短期研修コースプログラム 小児不整脈科 1. 研修概要 小児及び成人

短期研修コースプログラム
小児不整脈科
1. 研修概要
小児及び成人先天性心疾患術後の不整脈の診断と治療を行うことのできる専門医を養成し、小
児の不整脈治療水準の向上を目的として設置するコースです。
小児不整脈科は、小児の不整脈治療を専門としている科としては全国で唯一の存在です。小児
不整脈科で年間約 100 例のカテーテルアブレーション治療を行っています。また新生児,乳幼児
の不整脈薬物治療も行っています。本院の小児循環器内科,小児心臓外科と連係して、先天性心
疾患症例の周術期不整脈薬物治療についても技術習得が可能です。経験豊富な指導医のもとで高
度の知識・技術の習得に努め,患者の診療に従事します。
2.研修内容
(1) 主な小児及び成人先天性心疾患術後の不整脈の症状、自然歴を理解し説明できる知識を習
得する。
(2) 頻度の高い WPW 症候群、房室結節回帰性頻拍、洞不全症候群、房室ブロック、心室性、期
外収縮心室頻拍の病態を把握し診断できる知識を習得する。
(3)心電図記録から房室ブロック、上室性期外収縮 WPW 症候群、房室結節回帰性頻拍、心室性
期外収縮、心室頻拍などの基本的な不整脈の診断ができる知識を習得する。
(4)運動負荷心電図検査を実習実践し結果を評価できる知識を習得する。
(5)カテーテルアブレーション検査を上級医と実施し心臓電気生理学的検査の基本的手技とそ
の判読方法を実習する。小児不整脈科カンファレンスに参加してその内容を実習する。
(6)学校心臓検診の要精検者の心臓検診に参加し所見記、管理区分の決定を実習する。
(7)循環器治療薬(利尿薬、強心薬、血管拡張薬、抗不整脈薬、抗血栓薬など)の作用機序、
小児薬用量、投与方法、副作用を知り病態に応じた使用を理解できる技術を習得する。
(8)小児内科系診療科合同カンファレンスでの症例検討,研究発表に参加する。
(9)各種研究会、学会での発表を行う。
(10)小児循環器専門医資格、及び不整脈学会専門医資格取得のための基礎を習得する。
なお希望により先天性心疾患症例の診断、治療に携わる小児循環器内科の研修を合わせて行う
ことも可能です。