IP電話とモバイルネットワーク 3-2 携帯電話とモバイルセントレックス 65.7%が法人向け携帯電話サービスを利用 資料3-2-14 法人向け携帯電話サービスの契約有無[2005年−2006年] 契約している 0.4% 0.9% 第 3か月以内に契約する予定がある 2.3% 3 6か月以内に契約する予定がある 部 1年以内に契約する予定がある 2006年 N=1,293 65.7% 0.6% 2005年 N=1,113 68.4% 0.5% 企 業 利 用 動 向 契約の予定はない 30.1% わからない 3.3% 6.2% 20.0% 1.4% 0 20 40 60 80 100% © Access Media/impress R&D,2006 携帯電話の法人契約率は、65.7%である。従業員規模別では大規模企業ほど契約率が高く、契約予定率も高 い。対照的に小規模では契約・契約予定ともに低い。これは大量契約によるディスカウントが見込めないことや、 ビジネス利用でも個人名義の携帯電話を利用し、随時清算するシステムをとっているためと思われる。 契約サービス事業者トップは79.6%の「NTTドコモ」 資料3-2-15 法人向け携帯電話サービスの契約事業者(複数回答) [2005年−2006年] 2006年 N=850 79.6% NTTドコモ 2005年 N=761 78.6% 52.9% au/KDDI 50.2% 20.4% ボーダフォン 15.2% 5.3% TU-KA/KDDI 7.6% 2.2% わからない 1.4% 0 20 40 60 80 100% © Access Media/impress R&D,2006 法人向け携帯電話サービス契約者の契約先は、「NTTドコモ」が 79.6%で最も高く、次いで「au/KDDI」 52.9%、「ボーダフォン」20.4%と続く。TU-KAはKDDIグループ傘下に入ったことからau/KDDIのシェアが 今後は伸びると思われる。大規模企業ほど、複数の携帯電話会社と契約している傾向もみられる。 ++ インターネット白書 2006 ++ 189 3-2 IP電話とモバイルネットワーク 携帯電話とモバイルセントレックス 現在の契約状況と同様にNTTドコモがトップ 資料3-2-16 今後法人契約をする予定の携帯電話事業者(複数回答) N=24 第 3 部 62.5% NTTドコモ 企 業 利 用 動 向 45.8% au/KDDI 37.5% ボーダフォン 0 20 40 60 80% © Access Media/impress R&D,2006 今後、携帯電話の法人契約をする予定があると回答した24サンプルの携帯電話電話事業者の契約先を聞いたと ころ、現在の利用状況と同様で「NTTドコモ」、「au/KDDI」、「ボーダフォン」の順位であった。サンプル数が 少ないため、参考程度にとどめておきたい。 モバイルセントレックスの導入率は5.7%から11.4%に倍増 資料3-2-17 モバイルセントレックスの導入状況 [2005年−2006年] すでに導入している 導入していないが、 導入する予定である 導入していないが、 導入を検討している 2006年 N=1,293 11.4% 6.8% 21.1% 50.3% 導入していないし、 今後も導入予定はない 8.4% モバイルセントレックスが どのようなものか知らない 1.9% 2005年 N=1,113 5.7 % 10.1% 28.4% 45.1% わからない 10.6% 0.2% 0 20 40 60 80 100% © Access Media/impress R&D,2006 モバイルセントレックスの導入企業は11.4%と1年で倍増している。なお内線通話等で利用できることからIP 電話との競合サービスと目されているが、IP電話の利用企業はモバイルセントレックス導入や導入予定の意向が IP電話非利用企業と比較しても高いことから、競合というよりは併用して活用されると思われる。 190 ++ インターネット白書 2006 ++ IP電話とモバイルネットワーク 3-2 携帯電話とモバイルセントレックス 大規模になるほど導入率が高く、5,000人以上で34.1% 資料3-2-18 モバイルセントレックスの導入状況[従業員規模別 ] 1.2% 1−49人 N=428 すでに導入している 15.0% 67.8% 14.3% 50−99人 N=157 8.3% 9.6% 20.4% 48.4% 6.7% 9.5% 17.7% 10.8% 57.6% 3 部 導入していないが、 導入を検討している 企 業 利 用 動 向 導入していないし、 今後も導入予定はない 2.5% 100−499人 N=283 第 導入していないが、 導入する予定である 0.9% 0.9% モバイルセントレックスが どのようなものか知らない 8.5% わからない 0.0% 500−999人 N=125 19.2% 10.4% 33.6% 28.0% 5.6% 3.2% 0.0% 1,000−4,999人 N=162 24.7% 8.6% 26.5% 37.0% 0.0% 5,000人以上 N=138 34.1% 10.9% 30.4% 3.1% 19.6% 5.1% 0 20 40 60 80 100% © Access Media/impress R&D,2006 従業員規模別では、大規模になるほど導入率は増加する。また今後導入の予定/検討している比率も高く、積極 的に取り組む姿勢がうかがえる。大規模企業は、同じ携帯電話事業者同士のモバイル内線通話はもちろんのこ と、IP電話の導入率も高いことから、通信コストの削減に対して徹底した体制を整えつつある。 NTTドコモのサービスの導入/導入予定率がトップ 資料3-2-19 モバイルセントレックスの導入または導入予定のシステム(複数回答) N=236 PASSAGE DUPLE (NTTドコモ) 55.1% OFFICE WISE (au/KDDI) Vodafone Mobile Office (ボーダフォン) モバイルIPセントレックスサービス (NTTPCコミュニケーションズ) 23.3% 8.5% 6.4% 13.6% 未定/わからない 0 10 20 30 40 50 60% © Access Media/impress R&D,2006 モバイルセントレックス導入および導入予定企業 236サンプルの、導入または導入予定システムについて、導 入状況別にみたグラフである。システムは、NTTドコモが提供する「PASSAGE DUPLE」が55.1%で最も高 い。先述した法人向け携帯電話サービスの事業者順位(資料3-2-15)と比例している。 ++ インターネット白書 2006 ++ 191 3-2 IP電話とモバイルネットワーク 携帯電話とモバイルセントレックス NTTドコモとボーダフォンの導入予定が高い 資料3-2-20 第 モバイルセントレックスの導入または導入予定のシステム(複数回答) [導入済みと導入予定別] 3 すでに導入している N=148 49.3% PASSAGE DUPLE (NTTドコモ) 企 業 利 用 動 向 導入していないが、 導入する予定である N=88 64.8% 部 27.7% OFFICE WISE (au/KDDI) 15.9% 4.1% Vodafone Mobile Office (ボーダフォン) 15.9% 9.5% モバイルIPセントレックスサービス (NTTPCコミュニケーションズ) 1.1% 12.8% 未定/わからない 14.8% 0 20 40 60 80% © Access Media/impress R&D,2006 モバイルセントレックスの導入予定システムを、導入済みと予定に分けたグラフである。「PASSAGE DUPLE」 と「Vodafone Mobile Office」は、導入予定者により高く支持されている。ボーダフォンは、今後ソフトバン クモバイルへの移行により、モバイルセントレックスのような法人ビジネスへの新展開が期待される。 期待する導入効果は「二重投資の回避」が42.4% 資料3-2-21 モバイルセントレックス導入で期待する効果(複数回答) [2005年−2006年] 42.4% 固定電話と携帯電話の二重投資の回避 33.2% 24.1% 24.4% 外勤者への転送が可能なことによる 顧客に対するレスポンス向上 23.7% 27.5% PBX廃止による内線網管理の簡素化 20.6% 18.5% 不在通知やメールなどアプリケーション等の 連携によるコミュニケーション機能の効率化 2.0% 2.1% その他 33.8% 特になし 25.5% 0 20 40 60% © Access Media/impress R&D,2006 モバイルセントレックス認知者 1,160サンプルの導入効果は、「固定電話と携帯電話の二重投資の回避」が 42.4%と2005年より9%増となり、コスト削減についてより重視していることがわかる。今後は、固定と携 帯電話の融合サービスだけでなく、ネットワーク融合を視野に入れた新サービスが展開されると思われる。 インターネット白書 2006 ++ N=993 24.8% 25.4% 着信、保留、転送が可能なことによる 社内コミュニケーションの効率化 ++ N=1,160 2005年 27.2% 24.5% 携帯電話事業者の一本化 192 2006年
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