています。私は昨年度
ごみ関連の団体で活動した経験を基に、循環
型社会を各地につくることが環境問題改善につ
ながることを主張しました。
近年「PM2.5」を始めとする、三カ国の結び
つきをもって解決すべき環境問題が多くあるよ
うに思います。今回の会合を終着点ではなく、
始点と捉えてこそ、開催した意義が見出せると
思うのです。
当にありがとうございました。
杏
国際文理学部
環境科学科2年
声も聞かれました。
開 催された環 境相
中村
は、留学生とコミュニケーションをとる良いきっかけとなったという
代表として、5月5日
(日)から北九州で
環境
﹃ 国境 ﹄より﹃ 環境 ﹄
﹁第 回日中韓三ヵ国環境大臣会合
ユースフォーラム﹂
への参加を通して
温水 美鶴
私はユース日本
15
Fukuoka Women’s University ︱ 9
1
私は第2外国語としてフランス語を勉強し始め、先生に勧められ
Mon Succes
フランス語検定を受験して
て仏検を受けるようになりました。前回私は準2級を受験しました。
準2級は筆記と聞き取りと書き取り問題の1次試験、文章を読んで
質問に答える2次試験からなります。試験勉強は授業の内容とは
別にしなければならないため、勉強時間を確保するのが大変でし
たが、わからない問題の質問や2次試験の練習などたくさん先生に
助けてもらったり、一緒に受験した友達と励まし合ったりして合格
することができました。仏検はフランス語を勉強するきっかけにも
国際文理学部
国際教養学科3年
なると思います。このような恵まれた環境にいるので、これからもさ
前 佳奈子
らに上を目指していきたいと思っています。
この度、都市住宅学会優秀学生賞をいただ
では本学の屋外空間を対象に、1人で過ごす場
CONGRATU
LATIONS
受賞報告
2
都市住宅学会
優秀学生賞を
いただいて
き、たいへん光栄に思っております。卒業研究
合の空間構成への要求を明らかにするべく、調
査と実験を行いました。研究を進めていく中で、
いつも適切な御助言をいただき、相談にのって
いただいた森田先生をはじめ、住環境学研究室
のメンバーや支えてくださった方々に心から感
謝申し上げます。先生とコミュニケーションしや
すいという恵まれた環境であったことが、今回
の受賞につながったと感じています。いただい
た賞を励みに、今後は研究にさらに磨きをかけ、
「1人世帯」が緩く繋がる公共空間の在り方を
3
模索していきます。ありがとうございました。
人間環境学部生活環境学科
平成24年卒業
森 直子
栄養健康科学科の学生が
全国栄養士養成施設協会会長表彰を受賞
この賞は毎年、社団法人全国栄養士養成施設協会が、栄養
士課程または管理栄養士課程を優秀な成績で卒業する学生を
表彰しているものです。
昨年度本学からは、栄養健康科学科4年の中島萌さんが、学
内選考の結果、最優秀成績者として表彰者に選ばれ、第60回
卒業式が行われた3月22日(金)に、人間環境学部長、指導教
員列席のもと、表彰状伝達式を行い、甲斐副学長から表彰状
が授与されました。
近年の医療においては、栄養サポートチーム加算の新設など患者の栄養管理が注目されており医師、
大学院専門科目
「臨床栄養師
特別研修Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」
について
福岡女子大学大学院
人間環境学研究科
片桐 義範
10 ︱ Fukuoka Women’s University
管理栄養士、看護師、薬剤師によるチーム医療での栄養管理が重要な役割を果たしています。特に、
栄養管理の専門職である管理栄養士の役割と責任が大きく拡大しています。
そこで、福岡女子大学大学院人間環境学研究科栄養健康科学専攻では、平成24年度より臨床栄養
師特別研修Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを新たに開講し、管理栄養士の大学院教育において臨床栄養管理に関する高度
な専門的知識を持つ医療現場で即戦力として機能できる管理栄養士の育成をスタートさせました。研
修は、臨床栄養師特別研修Ⅰ・Ⅱ(700時間)を急性期医療施設の国立病院機構九州医療センターで、
臨床栄養師特別研修Ⅲ(200時間)を慢性期医療施設の医療法人泯江堂三野原病院介護老人保健
施設ささぐり泯江苑で実施します。平成24年度は2名の大学院生が臨床栄養師特別研修Ⅰ・Ⅱ(700
時間)を終了し、平成25年度も引き続き臨床栄養師特別研修Ⅲ(200時間)を実施します。
※臨床栄養師研修(臨床栄養師)に関する詳しい内容は、日本健康・栄養システム学会ホームページで
ご確認ください。http://www.j-ncm.com/nutrition/index.html
平成25年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金・学術研究助成基金助成金)
学部
職
教員氏名
研究テーマ
基盤研究B一般
人間環境学研究科
教授
森田 健
日常生活における受光履歴とトリプトファンの食事摂取が睡眠に及ぼす影響
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
教授
中村 強
脂肪性肝炎モデルを用いた抗酸化物質投与の発症予防及び治療効果について
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
講師
鈴木 暁世
20世紀初頭の英語圏における日本演劇の上演と相互交渉の調査ー郡虎彦と菊池寛を軸に
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
坂本 浩一
福岡に残る洋学資料コレクション筑紫文庫資料を主対象とした近代日本語語彙の基盤研究
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
吉田 信
蘭領東インドおよび英領マラヤにおける日本人の法的地位に関する比較研究
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
猪股 伸幸 遺伝子発現調節の進化メカニズム
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
錦谷まりこ
非正規雇用により生じる社会経済格差が家族の健康に及ぼす影響
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
舟木 淳子
酸素を用いた調理によるテクスチャー改善の試みとその高齢者向け食品開発への応用
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
教授
濱田 俊
神経系進化における刺胞動物神経環の位置づけ:遺伝子発現解析によるアプローチ
本
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
教授
吉村 利夫
使用済み紙おむつから高分子吸収材を回収・再生するための基礎研究
学
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
石川 洋哉
抗酸化成分の相互作用解析と食品機能活用への展開
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
水元 芳
肥満対策行動と
「将来の期待効用の現在価値」
との関連性の解明を目的とした指標開発
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
講師
Holster, Trevor
Mobile system to monitor extensive reading
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
教授
岡 克彦
現代韓国における戸主制の廃止と
「性差」の法的構造の変容に関する実証的研究
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
教授
大住 圭介
グリーン経済のもとでの環境R&D政策と持続的成長
基金
基盤研究C一般
国際文理学部
准教授
松尾 亮太
ニューロンにおけるゲノム増幅機構の解明
基金
挑戦的萌芽研究
人間環境学部
学術研究員
重藤 麻美
味噌および味覚障害におけるカドヘリンの関与
基金
若手研究B
国際文理学部
助手
徳永 美希
だし揮発性成分によるうま味認知機序の解明
基金
若手研究B
国際文理学部
准教授
御園 敬介
近世フランスを中心とした信の観念史的研究
基金
若手研究B
国際文理学部
講師
鈴木 絢女
競争的権威主義体制における財政政策の研究:アジア通貨危機後のマレーシアを事例に
基金
若手研究B
国際文理学部
講師
藤岡 薫
分子計算を利用した新しい計算体系の理論的解析
補助金
若手研究B
国際文理学部
助手
福田 裕美
多原色光源を用いたmRGCの挙動特性
基金
若手研究B
国際文理学部
准教授
中村 大輔
都市の魅力度と社会的厚生関数についての分析
基金
若手研究B
国際文理学部
講師
小林 弘司
C. jejuni の損傷,
VNC化および回復に関する基礎研究
基金
若手研究B
国際文理学部
講師
渡邉 俊
日本中世前期朝廷・幕府の流刑と領域観に関する研究
日
研究種目
補助金
術
振
興 会
新聞で報道された福岡女子大学
本学関連記事4/17、19、20、22、23、25)
平成25年3月∼平成25年5月
平成25年3月
寮内留学 外国人と共同生活
(朝日3/2)
福岡女子大 入学式(西日本4/5)
平成25年5月
大学寮変身「学びの場」
(読売5/1)
4大学学長座談会
(西日本3/12)
性、
自分のこととして
(朝日5/1、西日本5/25)
明日への挑戦 更新時代を追う
照明でリズム調整(西日本5/1)
学識者インタビューシリーズ
日中韓学生「国境より環境」
(朝日5/6)
柳橋泰生教授(日本水道3/14、21、28、4/4)
公開講座のお知らせ(西日本5/9)
平成25年4月 「ちゃんと、
ごはん」
研究者がEUを解説 市民講座が来月開講
卒業生 村上祥子
(西日本4/1より連載、
(西日本5/29、30)
OPEN CAMPUS
パス
ン
ャ
キ
オープン
談会
相
&
学
ス見
キャンパ
談会
相
試
入
オープンキャンパス 2013年7月28日(日)
本学では、次のようなスケジュー
ルでイベントを行ないます。
学部・学科の説明会やキャンパ
スツアー、個別相談会などを実
施予定です。
本学の教職員や在学生スタッフ
と直接話をしたり、キャンパスの
雰囲気を肌で感じたりできる良
〔キャンパス見学&相談会〕
2013年8月31日(土)
い機会です。
〔入試相談会〕
2013年10月5日(土)
お友達や保護者の方とぜひご参
〔キャンパス見学&相談会〕
2014年3月29日(土)
加ください。
Fukuoka Women’s University ︱ 11
福岡女子大学
〔編集発行〕
入試・広報・キャリア支援センター
2013
〒813-8529 福岡市東区香住ヶ丘1-1-1 TEL 092-661-2411(代表) URL http://www.fwu.ac.jp/