ロレルコ錠250mg 添付文書改訂のお知らせ

―――― 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読みください。――――
添 付 文 書 改 訂 の お 知 ら せ
2007 年 7 月
(07-069)
(一般名:プロブコール)
標記製品につきまして、〔使用上の注意〕等を自主的に改訂いたしましたのでご案内申しあげます。
今後のご使用に際しましては、改訂後の添付文書をご参照くださいますようお願い申しあげます。
〔禁
忌〕改訂内容
改
訂
後
改
〔禁 忌(次の患者には投与しないこと)〕
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重篤な心室性不整脈(多源性心室性期外収縮の多
発)のある患者[より重篤な心室性不整脈(torsades
de pointes)を起こすおそれがある。]
3.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「6.妊婦、
産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
訂
前
〔禁 忌(次の患者には投与しないこと)〕
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重篤な心室性不整脈(多源性心室性期外収縮の多
発)のある患者[より重篤な心室性不整脈(torsades
de pointes)を起こすおそれがある。]
3.テルフェナジン又はアステミゾールを投与中の患
者[QT 延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。
]
4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「6.妊婦、
産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
破線部:削除箇所
【改訂理由】
テルフェナジン、アステミゾールは国内において既に承認整理され販売が中止されているため、これらを投与中
の患者に対する注意を削除しました。
〔使用上の注意〕改訂内容 -改訂部分のみ抜粋-
改
訂
後
改
訂
前
7.小児等への投与
7.小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。
(使用経験
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対す
が少ない。)
る安全性は確立していない。(使用経験が少ない。)
9.その他の注意
9.その他の注意
動物実験において、ビーグル犬で死亡例がみられて
動物実験において、ビーグル犬で死亡例がみられて
おり、心筋のエピネフリンに対する感受性が本剤投
おり、心筋のアドレナリンに対する感受性が本剤投
与により亢進したことによる種特異的な現象と報告
与により亢進したことによる種特異的な現象と報告
されている。赤毛ザルにおいて、異常な高脂肪・高
されている。赤毛ザルにおいて、異常な高脂肪・高
コレステロール食と本剤の同時投与群で死亡例が報
コレステロール食と本剤の同時投与群で死亡例が報
告されている。正常食では 8 年間投与でも死亡例は
告されている。正常食では 8 年間投与でも死亡例は
認められていない。
認められていない。
下線部:改訂箇所
【改訂理由】
小児等への投与:記載方法を整備しました。
その他の注意 :薬食審査発第 0331013 号(平成 18 年 3 月 31 日付)
“日本薬局方の日本名命名法の変更に伴う
医薬品の一般的名称(JAN)の取扱いについて”に基づき改訂しました。
〈使用上の注意の改訂内容につきましては、日本製薬団体連合会発行の「DRUG SAFETY UPDATE(DSU) №161 号 2007 年 7 月下旬発行予定」に掲載されます。
〉
-1-
〔組成・性状〕改訂内容 -改訂部分のみ抜粋-
改
訂
後
改
1.組成
訂
前
1.組成
販売名
ロレルコ
錠 250mg
有効成分
1 錠中プロブ
コール 250mg
ロレルコ
細粒 50%
1g 中プロブ
コール 500mg
添加物
結晶セルロース、乳糖水和物、トウ
モロコシデンプン、ヒプロメロース、
ポリソルベート 80、ステアリン酸マ
グネシウム、マクロゴール 6000、タ
ルク、酸化チタン、クロスカルメロ
ースナトリウム
乳糖水和物、結晶セルロース、トウ
モロコシデンプン、ポリソルベート
80、ヒプロメロース
ロレルコ
錠 250mg
ロレルコ
細粒 50%
有効成分
1 錠中プロブ
コール 250mg
を含有
1g 中プロブ
コール 500mg
を含有
添加物
結晶セルロース、乳糖、トウモロコ
シデンプン、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリソルベート 80、
ステアリン酸マグネシウム、マクロ
ゴール 6000、タルク、酸化チタン、
クロスカルメロースナトリウム
乳糖、結晶セルロース、トウモロコ
シデンプン、ポリソルベート 80、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース
下線部:改訂箇所
破線部:削除箇所
【改訂理由】
薬食審査発第 0331013 号(平成 18 年 3 月 31 日付)
“日本薬局方の日本名命名法の変更に伴う医薬品の一般的名
称(JAN)の取扱いについて”に基づき改訂しました。また、記載整備を行いました。
〔主要文献及び文献請求先〕改訂内容 -改訂部分のみ抜粋-
改
訂
後
改
文献請求先
大塚製薬株式会社
信頼性保証本部 医薬情報センター
〒108-8242 東京都港区港南 2-16-4
品川グランドセントラルタワー 13F
電話 050-316-12345
F A X 03-6717-1414
訂
前
文献請求先
大塚製薬株式会社
信頼性保証本部 医薬情報センター
〒101-8535 東京都千代田区神田司町 2-2
大塚製薬神田第 2 ビル
電話 050-316-12345
F A X 03-3257-6566
下線部:改訂箇所
【改訂理由】
医薬情報センターの事務所移転に伴い変更しました。
-2-
改訂後の〔使用上の注意〕全文
種類/頻度
消化器
0.1~5%未満
0.1%未満
下痢・軟便、嘔気・嘔吐、 腹部膨満感等
食欲不振、腹痛、胸やけ
肝臓
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)
上昇、Al-P 上昇、LDH 上
昇等
腎臓
BUN 上昇等
筋肉
CK(CPK)上昇等
その他
尿酸上昇、空腹時血糖上 怠感
昇
注)このような場合には投与を中止すること。
〔禁 忌(次の患者には投与しないこと)〕
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重篤な心室性不整脈(多源性心室性期外収縮の多発)の
ある患者[より重篤な心室性不整脈(torsades de
pointes)を起こすおそれがある。]
3.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「6.妊婦、産
婦、授乳婦等への投与」の項参照)
〔使用上の注意〕
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)心筋梗塞の新鮮例及びうっ血性心不全のある患者[心室
*:自発報告又は海外において認められた副作用のため頻度
性不整脈を起こすおそれがある。]
不明。
(2)心室性不整脈のある患者(〔禁忌〕の項参照)
5.高齢者への投与
(3)QT延長を起こしやすい患者(先天性QT延長症候群、低カ
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するな
リウム血症等)[心室性不整脈を起こすおそれがある。]
ど注意すること。
2.重要な基本的注意
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)本剤の適用にあたっては、次の点に十分留意すること。
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない
1)適用の前に十分な検査を実施し、高脂血症(家族性高
こと。
(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。)
コレステロール血症、黄色腫を含む)であることを確
(2)授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。
認した上で本剤の適用を考慮すること。本剤はコレス
[動物実験(ラット、ウサギ)で乳汁中への移行が報告
テロール値の異常を主とした高脂血症によく反応する。
されている。]
2)あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行い、さ 7.小児等への投与
らに運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリス
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性
クファクターの軽減等も十分考慮すること。
は確立していない。(使用経験が少ない。)
3)投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する 8.適用上の注意
反応が認められない場合には投与を中止すること。
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用
(2)本剤の投与により心電図上QT延長、心室性不整脈の報告
するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭
があるので、本剤投与中は定期的に心電図を測定するこ
角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等
とが望ましい。
の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
3.相互作用
9.その他の注意
併用注意 (併用に注意すること)
動物実験において、ビーグル犬で死亡例がみられており、心
薬剤名等
シクロスポ
リン
臨床症状・措置方法
シクロスポリンの作
用が減弱するおそれ
がある。
クロフィブ
ラート
HDL-コレステロール
が著しく低下したと
の報告がある。
機序・危険因子
機序は不明であるが、
シクロスポリンの血中
濃度が低下したとの報
告がある。
機序は不明である。
筋のアドレナリンに対する感受性が本剤投与により亢進し
たことによる種特異的な現象と報告されている。赤毛ザルに
おいて、異常な高脂肪・高コレステロール食と本剤の同時投
与群で死亡例が報告されている。正常食では8年間投与でも
死亡例は認められていない。
4.副作用
調査症例6,705例中139例(2.07%)に臨床検査値の異常を含
む副作用が認められている(承認時及び再審査終了時)。以
下の副作用には別途市販後に報告された頻度の算出できな
い副作用を含む。
(1)重大な副作用(頻度不明*)
1)心室性不整脈(torsades de pointes)、失神:著明な
QT延長に伴う心室性不整脈(torsades de pointes)、
失神があらわれることがあるので、このような場合に
は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2)消化管出血、末神経炎:消化管出血、末神経炎が
あらわれたとの報告がある。
3)横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中
及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症
があらわれることがあるので、異常が認められた場合
には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこ
と。
(2)その他の副作用
種類/頻度
心臓注)
過敏症注)
血液
精神神経系
0.1~5%未満
0.1%未満
QT 延長等
発疹、乱痒等
貧血、白血球減少、血小
板減少等
めまい、頭痛等
下線部:改訂箇所
-3-
-4-