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社会福祉法人 白梅会 御幸南保育所
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2016 年 11 月1日号
所長だより
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「発達障害を乗りこえる
自分らしさを見つけて育むワークノート」 竹内吉和著より
№7 「自己肯定感」が人を育てる
自己肯定感とは
自己肯定感とは、他人から評価されることによって、文字通り自分自身に対して抱く、「自分は
大丈夫」「自分はできる」といった肯定的な感情のことです。この自己肯定感によって、自分の行動
に自信が持て、すすんでさまざまなことに打ち込める自立した人間へと成長できます。ただし、い
くら周りから評価されても、「自分はダメだ」と思っていては、自己肯定感は身につきません。
自己肯定感を持つためには、心のありようも大切になってきます。
□自己肯定感を持つために
大切なもの
○周囲からの「頑張ったね」
というねぎらいの言葉
○周りの評価を正しく確認し、
受け入れる心
○自分が何かを成し遂げた経験
自信喪失が引き起こすもの
自己肯定感を確立するためには、自分に自信を持つことが大切
です。しかし、これがなかなか容易ではなく、自信を失ったため
に自己肯定感を持てずに悩んでいる人は多くいます。自信を持て
ない原因が次のページの「3つの無理解」です。自信は一度失う
と、どんどんなくなり、引きこもりや不登校、非行といった反社
会的な行動を引き起こすこともあります。なぜ自信を持てないの
かを理解し、早めに対処することが大切です。
自己肯定感を持てなくなる3つの無理解
○特性の理解不足
認知機能や言語能力といった自分の特性への理解のなさのことです。自分には得意な分野があ
るにもかかわらず、できないことにばかりとらわれてしまうと、できることにも挑戦できなく
なり、自信を失ってしまいます。
○心理面の自己理解不足
物事がうまくいかないときや他人から非難されたときに自分はどのように反応をし、どのよう
な気持ちになるかということを理解していないということです。そのために、想定外のことが
起こると自分を失い、何もできずに自信喪失してしまいます。
○周囲の理解不足
その人に対する周囲の理解が不足しており、できないことばかりに気を取られて、できること
を見ていない状況です。個人の特性に合わせた少しのサポートと気配りでできるようになり、
周囲も助かるのに、その機会を自分たちで奪っているのです。
自己肯定の喪失から身を守る
万が一に失敗をしたときでも、下の図のように自己肯定の上手い人が失敗したときのような思考
パターンを身につけられれば、失敗をしても自己肯定感を失いません。ただし、思考パターンを身
につけるには自分の長所と短所といった特性をしっかり知らなければなりません。「特性の理解不
足」が自己肯定感を奪っているというのは、そのような理由からです。
自己肯定とうぬぼれの違い
ただ単にぼんやりした自信を「うぬ
ぼれ」といいます。何の根拠もなく「で
きる」と思うのは「うぬぼれ」です。
自己肯定は、
①周囲からの肯定的評価
②周囲からの評価を受けて自信を
持つ
③自身が自分の中で完結する、
といった3段階を経たもののことを
いいます。
この3段階を経ることにより、「自己
概念」と「経験」が一致していき、自信
となるのです。