565.ハッカーと聞けば、今は誰もが不気味な犯罪者を思い浮かべる。邪悪な心の持ち主… 日本経済新聞「春秋」2012.10.23. (傍線:吉田祐起引用) ハッカーと聞けば、今は誰もが不気味な犯罪者を思い浮かべる。邪悪な心の持ち主で、ネットを操 り暗闇の中から社会を恐怖に陥れる。そんなテロリスト像である。だが、この呼称が広がった20年 ほど前には、暗躍の舞台はネットの中ではなく、 凶悪な語感もなかった。 ▼ハッカー文化の発祥の地は、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)だといわれる。大学の記 録に残る歴代ハッカーの“犯罪歴”が面白い。 学内のドームのてっぺんに一夜にして実物大のパト カーが乗っていたり、エレベーターが突然おしゃべりになったり。あるはずのない「錬金術学科」が 公式書類に載っていたり。 ▼技術に強いMITの学生の仕業だろうが、著名な教授が関与しているという噂もある。動機は悪意 ではなく遊び心である。最先端の工学を実用化する案を練り、誰にも気づかれずに準備する知的 ゲームの感覚だろう。ハッカーは困った連中ではあるが、どちらかといえば学内で愛され、ひそか に尊敬すらされる存在だった。 ▼いたずらの伝統は受け継がれている。ライト兄弟の初飛行日などの記念日が要注意らしい。MI Tの当局者は「もちろん違法行為だ」と険しい顔だが「犯人捜しはしない」と 目は笑っている。日本の 警察が誤認逮捕の大失態を犯したのは技術を軽視したからか。それとも何が何でも犯人を挙げよ うと焦りすぎたのだろうか。 ヨシダコメント: ハッカー発祥の情報に接して、なんだかホッとするやら、安心(?)するやら、ニヤッとするなど複雑 です。ひそかに尊敬するMITの学生やそれに関与している教授がいるという噂で、さらに好奇心を 抱きます。 お金にもならないことに、どうしてパソコン技術の粋を駆使してあんなことをやるのだろう?と何度 も首をかしげたものでした。挙句の果てに思ったことは、ウィルスの「開発(?)」や、その防御策の 全てはパソコン関連の業者による「自作自演」(?)といった構図。つまり、シーソーゲームの構図に よる新規需要の創出って想像も逞しくしたものでした。 と、こうした想像は必ずしもあまり外れてはいない感じではあると思いますが、前述した業者の「自 作自演」以外で考えると、「手の込んだイタズラ」ということにもなりそうです。 MIT当局者が「犯人探しはしない」と目は笑っている・・・というのが意味深長です。ま、ミステリーっ てところですかね~。まイッカ、と考えたほうがイイのでしょうか?・・・・科学の進歩って、解釈でい きますか? No.1(1-300) No.2(301-400) No.3(401-500) No.4(501-700)
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