おおさわ初男 一般質問(H24.9)

通
告
日
時
通告番号
午前
一 般 質 問 通 告 書
年
月
日
時
分
午後
坂戸市議会議長 様
平成24年8月26日
議席
5番
坂戸市議会議員
大 澤 初 男
印
次のとおり一般質問の要旨を通告します。
質 問 事 項
1
第 6 次総
質
問
要
旨
本年4月からスタートいたしました第6次総合振興計画の中で
答弁を求める者
市 長
合振興計画 街づくりに大きな影響を与える土地利用構想の「開発推進地区」
の土地利用 を受けて基本計画では都市基盤、市街地整備で「新しい拠点整備
と市街地整
」として、坂戸西スマートインターチェンジ周辺地域、坂戸イン
備について
ターチェンジ周辺地域、片柳地区周辺の3地域の推進が位置付け
られています。
そのうち坂戸インターチェンジ周辺地域の開発計画の取り組み
状況等について伺いたい。
・坂戸インターチェンジ周辺地域の開発計画にあたって本年度に
実施した又は実施する予定の具体的な取り組みについて
・今後見直しが予定される都市計画マスタープランの策定スケジ
ュールについて
2
空家対策 空家対策として「防犯のまちづくり推進条例」に基づき土地所有
について
市 長
者等に適切な管理をお願いしているとのことですが、行政指導に
従わない方や経済的に建物等の解体が困難な方に対して実効性の
ある対応を確保するための施策等について伺いたい。
・強制力を盛り込んだ「空家等の適正管理条例」を制定すること
について
・空家等の解体に必要な費用を助成することについて
3
橋梁整備
橋は道路構造物のなかでも機能的に最も重要でかつ建設や耐震
とその計画
補強に多大な費用を要する施設です。地震や老朽化によりこの橋
的維持管理
が損壊してしまったときのことを考えると市民生活はもとより人
市 長
質 問 事 項
について
質
問
要
旨
命への被害や防災面から計り知れない事態が想定されます。
そこで今後の橋梁整備や計画的な維持管理について伺いたい。
・橋の長寿命化の取り組みについて
・橋梁等維持管理基金の創設について
答弁を求める者
市政一般質問議事録
質
問
H24.9.20
答
弁
◆5番(大澤初男議員) 5番、大澤初男です。
◎小塚満副市長
第6次総合振興計画の土地利用
発言通告に従いまして、一問一答方式により、初
と市街地整備についての御質問にお答え申し上げ
登板の一般質問を行います。
ます。
まず、本年4月からスタートいたしました第6
まず、圏央道坂戸インターチェンジ周辺地区の
次総合振興計画の土地利用構想と市街地整備につ
計画に関するお尋ねでございますが、当地区はイ
いて質問をいたします。総合振興計画は、本市の
ンターチェンジの設置により東部地区の玄関口と
まちづくりに当たって長期的な展望に立った最上
なり、本市の発展に欠くことのできない重要な役
位に位置される指針でございます。この計画の良
割を担う地域と考えております。インターチェン
否と、それを具現化することによりこのまちの体
ジ誘致の経緯を踏まえ、産業基盤の整備に向けた
と顔が形成されると言っても過言ではありませ
取り組みを進めているところでございますが、周
ん。本計画の中で安定財源の確保や雇用の創出、
辺におきまして希少猛禽類の生息が見られたた
地域の活性化などのまちづくりに大きく影響を与
め、平成 20 年度から自然環境調査を開始し、本年
えるであろう土地利用構想の開発推進地区を受け
度も継続して調査を行っているところでございま
て、細部の基本計画では都市基盤、市街地整備の
す。今後におきましては、東部地区の活性化を図
新しい拠点整備として、坂戸西スマートインター
るべく、自然環境と調和した土地利用についてさ
チェンジ周辺地域、坂戸インターチェンジ周辺地
らに検討を進め、本市の発展につながるまちづく
域、片柳地区周辺の3地域の推進が位置づけられ
りを進めてまいりたいと考えております。
ております。今回は、そのうち坂戸インターチェ
次に、都市計画のマスタープランの策定、スケ
ンジ周辺地域の工業、流通系の開発計画について
ジュールについてでございますが、御承知のとお
お尋ねをいたします。
り都市計画マスタープランは都市計画法の規定に
この件につきましては、去る6月定例会におき
まして 15 番、小川直志議員の一般質問で、石川市
基づき市町村の都市計画を総合的かつ体系的に示
す基本方針として策定するものでございます。
長は坂戸インターチェンジ周辺地域の開発の決意
現在の都市計画マスタープランにつきまして
といたしまして、農地転用や希少動物の関係から
は、平成 37 年度を目標年度として、平成 17 年4
時間はかかると思うが、課題を一つ一つクリアし
月に策定し、その後平成 20 年に一部見直しを行っ
ながら、積極的に進めたいという答弁をされてお
ております。今回の見直しにつきましては、第6
ります。また、昨日の議会でも 18 番、新井文雄議
次坂戸市総合振興計画を策定したことに伴い、上
員の周辺開発計画について賛成の立場からの質問
位計画との調整や社会経済情勢の変化に対応する
に、交通の利点を生かした工業、流通系の企業誘
ため、見直しを進めております。
致を進める旨の答弁をされています。どちらも非
見直しに向けたスケジュールにつきまして申し
常に力強く感じているわけでございます。確かに、
上げますと、現在までに上位計画との不整合箇所
当地域は農地の保護や環境保護などそれぞれの立
を抽出するとともに、事業の進捗状況の確認作業
場において整合をとりながらクリアしなければな
などを進め、その結果に基づき計画原案の検討を
らないハードルは高く、一朝一夕にはいかないも
行い、今後市民コメントを実施してまいりたいと
のと理解はいたしますが、剛毅果断に物事を進め
考えております。
なければ進まないものでもあります。
市民コメントにより得られました貴重な御意見
そこで1点目、坂戸インターチェンジ周辺地域
につきましては、可能な限り施策に反映させるこ
の開発計画に当たって、本年度に実施した、ある
ととし、市民ニーズに即した計画としてまいりた
いは実施する予定の具体的な取り組みについて。
いと考えております。
質
問
答
弁
2点目、第6次総合振興計画に関係の深い都市
づくりの具体性ある将来ビジョンを確立し、個別
具体の都市計画の指針として地区別の将来のある
べき姿をより具体的に明示し、地域における都市
づくりの課題に対応した整備等の方針を明らかに
する都市計画マスタープランの見直しが本年度に
予定されております。ついてはこの策定スケジュ
ールについて、以上2点お伺いをいたします。
◆5番(大澤初男議員)
最初に、2点目の都市
計画のマスタープランの作成についてはわかりま
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
す。
した。市民コメントあるいは市民の声が十分反映
圏央道坂戸インターチェンジ周辺地区につきま
される計画を策定していただきたいと思います。
しては、埼玉県が定める田園都市産業ゾーン基本
戻りまして、1点目の再質問をさせていただき
方針に基づき、平成 18 年度に先導モデル候補地区
ます。今年度の取り組みでございますが、平成 20
として申請し、開発の検討を進めてまいりました。
年度より既に第4期にわたり自然環境の対策検討
この間、インター周辺におきましてサシバの生息
調査を実施しております。そうしますと、今年度
が見られたため、埼玉県オオタカ等保護指針に基
で第5期目の調査となるわけでございますが、地
づき2回の繁殖行動を確認するため、平成 20 年度
域ではいつまでこの調査をするのかという声が聞
から3年度間にわたり自然環境調査を実施したと
かれてまいります。この継続調査が必要な理由に
ころでございます。また、平成 22 年度には当初確
ついてお伺いをいたします。
認されていたサシバに加えまして、新たにオオタ
カの営巣が確認されたことから、平成 23 年度まで
調査期間を延長し、調査を完了したところでござ
います。
オオタカ等保護指針では、オオタカの営巣中心
域については、開発行為は基本的に回避、また重
要な行動範囲となるいわゆる高利用域については
自然共生型の事業となるよう定められておりま
す。したがいまして、開発の検討を行うためには、
希少猛禽類の営巣状況を把握しておく必要がある
ため、平成 24 年度から生息状況の確認を行ってい
るところでございまして、今後も引き続き調査を
継続してまいりたいと考えております。
◆5番(大澤初男議員) 大規模開発事業のため、
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
環境アセスメントが義務づけられていることか
す。
ら、継続調査もやむを得ないかなという感じがい
坂戸インターチェンジ周辺地区につきまして
たしますが、非常に厳しい状況にあることは理解
は、御質問にもございましたとおり優良な集団的
をいたします。
農地でありますことから、農業振興地域、農用地
坂戸インターチェンジ周辺開発予定地は、ほか
区域、いわゆる青々からの除外につきましては開
に農業政策上では農振農用地になっております。
発に向けまして大きな課題の一つとなってまいり
質
問
開発に当たって農林協議、農用地の除外事務が必
答
弁
ます。
要になると思われますが、坂戸西スマートインタ
本市といたしましては、圏央道沿線におきまし
ーチェンジ周辺地域と同様に大きな課題の一つに
て工業、流通などの産業系土地利用に対する需要
考えられております。農業後継者不足が目前に迫
が高まっていること、さらに本市のさらなる活性
る中で、自給率の維持、向上を目指す農業政策と
化に向けて重要な事業であることなど、開発の必
ある面では相反する開発計画との整合を保ちなが
要性を粘り強く説明しながら、関係機関との調整
ら、線引きの見直しの時期やその事務処理も考慮
を進めてまいりたいと考えております。
した中で、どのような考え方で対応されていくつ
もりなのかお尋ねをいたします。
また、市街化区域への編入につきましては、本
市では現在坂戸西スマートインターチェンジ周辺
について準備を進めているところでございまし
て、坂戸インターチェンジ周辺地区につきまして
は坂戸西スマートインター周辺地区の開発が具現
化、具体的には造成が進み、相当程度進出企業が
確定した後に早期に手続が始められますよう検討
を進めてまいりたいと考えております。
◆5番(大澤初男議員) 開発の必要性を関係機
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
関に粘り強く説明し進めたいという答弁でござい
す。
ます。ぜひその辺を一生懸命お願いしたいと思い
ます。
坂戸インターチェンジ周辺地区は、先導モデル
候補地区として、水田地域を中心とした 50 ヘクタ
歴史が浅く、新興都市の坂戸市においては、坂
ールを県に申請したところでございますが、事業
戸インターチェンジは言いかえれば数少ない貴重
区域につきましてはさらに検討する必要があるも
な資源と言えます。この開発は、地域としても長
のと考えております。
い懸案で、地域住民の悲願でもあります。
希少猛禽類の営巣状況、産業系土地利用に対す
そこで、現在地権者等に説明会が行われており
る需要等を勘案いたしまして、地元の皆様と相談
ましたが、その開発予定区域の拡大や、あるいは
しながら今後さらに検討してまいりたいと考えて
変更等見直しの考え方はないかお伺いをいたしま
おります。
す。
◆5番(大澤初男議員) 確定ではないというこ
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
とで、理解をさせていただきます。
す。
坂戸インターチェンジのアクセス道路の一部と
都市計画法第 34 条第 12 号の産業系用途の区域
して、三芳野若葉線沿線の前倒しを市長に約束を
指定につきましては、従来既存宅地確認制度が産
していただきました。坂戸市の財政運営は、今後
業系施設の立地に一定の役割を果たしておりまし
市民税の減収に加えて超高齢社会に突入をし、扶
たが、平成 12 年の法改正により既存宅地確認制度
助費の増加が見込まれております。平成 23 年度の
が廃止され、その代替措置として制定されたもの
決算概要にも示されているように、企業誘致によ
でございます。これを受けまして、埼玉県では平
る交付税など依存財源に大きく頼らない安定財源
成 14 年3月に策定されました彩の国都市づくり
の確保や、雇用の創出、地域の活性化を図ること
指針におきまして、県内の都市づくりの基本的な
が最重要施策と思われますが、現在想定されてい
考え方を示しており、その中で産業系施設の誘導
る地域の開発計画に若干時間がかかることを考慮
する地域を特定施設誘導地域として位置づけまし
質
問
答
弁
し、それまでの間先行する三芳野若葉線沿線上に、
て、市の基本構想に整合した計画のみを認めてお
都市計画法第 34 条第 12 号の産業系誘導地域の指
ります。このため、現状では新たな指定を行うこ
定を検討する考えはないかお伺いをいたします。
とは難しい状況でございます。
しかし、産業系施設の立地は本市にとりまして
も御質問にもございましたとおり、税収のアップ
や雇用の創出が図られ、地域の活性化が期待でき
ることから、今後の動向に注意してまいりたいと
考えておりますので、御理解を賜りたいと存じま
す。
◆5番(大澤初男議員)
まだスタートしたばか
◎石川清市長
坂戸東部地区は、古くから農業を
りの総合振興計画の中にも位置づけがございませ
中心としたまちづくりが進められてきた地域であ
んので、なかなか困難なことと思いますが、ぜひ
りましたが、平成 20 年に開通した坂戸インターや
将来にわたって御検討のほどをお願いしたいと思
坂戸東川越線が計画され、農業を中心としたまち
います。
づくりから交通の優位性を生かしたまちづくりが
続いて、坂戸インターチェンジ周辺地域の開発
期待される地域へと変化しております。
や坂戸東川越線の整備に当たり、関連の深い坂戸
このような中、今後どのようなまちづくりを進
市坂戸東部地区まちづくり推進会議が本年1月に
めていくのかを市民と行政が一体となって協議す
設立されました。同会議の設立趣旨といたしまし
る場として、坂戸東部地区まちづくり推進会議を
て、圏央道坂戸インターチェンジの開通やそのア
本年1月に設置したところであります。この推進
クセス道路、つまり坂戸東川越線の計画など交通
会議は、私が会長を務め、県議会議員をはじめ市
の優位性を生かした土地利用のまちづくりを進め
議会議員と地域住民それぞれの代表や学識経験
るに当たり、地域、行政が一体となり、総合振興
者、また関係行政機関及び市の職員を構成員とし、
計画の具現化、実現化を目指すものでございます。
坂戸東部地区内の今後のまちづくりや交通インフ
地元、行政、関係機関が集う唯一の協議体でもあ
ラなどについて協議を行うこととしております。
ります。開発に当たって高いハードルの突破口に
私は、この中でよりよいまちづくりの方向が話し
なるものと期待をしているところでございます。
合われるものと期待をしております。したがいま
しかしながら、そうそうたるメンバーがそろっ
して、本推進会議は継続的に開催してまいりたい
ているこの会議ですが、本年1月に設立、開催さ
と考えております。
れて以来、2度目の会議が開催された様子が全く
ありません。総合振興計画の確実な具現化を図る
観点から、東部地域の発展を図る意味からも、早
急に会議の開催と、その継続が必要と考えますが、
これは市長の御所見を伺って、この項目最後の質
問といたします。
◆5番(大澤初男議員)
継続して開催をされる
ということで理解をさせていただきます。
◎栗原厚夫総務部長 お答えいたします。
空き家等の適正管理条例を制定することについ
次の質問に移らせていただきます。空き家対策
てでございますが、空き家となる背景にはさまざ
についてお伺いをいたします。本市では、都市計
まな事情があると考えられます。その多くは、高
画法第 34 条第 11 号、旧8号の3により新興住宅
齢世帯での長期入院や施設入所、または死亡によ
質
答
問
弁
がふえた一方で、種々の事情によると思われる空
る相続人不在等が挙げられますが、適正に管理さ
き家が増加をしております。
れていない空き家が隣近所など地域の風紀や防犯
上の懸念要因にもなっているのも事実でございま
す。
そのような中、最近では蕨市で老朽空き家など
の安全管理条例を制定されると聞いております
が、この空き家対策は全国どこの自治体でも重要
な政策課題となっており、条例の制定を急ぐ自治
体が多くなってきていると認識しております。な
お、老朽家屋など建物を取り壊し、更地にした場
合にそれまでの固定資産税にかかる特例措置が受
けられなくなる件につきましては、空き家対策に
係る市町村共通の課題の一つとして受けとめてお
りますが、税の公平性の観点から難しい状況でご
ざいます。
いずれにいたしましても、本市といたしまして
は、今後それらの状況を見据え、空き家の適正管
理に係る条例制定に向けた検討を行っていくとと
もに、代執行等の強制力を盛り込んだ場合の効果
等についても考えていきたいと存じます。
次に、空き家等の解体に必要な費用を助成する
ことについてでありますが、建設リサイクル法の
制定等により、以前よりも建物の解体処分に係る
費用がかかるようになったとも伺っております。
個人所有の財産処分への公金による負担は、現時
点では難しいと考えておりますが、今後の条例制
定等を研究する中で、適切な対応策について検討
してまいりたいと考えております。
◆5番(大澤初男議員) 本年4月現在で、空き
◎栗原厚夫総務部長 お答えいたします。
家対策に特化した条例を制定している自治体は、
空き家等の適正管理条例に係る内容等につい
都道府県を含め全国で 31 自治体ありました。全国
てでございますが、県内の市町村でも所沢市、ふ
的な自治体数から見ればまだわずかかもしれませ
じみ野市、川島町などが生活環境の保全と防犯の
んが、これから本市でも人口の減少や超高齢社会
まちづくりを推進する観点から、空き家等の適正
を迎え、適正に管理がされない空き家はますます
管理に関する条例を制定しております。それら制
増加していくものと予想をされます。空き家対策
定済みの条例の内容を見ますと、御質問にもあり
に特化した条例制定と、その中で助成制度にかわ
ましたように、助言、指導、勧告、命令、名前の
る対応策を御検討いただけるという前向きの答弁
公表があり、その先を考えた対策として行政代執
をいただきましたので、ぜひ実施が可能で、実効
行を明記した自治体も出てきております。本市と
性の高い条例制定に期待をさせていただきたいと
いたしましては、これら先進地の条例策定後の状
思います。
況を分析し、どのような内容の条例が本市に適し
質
問
それぞれの自治体では、助言、勧告、名前の公
答
弁
ているか検討してまいりたいと考えております。
表から強制代執行まで、その罰則規定はまちまち
の対応がとられております。県内の空き家等の適
正管理条例の制定状況を踏まえ、本市として最良
と考えられる内容的な対応について御所見をお伺
いいたします。
◆5番(大澤初男議員) わかりました。
◎栗原厚夫総務部長 お答えいたします。
空き家となり、適正な管理がされていない建物
条例を制定する前提といたしましては、市内の
の数が現在どれほどあるかの実態把握につきまし
適正に管理されていない空き家の状況を把握する
ては、前回の議会で8番、宮崎雅之議員が空き家
必要がございます。そのための調査方法について
の状況把握について質問をいたしたところです
でありますが、一部の区・自治会では地域の課題
が、個人資産の問題、プライバシーの問題で現状
として検討事項になっており、独自に調査をして
把握はなかなか難しい旨の答弁がありました。
いる団体もあると聞いております。したがいまし
しかし、実態状況、現状把握ができない中で、
て、今後区・自治会等の協力をいただきながら、
どんな条例を制定しても、それは絵に描いた餅に
現状把握に努めてまいりたいと考えております。
なってしまう可能性を秘めております。今後の空
き家等の調査方法の進め方について再度お考えを
お伺いいたします。
◆5番(大澤初男議員) 区や自治会と協働して
◎栗原厚夫総務部長 お答えいたします。
現状把握を行うということでございます。市が持
窓口の一本化等についてでございますが、市民
っている税務上の情報や福祉情報、各種有効な情
からの適正に管理されていない空き家の情報や相
報も個人情報保護法の関係から、目的外利用とし
談が寄せられた場合につきましては、樹木等の繁
て勝手に使うことができない中で、現状把握や調
茂、ごみ投棄など衛生面の内容につきましては生
査には御苦労が多いものと理解をいたします。
活環境課で対応し、建物老朽化等防犯上の懸念に
さて、市民から空き家にかかわる苦情や相談の
つきましては防災安全課で対応しているところで
窓口はどこに行ったらよいかとの相談を受けるこ
ございます。対応内容といたしましては、所有者
とがあります。きょうも、この会議が始まる前に、
の連絡先を調べまして、清掃、片づけや建物の一
地域の自治会長さんが困ったということで、見え
部修繕など、適切な管理をされるようお願いをし
ていただきました。そういった場合、火災のおそ
ているところでございます。
れがあれば、消防署、防犯上の問題であれば防災
なお、今後におきましても、適正に管理されて
安全課、環境の問題であれば生活環境課、倒壊等
いない空き家に係る対策につきましては、より一
危険な状態であれば都市計画課など、なるほど市
層の迅速かつ適切に対応するため、窓口の一本化
民にはわかりずらい面があります。こういった苦
につきましても関係各課と検討してまいりたいと
情や相談に対して庁内で窓口の一本化ができない
考えております。
かお考えを伺います。
◆5番(大澤初男議員) ぜひ市民にわかりやす
◎廣澤隆夫都市整備部長
い対応をお願いしたいと思います。
す。
続いての質問に移ります。橋梁整備とその計画
お答えを申し上げま
初めに、橋梁の長寿命化への取り組みについて
質
答
問
弁
的維持管理について質問をいたします。橋は、道
でございますが、本市が管理する道路橋のうち、
路構造物の中でも機能的に最も重要で、かつ建◆
橋長、橋の長さ 15 メートル以上は 27 橋ございま
5番(大澤初男議員) ぜひ市民にわかりやすい
して、建設後 30 年以上経過する老朽橋は7橋でご
対応をお願いしたいと思います。
ざいます。
続いての質問に移ります。橋梁整備とその計画
今後老朽橋は急速に増加することから、修繕並
的維持管理について質問をいたします。橋は、道
びにかけかえに要する経費は増大が見込まれてお
路構造物の中でも機能的に最も重要で、かつ建設
ります。このようなことから、これまでの事後的
や耐震補強に多大な費用を要する施設でございま
な対応から計画的かつ予防的な対応に転換を図る
す。地震や老朽化によりこの橋が損壊してしまっ
ことにより、橋梁を長もちさせ、安全性の確保と
たときのことをや耐震補強に多大な費用を要する
維持管理、かけかえ費用の抑制を図ることを目的
施設でございます。地震や老朽化によりこの橋が
といたしまして、橋梁長寿命化修繕計画を作成す
損壊してしまったときのことを考えると、市民生
るため、現在橋梁の点検業務を実施しているとこ
活はもとより人命への被害や防災面からはかり知
ろでございます。
れない事態が想定されます。また、橋の老朽化に
次に、橋梁等維持管理基金の創設の御質問でご
伴い寿命はコンクリートの寿命に大きく左右され
ざいますが、計画的に維持補修する上で安定的な
ております。一般的には 50 年から 100 年と言われ
財源を確保することは有効なことと考えておりま
ておりますが、昭和 50 年代にその多くの橋や公共
す。しかし、本市が有する公共施設等の多くが改
施設の社会資本が整備されていることから、その
修時期を迎えることから、橋梁の整備に限られた
更新や計画的な維持管理は喫緊の課題であるとと
基金の創設については難しいものと考えておりま
もに、特に橋梁整備や耐震補強には膨大な費用が
す。
必要になります。
そこで、今後の橋梁整備と計画的維持管理につ
いて以下の質問をいたします。
1点目、橋の長寿命化への取り組みについて。
2点目、橋梁等の維持管理基金の創設すること
について。
以上、2点についてお考えをお伺いいたします。
◆5番(大澤初男議員) 今後市内に存在する橋
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
の現状調査をした後に、長寿命化修繕計画を策定
す。
し、特に老朽化が見込まれる橋の延命化への対応
平成 23 年度におきまして、橋梁長寿命化修繕計
を図っていきたいとの答弁でございます。では、
画の対象となります 27 橋のうち 19 橋の点検及び
その橋梁長寿命化修繕計画の策定の概要とスケジ
調書の作成を実施しております。また、今年度に
ュールについてお伺いをいたします。
おきましては、6橋の点検等を計画しているとこ
ろでございまして、また石今橋及び樋の口橋につ
きましては、それぞれ鳩山町、東松山市が実施予
定をしております。これらに基づきまして、平成
25 年度に橋梁長寿命化修繕計画を策定し、次年度
以降に順次修繕を行い、橋の延命化を図ってまい
りたいと考えております。
質
問
質
問
◆5番(大澤初男議員) 概要とスケジュールに
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
ついては理解をいたしました。
す。
橋梁長寿命化修繕計画と耐震補強の必要な橋は
橋梁の耐震補強工事につきましては、高速道路
別に取り扱われているようでございますが、現在
や鉄道にかかる橋梁から実施するとした国の方針
市で管理する橋のうちで既に耐震補強が施された
に基づきまして、本市におきましては平成 15 年度
橋の数と、今後耐震補強が必要な橋数は何橋にな
に関越自動車道にかかる戸口地内の3橋を実施す
るかお尋ねをいたします。
るとともに、平成 17 年度には東武東上線にかかる
北坂戸陸橋の耐震補強工事を実施したところでご
ざいます。
また、耐震補強工事の必要な橋梁につきまして
は、阪神・淡路大震災や東日本大震災を踏まえ、
道路橋示方書が変更となっておりますことから、
現在設置の橋梁全てが対象となり、それぞれ耐震
診断を行う必要があります。このため、当面地域
防災計画に定める緊急輸送道路に位置づけられて
おります道路に関する城山橋、北坂戸橋等6橋の
耐震診断を実施し、必要な耐震補強工事を優先的
に実施していく必要があるものと認識してござい
ます。
◆5番(大澤初男議員) 今後さらに優先的に行
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
わなければならない耐震補強が必要な橋数は6橋
す。
ということで理解をいたしました。全て地域防災
長寿命化計画の策定に当たりましては、最も費
計画の緊急防災道路の位置づけがなされており、
用対効果の高い維持管理を行うための方法をとる
こちらも重要な事業になると思われます。橋梁長
ことが極めて重要と考えておりまして、御質問に
寿命化修繕計画は、当初の答弁にありましたよう
ございましたアセットマネジメントの考え方を導
に、単なるさび、ひび割れ、変形など、何らかの
入する必要があると考えております。また、橋梁
異常があらわれてからの対症療法ではなく、施設
の計画的かつ効率的な新設や管理を行っていくこ
管理的、中・長期的な視野に立って、予防保全や
とからも必要なものと認識してございます。
かけかえ更新など、BbyC、いわゆる費用対効果
が最良となるアセットマネジメントの考え方で策
定されるものと考えておりますが、このような考
え方を踏まえ、今後新設が予定されている橋や耐
震補強が予定されている橋も含め、計画や設計段
階でも橋の延命化を想定し、本計画に生かすこと
ができないかお伺いをいたします。
◆5番(大澤初男議員) もともと道路や橋は安
◎廣澤隆夫都市整備部長 お答えを申し上げま
全・安心な通行が最低条件になります。それを支
す。
える維持管理は大切な事業であります。橋ばかり
橋梁長寿命化計画に基づく改修等の工事につき
ではなく、公共施設の維持管理的な仕事なり、作
ましては、国庫補助金であります社会資本整備総
質
問
質
問
業は表舞台には出ない地味な仕事と思われがちで
合交付金の活用が可能でありますことから、これ
ございます。財政的な観点から、維持管理に要す
らを活用して対応していきたいと考えておりま
る費用が後回しにならないよう積極的に進めてほ
す。
しいと考えます。
しかしながら、今後他の公共施設の改修時期とも
橋梁長寿命化計画に伴う維持管理や改修、またあ
重なりますことから、基金への積み立てを行うこ
わせて耐震化に必要な費用は莫大な金額になるも
とも重要でございます。本市におきましては、こ
のと想定をされます。計画はできても、それを実
れら公共施設の整備に充てるための基金といたし
施するに当たり裏づけになる財源が必要になりま
まして、公共施設整備基金を設置しておりまして、
すが、どのように財源手当てをしていくのか、そ
橋梁の整備につきましても本基金の活用などによ
の方策、考え方についてお伺いをいたします。
り対応が可能なものと考えております。
◆5番(大澤初男議員) 橋梁の長寿命化計画に
◎新井彪総合政策部長 お答えいたします。
伴う維持管理や改修費用については、補助金の活
用、あわせて基金の創設よりも現に設置をされた
現時点での公共施設整備基金の残高につきまし
ては、約 5,040 万円となっております。
公共施設整備基金を活用していきたいという御答
弁でございました。確かに市内には橋ばかりでな
く、多くの公共施設が存在をしております。今後
も橋と同様に老朽化による建てかえや大規模な修
繕などが必要になることを考えますと、自由度の
高い基金の活用が有効かもしれません。
では、現時点の公共施設整備基金の残高につい
てお伺いをいたします。
◆5番(大澤初男議員) 基金残高が約 5,040 万
円ということでございます。
◎新井彪総合政策部長 お答えいたします。
市では、今後橋梁も含め公共施設の改修費の増
決算資料を見ますと、前年度の 23 年度は 5,040
大が予想されますことから、財源確保の一環とい
万円になっておりましたが、その前は 40 万円でご
たしまして、平成 23 年度に公共施設整備基金への
ざいました。このまま推移をどうしていくか不明
積み立てを行ったところであります。今後につき
なところはありますが、財政調整基金ばかりが話
ましても、予算の執行状況や財政状況を見きわめ
題になってございますが、こちらのほうの基金も
ながら、同基金への積み立てを引き続き行ってま
しっかり管理をお願いしたいと思います。
いりたいと考えております。
耐震補強では、その橋の橋台、橋脚の数にもよ
りますが、大規模な橋でありますと 5,000 万円で
はとても一つの橋の耐震補強は不可能でございま
す。公共施設の計画的な維持管理を進めていく上
で、少し心もとない感じを受けるわけですが、今
後の基金積み立てにおけるお考えをお伺いして、
最後の質問といたします。