LC Technical Note 日本薬局方に準拠したギンセノシドRb1の分析 110 GL Sciences Inc. 改正第十六日本薬局方にクロマトグラフィー用担体/充填剤としてカルバモイル基結合型シリカゲルが追加されましたこのカルバモイル基結合型シリカゲルカラムを使用した分析方法として六君子湯キス麦門冬湯キスした。このカルバモイル基結合型シリカゲルカラムを使用した分析方法として、六君子湯エキス、麦門冬湯エキス、無コウイ大建中湯エキス、十全大補湯エキス中のギンセノシドRb1の定量法が新規掲載されました。ギンセノシドRb1をはじめとするギンセノシド類はサポニンの一種であり、生薬である人参に多く含まれています。ギンセノシド類は抗潰瘍作用、鎮静作用など多くの効能について報告されており、サプリメントや健康食品として使用されています。今回は、市販六君子湯エキス中のギンセノシドRb1を日本薬局方に準拠してInertsil Amideを用いて良好に分析できましたのでご紹介します。同様にして、朝鮮人参中のギンセノシドRb1も良好に分析できましたので合わせてご紹介します。 (K. Kanno) 標準液測定例 HPLC条件カラム : Inertsil Amide (5μm, 250 x 4.6 mm I.D.) : A) CH3CN 溶離液 B) H2O A/B = 80/20, v/v : 1.0 mL/min※ 流量カラム温度 : 60 ℃ : UV 203 nm 検出 : 20 μL 注入量 1. ギンセノシドRb1 50 μg/mL 14 12 10 mAU 8 ※ 流量で保持時間が約16分になるように調整 1 構造式 6 glc-6-glcO OH 4 2 glc : Glucose glc-2-glc-O 0 1 Ginsenoside 1. Gi id Rb1 b1 Structures are created using Chemistry 4-D Draw which is provided by ChemInnovation Software, Inc. 0 10 Time (min) 20 表１．ギンセノシドRb1の面積値 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 RSD% システム適合性試験上記のHPLC条件で分析するとき、 1. ギンセノシドRb1の理論段数が5000段以上である。 2. ギンセノシドRb1のシンメトリー係数が1.5以下である。 3. 分析を6回行ったとき、ギンセノシドRb1の面積値の相ギンセノシドRb1 793829 788748 790202 789468 790705 778793 0.65% 対標準偏差が1.5%以下である。 2000000 R2 = 0.9999 今回の結果 : 7000 : 0.93 : 0.65 % （表１）面積値理論段数シンメトリー係数相対標準偏差 1600000 1200000 800000 400000 HPLCカラム： Inertsil Amide 5μm Cat. No. 5020-07836 0 4.6 mm I.D.×250 mm バックナンバーやアプリケーション検索はこちらから・・・ 0 20 40 60 80 100 濃度 (mg/L) 図１．ギンセノシドRb1の直線性 http://www.gls.co.jp/hplc.html 120 GL Sciences LC Technical Note 生薬分析例市販六君子湯エキス 1 ギンセノシドRb1 1. 1 6 mAU ・試料2 gを60 %メタノールで抽出し 50 mLに定容・抽出液10 mLに1 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液を加え静置・1 mol/L塩酸で中和・水で20 mLに定容し、5 mLを試料液 8 10 12 14 16 18 前処理例 4 ｺﾝﾃﾞｨｼｮﾆﾝｸﾞ 0 2 メタノール 30 %メタノール 0 10 Time (min) InertSep C18 20 市販朝鮮ニンジン末 mAU 30 %メタノール(2 mL) 1 M炭酸ナトリウム水溶液 (1 mL) 30 %メタノール(10 mL) 10 洗浄 1 溶出 0 メタノール(5 mL) 0 HPLC 10 Time (min) 20 Amideカラム使用のテクニック② AmideカラムはHILICモードで使用するカラムです。通常 HILICモードではアセトニトリル/水系で使用します通常、HILICモドではアセトニトリル/水系で使用します。 HILICモードには次のような特長があります。 HPLC装置 GL 7400 シリーズ HPLC装置：GL-7400 シリズ ●移動相中のアセトニトリル濃度が高くなると保持が大きくなります。（比較：①②） ●水は３％以上いれてください。ある程度の水がないとピーク形状が崩れます。 ●メタノールなどのプロトン性溶媒ではあまり保持しません。タな性溶媒あまり保持ま。（比較：①③） 2. Thiourea (10 μg/mL) 番号 1 2 3 4 5 品名キャリアリザーバーカラムオーブンポンプ UV検出器オートサンプラーオトサンプラ 1 型番 GL-7480 GL-7430 GL-7410 GL-7450 GL-7420 GL 7420 4 ③メタノール 95 % ②アセトニトリル 80 % 2 5 ①アセトニトリル 95 % 0 2 4 Time (min) 6 8 3 ジーエルサイエンスでは、分析ノウハウときめこまやかなフォローもお付けしたシステム提案を行っております。お近くの営業所やカスタマーサポートセンターまでお気軽にお問い合わせください。ホームページはこちらから・・・ http://www.gls.co.jp/hplc.html 〒163-1130 東京都新宿区西新宿6丁目22番1号新宿スクエアタワー30F TEL.03(5323)6611 FAX.03(5323)6622 TEL.03(5323)6611 TEL.06(6357)5060 TEL.045(985)7900 TEL.024(533)2244 TEL.029(858)3700 TEL.043(248)2441 TEL.048(667)1611 TEL.052(931)1761 TEL.082(233)1101 TEL.092(291)5200 FAX.03(5323)6622 FAX.06(6357)4580 FAX.045(985)7901 FAX.024(536)1518 FAX.029(858)3780 FAX.043(248)2485 FAX.048(667)1656 FAX.052(931)1814 FAX.082(233)1110 FAX.092(291)2552 ｶｽﾀﾏｰｻﾎﾟｰﾄｾﾝﾀｰ T E L . 0 4 ( 2 9 3 4 ) 1 1 0 0 FAX.04(2934)3361 東大横東筑千北名広九京営業阪支浜支北営業波営業葉営業関東営業古屋営業島営業州営業部店店所所所所所所所ジーエルサイエンス LC テクニカルノート