本リリースは、ドイツに本社をおくMerckKGaAの医薬品部門メルクセローノが2013年7月9日に発表した英文リリースの翻訳・編集 をしたものです。 News Release 2013 年 7 月 30 日 報道関係各位 メルクセローノ、2013 および 2014 年の Grant for Fertility Innovation (GFI)に 400 万ユーロ(約 5 億 2 千万円)を拠出 • • 革新的な不妊治療研究を継続的に支援 世界中で 7 件の研究プロジェクトが助成金を受賞 メルク(ドイツ・ダルムシュタット市)の医療用医薬品部門であるメルクセローノは、ロンドンで開催され た欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)の第 29 回年次総会において、Grant for Fertility Innovation(GFI: 不妊治療革新への助成金)を強力に支援し、2013 および 2014 年の助成金として総額 400 万ユー ロ(約 5 億 2 千万円)を拠出することを発表しました。 GFI プログラムは 2009 年に設立され、生殖補助医療(ART)による治療結果の向上をもたらすため に、革新的なトランスレーショナル・リサーチから具体的な治療法や診断法を生み出すことを目的とし ています。GFI プログラムに対して、過去 4 年間に寄せられた応募は、世界 45 カ国以上、約 525 件 に達し、うち 16 カ国、26 件の研究プロジェクトに対して、総額 600 万ユーロ(約 7 億 8 千万円)の助 成金が授与されています。 メルクセローノのグローバル研究開発・メディカル統括バイスプレジデントのアナリサ・ジェンキンス (Dr. Annalisa Jenkins)は、次のように述べています。「不妊治療に取り組まれる方々のために、革 新的な技術を発見し、検証し、臨床の場に応用するメルクセローノの能力を進展させることが、GFI プ ログラムの基盤となっています。GFI プログラムで実現した専門知識のネットワークを世界規模で築 き、利用することにより、新たな科学・医療革新の発見を加速し、不妊領域の新しい治療法につなが ることを期待しています。」 メルクセローノ日本法人代表取締役社長、パリス・パナヨトプロスは、次のように述べています。「不妊 治療領域におけるリーディング企業として、不妊治療に取り組まれる方々のニーズにお応えするため の革新的な技術の創出を支援することが私たちの使命です。継続的な技術革新に向けて、最前線で ご活躍されております日本の不妊治療専門医の方々にも GFI プログラムを是非ご活用頂きたいと思 います。」 GFI プログラムの受賞者は毎年、ESHRE の年次総会において発表されます。今年の授賞式の司会 はメルクセローノのアナリサ・ジェンキンスと共に、バレンシア不妊治療研究所(Instituto Valenciano de Infertilidad)のカルロス・シモン(Carlos Simon)氏とローマ再生医療総合センター(Genera Center for Reproductive Medicine)のアントニオ・カパルボ(Antonio Capalbo)氏が務めました。 今年は、7 件の受賞研究が以下の通り発表されました。 • アリス・チェン(Alice Chen)-Auxogyn 社(米国カリフォルニア州サンフランシスコ):ヒト胚の非 侵襲性自動異数性スクリーニング 1/2 News Release • マンディ・カッツ-ジャッフェ(Mandy Katz-Jaffe)およびレベッカ・クリッシ ャー氏(Rebecca Krisher)-国立生殖医療研究基金(National Foundation for Fertility Research)(米国コロラド 州ローンツリー):卵巣予備能低下女性の生児出生率改善 • サ ミ ー ル ・ ハ マ マ ( Samir Hamamah ) - モ ン ペ リ エ 大 学 病 院 ( University Hospital of Montpellier, Montpellier)(フランス・モンペリエ):「Win Test」(Window Implantation Test)の 前向き研究 • カルロス・シモン(Carlos Simon) -バレンシア不妊治療研究所(スペイン):子宮内膜液 における miRNA の機能性とその解析 • マリー・ルイーズ・ウィッシング(Marie Louise Wissing)-コペンハーゲン大学ホルベック不妊治 療クリニック(Holbaek Fertility Clinic)博士課程(デンマーク・コペンハーゲン):血清、卵胞液、 卵丘細胞の MicroRNA プロファイリング • アントニオ・カパルボおよびローラ・リエンツィ(Laura Rienzi)-再生医療総合センター(イタリア・ ローマ):ブラストシスト培養液における MicroRNA 分泌プロファイル解析 • ジィー・リー(Jie Li)-中山大学付属第一医院(中国広州):胚選別の早期胚バイオマーカー検 出への電気化学発光免疫測定法(ECLIA)の利用 授賞式の写真は、GFI ウェブサイト(www.grantforfertilityinnovation.com)からご覧いただけます。 Grant for Fertility Innovation(GFI)について Merck Seronoは不妊治療領域における技術の発展を支援することを目的として、2009年にGFIを設立いたしました。この助成金は、 妊娠率の向上を目的とする革新的な研究プロジェクトに対して毎年授与されております。プロジェクトは、不妊治療の専門家によって 構成された委員会により、出生率の増進度、革新性、科学的根拠、実現可能性、および実用性の5つの基準に照らして匿名で審査・ 選定されます。 GFIに関する詳しい情報および来年のGFIへの応募については、www.grantforfertilityinnovation.comをご覧ください。 Merck Seronoと不妊治療への取り組みについて Merck Seronoは不妊治療領域の世界的リーダーである製薬企業です。また、Merck Seronoは、生殖周期の全段階にわたって医 薬品を提供し、かつ、3種類の遺伝子組換えホルモン製剤を提供している企業です。日本では、遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン 製剤「ゴナールエフ®皮下注ペン300/450/900・皮下注用75/150」〔一般名:ホリトロピン アルファ(遺伝子組換え)〕、ならびに、セロフ ェン®錠50mg(日本薬局方 クロミフェンクエン酸塩)を発売しています。 メルクセローノ株式会社について メルクセローノ株式会社は、ドイツに本社を置くメルク(Merck KGaA)のバイオ医薬品事業部門の日本法人です。2007年10月1日よ り、がんと不妊治療領域を重点領域とし日本での事業を開始しました。がん治療薬、多発性硬化症治療薬、不妊、循環器・代謝疾患 領域の治療薬をはじめとする世界トップクラスの医療用医薬品を150カ国以上で販売しています。なお、メルクセローノの子会社であ る米国とカナダではEMDセローノとして事業展開をしております。 メルクセローノは化学および生物由来の医療用医薬品の研究開発、製造、市販しています。重点領域である神経変性疾患、がん、 自己免疫・炎症性疾患における革新的な治療法の提供に注力しています。 メルクセローノ株式会社についての詳細は www.merckserono.co.jp をご覧ください。 メルクについて メルク(Merck KGaA)はドイツのダルムシュタットに本社を置く世界的な医薬品・化学品会社です。会社としての起源は 1668 年まで 遡り、現在は世界 66 カ国で事業を展開しています。グループ従業員総数は約 38,000 人に上り、起業家精神あふれる社員のイノベ ーションによって成功を収めてきました。2012 年総売上高は約 112 億ユーロでした。Merck KGaA の株式は全体の 30%が市場で 取り引きされており、残りの 70%はメルクファミリーが合資会社を通じて保有しています。なお、1917 年に当時の米国子会社 Merck & Co.の資産が接収された後、同社はメルクグループから完全に独立しています。 本件に関する問い合わせ先 メルクセローノ株式会社 コーポレートコミュニケーション 正木 あつ子 Tel: 03-5424-8737 | Email: [email protected] 2/2
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