JWF News Vol.13 2005年10月5日 発行:日本水フォーラム

JWF News Vol.13
2005年10月5日
発行:日本水フォーラム
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目
次
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●巻頭言:ソウルの中心地に「清渓川」が再生、世界史に新しい一歩が刻み込まれまし
た
●日本水フォーラムからの報告
・Japan Water Forum Fund(日本水フォーラム基金)
・第4回世界水フォーラムに向けた東南アジア・サブ地域会合(Southeast Asia
Sub-regional Meeting for 4WWF)開催報告
・第 4 回世界水フォーラムに向けたオセアニア/パシフィック・サブ地域会合
(Oceania/Pacific Sub-regional Meeting for 4WWF)開催報告
・打ち水大作戦2005
推定参加者数と参加者の声
・世界子ども水フォーラム・フォローアップ
in 東京が開催されました
●日本水フォーラムからのお知らせ
・第4回世界水フォーラム「水のEXPO」展示に関する説明会のお知らせ
・
第2回世界都市河川ルネッサンス・フォーラム 「東京ミーティング」開催の
お知らせ
●会議のご案内(日本水フォーラム職員が出席します)
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ソウルの中心地に「清渓川」が再生、世界史に新しい一歩が刻み込まれました
日本水フォーラム事務局長
尾田栄章
日本水フォーラムとしては、次の「日本水フォーラム基金」をトップにもって来るべ
きところですが、清渓川再生プロジェクトがあまりに感動的過ぎました。まさに世界史
に一歩を残す事業だと実感しました。現在の世界史年表には、アッピア街道とローマの
水道導水事業アクア・ダクトの建設着工がしっかりと記入されています。今から100
0年後の世界史年表には、都市整備の基本的方向を変えた事業として清渓川再生事業が
載っているはずです。そんな事業が完成した歴史的な瞬間に立ち会えた感激に今も浸っ
ています。
一般道路に加えて高架道路までが上を走る清渓川。その蓋を取り払う事業が、420
0回にも及ぶ地元との協議を経て、10月1日、晴れて完成の日を迎えたのです。
主催者のソウル市長に加え、韓国大統領も出席しての祝賀式典もさることながら、そ
の後が感動的でした。再生した清渓川に集った30万人を超えるソウル市民が川沿いを
思い思いに逍遥する。そのうち1000人を超える人たちが、嬉々として川の中に入り
出したのです。老いも若きも、親と子が手をつないで、恋人も手に手をつないで、夜の
10時が近いというのに、川の水と戯れる。水の流れのままに歩き下る人も多く見られ
ました。なぜ都市に川を取り戻す必要があるのか、そんな議論はもう必要ない。それを
はっきりと自覚できた瞬間でした。
都市の利用効率を求めて川に蓋をする。川を道路に使う。公園に使う。そんな時代の
流れに、はっきりと幕を引く一瞬に立ち会えたのです。
試験的に通水された清渓川のお陰で、この夏のソウルでは、昨年の夏に比べて1.5
倍の風が吹き、川沿いでは予想をはるかに超える摂氏3度もの温度低下が観測されまし
た。
心配された交通混雑は問題を抱えつつも、次代の都市のあり方を見据えた施策により
解決に向かっています。「見えざる手」を信じて大胆な手を打ったソウル市当局と賢明
なソウル市民の共同作業の成果です。自家用自動車交通からバスへ、地下鉄へとの切り
替えが意識的に進められています。その結果、清渓川沿いの道路交通は、円滑の度を増
してすらいるのです。
清渓川再生事業がソウル市全体の交通体系を変える引金を引き、新ミレニアムに相応
しい都市づくりに向けて、ソフトとハードを組み合わせた取り組みが踏み出されました。
ソウル市長をはじめとするソウル市民に、心からなるお祝いを申し上げたいと思いま
す。本当におめでとうございます。
日本水フォーラムの発足に際して、会員の皆さんにお約束していた「日本水フォーラ
ム基金」が、やっと具体化することになりました。会員の皆さまから毎年頂く会費の3%
相当分を、水に関わる世界の草の根の取り組みに対して援助するべく準備を進めて来た
ものです。
今年が最初の試みであるにもかかわらず、世界34カ国から156件という多数の応
募をいただきました。二次にわたる慎重な審査の結果、19件の受領者を決定いたしま
した。10月中には受領者のお手元に資金が届くようにいたしたいと思います。
本制度の性格を考えて、現地に赴かれる方、あるいは現地に派遣されている方を通じ
て、直接手渡し出来るようにしたいと考えております。もし会員の中に、この国の受領
者なら自分が手渡し役になろう、あるいは現地に人を派遣しているので手渡し役を引き
受けてやろう、という方が居られましたら、是非お申し出をいただきたいと思います。
この取り組みを通じて、現地で汗を流しておられる方々と、単に情報だけでなく、顔
と顔との直接的な繋がりを持てるようになるなら、こんなに素晴らしいことはないと考
えております。
第4回世界水フォーラムに向けた地域会議もいよいよ活発化してきました。東南アジ
アに引き続いて、オセアニア&パシフィックでもサブ地域会議が開かれました。詳しく
は、別項をご覧ください。
今回は清渓川再生事業から離れることは難しそうです。
銀漢を
いざ映さんや
川戻る
栄
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日本水フォーラムからの報告
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■
Japan Water Forum Fund(日本水フォーラム基金)
報告者:福本
地域の水問題を解決するために草の根的な活動を行っている発展途上国の団体に対
し活動資金の援助を行うために設立された、Japan Water Forum Fund(日本水フォー
ラム基金)は、日本水フォーラムの会員から納入された会費の3%を基金としています。
活動1件あたり、1,000 米ドルを上限として援助を行うこととしています。
去る7月1日から31日まで募集を行ったところ、アジア、アフリカ、南アメリカの
34ヶ国から予想を大幅に上回る156件もの応募を頂きました。第一次選考を経て、
最終選考を9月中旬に行い、資金援助を行う活動19件を決定致しました。19件の団
体名、地域・国名及び、活動・プロジェクト名については下記をご覧下さい。
1. Faculty of science at Aswan, South Valley University, Egypt
Aswan, Egypt
“Awareness and environmental education for school children, farmers, mines workers
and fishermen in Nasser lake areas, Aswan, Egypt”
2. KATOSI WOMEN DEVELOPMEMT TRUST
Kampala, Uganda
“COMMUNITY MANAGED WATER, HYGIENE AND SANITATION PROJECT”
3. Caritas Mbarara
Mbarara, Uganda
“Kyabweyare Primary School Water Spring Protection”
4. NAHAR WELFARE TRUST, COX’S BAZAR, BANGLADESH
COX’S BAZAR, BANGLADESH
“Clean-up Campaigns and Awareness Activities of Cox’s Bazar Coast, Bangladesh”
5. A. KALAM FOUNDATION, MOHESKHALI, COX’S BAZAR, BANGLADESH
COX’S BAZAR, BANGLADESH
“COASTAL
HEALTH
MANAGEMENT
THROUGH
SAFETY
TOILETS
AND
AWARENESS ACTIVITIES IN MOHESKHALI, COX’S BAZAR, BANGLADESH”
6. INTEGRAL DEVELOPMENT ASSOCIATION TEENAGERS IN THE MISSION
San Marcos, Guatemala
“Drop irrigation in greenhouse to produce flowers with teenagers”
7. OLMAA PASTORALIST DEVELOPMENT PROGRAMME (OLPADEP)
KISERIAN, KENYA
“OLCHORRO-ONYORI COMMUNITY WATER PROTECTION & ENVIRONMENTAL
CONSERVATION PROJECT (OCWP&ECP)”
8. KULIMA
Maputo, Mozambique
“Rehabilitation of water Fontain in Catembe District”
9. THE BREAD OF LIFE DEVELOPMENT FOUNDATION
Lagos, NIGERIA
“WASH” IN SCHOOLS, WATER, SANITATION, AND HYGIENE (WASH) CAMPAIGN
FOR SCHOOL CHILDREN
10. ABGREMO-NIGERIA
Cross River, Nigeria
“RURAL WATER SUPPLY AND SANITATION INITIATIVE, IN CROSS RIVER
STATE, NIGERIA”
11. Naje Multi Purpose Cooperative Inc.
Kidapawan City, Philippines
“Potable Water Tank”
12. Nirmanee Development foundation
Kegalle, Sri Lanka
“Strengthening of water society in Alapawala village”
13. Kimbangulile water and sanitation committee
Dar es salaam, Tanzania
“Health cleaning campaigns”
14. Yadava College, Madurai
Tamilnadu, India
“Reusing recycled wastewater for fish culture”
15. Ban Houay Hair (Houay Hair Village)
Champasack province, Lao
“Deep Well Water Supply Project in Rural Area”
16. Centre for Water, Sanitation, Health, and Appropriate Technology Development
(WASHTED)
Blantyre, Malawi
“Mitigation of Cholera Outbreaks through Protection of Water Supply Sources,
Hygiene Education and Sanitation Promotion in peri-urban areas in Malawi, Case
of Bangwe Township in the City of Blantyre,Malawi”
17. Pakistan Council of Scientific and Industrial Research (PCSIR) Laboratories
Complex, Karachi
Karachi, PAKISTAN
“To create awareness among Government Officials, NGOs, local masses and school
children about fluoride fluorosis menace in Thar Desert, Pakistan”
18. NAGKAKAISA-ILOILO ( Nagaisa nga Kababainhan sa Sa mga Katilingban nga Imol
sa Syudad) United Women in Urban Poor Communities – Iloilo
Iloilo City, Philippines
“Water System (Installation of electric Water Pump and Pipes)”
19. HOPE FOR THE HEART MISSIONS
LILONGWE, MALAWI
“MACHOKERO SANITATION PROJECT”
なお、本資金援助の受け渡しにつきましては、国際協力機構をはじめ関係機関のご協
力を得ながら、できるだけ「顔の見える支援」をめざし、10月末までには受領者に資
金が届くように準備を進めています。会員の皆様で、現地での資金受け渡しにご協力頂
ける方は、是非
[email protected] までご連絡下さい。よろしくお願いします。
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■ 第 4 回世界水フォーラムに向けた東南アジア・サブ地域会合(Southeast Asia
Sub-regional Meeting for 4WWF)開催報告
報告者:山口
去る9月3日に、インドネシア・バリにて、第 4 回世界水フォーラムに向けた東南ア
ジア・サブ地域会合を、このサブ地域のコーディネーターである世界水パートナーシッ
プ東南アジア地域事務所(GWP-SEA: Global Water Partnership – Southeast Asia)及
び日本水フォーラムの主催で開催しました。同じ週に行われた第 2 回東南アジア水フォ
ーラムの最終日にあわせて開催したこともあり、東南アジア地域からの参加者のみなら
ず、GWP 本部、第 4 回世界水フォーラム準備事務局、アジア開発銀行からの代表を含
む、約50名が出席しました。
この会合では、第 4 回世界水フォーラムに向けて、東南アジア地域からインプットす
べき事項、特にアジア太平洋地域のコーディネーターとして日本水フォーラムがとりま
とめる、地域ドキュメントで取り上げるべきポイントについて、活発な意見交換が行わ
れました。東南アジア地域の代表者は、水資源管理において、水と環境に関する観点に
重きをおいた、統合的かつ包括的なアプローチが重要であることを強調しました。また、
第 4 回世界水フォーラムにおいて、東南アジア地域での水への資金動員に関するセッシ
ョンを開催すべく準備中であり、このテーマについても地域ドキュメントで取り上げる
べきとの提案が出されました。
今後、東南アジア各国から提出されたカントリー・レポートや今回の会合で出された
意見などを取り入れ、東南アジア・サブ地域ドキュメントを作成していきます。
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■ 第 4 回世界水フォーラムに向けたオセアニア /パシフィック・サブ地域会合
(Oceania/Pacific Sub-regional Meeting for 4WWF)開催報告
報告者:福本
去る9月26日~27日に、サモア・アピアにて、第 4 回世界水フォーラムに向けた
オセアニア/パシフィック・サブ地域会合を、このサブ地域のコーディネーターである
南 太 平 洋 応 用 地 球 科 学 委 員 会 ( South Pacific Applied Geo-Science Commission:
SOPAC)及び日本水フォーラムの主催で開催しました。パプアニューギニア、グアム、
アメリカンサモア、ニウエ、サモア、フィジー、バヌアツ、クック諸島、ニュージーラ
ンドなどから約40名が出席し、活発な議論が行われました。
本会合は、第1部:全体会合、第2部:小グループ・ディスカッション、第3部:全
体会議・まとめ、の構成で行われました。第1部の全体会合では、日本水フォーラムよ
り第4回世界水フォーラムの代理として4回フォーラムについて説明を行い、また、ア
ジア・パシフィック地域のコーディネーターとして準備プロセス全体に関する説明を行
いました。また、パシフィック地域の代表者から、第3回世界水フォーラムをきっかけ
に始まった彼らの取り組みから、ウエリントンで開催されたフォローアップ会議、そし
て、第4回世界水フォーラムに向けての準備活動など現在にいたるまでの説明がありま
した。
第2部の小グループ・ディスカッションでは、参加者が6つのテーマ(1.Water
Resources Management、2.Island Vulnerability、3.Awareness、4.Technology、
5.Institutional Arrangement、6.Finance)別のグループに分かれて、それぞれファ
シリテーターを中心に議論を行いました。この 6 つのテーマは、パシフィック地域が第
3 回世界水フォーラムの際に作成した Regional Action Plan のテーマです。このテーマ
のもと様々な具体的な計画が記されています。これらの計画について、現在の進捗状況、
進捗していないとしたら何が問題となっているのか、更に進捗・発展させるための行動
は何か、という3つの観点から議論をいました。
今回の会合で出された意見などを取り入れ、オセアニア/パシフィック・サブ地域ド
キュメントを作成していきます。
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打ち水大作戦 2005 推定参加者数と参加者の声
報告者:浅井
8月31日に閉幕した「打ち水大作戦2005」についてのアンケート結果がまとまりまし
たのでご報告します。
全国の15歳以上の男女を対象としたインターネット調査の結果、有効回答数を母数と
した場合、打ち水大作戦の認知度は51.4%(昨年度46.8%)と5割を越えました。また
この夏「打ち水大作戦に参加した」と回答した人は15.2%(昨年度6.6%)で、昨年に比
べて倍増したという結果が出ています。この数字は、1世帯あたり1人が参加したと仮
定すると、何と全国で770万人が打ち水大作戦に参加したということになります。
また、都内などの特設会場で集めた体感測定アンケートの結果によると、「打ち水を
して涼しく感じた」と答えた人は全体の85%、全体の9割が「打ち水をして気温が低下
した」と感じ、「2℃下がった」と回答した人が37%と最多でした。また、「打ち水に
よって湿度が上がった」と感じた人は35%、「打ち水して風を感じた」人は80%、そし
て88%が「打ち水をして楽しかった」と回答しました。打ち水によって8割の人が生活
に何らかの変化が生まれ、多いものでは「環境問題に興味を持った」(31%)、「風呂
水、室外機の水、雨水などを捨てない、貯める習慣がついた」(25%)、「江戸文化に
興味を持った」
(20%)となっています。今後行うべきヒートアイランド対策として52%
が「屋上・壁面緑化」を、42%が「日常的な打ち水」と回答しました。これからも「打
ち水を続けようと思った」と回答した人は82%と、昨年に比べ大幅に上昇しました。
打ち水大作戦2005の結果については、打ち水大作戦2005のホームページにて近日中
に詳しく紹介されます。
打ち水大作戦ホームページ
http://www.uchimizu.jp/
(上記データは 9 月 30 日までに集計できたものを基準にしており、今後修正される場
合があります。)
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■
世界子ども水フォーラム・フォローアップ
in 東京が開催されました
報告者:ユースサポーター
増永
先月の 23 日(金)から 25 日(日)にかけて、こどもの城(東京都渋谷区)にて、
「世
界子ども水フォーラム・フォローアップ
in 東京」が開催されました。
2003 年の第 3 回世界水フォーラムでは、主要な分科会のひとつとして「世界子ども
水フォーラム」が開催され、世界各国から参加した子どもたちによって、「子ども水宣
言」が発表されました。 その「世界子ども水フォーラム」の成果を引き継ぎ、水問題
の解決に向け、日本の子どもたちが自らできることを考え、さらに子どもたちのネット
ワークを広めていくことを目的として、「世界子ども水フォーラム・フォローアップ」
が平成 15 年 10 月に広島、平成 16 年 8 月に宮城で開催されました。
今回は作文の審査によって全国から選ばれた 53 人の中高生が 8 つの分科会に分かれ
て、第 4 回世界水フォーラムの場で世界に発信できることを話し合いました。私は分科
会のファシリテーターとして、日本水フォーラムからは、横田と浅井がアドバイザーと
して参加しました。また最終日には、メキシコ派遣候補者が、参加者全員による投票で
17 名選ばれました。
今回で 3 度目と成るフォローアップ。初日には複数回目の参加となる子ども同士が再
会を喜び合う姿も見られ、水をキーワードにした仲間づくりがしっかりと進んでいると
感じました。年齢や参加経験の異なる参加者たちが、ともに過ごし学びあった 3 日間で
した。今回の参加を経て、よりよい水環境を目指してともに行動する仲間がまた増えた
ことでしょう。日本各地に散らばった参加者たちが、それぞれの地域で仲間を、活動を
広げていくことを心から願っています。
URL: http://www.mizube-support-center.org/cwwf-f/2005/
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日本水フォーラムからのお知らせ
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■第4回世界水フォーラム「水のEXPO」展示に関する説明会のお知らせ
京都、滋賀、大阪を結ぶ琵琶湖・淀川流域において、第3回世界水フォーラムが開催
されてから、早くも2年半が過ぎました。来年の3月16日~22日には、メキシコ・
シティー(メキシコ)において、第4回世界水フォーラムが開催されます。
第3回水フォーラムでの「水のEXPO」では、世界各国からの多数の来場者アンケ
ートを通じて、70%以上の方々から“大変参考になった”“参考になった”との回答が得
られました。
このように、世界中から水に関心のある人々が集まることで、高い展示効果が期待さ
れる水フォーラムのEXPOですが、第4回世界水フォーラムと同時に開催される「水
のEXPO」についても、日本から多くの方々の積極的な参画が期待されております。
これを受けて、日本水フォーラムでは、会場入り口近くのスペースを「日本パビリオン」
として確保するとともに、参加を希望される日本の企業や団体のみなさまに対する様々
な支援策の準備を検討しています。
また、今回の説明会では、第4回世界水フォーラム事務局から最新の準備状況などを
報告する予定です。
(現在メキシコの事務局から提供されている情報については
http://www.waterforum.jp/jpn/の「第4回世界水フォーラムへの参加方法」に概要をまと
めてありますので、ご参照ください。)
つきまして、『第4回世界水フォーラム「水のEXPO」に関する説明会』を下記の
通り開催致しますので、是非ご参加いただきますようご案内申し上げます。
記
1.開催日時
平成17年10月7日(金)
15時30分~16時30分
2.開催場所
砂防会館別館「穂高」(3階)
東京都千代田区平河町2-7-5
TEL03-3261-8386(代表)
地下鉄永田町駅(有楽町線・半蔵門線・南北線)4番出口
徒歩1分
会場地図
3.主
催
http://www.sabo.or.jp/map.htm
日本水フォーラム
4.プログラム(予定)
・開会挨拶:日本水フォーラム事務局長
尾田
榮章
・第4回世界水フォーラム及び「水のEXPO」について:第4回世界水フォーラム
事務局
・「水のEXPO」への日本の参加について:日本水フォーラム
横田
妙子
・質疑応答
5.参加申し込み方法:
参加ご希望の方は、件名に「水のEXPO説明会
参加希望」と明記の上、会社(団
体)名、所属部署、お名前、電話番号、E-mailアドレスをそえて、10月4日(火)ま
でにE-mailまたはFAXにてお申し込み下さい。参加費は無料です。
【お問い合わせおよび参加申し込み先】
担当:近藤
E-mail: [email protected]
***********************************
------------------------------------------------------------------------------------ソウルから東京へ。清渓川の流れは「春の小川」につながるか。
~清渓川復元プロジェクトのキーパーソンたちを迎えて~
------------------------------------------------------------------------------------第2回世界都市河川ルネッサンス・フォーラム
「東京ミーティング」
★10月8日(土)10:00~16:30
★日本青年館「国際ホール」(東京都新宿区霞ヶ丘 7-1)
(地図はこちら→http://www.nippon-seinenkan.or.jp/map.htm)
★入場無料
主催
NPO 法人渋谷川ルネッサンス
後援 国土交通省/日本水フォーラム
協賛
河川環境管理財団/リバーフロント整備センター/河川情報センター/ダム水
源地環境整備センター
助成 日韓文化交流基金
韓国ゲストスピーカー
シン・ジョンホ氏(ソウル市・都市計画担当)
チェ・ドンウン氏(ソウル市・合意形成担当)
イ・ウンジェ氏(流域商圏“反対運動”代表)
ソウルで川が復元されたというニュース。
日本でも海外トピックスのひとつとして報じられたかもしれませんが、
その真実が、リアリティが伝えられることはなかったのではないでしょうか。
世界に前例のないどれほどの歴史的な偉業であったか、
どんな“プロジェクト X”も顔負けの渾身の一大事業であったか。
東京の現状と比較するとき、まずは“奇跡”というしかありません。
2005年10月1日。
ソウルの中心市街地に復活した清渓川(チョンゲチョン)の“開通”を祝うオープニング
セレモニーが行なわれました。
川は30万人の市民であふれ、W杯で韓国代表が準決勝進出を決めた日を思い起こさせ
るほどの喜びにあふれました。
ソウルは川の復活によって生まれ変わりました。
川の流れが未来をひらく新たな活力をソウル市民にもたらしました。
全長6kmにわたって幹線道路の蓋をはがし、高速道路の高架を取り払い、
太陽のもとに川を戻しただけでなく、自然と歴史とソウルの誇りを取り戻した知恵と技
術と情熱は、日本のわれわれにも多くの示唆を与えてくれるでしょう。
この壮大なプロジェクトを成功に導いた「七人衆」が存在すると言われます。
その7人のキーパーソンのうち、3名が来日します。
東京で貴重な生の証言がきける場を用意しました。
彼らのメッセージの底にあるのは、ソウルで生まれたこの流れを東京につなげたい、と
いう思い。
東京で、
「春の小川」の渋谷川で、再び“奇跡”は可能か、
都市河川の再生をめぐって日韓の橋渡しが行なわれます。
★プログラム(予定)
10:00
清渓川復元プロジェクト・PRビデオ上映
10:25
開会あいさつ
10:30
「ソウル・ミーティング」レポート
11:00
キーノート・スピーチ
尾田栄章(渋谷川ルネッサンス代表)
「Restoration & Revitalization in Seoul 」
11:10
渋谷川ルネッサンス
シン・ジョンホ氏
プレゼンテーション
「4200回のプロポーズ~ソウル市の未来をかけた住民との対話」
チェ・ドンウンさ
ん
11:40
韓国ゲストフリートーク
「反対する力を発展への力に」
13:30
地元反対運動の代表イ・ウンジェさんをまじえて
日韓の若いクリエイターの視点
「それでソウルはどれだけハッピーになれたんだい?」
14:00
「渋谷における水と緑の回廊計画」
14:15
「東京における水辺環境の未来」
14:25
「春の小川と記憶の蓋」
14:50
フリーディスカッション
サバイバート
石川幹子氏(慶応大学教授)
三浦裕二氏(日本大学名誉教授)
竹村真一氏(京都造形芸術大学)
「再生した清渓川とこれから再生に向かう渋谷川の対話」
シン氏、チェ氏、イ氏、尾田、石川氏、三浦氏、竹村氏
16:20
◇第2回世界都市河川ルネッサンス・パートナーシップ共同宣言
◇渋谷川ルネッサンスによる「春の小川2012」宣言
(*16:30
全プログラム終了)
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【お問い合わせおよび参加申し込み先】
特定非営利活動法人
渋谷川ルネッサンス
東京都渋谷区神宮前2-30-23-502
http://www.shibuyagawa.net
[email protected]
携帯:090-8681-6914(担当
池田)
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会議のご案内(日本水フォーラム職員が出席します)
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<海外>
・2005年10月11-13日
Regional Programme Redesign (RPR) and South Asia Sub-regional Meeting for 4
WWF
場所:Colombo, Sri Lanka
主催:GWP South Asia & Japan Water Forum
・2005年10月18-21日
2nd International Yellow River Forum
場所:Zhengzhou, China
主催:International Yellow River Forum
・2005年10月21日
North-East Asia Sub-regional Meeting for the 4th World Water Forum
場所:Zhengzhou, China
主催:Japan Water Forum
&Korean Water Forum
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発行:日本水フォーラム
〒102-0083
東京都千代田区麹町1丁目8-1
TEL:03-5212-1645
FAX:03-5212-1649
半蔵門MKビル5&6階
E-mail:[email protected]
URL: http://www.waterforum.jp
ニュースレター配信不要の方は、[email protected]までご連絡下さい。
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JWF News Vol.14 2005年11月2日
発行:日本水フォーラム
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----- 目 次 -----
●巻頭言: アジア・太平洋地域会議が開催されました
●特集:第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議、及びサブ地域会合
・ 第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議(東京開催)開催報告
・ 第4回世界水フォーラムに向けた東南アジア・サブ地域会合開催報告
・ 第4回世界水フォーラムに向けたオセアニア/パシフィック・サブ地域会合開催報告
・ 第4回世界水フォーラムに向けた南アジア・サブ地域会合開催報告
・ 第4回世界水フォーラムに向けた北東アジア・サブ地域会合開催報告
・ 第4回世界水フォーラムに向けた中央アジア・サブ地域会合
●掲示板コーナー
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アジア・太平洋地域会議が開催されました
日本水フォーラム事務局長 尾田栄章
第4回世界水フォームに向けたアジア・太平洋地域会議が、東京国際フォーラムで10月24日に開催
されました。
アジア・太平洋地域から集った海外からの参加者に加え、日本からも多くの方々に加わっていただき、
充実した会議となりました。
現在、世界各地では第4回世界水フォーラムに向けた取り組みが活発になされています。世界を5
つの地域に分け、それぞれにコーディネーターを定め、地域での活動を集約する作業が本格化してき
ました。地域毎の課題を選定するとともに、地域から世界に向けて発信するメッセージの策定作業が
佳境に入っています。
日本水フォーラムは、アジア・太平洋地域の取りまとめ役、コーディネーターを仰せつかっております。
アジア・太平洋地域が広大で多様なため、地域全体を5つのサブ地域に分けて調整役を定め、協同し
ながら準備を進めてきました。
サブ地域の作業を集大成し、地域全体の考え方を固めるために開いたのが今回の会議です。5名
のサブ地域の調整役に加え、第4回世界水フォーラムの5つの主要テーマのビーコン(先導役)にも加
わってもらいました。それぞれのサブ地域では、調整役の主導の下に会議を重ねながら準備が進ん
できました。その実績を踏まえて開催されただけに、実に実り多い会議になったと考えております。
アジア・太平洋地域からは、
1) 水分野への投資の増進。それも単にインフラへの投資だけでなく、人材養成と一体としてなされ
るようなインフラ投資の新しい仕組みの確立。
2) 水関連災害による人的被害の半減。それを実現するために、予警報システム、避難システムの
確立と世論の喚起。
3) 流域全体における水環境の再生と復活。特に都市域における水辺の復活。
を主要なメッセージにしようと考えております。
現在、地域会議からのメッセージ案がウェブ上にアップされ、皆さんのご意見を待っております。是
非皆様のご意見をお寄せください。
JBICから受注しているアルジェリア水資源開発に関する調査のために、再度アルジェリアに参りまし
た。「土地は腐るほどある。しかし水が無いばかりに使えない」という乾燥地域における無念さを強烈
に再認識させられました。ラマダン期間中というのに、温かい対応を頂いた水資源省の関係の方々に
心から御礼を申し上げます。
水資源開発の肝要さ、それに携わることの責任の重要さに身が引き締まる思いで一杯です。
アジア・太平洋会議の翌日には、第3回世界水フォーラムの名誉総裁を務められた皇太子殿下の御
接見を賜りました。アジアから集った仲間達の顔は、直接殿下にアジアの水問題の現状を話すことが
出来た喜びで輝いておりました。
秋高し アジアの水の 結ばれし
栄
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特集:第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議、及びサブ地域会合
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第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議
10月24日 東京(東京国際フォーラム)
■ 第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議
(the Asia-Pacific Regional Synthesis Meeting for the 4th World Water Forum)
開催報告
報告者:横田
去る10月24日に、東京国際フォーラムにて、「第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域
会議」を、アジア・太平洋地域のコーディネーターである日本水フォーラムと、各サブ地域のコーディネ
ーターであるGWP東南アジア、GWP南アジア、GWP中央アジア&コーカサス、韓国水フォーラム、
SOPAC(南太平洋応用地球科学委員会)、及び第4回世界水フォーラム事務局の共催で開催しまし
た。
本会議は、第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域のサブ地域による準備プロセスをと
りまとめ、同地域の「地域文書」の最終版作成に向けた議論や、第4回世界水フォーラムにおける“ア
ジア・太平洋地域の日”のプログラムに関する議論を行うことを目的として開催されたものです。
アジア・太平洋地域のサブ地域のコーディネーターを始め、第4回世界水フォーラムのビーコン、第4回
世界水フォーラム事務局、アジア・太平洋諸国の在京大使館、及びその他地域で活動する主要な機
関や水関連のステークホルダー(政府、国際機関、メジャーグループ、学会、NGO、流域組織)から計
100名(海外20名、国内80名)の参加を得ることができました。
会議冒頭の橋本龍太郎日本水フォーラム会長のご挨拶では、アジア・太平洋地域の抱える重要な
水問題として、災害と水が取り上げられ、また本会議においてアジア・太平洋地域からの共通メッセー
ジについて議論されることに対する期待が述べられました。引き続き、セサール・エレラ第4回世界水
フォーラム事務局長から、準備の進捗状況および会議概要の説明があり、その後、第4回世界水フォ
ーラムの5つの枠組みテーマと分野横断的課題(目標、モニタリングとアセスメントの実施)のビーコン
が発表を行い、それぞれが第4回世界水フォーラムで焦点を当てる問題や、フォーラムに向けた準備
状況などを報告しました。これらの発表に対する主な質疑応答、及び議論のまとめは以下の通りで
す。
・第4回世界水フォーラムの会場にラーニングセンターを設けるという計画に対する好意的評価が示さ
れた。
・危機管理のテーマでは、コミュニティや住民ベースの防災を課題として取り上げるべきであるという
意見や災害に対する準備の重要性が指摘された。
・水問題と貧困問題は関連する問題であるため、政府の水戦略と政策が一緒に検討されることが重
要である。
次に日本水フォーラムより、第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域の準備プロセスの
概要紹介が行われました。その後、それぞれのサブ地域にとって重要な水問題や、その解決に向け
た具体的な活動について、またそれらをまとめたサブ地域の文書の内容について発表が行われまし
た。
午後からはアジア・太平洋地域の共通メッセージ(水問題の現況、共通の課題、今後のビジョン)に
ついて日本水フォーラム案を発表し、それに対する活発な議論が展開されました。最後に、2006年3
月21日(アジア・太平洋の日)に予定されている第4回世界水フォーラムでの“地域のプレゼンテーショ
ン”の組み立て方、および今後のスケジュールに対して日本水フォーラムからの提案が行われまし
た。
日本水フォーラムからの提案の中で示された「アジア・太平洋水フォーラム」構想(事務局:日本水フ
ォーラム、アジア・太平洋地域の開発&地域銀行、ドナー機関、政府、NGO、学会、水パートナーシッ
プ、国際機関によるネットワーク機構)については、多くの参加者から支持が得られ、今後、第4回世
界水フォーラムに向けて、更に多くのステークホルダーを地域のプロセスに巻き込むべく、ウェブサイ
トや地域での会議などを通じて、適切な情報提供を行っていくことが確認されました。また、準備活動
における重要な日程(地域文書の提出、ローカルアクションの提出締切等)について再確認し、メキシ
コでのフォーラムまでの残り5ヶ月間、さらに積極的な準備活動を行っていくことを約束しました。
翌10月25日には、サブ地域のコーディネーターとラポルツールを中心に、サマリー文書の作成が行
われました。アジア・太平洋地域に共通する課題と挑戦は、以下の3つにまとめられています。
1. 効率的な水利用-水の生産性の改善
2. 災害軽減-危機管理と危機の削減
3. 資金調達と投資
また、これらの課題に取り組んでいくための優先目標として、以下の3つがあげられました。
1. 水関連施設と人的資源の開発のための投資目標の増大
2. 水関連災害に対する人間の脆弱性の大幅な削減
3. 陸と水の接点の保全と復元を通じた水利用の効率性の改善
「第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議(東京開催)」の発表で使用されたプレゼ
ンテーションファイル、およびサマリー文書&サブ地域の文書の詳細は、下記URLをご参照下さい(英
語のみ)。特に成果文書、サブ地域の文書について、みなさまからの積極的な意見をお待ちしていま
す。
URL: http://www.waterforum.jp/eng/tokyo_meeting.html
http://www.waterforum.jp/eng/apsubregions/
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東南アジア・サブ地域会合
9月3日 インドネシア・バリ
■ 第4回世界水フォーラムに向けた東南アジア・サブ地域会合
(Southeast Asia Sub-regional Meeting for 4th World Water Forum)
開催報告
報告者:山口
(JWF News Vol.13に掲載済み)
去る9月3日に、インドネシア・バリにて、「第4回世界水フォーラムに向けた東南アジア・サブ地域会
合」を、このサブ地域のコーディネーターである世界水パートナーシップ東南アジア地域事務所
(GWP-SEA: Global Water Partnership - Southeast Asia)及び日本水フォーラムの主催で開催しました。
同じ週に行われた第2回東南アジア水フォーラムの最終日にあわせて開催したこともあり、東南アジア
地域からの参加者のみならず、GWP本部、第4回世界水フォーラム準備事務局、アジア開発銀行から
の代表を含む、約50名が出席しました。
この会合では、第4回世界水フォーラムに向けて、東南アジア地域からインプットすべき事項、特に
アジア太平洋地域のコーディネーターとして日本水フォーラムがとりまとめる地域ドキュメントで取り上
げるべきポイントについて、活発な意見交換が行われました。東南アジア地域の代表者は、水資源管
理において、水と環境に関する観点に重きをおいた、統合的かつ包括的なアプローチが重要であるこ
とを強調しました。また、第4回世界水フォーラムにおいて、東南アジア地域での水への資金動員に関
するセッションを開催すべく準備中であり、このテーマについても地域ドキュメントで取り上げるべきと
の提案が出されました。
今後、東南アジア各国から提出されたカントリー・レポートや今回の会合で出された意見などを取り
入れ、東南アジア・サブ地域ドキュメントを作成していきます。
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オセアニア/パシフィック・サブ地域会合
9月26日~27日 サモア・アピア
■ 第4回世界水フォーラムに向けたオセアニア/パシフィック・サブ地域会合
(Oceania/Pacific Sub-regional Meeting for 4th World Water Forum)
開催報告
報告者:福本
(JWF News Vol.13に掲載済み)
去る9月26日~27日に、サモア・アピアにて、「第4回世界水フォーラムに向けたオセアニア/パシフ
ィック・サブ地域会合」を、このサブ地域のコーディネーターである南太平洋応用地球科学委員会
(South Pacific Applied Geo-Science Commission: SOPAC)及び日本水フォーラムの主催で開催しま
した。パプアニューギニア、グアム、アメリカンサモア、ニウエ、サモア、フィジー、バヌアツ、クック諸島、
ニュージーランドなどから約40名が出席し、活発な議論が行われました。
本会合は、第1部:全体会合、第2部:小グループ・ディスカッション、第3部:全体会議・まとめ、の構
成で行われました。第1部の全体会合では、日本水フォーラムより第4回世界水フォーラムの代理とし
て4回フォーラムについて説明を行い、また、アジア・パシフィック地域のコーディネーターとして準備プ
ロセス全体に関する説明を行いました。また、パシフィック地域の代表者から、第3回世界水フォーラ
ムをきっかけに始まった彼らの取り組みから、ウエリントンで開催されたフォローアップ会議、そして、
第4回世界水フォーラムに向けての準備活動など現在にいたるまでの説明がありました。
第2部の小グループ・ディスカッションでは、参加者が6つのテーマ(1.Water Resources
Management、2.Island Vulnerability、3.Awareness、4.Technology、5.Institutional Arrangement、
6.Finance)別のグループに分かれて、それぞれファシリテーターを中心に議論を行いました。この6
つのテーマは、パシフィック地域が第3回世界水フォーラムの際に作成したRegional Action Planのテ
ーマです。このテーマのもと様々な具体的な計画が記されています。これらの計画について、現在の
進捗状況、進捗していないとしたら何が問題となっているのか、更に進捗・発展させるための行動は
何か、という3つの観点から議論をいました。
今回の会合で出された意見などを取り入れ、オセアニア/パシフィック・サブ地域ドキュメントを作成
していきます。
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南アジア・サブ地域会合
10月13日 スリランカ・コロンボ
■ 第4回世界水フォーラムに向けた南アジア・サブ地域会合
(South Asia sub Regional
Meeting for 4th World Water Forum)
開催報告
報告者:本嶋
去る10月10日~13日に、スリランカ・コロンボにて開かれた南アジアジョイントフォーラムの最終日
に、「第4回世界水フォーラムに向けた南アジア・サブ地域会合」を、このサブ地域のコーディネーター
である世界水パートナーシップ南アジア(Global Water Partnership - Southeast Asia: GWP-SAS)及び
日本水フォーラムの主催で開催しました。
この会合には、GWP-SASのメンバーの他、インド・スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシ
ュ・ブータンから行政関係者、研究者、エンジニア、NPOなど水に関する専門家約60名が出席して、
南アジア・サブ地域のリージョナルペーパーの内容について、活発な意見交換が行われました。
その中で、水に関する世界的なパートナーシップや国々のパートナーシップよりも小さな地域のパー
トナーシップであるエリアパートナーシップ(Area Water Partnership: AWP)が、新しい概念として提案さ
れました。
さらに、貧困国における統合水資源管理(IWRM)のあり方においては、水資源管理に関係するあら
ゆる分野間の情報交換が必要であることや、エリアパートナーシップを通した草の根的な活動などの
ローカルアクションが重要であることが強調されました。
また、地域・国・世界的なパートナーシップの相互関係を通して、南アジアにおけるエリアパートナー
シップが自律的な存在となることが望ましいとの提案が出されたことが印象的でありました。
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北東アジア・サブ地域会合
10月21日 中国・河南省鄭州
■ 第4回世界水フォーラムに向けた北東アジア・サブ地域会合
(North-East Asia Sub-regional Meeting for the 4th World Water Forum)
開催報告
報告者:澤
去る10月21日に、中国河南省の省都である鄭州にて、「第4回世界水フォーラムに向けた北東アジ
ア・サブ地域会合」を日本水フォーラムと韓国水フォーラムの共催で開催しました。これは、10月17日
から21日に開催された「第2回国際黄河フォーラム(2nd International Yellow River Forum)」の特別セッ
ションとして開催したものです。韓国、及び中国政府関係者、GWPよりマーガレット・キャトレイ・カール
ソン議長、GWP中国の関係者、第2回国際黄河フォーラム参加者など、約80名が出席しました。
この会合では、中国、北朝鮮、日本、モンゴル、韓国の5カ国から、各国の水問題とそれらについて
の取り組みなどを示したカントリー・ペーパーが発表され、北東アジア・サブ地域から第4回世界水フォ
ーラムにインプットすべき事項について意見交換がなされました。北朝鮮、モンゴルからの参加はあり
ませんでしたが、韓国水フォーラムの努力により、事前にそれぞれの国のペーパーを入手することが
出来ており、貴重な情報をインプットすることが出来たと思います。また、第2回国際黄河フォーラム実
行委員会より、第2回国際黄河フォーラムの成果についての報告もありました。
意見交換の結果を踏まえ、現在、韓国水フォーラム事務局長ホン・イルピョ氏を中心として北東アジ
ア・サブ地域としてのペーパーをまとめる作業が進められています。
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■ 第4回世界水フォーラムに向けた中央アジア・サブ地域会合
Subregional workshop on preparation for the 4th World Water Forum (Central Asia Sub-regional
Meeting)
10月31日~11月2日
カザフスタン・アルマティー
<現在開催中のため、後日ご報告します。>
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掲示板コーナー
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名称: 第8回日本水大賞・2006日本ストックホルム青少年水大賞
各全国コンテスト作品募集中
主催者名: 日本水大賞委員会
開催日時: 現在募集中 11月30日締めきり
内容:
日本水大賞・水循環系の健全化に寄与すると考えられる諸活動を募集しています。
個人、法人、グループの種別、年齢、職業、性別、国籍等を問いません。所定の応募用紙に記載の上
ご応募下さい。大賞副賞200万円、各大臣賞副賞50万円。その他。
日本ストックホルム青少年水大賞・高校生または、それに準ずる学校の生徒(クラブ)による水環境研
究活動を募集しています。国際コンテストである、ストックホルム青少年水大賞の国内予選です。応募
方法はお問い合わせ下さい。大賞副賞20万円および国際コンテストへの参加費用。
問い合わせ先:
日本水大賞委員会事務局:(社)日本河川協会 担当 小野
東京都千代田区麹町2-6-5 TEL03-3238-9771
URL:
http://www.japanriver.or.jp/
*免責事項:日本水フォーラムは、ニュースレター「掲示板」コーナーに掲載されている記事の内容に
関しての一切の責任は負いかねます。内容に関してのお問い合わせは各問い合わせ先までお願い
いたします。
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発行:日本水フォーラム
〒102-0083 東京都千代田区麹町1丁目8-1 半蔵門MKビル5&6階
TEL:03-5212-1645 FAX:03-5212-1649
E-mail:[email protected]
URL: http://www.waterforum.jp
ニュースレター配信不要の方は、[email protected]までご連絡下さい。
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JWF News Vol.15
2005 年 12 月 8 日
発行:日本水フォーラム
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目
次
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●巻頭言:はや師走になってしまいました
●日本水フォーラムからの報告
・国連「水と衛生に関する諮問委員会」第3回会合
・ハリケーン・カトリーナ調査報告
・日中ユース水フォーラム参加報告
・第4回世界水フォーラムに向けた中央アジア地域準備会合
・第 11 回世界湖沼会議出席報告
●日本水フォーラムからのお知らせ
・ハリケーン・カトリーナ調査報告会(東京・名古屋)開催のお知らせ
・
「水と映像」国際映画祭
・第4回世界水フォーラム
出品作品募集中
直行チャーター便お申し込み開始のお知らせ
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はや師走になってしまいました
日本水フォーラム事務局長
尾田栄章
今年も早いものではや師走、何かと気忙しい時期になりました。来年は世界水
フォーラムの年。それだけに準備にも力が入ってきています。11月は何かと忙し
く、世界を飛び回る羽目になりました。
11月3日・4日にはローマで国連「水と衛生に関する諮問委員会」の第3回会合
が開催されました。新しく副議長役につかれたウッシー・アイトさんが精力的に進行
役を務められ、会合は充実したものになりました。またUNDESAに派遣されてい
る廣木君を中心にしっかりとしたサポート体制が整ったことも、イタリア政府外務省
の全面的な支援と相まって、大きな効果を発揮したようです。
ハリケーン・カトリーナの災害に苦しみ、復旧・復興に向けて取り組んでいる
ニューオリンズに行って来ました。
中部地方は昭和34年に伊勢湾台風によって壊滅的な被害を受けました。当時の経
験を相手側に伝えること、今回の災害体験に学ぶこと、その上で今後への教訓を引き
出すこと等を目的に、中部地方の水防団員と災害エキスパートが現地に向かいまし
た。JWFもサポート役として同行した次第です。
被災後3ヶ月近くが経つというのに、いまだにゴーストタウンに近い状態でした。
計画を上回る規模の災害に対する備えの重要さを再認識いたしました。施設被害は
避けられないものの人命被害は避けられるはずです。その対策の必要性を強烈に感
じました。
水分野では資金確保が大きな問題です。第3回世界水フォーラムでも最も重要なパ
ネルの一つが資金確保に関するパネル(カムデシュ・パネル)でした。第4回世界水
フォーラムでも引き続きこの問題は重要なテーマです。このためアンヘル・グリア前
メキシコ大蔵大臣を長とするパネルを設けることとなり、その第一回会合がマルセー
ユで開催されました。私もパネルの一員として参加し、水分野に民間資金を如何にす
れば導入できるか、中央政府でなく地方政府がODA等の海外資金の受け手になるた
めの方策、更には農業分野の水部門への資金導入のあり方、等々に関して具体的な検
討を進めることになりました。
来年3月まで日数が限られています。大忙しで作業を進めなければなりません。
この他、世界銀行のアンダーセン局長の来日に際して、世界銀行とセミナーを共催
したり、ユースチームが日中新世紀協会主催の「日中水フォーラム」に積極的に参加
したり、など活発な活動が続きました。この師走は穏やかな日々であって欲しいもの
です。
暮れ早し
今日一日を
いとおしむ
栄
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日本水フォーラムからの報告
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■
国連「水と衛生に関する諮問委員会」第3回会合
報告者:山口
11月3日及び4日にローマ(イタリア)において、国連「水と衛生に関する諮問
委員会」第3回会合が開催されました。
初日3日に行われた開会式では、橋本龍太郎議長より、今回と今後の諮問委員会
で資金調達や衛生などの項目毎に評価を行い、諮問委員会として取るべき行動をま
とめ、これを第4回世界水フォーラムの機会に発表することについて提案がなされま
した。
この提案を受けて、今回の会合では、官官協力、資金調達、衛生の3つの主要課題
に関する討議が行われ、第4回世界水フォーラムにおいて諮問委員会の行動計画を
発表することが決定されました。この行動計画は、水と衛生に関する国連ミレニアム
開発目標達成のために、国連はじめ関係機関がなすべき措置とそれを実現するため
に諮問委員会が起こす行動を取りまとめるものです。
橋本議長による今後の議論への貢献として、日本水フォーラムは、水問題の解決が
いかにミレニアム開発目標達成に寄与するかについての予測を数値化したアセスメン
トの結果を示した「ミレニアム開発目標と水」を発表しました。また、諮問委員会の
議論の透明性を高め、その成果をより多くの人々と共有し、水と衛生に関する国際世
論の高揚を図るための公式ウェブサイトの運営が開始されました。日本水フォーラム
はその制作・運営について支援を行っています。ウェブサイトでは、今までの諮問委
員会の議論の透明化、委員のプロフィール、今後の行動予定などが掲載されていま
す。さらに、諮問委員会の議論の透明化と効率化を図るため、諮問委員会で行う議
論の基礎となる報告書や文書を公開することとし、それらを整理分類した諮問委員会
の文書の小図書館である「ビブリオテカ」が発表されました。このビブリオテカは公
式ウェブサイトでも公表されています。先に紹介しました「ミレニアム開発目標と
水」もhttp://www.unsgab.org/でご覧いただけます。
諮問委員会は、行動計画の策定に向け集中討議を行うため、次回(第4回)会合を
2006年2月にベルリン(ドイツ)で、また、第5回会合を2005年3月にメキ
シコシティ(メキシコ)で開催することを決定しました。会合の日時等については決
定次第、公式ウェブサイト等を通じ公表していきます。
詳細については、諮問委員会公式ウェブサイトhttp://www.unsgab.org/をご覧下
さい。現在、英語、日本語サイトがございます。今後、スペイン語、フランス語サイ
トもオープンの予定です。
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■
ハリケーン・カトリーナ調査報告
報告者:澤
2005 年 8 月末に米国南部を襲ったハリケーン・カトリーナは、米国に大きな被害を
もたらしました。日本水フォーラムでは、ハリケーン・カトリーナに関して単に事象
的なことを追うだけでなく、世界各地でどのような報道がなされているかを調査して
きました。まさに、世界中のメディアがニューオリンズ市、そして米国全体の防災対
策や避難態勢についての非難を報じている頃、米国陸軍工兵隊より「日本の具体的事
例を教えて欲しい」との要請が日本水フォーラムにありました。そこで、日本水
フォーラムは、日本の防災政策上大きなエポックとなった昭和34年の伊勢湾台風後
の対策を中心に、中部地方整備局のご協力を得て「伊勢湾台風とその教訓(英語
版)
」をまとめました。そして、ハリケーン・カトリーナの被災地に赴き、米国陸軍
工兵隊、地元の堤防組合の方々と現地調査をしながら、日本の経験を伝えると共に対
策等について議論を行ってきました。
米国陸軍工兵隊ニューオリンズ地区事務所からは、堤防復旧の状況について、次の
ような説明を受けました。
・ 浸水被害を受けた区域の排水は完了しており、破堤した堤防も 12 月にはカトリー
ナ来襲以前の高さまで暫定復旧が完了する予定である。
・ 並行して破堤原因を調査中であり、これを反映した形での本格復旧は、次のハリ
ケーン時期である来年 6 月の完了を予定している。
・ 現在行っている堤防復旧は、あくまでも「現状復旧、計画認可されている高さま
での復旧」であり、破堤前よりも嵩上げすることは考えていない。
これに対し、調査団からは設計規模を上げない理由について質問がなされ、工兵隊
の説明では、設計規模をカトリーナに対応した規模まで上げるには議会の承認が必要
であるので、現段階では考えていないとのことでした。
一方、調査団側から尾田団長が「伊勢湾台風とその教訓」をもとに、伊勢湾台風後
に伊勢湾地域のみならず全国の高潮堤防を伊勢湾台風に対応した規模まで整備したこ
とについて説明したところ、工兵隊側からは、堤防の延長や費用などについて熱心な
質問がなされました。さらに、伊勢湾台風の被災者でもある調査団員の平野久克元長
島町長が、伊勢湾台風に対応した堤防が整備されたことにより、地元住民は安心して
住むことができるようになったと述べました。しかし、平野団員は、大規模地震が予
想されている伊勢湾地域では、新たに堤防の耐震性の確保が問題であることも紹介
し、今後も施設整備が必要であることを強調していました。
現地調査の詳細は、http://www.waterforum.jp/jpn/をご覧下さい。
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■
日中ユース水フォーラム参加報告
報告者:近藤
秋の気配を感じさせる札幌で、日中ユース水フォーラムが 10 月 25 日から開催され
ま
した。日中ユース水フォーラムは、2004 年 4 月に北京で開催されたのに続いて、今回
が2回目となります。日本と中国から参加した若者たちは、フィールドワークを共に
し交流を深めた後、日中で深刻化している水問題についてのグループディスカッショ
ンを行いました。参加者は中国人学生が 15 名、日本人 20 名でした。それぞれ 6 グル
ー
プに別れ日本語、中国語、英語が飛び交う中、時には白熱した議論を交わしながら両
国の水問題について意見交換を行いました。その成果を日中水フォーラム(10 月 29
日)において発表し、日本・中国のユースが共に自国に対して感じている「水問題に
対する関心の低さへの危機感」という不安を発信しました。そして水問題に対する
関心喚起や今後の具体的行動として、
・ 日中共同研究、資金集め(様々なファンドへのアプローチ)
・ 日中両国で水の日キャンペーン、水技術・環境活動コンテスト(企業が対象)を
実施
・ 環境教材作成、環境教材コンテスト実施による水意識の向上
・ 節水、水意識向上のため、メディア等の媒体による宣伝・節水グッズの啓発
を提案しました。5 日間を共に過ごし、心行くまで話し合った後、今後もお互いの
関心を保ち、情報交換をすることや次回までの問題改善行動を約束しました。
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第4回世界水フォーラムに向けた中央アジア地域準備会合
報告者:浅井
10 月 31 日から 11 月 2 日にかけて、カザフスタン共和国のアルマティにおいて、第
4
回世界水フォーラムに向けた中央アジア地域における準備プロセスの最終段階とし
て、中央アジア地域会合が開催されました。この会合は、GWP-CACENA及びICWC(ア
ラ
ル海流域水調整委員会)等が主催し、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタ
ン、キルギスタン、トルクメニスタンの5カ国を中心に、水管理、エネルギー、環境
などの水に関わる様々な分野の政府機関、NGO、国際機関などから80名以上が参
加し、3日間に渡って、第4回世界水フォーラムに提出する「地域文書」の中央アジ
ア部分を構成する「ポジションペーパー」及び開催予定のセッション「中央アジアに
おける社会・経済的発展の基礎としての統合水資源管理」についての議論が行われま
した。その模様は、カザフスタン国営放送でも放映されました。
この「ポジションペーパー」の最終案は、12 月 20 日までにさらに多くの関係者から
の意見を反映させるため、現在
http://www.cawater-info.net/4wwf/regional_paper_e.htmに、公開されています。
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第 11 回世界湖沼会議出席報告
報告者:ユースサポーター/東京みずユース(TOMY)
須藤
啓 (早稲田大学)
土井
祐弥(聖心女子大学)
私たちは、2005 年 10 月 31 日から 11 月 4 日まで、ナイロビのケニアッタコンファ
レン
スセンターでおこなわれた第 11 回世界湖沼会議に参加してきました。目的は、世界の
湖沼に関する情報を得ることと、湖沼会議で初めて開かれるユースのセッションに参
加することです。今回はそのセッションに参加するだけでなく、プレゼンテーション
をすることができました。そのことについて詳しくお伝えしたいと思います。
セッションの正式な名前は「青年および若手水関係専門家会議」といい、11 月 4 日
に開催されました。議長は京都精華大学の嘉田由紀子先生(日本水フォーラム副会
長)と、PANAFCOMのオケッロ・リチャードさんでした。会議は三部構成で、
「科学研
「社会的側面」、
「将来動向/影響」の順に発表があり、私たちたちは
究/発見」、
2つめのテーマ、「社会的側面」でTOMYの活動を発表しました。日本とは水に対する
考え方が違うアフリカにおいて、現地の人々に私たちの活動は理解してもらえるのだ
ろうかと、最初はとても不安でした。そこで私たちはTOMYの活動内容よりも、活動の
根底にある私たちの想い、
「環境に対する人々の意識を喚起し、活動の輪広げていき
たい」という想いを説明しようと努力しました。打ち水などの日本文化については
「打ち水大作戦」の活動とともに詳しく説明しました。嘉田先生は、アフリカでTOMY
のような社会貢献的・自発的活動をしている若者はほとんどいないとおっしゃってお
り、私たちの活動を伝えることで、アフリカに新たな考えがもたらされたことは、こ
のセッションにおける大きな成果であると思います。
TOMYは、この信念を忘れずに活動していきたいと思っています。また会議を通して
できた“relationships”を大切にし、活動の幅を広げていきたいです。
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日本水フォーラムからのお知らせ
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ハリケーン・カトリーナ調査報告会(東京・名古屋)開催のお知らせ
11 月上旬に行ったハリケーン・カトリーナ現地調査の結果を踏まえ、東京、名古屋
等の大都市が海抜ゼロメートル以下に位置する日本において、計画を超える高潮等の
水害に対する方策等を議論し、今後に備える具体的な行動を模索することを目的とし
て、米国陸軍工兵隊及び東ジェファーソン堤防組合より 3 名をお招きして、12 月 15 日
(木)に東京で、12 月 17 日(土)に名古屋でシンポジウムを開催いたします。
多くの方々の積極的なご参加をお待ちしております。
<東京>
■シンポジウム「ハリケーン・カトリーナが東京を襲う時」
日 時:12 月 15 日(木)14 時~17 時
場 所:食糧会館
2F大会議室
〒102-0083
東京都千代田区麹町 3-3-6
http://www.gepc.or.jp/gepcmap/map1.html
●参加申込先:日本水フォーラム
TEL:03-5212-1645
澤、近藤
FAX:03-5212-1649
e-mail:[email protected]
※e-mail又はFAXにて会社・団体名、氏名、電話番号またはメールアドレスを添え
てお申込み下さい。
<名古屋>
■シンポジウム「伊勢湾台風とハリケーン・カトリーナに学ぶ」
日時:12 月 17 日(土)開場:12 時 30 分、開演:13 時 30 分(3 時間)
場所:ウィルあいち
〒461-0016
4F ウィルホール
名古屋市東区上竪杉町 1 番地
http://www.will.pref.aichi.jp/main01/main01_n.html
主催:国土交通省中部地方整備局、日本水フォーラム
協賛:社団法人中部建設協会
後援:愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市
●参加申込先:(社)中部建設協会
TEL:052-962-9085
河川技術部
FAX:052-962-9083
松原
E-mail:[email protected]
※e-mail又はFAXにて所属、氏名、電話番号またはメールアドレスを添えてお申込
下さい。
プログラム等の詳細は、http://www.waterforum.jp/jpn/をご覧下さい。
***********************************
「水と映像」国際映画祭
出品作品募集中
2006 年 3 月、第4回世界水フォーラムのプログラムの一つとして、メキシコシティ
で第1回「水と映像」国際映画祭が開催されます。
「水」は人間の生活と切り離すことのできません。そして「水」は、私たちに恵み
や安らぎを、ときには災害による苦しみをもたらします。だからこそ、映像の中で描
かれる「水」は、人々の生活・文化、思いを鏡のように映し出すことがあります。
そんな「水」をテーマにした国際映画祭の開催はおそらく史上初。この記念すべき
機会にぜひ皆様の作品をご出品ください。コンテスト部門には賞金が出され、
「ス
ポット映像部門」は、若きクリエイター(29 才以下)の作品を対象としています。
詳細は、日本水フォーラムウェブサイトhttp://www.waterforum.jp/jpn/ をご覧く
ださい。
<お問い合わせ先>
日本水フォーラム
担当:浅井
***********************************
第4回世界水フォーラム
---直行チャーター便お申し込み開始のお知らせ--第4回世界水フォーラムの参加に便利なメキシコまでの「直行チャーター便」を運
行する予定です。「直行チャーター便」をご利用いただいた場合、アメリカ経由便の
利用に伴う面倒な荷物授受の負担軽減や入国審査、査証取得(一部)が不要となりま
す。また、持ち込み荷物重量制限の優遇や空港・ホテル間のバス送迎、無料の水関連
施設視察など特典も数多く用意されています。みなさまのお申し込みをお待ちしてお
ります。
日程:
往路:3 月 15 日東京発、3 月 15 日メキシコシティ着(直行便)
復路:3 月 22 日深夜または 23 日早朝メキシコシティ発、
3 月 24 日東京着(給油のためにバンクーバー経由予定)
料金:
エコノミークラス 18.5 万円(+税金他)
ビジネスクラス 59 万円(+税金他)
詳細は日本水フォーラムのホームページhttp://www.waterforum.jp/jpn/から、ご
確認の上、お申し込みください。
<お問い合わせ先>
日本水フォーラム
担当:近藤、横田
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発行:日本水フォーラム
〒102-0083
東京都千代田区麹町 1 丁目 8-1
TEL:03-5212-1645
半蔵門MKビル 5&6 階
FAX:03-5212-1649
E-mail:[email protected]
URL: http://www.waterforum.jp
ニュースレター配信不要の方は、[email protected]までご連絡下さい。
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JWF News Vol.16 2006 年 1 月 11 日
発行:日本水フォーラム
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----- 目 次 ----●巻頭言:明けましておめでとうございます
●日本水フォーラムからの報告
・平成17年度 日本水フォーラム評議会
・シンポジウム「ハリケーン・カトリーナが東京を襲う時」開催報告
・シンポジウム「伊勢湾台風とハリケーン・カトリーナに学ぶ」開催報告
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明けましておめでとうございます
日本水フォーラム事務局長 尾田栄章
明けましておめでとうございます。
今年の3月には第4回世界水フォーラムが開催されます。第3回の淀川流域で
生まれた松明を第4回のメキシコ・シティへしっかりと繋ぎたいと考えておりま
す。ご指導ご協力を心よりお願い申し上げます。
今年最初のニュースとして、うれしいことがあります。
ユース・サポーターの中心メンバーとして長年にわたって活躍してくれた学生
諸君の就職先が決まりました。NHK、リクルート、千葉県教員、大学院進学、
と全員が第一志望に合格しました。
益々の活躍を願っております。
昨年末には、ハリケーン・カトリーナと伊勢湾を繋いでのシンポジウムを東京
と名古屋で開催し、多くの方々にご参加いただきました。計画を越える事態に対
する対応策を事前に考えておくことの大切さを痛感しました。これからの活動に
どう取り込んでいくか、私どもとしても考えて参ります。
同じく12月19日に日本水フォーラムの評議会を開催いたしました。奥田日
本水フォーラム副会長(日本経団連会長)は名古屋での大雪のために急遽欠席と
なりましたが、多くの評議員の方々にご参加いただき、貴重なご意見を数多く頂
戴いたしました。今後の活動に是非とも活かしたいと思います。本当に有り難う
ございました。
日本だけでなく、今冬の北半球は例年にない寒さと大雪に見舞われているよう
です。我が国では、雪下ろし作業中に亡くなる高齢者が頻発するなど深刻さを増
しております。雪と水、決して他人事ではありません。
雪便り 過ぐるは民の 嘆きかな
栄
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日本水フォーラムからの報告
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■ 平成 17年度 日本水フォーラム評議会
報告者:本嶋
日本水フォーラム設立から約一年経過した12月19日(月)
、初めての評議会
が開催されました。
評議会には日本水フォーラム会長である橋本龍太郎 元内閣総
理大臣をはじめ、産・官・学・NGO のさまざまな分野からの評議員の方が出席
し、関係省庁、理事、会員などの傍聴者も含め、約 100 名の参加を得ました。
橋本会長の議事進行のもと、日本水フォーラムの活動に関する議論が行われ、
副会長である奥田碩 日本経団連会長(永松憲一常務理事代読)
、丹保憲仁 放送大
学長から日本水フォーラムに対する高い評価と強い期待が述べられました。
また、事務局からの活動報告に対し、評議員から貴重なご助言・ご意見を多数
いただきました。その中には「緊急性の高いアフリカ・アジアの水問題解決のた
めに、日本は技術的に国際貢献すべきである。社会インフラ整備の一環として産・
学・官一体となった取り組みができるような体制を日本水フォーラムの中につく
ることが必要である。
」というご意見もあり、事務局からは、
「産・学・官・NG
Oがいっしょになって、今後世界のいろいろな分野で日本のしかるべき技術・資
金が生かされるようにするのが、まさに日本水フォーラムの活動の目的の一つで
ある。日本水フォーラムはアルジェリアにおいて水資源開発問題の総合的あり方
の議論をしており、乾燥地において日本の技術が生かされるように取り組んでい
きたい。
」という回答を致しました。
これから、いただいたご助言やご意見を踏まえいっそう活動を深め広めていき
たいと考えています。
************************************
■ シンポジウム「ハリケーン・カトリーナが東京を襲う時」開催報告
報告者:澤
平成 17 年 12 月 15 日(木)午後 2 時から 3 時間にわたり、東京都千代田区の
食糧会館において、約 100 名の参加のもと、シンポジウム「ハリケーン・カトリ
ーナが東京を襲う時」を開催致しました。
第1部「伊勢湾台風とハリケーン・カトリーナの教訓」では、日本水フォーラム
から、伊勢湾台風の被災者とともにハリケーン・カトリーナの被災地へ赴き、我
が国の経験を伝えるとともに情報交換してきた結果について報告をしました。そ
の後、元ミシシッピー川委員会委員、元陸軍工兵隊ミシシッピー川管区ヴィック
スバーグ地区長官 ジェラルド・ギャロウェイ博士から「米国の治水の歴史とカ
トリーナ災害」と題して講演し、米国では 1927 年の大洪水を契機に連邦政府が
ミシシッピー川の治水を行うこととなったこと、1936 年の全米で発生した大洪水
によって連邦政府が治水を行うこととなったこと、75 名死亡した 1965 年のハリ
ケーン・ベッツィーの来襲を契機に洪水保険プログラムが導入され、それ以降、
洪水防御レベルが下がってきていることなどを講演して頂きました。次に、ルイ
ジアナ州東ジェファーソン地区堤防組合管理部長 ジム・ベイカー氏から
「ハリケ
ーン・カトリーナ対ニューオリンズ」と題して、ハリケーン・カトリーナ来襲時
に堤防組合が道路などによる堤防の開口部を大型土嚢などで封鎖していった状況
などの説明をして頂きました。また、米国陸軍工兵隊水資源研究所上級顧問 ジ
ェローム・デリ・プリスコリ博士からは「カトリーナを巡る関係機関の調整」とし
て、米国では州自体が主権を持っているので、連邦軍といえども軽々しく入るこ
とはできない実態を説明いただきました。さらに、東京都建設局河川部長 野村
孝雄氏から「東京の高潮対策」と題して、東京では 1970 年代から本格的に高潮
対策が進められてきており、伊勢湾台風クラスの台風が来襲しても安全なように
防潮堤を整備していること、また、心配なのは大規模直下型地震の後の高潮発生
であることなどのご説明を頂きました。
第 2 部のパネルディスカッションでは、上記の講演者に環境・科学ジャーナリ
スト 浅羽雅晴氏 芝浦工業大学教授 菅和利氏を加え、ハリケーン・カトリー
ナ時のメディアと行政との連携、救援物資の配布、避難体制、行政機関と住民の
役割分担などについて活発な意見交換・質疑応答がなされました。プレスコリ氏
から、
「計画を超えるような高潮が来襲したら東京ではどのように避難させるの
か。
」という質問がなされると、野村氏からは、
「洪水などで多くの人が避難する
ことは東京都としては現時点では想定していない。東京東部の低地帯が水没する
可能性は存在するが、東京都としてはそれを現実のものとして認識していない。
」
といった回答がなされました。
最後に、計画を超える事象は必ず生じるということを認識すべきであるという
共通認識を得て閉会しました。
シンポジウムの詳細は、
後日、
ホームページにアップする予定としております。
************************************
■ シンポジウム「伊勢湾台風とハリケーン・カトリーナに学ぶ」開催報告
報告者:澤
12 月 17 日午後 1 時 30 分から 4 時 30 分、名古屋市東区「ウィルあいち」にて、
約 500 名の参加のもと、シンポジウム「伊勢湾台風とハリケーン・カトリーナに
学ぶ」を開催しました。
最初に、元ミシシッピー川委員会委員、元陸軍工兵隊ミシシッピー川管区ヴィ
ックスバーグ地区長官のジェラルド・ギャロウェイ博士から「18 世紀からカトリ
ーナまで:ミシシッピー川流域における洪水への取り組み」と題した基調講演が
行われました。次に、伊勢湾台風の被災者を中心とした中部地方整備局ハリケー
ン・カトリーナ水害調査団からの現地調査結果報告が行われました。その後、ル
イジアナ州東ジェファーソン堤防組合管理部長のジム・ベイカー氏より「ハリケ
ーン・カトリーナ対ニューオリンズ」と題してハリケーン・カトリーナ災害時に
おける堤防組合の対応について説明が行われました。さらに、米国陸軍工兵隊水
資源研究所上級顧問のジェローム・デリ・プリスコリ博士より「カトリーナ時の
関係機関の調整」と題してハリケーン・カトリーナ災害における関係機関の連携
に関して説明がありました。
最後に「計画を超える高潮、スーパー伊勢湾台風が来襲したら伊勢湾地域はど
うなるのか、我々はどのように備えるべきか」をテーマに、モデレータとして尾
田栄章日本水フォーラム事務局長、パネリストとしてギャロウェイ博士、ベイカ
ー氏、プリスコリ博士、安井眞己名古屋市消防団連合会長、平野久克元長島町長、
野田徹国土交通省河川局海岸室海洋開発官、細見寛国土交通省中部地方整備局河
川部長を迎え、パネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションでは、
「伊勢湾台風以降整備された伊勢湾の防潮堤にも、
陸閘などによって穴が開いており、これらの陸閘などを閉鎖するための操作員は
決まっているが閉鎖する基準は決まっていないこと」
、
「伊勢湾内の埋立地は様々
な工業活動に使われており、伊勢湾台風時に流れ出して大きな被害をもたらした
貯木場の流木と同様、スーパー伊勢湾台風クラスの高潮が来襲すると、工業製品
が流れ出し、被害を拡大する恐れがあること」などの問題点が指摘されました。
また、
「住民の命が一番大事であること」
、
「堤防の近くに住むことは浸水するリ
スクがあることを住民は認識する必要があること」
、
「災害時の対策本部と現場担
当者との間でのコミュニケーションの重要性」
、
「隣近所同士で声を掛け合うこと
の大切さ」
、
「災害要因の分析と地域の協力の重要性」などが指摘されました。
最後に、ミシシッピー川にミシシッピー川委員会があるように、伊勢湾にも「伊
勢湾委員会」を作り、計画を超える高潮が生じたときの備えとして、広域的な防
災体制を検討すべきであるとの共通認識がなされました。
シンポジウムの詳細は、
後日、
ホームページにアップする予定としております。
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ニュースレターの内容について、ご意見やご要望がありましたら、下記連絡先ま
で何なりとお寄せいただければ幸いです。
今後の編集方針の参考にさせていただきます。
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発行:日本水フォーラム
〒102-0083 東京都千代田区麹町 1 丁目 8-1 半蔵門 MK ビル 5&6 階
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JWF News Vol.17
2006 年 2 月 10 日
発行:日本水フォーラム
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目 次
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●巻頭言:第4回世界水フォーラムに向けての準備が最終段階に入りました
●日本水フォーラムからの報告
・ 第 23 回世界水会議理事会報告
【第4回世界水フォーラム関連】
・ 第 4 回世界水フォーラム・分科会主催者会議出席報告
・ アジア・太平洋地域文書(最終報告書)完成
・ 第1回「水と映像」国際映画祭の審査委員に「恩地日出男」監督が就任
・ 「第2回世界子ども水フォーラム」日本派遣団の決定
●掲示板コーナー
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第4回世界水フォーラムに向けての準備が最終段階に入りました
日本水フォーラム事務局長
尾田栄章
第4回世界水フォーラムに向けての準備が最終段階に入り、第3回世界水フォーラムの
名誉総裁をつとめられた皇太子殿下のご参加が鋭意検討されております。準備に当たって
いる我々にとっても大変心強いことで、身が引き締まる思いがしております。
最終となる準備会合が、1月26日から27日までメキシコシティで開催されました。
当事務局からは、横田、鈴木、山口の3人が参加し、詰めの打ち合わせを行ってきました。
詳しくは別掲のレポートをご参照下さい。
それに先立ち、20日から2日間の日程で、世界水会議の理事会がマルセイユで開催さ
れました。私は先約があり鈴木君に代理出席して貰いましたが、この理事会でも第4回世
界水フォーラムのことが大きなテーマだったようです。鈴木君の報告をご参照下さい。
国際ロータリークラブが、水問題を2005年・2006年の主要課題の一つに取り上
げてくれています。その関連で、大阪の「くずはロータリークラブ」が中心となり、水問
題をテーマにした『インターシティー・ミーティング』を開催されました。私も講師とし
て呼ばれ、世界の水問題について話しました。水問題の重要性の認識が、確実に世界に浸
透しつつあることを実感し、大いに勇気づけられました。ほぼ一年をかけて準備に当たら
れた中一皓実行委員長をはじめとする関係の方々に心から御礼を申し上げます。本当にご
苦労さまでございました。
今冬の雪の降り方は尋常ではありません。豪雪地の飯山で雪下ろしの真似事をしてきま
した。当地では、雪下ろしではなく「雪堀り」と言います。積もった雪から家を掘り出す
からです。ほんの少しでも水の流れがあれば、少々の雪を落とし込んでも水面が凍らず、
多量の雪を溶かし込むことは、新鮮な驚きでした。
雪堀りや
流れる水が
頼りにて
栄
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
日本水フォーラムからの報告
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■第23回世界水会議理事会報告
報告者:鈴木
1月 20~21 日にフランス・マルセイユにおいて、第 23 回世界水会議理事会(World Water
Council, 23rd Board of Governors Meeting)が開催され、理事の日本水フォーラム尾田事務
局長の代理で参加してきました。世界水会議は周知の通り、世界水フォーラムの主催者で
す。現在日本からは学会、行政機関、民間企業、NPOの約 50 の法人・団体が会員となっ
ています。また、理事は世界各国・機関から 35 人の定員で、カテゴリー分けがあり、日本
人の理事は現在、行政関係機関枠、学会・研究機関枠、民間企業枠、市民団体枠の4人と
なっています。理事会は毎年 2 回、8 月のストックホルム水週間の期間中にストックホルム
で、また秋に世界水会議の本部のあるマルセイユで開催されており、今回の理事会は昨秋
の予定が延期されたものです。
理事会の議事は、世界水会議事務局の活動報告、会計報告、第4回世界水フォーラムの準
備状況の議論などでしたが、ここでは、次回の総会・理事会の動き、第5回世界水フォー
ラムの開催地の2点について簡単にご紹介します。
次回総会・理事会は3月 14~15 日世界水フォーラムの直前にメキシコで開催される予定で
す。総会では新理事選挙が実施されます。理事の任期は3年、連続2期までとなっており、
日本人では民間企業枠の理事が2期務められましたので、後継の方が立候補されています。
第5回世界水フォーラムは 2009 年3月に開催される予定です。現時点では、候補国のうち、
トルコ、カタール、アラブ首長国連邦の3カ国のいずれかで開催される可能性が高くなっ
ています。メキシコでの総会・理事会の議論を経て、今年の夏頃には正式に決定する見込
みであり、残念ながらメキシコの世界水フォーラム開催期間中には決まらない模様です。
これら総会・理事会を含め、今後の世界水会議との対応については、日本水フォーラムで
は世界水会議会員の皆様のご意見をとりまとめ、関係機関とも調整を図りつつ検討して参
りたいと考えております。ご協力をお願い申し上げます。
************************************
■第 4 回世界水フォーラム・分科会主催者会議出席報告
報告者:横田
第 4 回世界水フォーラムに向けた最後の準備会合である「分科会主催者会議」が 1 月 26、
27 日の日程で開催されました。会議には分科会主催者、テーマのビーコン、地域のコーデ
ィネーターなど約 150 人が参加しました。
会議の初めには、メキシコ事務局より最新の準備状況およびロジ関連情報が発表され、質
疑応答が行われました。あまり新しい情報はありませんでしたが、示された情報の中で重
要であると考えられるものを以下に示します。
(一部会議後の情報も含みます)
・ 開会式(16 日)の会場変更:国立劇場→バナメックス国際会議場
・ 22 日のプログラム(閉会式を含む)の会場変更:
バナメックス国際会議場→カミノレアルホテル
・ EXPO の開会式が 17 日 18 時から 16 日 18 時に変更になり、17 日から 21 日までの
オープン時間が 10 時から 19 時に変更になったこと(以前は 12 時から 19 時)
・ 分科会の同時開催可能な会場数を 10 から 13 に増やすことによって分科会の総数が約
150 から 180 にまで増えたこと
・ フェア会場も一般来場者にオープンになったこと(当初はフォーラム登録者のみ)
・ 途上国参加者に対する登録料割引(50%オフ)を検討中
・ 登録参加者数は順調に伸びていること(2 月 8 日現在 6,279 名)
なお、17 日から 21 日の分科会スケジュールについては、準備会合 2 日目の朝に行われた
会場視察の後の会議で配布されました。残念ながら各分科会の会場名まではまだ明らかに
されていませんが、会議での議論を反映した最新のプログラムについては
(http://www.worldwaterforum4.org.mx/home/cuartowwf06.asp?lan=)に掲載されています。
ご参照ください。また、同ホームページには、視察や同行者プログラムに関する情報も掲
載されています。
以前にご案内したとおり、日本水フォーラムはフォーラム参加予定者向けのメーリングリ
ストを開設しました。最新の情報・変更情報などが入り次第情報提供していきますので、
ホームページからメーリングリストにご登録ください。
登録料が 20%割引となる早期登録は 2 月 15 日までとなっています。参加される方はお早
めにご登録ください。なお、登録はホームページからのみ可能であり、登録にはパスポー
ト番号と写真(JPEG 形式)の準備が必要です。
プレス登録についても締切りが 2 月 28 日となっています。2 月 8 日日本記者クラブで開催
した第 4 回世界水フォーラムに関するプレス説明会の資料とともに登録方法の詳細などを
日本水フォーラムのホームページ www.waterforum.jp/jpn/に掲載しております。同説明会で
発表されたメキシコの水事情に関する資料もアップしておりますので、ご参照ください。
************************************
■アジア・太平洋地域文書(最終報告書)完成
報告者:山口
第 4 回世界水フォーラムのアジア地域準備プロセスの成果物として、アジア・太平洋地域文
書の最終報告書が完成しました。この文書は、地域からのインプットとして第 4 回世界水
フォーラムで発表されるもので、閣僚宣言の添付資料としても提出されることになってい
ます。アジア・太平洋地域文書の構成は、次のとおりです。
パート I:アジア・太平洋地域総論
セクション 1:アジア・太平洋地域における共通問題、課題、優先目標
セクション 2:中央アジア地域ポジション・ペーパー概要
セクション 3:北東アジア地域ポジション・ペーパー概要
セクション4:南アジア地域ポジション・ペーパー概要
セクション 5:東南アジア地域ポジション・ペーパー概要
セクション 6:太平洋地域ポジション・ペーパー概要
パート II:サブ地域ポジション・ペーパー
セクション 1:中央アジア地域ポジション・ペーパー
セクション 2:北東アジア地域ポジション・ペーパー
セクション 3:南アジア地域ポジション・ペーパー
セクション 4:東南アジア地域ポジション・ペーパー
セクション 5:太平洋地域ポジション・ペーパー
特に、パート I、セクション 1 では、アジア太平洋地域特有の問題を取り上げ、3 つの優先
目標に向けた具体的な行動と参加の必要性を強く求めています。
優先目標 1 は「“1.7”投資の増大:水と衛生関連インフラへの“1”投資と人材開発のための”0.7”
投資」というものです。アジア・太平洋地域の大部分では、既に十分な水と衛生関連インフ
ラが供給されているものの、適切な維持管理が行き届いておらず、また急激な人口増加と
産業発展に対応するために新しいインフラが必要な状況です。システムの適切な維持管理
および改修を確かなものにするためには、インフラへの投資のみならず、能力開発に向け
た教育面での投資の必要性が見直されるべきでしょう。たとえば、1955 年以降の日本の一
般歳出における主要経費の構成比を見ると、概ね、公共事業関係費:文教関係費=1:0.7 の
割合で推移しています。アジア・太平洋地域では、ミレニアム開発目標(MDG)ターゲッ
ト 10 を 2015 年までに達成するためには、水と衛生関連インフラに対し 60 億ドルの投資が
必要であると推測されており、”1+0.7=1.7”投資によると、人材開発に対してさらに 40 億ド
ル、必要な投資総額は 100 億ドルになると推測されます。
優先目標 2 は「水災害に対する脆弱な人の数の徹底的な減少」です。2004 年 12 月のイン
ド洋大津波の発生により、アジア・太平洋地域の複数の沿岸地域で深刻な被害が発生し、
数十万人の人命が失われ、この地域が水災害に対して脆弱であることが明らかになりまし
た。2001 年から 2005 年の水災害による死者数は、その他の 4 地域の合計 1 万 3432 人に
対し、アジア・太平洋地域では 6 万 2273 人に上ります。アジア・太平洋地域が水害に対し
て脆弱なのは、地域の多くの大都市が海岸沿いにあり、陸地から(洪水)と海から(高潮)
の2種類の水災害に見舞われやすいからと言えるでしょう。この地域の 500 万都市は、2000
年の 21 都市から、2015 年までに 32 都市に増えると予想されており、その大半が海岸沿い
に位置します。脆弱性を克服する鍵は、予防的措置を通じて地域全体の対応力を強化する
ことにかかっており、これは長期的な取り組みになります。アジア・太平洋地域の最優先
課題は、水害による死者数の劇的な減少であり、この地域文書の中でも「水害による犠牲
者数を半減させる」という半減目標の重要性が強調されています。
優先目標 3 は「水の生産性改善のための土地と水の接点の保全と再生」です。アジア・太
平洋地域では、環境の一部としての「自然の中の水」の重要性が歴史を通して多くの文化
によって認識されてきました。水との共存は人々に命をもたらし文明の進歩を可能にして
きましたが、残念なことに、人類の歴史を通して非常に多くの川が本来の姿を失ってしま
いました。しかしながら、この状況を変えることが可能であることをソウルの清渓川(チ
ェンゲチョン)の再生が立証しています。表層水の回復は、環境と水源自体の保全、洪水
に対する脆弱性の減少、そこに住む人や訪れる人へのレクリエーションとリラクゼーショ
ンの提供、更に生活の質全体の向上にいたる確実な社会的利益の確保などを可能にします。
陸地と水系の相互作用を保護することは、人の命を守ることであり、先進国だけではなく
途上国においても重要な課題として取り上げています。
この地域準備プロセスを通して、参加者たちは、アジア・太平洋地域全体に共通する一連
の課題があることを学ぶと共に、この地域の多様性は、障害ではなく、個々の水問題に対
する解決策を明らかにし、その導入を進める上で有益な資産となることを認識しました。
アジア・太平洋地域は、優先目標への解決策を明白にするために、完全な連帯意識を持っ
て取り組んでいくべきであると結んでいます。
************************************
■第1回「水と映像」国際映画祭の審査委員に「恩地日出男」監督が就任
報告者:浅井
映像の中の水を通して、世界の水問題解決の糸口を見出そうという画期的な文化イベン
ト、第1回「水と映像」国際映画祭が、第4回世界水フォーラム(メキシコ)のプログラ
ムの一つとして開催されます。開催期間は 2005 年 3 月 17 日から 21 日、会場は、世界水
フォーラム会場であるバナメックスセンターやナショナル・シネテカとなっています。
長編映画、ドキュメンタリー、ショートフィルム、スポット映像の4部門で募集が行わ
れ、間もなくプレ審査が行われます。日本からも 10 数件の応募がありました。
開催期間中の本審査を行うのは、フランス、メキシコ、カナダなどの水問題の専門家や
映画関係者で構成する国際審査委員会です。その一人として、日本から、かつては「伊豆
の踊り子」といった青春映画でメガホンを取り、「傷だらけの天使」等のテレビ作品の演出
も行いながら、近年は映画「四万十川」、「蕨野行」など、日本の原風景を美しく捉えた映
像作品で有名な「恩地日出男」監督がこの記念すべきイベントの審査委員に就任します。
このほか、メキシコ在住の日本人の方たち向けに、本映画祭への日本からの出品作品を
集めた上映会も企画されています。
************************************
■「第2回世界子ども水フォーラム」日本派遣団の決定
報告者:鈴木さやか
今年3月にメキシコシティにおいて、第2回世界子ども水フォーラム(2nd Children’s World
Water Forum)が第4回世界水フォーラムの一環として行われます。日本代表として派遣さ
れる子どもについては、世界子ども水フォーラムⅡ派遣委員会(事務局:財団法人河川環
境管理財団)によって、作文審査や準備会合を経て選出が行われました。日本代表団とし
て決定した7名をその活動テーマとともにご紹介します。
水と災害にかかわる活動
上村
真由佳
(京都府京都市立上神川中学校2年)
水に関わる自然環境の保全
小野寺
佐藤
希
(北海道標茶高等学校3年)
裕基
(北海道札幌市立札幌旭ヶ丘高等学校3年)
水と歴史・文化
遠藤
惟
(静岡県立韮山高等学校2年)
水のネットワーク
坂本貴啓
(福岡県立鞍手高等学校3年)
中尾浩子
(福岡県立嘉穂高等学校2年)
村中志保
(熊本県熊本市立白川中学校3年)
子ども水フォーラムは、3月16日から22日にかけてメキシコ・オリンピックセンター
にて開催され、メキシコ水技術研究所(IMTA)、UNICEF、日本水フォーラムが共催します。
世界中から水に関わるローカルアクションに取り組む約100人の子どもが集まり、自己
の取り組む活動発表やワークショップへの参加を通じて、交流と知識を深めつつ、また第
4回世界水フォーラムの分科会として開催される「世代間対話」においては「子ども水宣
言」を世界に向けて発信します。日本代表団は前回主催国として、この「世代間対話」冒
頭において、
「日本からメキシコへ」のメッセージを発信する予定です。
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掲示板コーナー
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名称:水資源学シンポジウム──世界の水問題と日本の挑戦──
主催者:日本学術会議土木工学・建築学委員会,水文・水資源学会,国土交通省
後援
日本水フォーラム他
開催日時:平成 18 年 3 月 7 日(火)10:00~17:00
開催催場所:日本学術会議講堂
http://www.scj.go.jp/ja/misc/contact/index.html
内容:第3回世界水フォーラムや、その後の様々な活動が展開されてきたが、依然として世
界の水問題は主要な国際問題の一つとなっている。シンポジウムでは、第4回世界水フォ
ーラムに先立ち、各分野での我が国の最新の取組や研究成果を確認し、日本の水資源学、
水資源管理技術が果たす役割について議論する。
主なスピーカー
尾田榮章(日本水フォーラム)、中山幹康(東京大学)、寺川陽(独法土木研究所)、佐藤政良
(筑波大学)
、原田秀樹(長岡技術科学大学)、砂田憲吾(山梨大学)、佐藤年緒(ジャーナ
リスト)、楠田哲也(九州大学)、石川幹子(慶應義塾大学)
問い合わせ先:
国土交通省水資源部水資源調査室水資源学シンポジウム係
住所:
〒100-8918 東京都千代田区霞が関 2-1-2
TEL:03-5253-8390
E-mail:
FAX:03-5253-1582
[email protected]
記事に関する Web サイトのアドレス:
http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/h_event_pr/symposium/h17/notice.htm
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ニュースレターの内容について、ご意見やご要望がありましたら、下記連絡先まで何なり
とお寄せいただければ幸いです。
今後の編集方針の参考にさせていただきます。
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発行:日本水フォーラム
〒102-0083
東京都千代田区麹町 1 丁目 8-1 半蔵門 MK ビル 5&6 階
TEL:03-5212-1645
FAX:03-5212-1649
E-mail:[email protected]
URL: http://www.waterforum.jp
ニュースレター配信不要の方は、[email protected] までご連絡下さい。
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JWF News Vol.18 2006年3月7日
発行:日本水フォーラム
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----- 目 次 ----●巻頭言: 第4回世界水フォーラムがもうすぐです
●日本水フォーラムからの報告
・第4回世界水フォーラムを1週間後に控えて
・第4回世界水フォーラムに関する記者ブリーフィングについて
・皇太子殿下のメキシコご訪問について
・国連「水と衛生に関する諮問委員会」第4回会合
・日本水フォーラム基金(JWF Fund)について
・若者のための“水”のフリーマガジン「ALWAYS」創刊
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第4回世界水フォーラムがもうすぐです
日本水フォーラム事務局長 尾田栄章
第4回世界水フォーラムまで残すところ2週間もありません。琵琶湖・淀川流域を舞台に繰り広げら
れた第3回世界水フォーラムからすでに3年が過ぎようとしています。この間、世界の水問題に対する
認識は格段に広がったものの、問題解決までにはまだまだ超えなければならない関門が多く横たわ
っております。覚悟を新たに、取り敢えずは第4回世界水フォーラムを実り多いものにするように全力
を挙げたいと考えております。
メキシコシティーへノンストップで飛ぶチャーター便は当初は参加希望者が少なく心配しましたが、
何とか目途が立ちホッとしております。アジアからの参加者はアメリカのビザが取り難く、北米経由で
は渡航手続きが間に合わない恐れがあるために考え出した方式です。
まだ座席に余裕がありますので、今からでも間に合います。ご検討いただければ幸いでございます、
と旅行会社の一員になった気分でのご案内です。
先月は、大阪での平城遷都1300年事業理事会、北九州のマイタウン・マイリバー事業で有名な紫
川の視察、大阪でのロータリークラブのインターシティー・ミーティング、加古川の支流である別府川の
市民会合、盛岡での風水害情報研修会と、多彩な会合があり飛び回ることとなりました。水問題が持
つ幅広さを改めて教えられた思いがしています。
世界では、「水資金調達のためのタスクフォース(通称"グリア・パネル")
」に参加するた
めにパリ、国連「水と衛生に関する諮問委員会」に立ち会うためにベルリン、と一月のうちに2度
もヨーロッパに参りました。
グリア・パネルでは、地方公共団体間の直接的な協力のあり方に関して議論されました。フランスで
は、それぞれの地方公共団体の自主性の下、水道料金の1%以内を海外の水関係の協力に使って
も良い、との法律が成立しています。世界の水道の90%以上は公的機関によって供給されています。
その意味では、このような公公(Public Public Partnership)連携も大事なテーマで、今後の展開が期
待されます。
諮問委員会に関しては、2日間に亘って充実して議論が繰り広げられ、大きな進展が見られました。
詳しくは別掲をご覧ください。
会合も4回を重ねると、委員の間の垣根も低くなったようで、素直な意見交換となりました。
春浅き ベルリンに壁 なかりけり
栄
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日本水フォーラムからの報告
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第4回世界水フォーラムを1週間後に控えて
報告者:横田
1年余りにわたり準備を行ってきた第4回世界水フォーラムもその開会式まであと1週間ほどに
迫ってきました。
日本水フォーラムではアジア・太平洋地域のコーディネーターとして、また、危機管理のビーコン
として、世界各国の関係者と調整を進めてきており、さらには日本からの参加者への支援活動も行
ってきました。
今回は第4回世界水フォーラム期間中に日本水フォーラムの活動として予定していること、そして
残念ながら今回はメキシコに行くことがかなわなかった日本のみなさまに対する情報提供の方法等
についてお知らせします。
1. 特別セッション&分科会
日本水フォーラムが主催、または共催する分科会等は以下の通りです。
(1) 主催
・3/16 15:00-15:30@Valparaiso 「第3回から第4回世界水フォーラムへ:日本からメキシコへ」
・3/18 14:30-16:30@Montejo 2「NOWNET」セッション
・3/21 9:00-10:00@Valparaiso2&3「アジア・太平洋の日」プレゼンテーション
・3/21 10:30-11:00@Valparaiso2&3「危機管理」オープニングセッション
・3/21 16:45-18:45@Montejo 1「津波&土砂災害」セッション
(2) 共催
・3/18 11:15-13:15、14:30-16:30、16:45-18:45@Valparaiso1 「IWRM 国別計画メガセッション」
・・3/18 14:30-16:30@Iturbide 3「流域管理における住民参加と連帯」
・・3/21 16:45-18:45@Iturbide 1「世界子ども水フォーラム世代間対話」
2.2. 日本パビリオン
日本パビリオンは、6 メートル×12 メートルのスペースを7つ繋いで計 504 平方メートルの広さを
有する EXPO 内最大の展示となる予定です。このように世界の水関連の展示会に日本のあらゆる
ステークホルダー(NGO、企業、政府、学会)が「オールジャパン」で出展するのは本邦初の試みで
す。
日本パビリオンの出展者は以下の通りです。
(パビリオン内の小間の位置による順番)
・日本水フォーラム(主催者):http://www.waterforum.jp
・社団法人 浄化槽システム協会:http://www.jsa02.or.jp/
・日本工営株式会社:http://www.n-koei.co.jp/english/index.html
・パシフィックコンサルタンツ株式会社:http://www.pacific.co.jp/e/
・国際水田・水環境ネットワーク(INWEPF):http://www.maff.go.jp/inwepf/index.htm
・タムラシステム株式会社:http://tamuraworld.com/
・琵琶湖・淀川流域圏再生推進協議会:http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/biwayodosaisei/index.html
・東陶機器株式会社:http://www.toto.co.jp/en/index.htm
・独立行政法人 国際協力機構:http://www.jica.go.jp/english/index.html
・国際協力銀行: http://www.jbic.go.jp/english/index.php
・株式会社ニュージェック:http://www.newjec.co.jp/e1kaisya/e1index.htm
・株式会社建設技術研究所:http://www.ctie.co.jp/english/index.html
・ビジット・ジャパン・キャンペーン:http://www.vjc.jp/
・世界水フォーラム下水道委員会((社)日本下水道協会):http://www.jswa.jp/
・財団法人 地球環境戦略研究機関:http://www.iges.or.jp/
・国土交通省:http://www.mlit.go.jp/english/index.html
・独立行政法人 土木研究所 ユネスコセンター設立推進本部:http://www.unesco.pwri.go.jp/
・独立行政法人 水資源機構:http://www.water.go.jp/honsya/honsya/english/top.html
・国際洪水ネットワーク(IFNet):http://www.internationalfloodnetwork.org
・国土交通省河川局:http://www.mlit.go.jp/river/english/index.html
・海洋政策研究財団:http://www.sof.or.jp/index.html.en
・国土交通省 港湾局:http://www.mlit.go.jp/english/index.html
・国土交通省 荒川上流河川事務所:http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/
・国土交通省 中部地方整備局:http://www.cbr.mlit.go.jp/e_guide/index.htm
17 日から 21 日の 5 日間は 18 時から 19 時までの間、パビリオンにおいて「Japan Night」と銘打っ
た文化イベントを開催し、鏡開き、踊り、日本文化の紹介などを行う予定です。ぜひお立ち寄りくださ
い。19 日は「Special Japan Night」と称して日本水フォーラムのスタッフが全員浴衣で参加者をお迎
えします。
3. 邦人記者向けブリーフィング
毎晩、次の日の「見所」となるプログラムについて、邦人記者向けのブリーフィングを行います。
詳細については、決定次第ホームページおよびメーリングリストで情報提供します。
4. フォーラム速報
第 4 回 世 界 水 フ ォ ー ラ ム で は メ キ シ コ 事 務 局 が 手 配 し た 英 語 版 の 速 報 が IISD 社
(http://www.iisd.org/)によって毎朝発出される予定になっています。日本水フォーラムでは、スタッ
フだけでなく、参加者のみなさまにもボランティアとしてお手伝いいただきながら、毎晩速報を作成し、
メキシコ時間の 22 時、日本時間の 13 時を目標として毎日情報発信をしていく予定です(ニュースレ
ターおよびホームページ)。
速報作成ボランティア募集については追ってニュースレターでお知らせします。ぜひご協力くださ
い。
5. 事務局の設置
日本人参加者の多くが宿泊する「ホテルニッコーメキシコ」には、日本水フォーラムの現地事務局
を1F(日本の2F にあたる)の Tejocote という部屋に 13 日から 22 日の期間中設置し、同部屋の半
分を日本人参加者のみなさまにご自由にお使いいただけるスペースとして提供いたします。(15 日
から 22 日までの毎朝 8 時から夜 8 時までオープン)
作業のできる机、無料 LAN 回線、コピー&プリンタ(有料:1 枚 10 円)などのほか、直通電話
(+52-55-5282-3792:日本水フォーラム現地事務局)もありますので、緊急連絡先のひとつとしても
活用ください。なお、パソコンは設置しておりませんので、利用の際にはノートパソコンを各自持ち込
んでくださるよう、お願いいたします。
さて、「世界初、東京→メキシコ直行チャーター便:Jet Water Forum」ですが、現在のところ利用
者が 220 名を超え、当初予定していた数に近づきつつあります。日本人の方であればまだ間に合
いますので、ご検討中の方はお早めにご連絡ください。面倒な参加登録手続きが不要となるツアー
もご用意しております。詳細はホームページをご覧下さい。
以前にもお伝えしましたが、参加予定者に向けたメーリングリストを作成し、新しい情報、役に立
つ情報(プログラムからタクシーの乗り方まで)を配信しています。参加予定者のみなさまはぜひホ
ームページからご登録ください。www.waterforum.jp/jpn
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第4回世界水フォーラムに関する記者ブリーフィングについて
報告者:福本
第3回世界水フォーラム開催の際には、世界中のジャーナリスト、写真家、テレビ、ラジオ、ウェブ・
メディア等の報道関係者及び国際的組織や NGO の広報担当者など 1,201 名がプレス登録をし、フォ
ーラムにおいて取材活動を行いました。その結果、フォーラム期間中に掲載されたフォーラムや水に
関する記事は、世界中で少なくとも 10,000 件以上にのぼりました。特に開催地である日本では、フォ
ーラム開催期間前後も含めて、世界中で最も多くの水に関する報道が行われました。
第3回世界水フォーラムを契機に水に関する報道記事が増えたことにより、多くの人々に水問題に
関する関心を高めることができたと思っています。この流れを止めることなく、特に日本の人々に水問
題に対し更に関心を高めてもらうためには、メディアの果たす役割は非常に大きいと考えています。そ
のため、3年に1度の世界で最も大きな水に関する会議である「世界水フォーラム」に参加し、日本国
内においてより多くの報道をして頂くため、2月8日に日本記者クラブ大会議室にて「第4回世界水フォ
ーラムに関する記者ブリーフィング」を開催しました。ブリーフィングには通信社などから約10名の参
加がありました。
ブリーフィングでは、日本水フォーラムから第 4 回世界水フォーラムの概要や、開催に向けた日本
水フォーラムの準備活動、日本関連の分科会、メキシコの水事情や世界の水事情と最近の動きなど
を説明しました。また、第4回世界水フォーラムのプレス登録の仕方についても具体的な説明を行い
ました。
ブリーフィングで使用したパワーポイント及び資料は、下記ホームページでご覧になることができま
す。
http://www.waterforum.jp/
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皇太子殿下のメキシコご訪問について
報告者: 森
ニュースレターVol.17 の巻頭言にてお知らせしておりましたが、第3回世界水フォーラムの名誉総裁
を務められた皇太子殿下のメキシコ御訪問が、2月21日の閣議で了解されました。殿下は3月15日
にご出発され、16日に行われる「第4回世界水フォーラム」の開会式に御臨席、17日に基調講演をさ
れる予定になっています。
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国連「水と衛生に関する諮問委員会」第4回会合
報告者:山口
2月20日及び21日にベルリン(ドイツ)において、国連「水と衛生に関する諮問委員会」第4回会合
が開催されました。
今回の会合では、橋本議長より国連事務総長に提案を行っていた新しい委員について、中国からオ
ウ・ジョセイ中国水利部長、イタリアからジョルジョ・ジャコメリ・ハイドロエイド総裁の参加が発表されま
した。また、諮問委員会での集中論議に向け、議長を補佐し、委員間の調整を図る副議長の設置に
ついては、ウッシー・アイト氏が務めることになりました。
初日20日に行われた開会式では、橋本龍太郎議長より、第 4 回世界水フォーラムでの発表に向け
て、前回の会合でなされたそれぞれのテーマの議論を基に、更に議論を深めると共に、モニタリング、
水と災害、統合水資源管理の 3 つのテーマに焦点を当てて議論を行うことについて提案がなされまし
た。この提案を受けて、今回の会合では、公々連携、資金調達、衛生について具体的な提案を盛り込
んだ、成果文書「ユア・アクション、アワ・アクション」と題する行動計画の取りまとめを行いました。更に、
モニタリング、水と災害、統合水資源管理の3つの主要課題に関する討議では、水と衛生に関する国
連ミレニアム開発目標達成のために、国連はじめ関係機関がなすべき措置とそれを実現するために
諮問委員会が起こす行動について意見交換が行われました。また、橋本議長の要請により、米国陸
軍工兵隊長官カール・ストロック中将がゲストスピーカーとして出席し、ハリケーン「カトリーナ」による
被害、陸軍工兵隊の救援・復興活動等について報告を行いました。この 6 つのテーマに関する行動計
画は、第4回世界水フォーラムの直前にメキシコで開催される次回(第 5 回)会合にて最終的に採択さ
れ、第 4 回世界水フォーラムにて発表される予定です。
現在、世界 212 カ国に放送網を持つCNN社(ケーブル・ニュース・ネットワーク)の無料公共広告枠
を使い、諮問委員会の活動を周知してもらうためテレビ広告も行っています。また、日本水フォーラム
の支援により作成中の諮問委員会のパンフレットが第 4 回世界水フォーラムで配布される予定です。
詳細については、諮問委員会公式ウェブサイト http://www.unsgab.org/をご覧下さい。英語、西語、
日本語サイトがございます。今後、フランス語サイトもオープンの予定です。
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日本水フォーラム基金(JWF Fund)について
報告者:福本
ニュースレターVol.13 でもお知らせ致しましたが、昨年 10 月に日本水フォーラム基金受領者19団体を
決定しました。そして、この度、全ての受領者に基金をお渡しすることができましたのでご報告します。
日本水フォーラム会員の皆様から頂いた会費の3%を、発展途上国において水問題解決に向けて取
り組まれている活動の支援に使わせて頂きました。会員の皆様に心より感謝申し上げます。ありがと
うございました。この基金によって「地域の水問題がどのように解決されたか」について、基金受領団
体から今年4月頃報告されることになっています。
受領団体の中の1つである、グアテマラの団体から嬉しいお便りが届きましたので、この場を借りてご
紹介します。
団体名:INTEGRAL DEVELOPMENT ASSOCIATION TEENAGERS IN THE MISSION
プロジェクト名:Drop irrigation in greenhouse to produce flowers with teenagers
<青少年と一緒に取り組む花の温室小水量栽培>
国・地域名:グアテマラ・サンマルコス
この地域の水問題:花栽培のための水がわずかしかない。崖地のため、土浸食のリスクが高い。コミ
ュニティーには水を効率的に使う案や展望がない。
水問題を解決するための活動:
・若者と一緒に取り組む少水量でできる温室花栽培
・原始的かつ少水量で行える灌漑システムを使った温室の建設
<届いたお便り>
2月2日にサンマルコス市において、日本水フォーラム基金(JWF Fund)受領の特別セレモニーが開
催されました。授賞式には、IUCN の方や、地元で活動する JICA のボランティアの方が出席して下さ
いました。
私たちの活動を支援して下さった日本水フォーラムの皆様に感謝申し上げます。
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若者のための“水”のフリーマガジン「ALWAYS」創刊
報告者:高橋(東京みずユース)
日本水フォーラムとともに水に関する活動に取り組んでいる「東京みずユース」は、「水を楽し
む」をキャッチフレーズとした若者による若者のためのフリーマガジン「ALWAYS」を創刊しました。
「ALWAYS」とは「ALL WATER YOUTH STUDY 」という言葉の略で、あらゆる視点で水を感じる、
そしていつも水を想うという意味が込められています。企画・取材・編集・デザイン・広告営業・配
布、その全てを学生たちで行いました。「同世代の若者がすこしでも水辺に足を運ぶきっかけを
作りたい」という制作スタッフの想いが実現したものです。そのために、この雑誌では、従来の雑
誌にない、もっと気軽に「水」のことを考える“面白くて楽しい情報”が詰まっています。まさに、「水
の宝箱」です。創刊号では冬の花火のグラビアから始まり、お台場の今昔、おすすめデートコー
ス、水辺のレストラン、水辺の遊び方などを取り上げています。このフリーマガジンは都内水上バ
ス発着所や水に関係する博物館をはじめ、若者向けのカフェや美容院に設置してあります。創刊
号は 5000 部発行しました。
次号は 4 月。今後隔月で発行していく予定です。読者参加型の雑誌を目指していますので、ま
ずは手にとって頂けたらと思います。そして、もし興味を持って頂けたら、ぜひ一緒にALWAYS
に取り組みませんか?ALWAYS に協力して頂ける方、広告掲載や協賛という形で協力して頂け
る方、大募集中です。ご連絡をお待ちしています。
ご連絡先:高橋 [email protected]
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ニュースレターの内容について、ご意見やご要望がありましたら、下記連絡先まで何
なりとお寄せいただければ幸いです。
今後の編集方針の参考にさせていただきます。
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発行:日本水フォーラム
〒102-0083 東京都千代田区麹町1丁目8-1 半蔵門MKビル5&6階
TEL:03-5212-1645 FAX:03-5212-1649
E-mail:[email protected]
URL: http://www.waterforum.jp
ニュースレター配信不要の方は、[email protected]までご連絡下さい。
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