造成の様子(2014 年 10 月 1 日撮影) 《 第3号 》 平成 26 年 10 月 発行: 南三陸町 復興市街地整備課 作成: UR 都市機構 南三陸復興支援事務所 9 月 26 日(金)、南三陸町役場で行われた「第 3 回 会」について報告いたします。 中央団地まちづくり検討 ◎検討委員出席者:6 名 ◎傍聴者:5 名 第 3 回 中央団地検討会 実施報告 今回の検討会では、主に次の内容について意見交換が行われました。 ○街区形状について 第 1 回・第 2 回の検討会での議論を踏まえて検討した土地利用計画を提示し、街区の 撮影方向 写真:志津川小学校付近から防集団地側を望む。 ス)について基本的な理解が得られました。 今後のスケジュール 次回以降の検討会は以下のとおり行われる予定です。 検討会は傍聴も可能となっており、特に次回(第 4 回)は「公園の整備内容」 や「街並み景観」について意見交換を行います。幅広い年齢層の方に興味を持っ ていただけるテーマで進めてまいりますので、少しでもご興味をお持ちの方はぜ ひ検討会にお越しください! また、検討委員も引き続き募集中です。「みんなが住むまちをもっとよくして いきたい!」「意見交換に参加したい!」という方がいらっしゃいましたら、南 三陸町復興市街地整備課までご連絡ください。 第4回 第5回 開催日・時期・会場 話し合いの内容 10 月 30 日(木) 役場大会議室 ①街区公園や集会所の使用イメージや詳細のしつらえについて 11 月~12 月 ②街並み景観と自主的なまちづくりルールについて ③新しい住宅団地における住民コミュニティの形成について 第6回 第7回 1 月~3 月 形状や、造成形態(計画高等) 、歩行者動線(特に、小学校・災害公営住宅側へのアクセ ○宅地位置の決定方法について 第8回 住宅地内のメイン道路 (幅員 8.5m) 両側歩道の道路 (幅員 12m) 災害公営住宅側への アクセス路 :小さめ宅地 小学校への アクセス路 災害公営住宅や小学校へのアクセス路として、 右写真のように、壁に沿って階段を設けます。 検討委員からの質問とその回答 ※開催時期や内容は変更となる場合もございますのでご了承ください。 <お問い合わせ・連絡先> 南三陸町復興市街地整備課 0226-46-1382 UR 都市機構 南三陸復興支援事務所 0226-46-3341 4 ○災害公営住宅側へのアクセス部には、階段だけで はなくスロープを設けられないか? 高低差が 10m ほどあるため、ここにスロー プを設置することは構造的に難しいことを 説明いたしました。 1 イメージ ○防災対策について <法面保護について> 近年、記録的な大雨による土砂災害が全国で発生しており、盛土により造成された土地 法面には小段側溝や縦排水溝を這わせ、法面表面に流れ込んだり降ったりした雨を、速や に対して不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。検討会では、中央団地における かに排水できるようにします。さらに、斜面部分には植物の種子を吹き付けて活着(生長 大規模盛土や法面の工事方法について説明をさせていただきました。 して根付かせる)させることで、より崩れにくい法面に仕上げます(図4) 。 <盛土の安全性について> 図4 図 1 では「段切り」という工法について述 べています。盛土造成をする際、まずは今 ある土の高さから少し削って階段状の地 盤をつくり、その上から土を盛っていくという ものです。階段状の地盤が滑り止めの役 割を果たし、土砂災害等が起こるのを防 ぎます。 図1 小段側溝と縦排水溝 植物の種子の吹き付け 植物が生長した法面の様子 ○店舗併用住宅の集約について 図2 埋設工 :集水暗渠 上記の対策に加え、盛土のす べり防止を目的とした埋設工 :礫暗渠 図2は、盛土部の地下水排除の考え方 現在、中央団地の中心を通る道路沿いの大きめ宅地に店舗併用住宅を誘導し、団地の顔 を表したものです。水は現在の沢を流れて いますが、盛土後も地下水の通り道となり ます。そのため、地下水が溜まり、地滑り が起きないよう、地下水を排除する必要 があります。そこで、沢部に集水暗渠(有 孔管)を敷設し、地下水をスムーズに排水 し、地滑りを防ぎます。 特に中央団地では、大規模な盛 土造 成を行うため、通常の集水暗渠に加えて れき 「礫 暗渠 (粒径の大きな砂による透 水経 路)」を敷設することで、排水効率を向上 させています。 ともなるメイン通りを形成しようという検討も進めています。店舗併用住宅を集約するこ とには、以下のようなメリットとデメリットが挙げられます。 <メリット> 大きめ宅地 配置ゾーン 団地のメイン道路 (幅員 8.5m) ・日用品などを購入する利便性が向上する。 ・団地内のメイン通り沿いに賑わいが生まれる。 <デメリット> ・業態的に集約する必要がない場合もある。 ・必ずしも店舗併用住宅が実現される確約がない。 ⇒画地決定の際の不公平につながる可能性 ・まとまった駐車場の確保が課題。 ⇒公益施設用地の駐車場の利用 (高低差が厳しい) 図3 (地中に埋める堤防のようなも 検討委員からの意見 の)も施しています(図2参照)。 〇遠方からの来街者のための駐車場をまとめて確保した方がよいのでは。 〇前回のアンケート調査で、店舗併用住宅を希望した人を対象に、もう一度意向を確認し た方がよいのでは。 〇今後の画地決定の優先枠等を検討する上でも、最新の状況を把握した方がよい。 <雨水排水経路について> 中央団地では、図3のような排水 経路を計画しています。 店舗併用住宅の集約については今後も継続して議論をしていく必要があり ます。他の団地同様に、団地希望者の顔合わせ会の企画も進めていきます。 団地内の雨水は新井田川に流れ 込みます。 :水の流れ 2 3
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