マルセイユ マルセイユとブイヤベース

マルセイユ
マルセイユとブイヤベース
とブイヤベース
のきらめき、海と空の青、人の心を魅了する光といった、めくるめく
めくるめく美しさに囲まれて
プロヴァンス地方の自然は浜辺のきらめき
います。それに驚くほどの多様な景観が彩
彩りを添えます。
暖かい地中海性気候の為、香水に用いられる
いられる香り豊かな花、そして野菜やピーチ、スイカ
スイカ、メロンといったフルーツを
夏のフランスに提供する産地として有名です
です。
そのなかでマルセイユ市は特別な存在感
感があります。
マルセイユ市は古代ギリシャ時代
時代にギリシャ人により貿易の
拠点として作られ、19世紀からはスエズ運河
運河の開通後、アジア、北アフリカの植民地との貿易
貿易で栄えた港町です。当時
から多文化交流のある街で、個性の強い
い街になっています。
その周辺の素晴らしい景色、特に都市の南東部
南東部の海岸線一帯はカランク
カランク(入り江)と呼ばれ
ばれている景勝地があり、町の
カランク
人々には週末の憩いの場になっています
になっています。そしてマルセイユ港の出口にある流刑島・ディフ
・ディフ島はアレクサンドル・デュ
マ・ペールの『モンテ・クリスト伯』に登場する
する物語の主人公が投獄された要塞島です。
マルセイユ市の名物は同地方で生産されているオリーブのオイルから
されているオリーブのオイルから作られている石鹸
石鹸で、フランス全国でマルセイ
ユの石鹸「サヴォン・ド・マルセイユ」として
として知られています。
しかしなんといってもマルセイユで有名なのは
なのはパスティスとブイヤベースです。
食前酒として有名なパスティスは無色透明
無色透明のリキュールで、水を注ぐと色が白く変わり、不思
不思議なのみものです。甘く
てアニス風味が特徴ですが、甘草のよう
ような香りもしますのでとてもフレッシュでさっぱりと
とした飲物です。
そしてブイヤベースがあります
ブイヤベース
もともとはマルセイユの漁師が、傷の付いた魚、小さすぎる魚など市場に並ばない魚を選別し、すぐに浜辺で拾った
枯れ枝に火をつけ、大鍋でプロヴァンスのハーブと一緒に煮た、まかない料理でしたが、後に色々な魚が使われるよ
うになり、現在、高級料理の仲間入りをしています。
「ブイヤベース」という言葉の意味は、「ぐつぐつ煮て、(火を)消す」、その言葉どおり、短時間で仕上げる料理です。
本格的なものでは、脂ののった白身の魚を数種類、ムール貝にハマグリ、セミ海老、かざみなどにハーブ類(フェン
ネル、ローズマリー、ディル、そして味の決め手となるサフラン)をたっぷり加えて煮込みます。仕上がると海鮮風味の
黄色い濃厚なスープができあがります。トマト風味を加えることもありますが王道はサフランです。
サフランには薬用クロッカスの別名もあり、風邪などにも効き、薬膳鍋といった趣があります。大勢で囲んで食べたり
するというところは、日本の鍋料理に共通したところがあるかもしれません。
ご存じですか
パリ祭と言うと国歌と軍人パレードそして花火が思い浮かびますが、フランス国歌の題名、ラ・マルセイエーズはマル
セイユ市の」との意味です。マルセイユ市とフランス国歌とはどういった関係なのでしょうか。
これは、フランス革命政府によるオーストリアへの宣戦布告の知らせがストラスブールに届いた 1792 年 4 月 25 日から
翌 26 日の夜にかけて、当地に駐屯していた工兵大尉ルージェ・ド・リールが一夜にして作詞作曲した歌がありました。
プロイセン軍が国境を越えてフランス領内に侵入すると政府は祖国の危機を全土に訴え、それに応じてフランス各地
で組織された義勇兵達がパリに集結しました。その時マルセイユの義勇兵が歌っていた歌が『ラ・マルセイエーズ』と
呼ばれ、後のフランス国歌となりました。