学校法人 藤学園 藤幼稚園 第 34 号 号 平成 25 年 11 月15 日 日 ◇ 初冬の訪れを感じる季節になりました ◇ 紅葉した落ち葉を目にする度に、初冬の訪れを一段と感 じる季節となりました。 散歩時に拾ってきた落ち葉を使ってフロッタージュに挑 戦してみました。色とりどりの色鉛筆で、様々な形の葉っ ぱをこすると、紙の上に面白い模様が浮かび上がってきま す。様々な葉っぱの形から、秋を感じ取ることができまし た。ご家庭でも、一度、試してみてはいかがでしょうか。 さて、今月も様々な活動や園行事などが行なわれてきました。主なものを取 り上げてみますと、 「園外保育」、 「しろもちキャラバン隊の来園」、 「元気っこ会 (小学校1年生と幼稚園年長児との交流会)」 、「お誕生会」、「地震を想定した避難訓 練」などがあります。 また、17 日(日)に開催されます「藤幼稚園バザー」に加え、今年度は廃品 回収の取り組みなどでは、PTA役員の方々に随分お世話になっています。こ の紙面をお借りして厚くお礼を申し上げます。 いずれにしましても、こうした様々な取組を通して、子ども達が一段と成長 してくれることを願っています。 (注)フロッタージュ‥《摩擦の意》紙を岩や木などの粗い面に当て、上から鉛筆や木炭 等でこすって絵画的効果を得るもの。 教育雑感 シリーズ 34 ~子育て四訓~ 9 「子育て四訓」は山口県在住の教育者の方が、長年 3 にわたる教育経験を踏まえて纏められたもので、いろ んなところで引用されています。 「子育て四訓」が纏められた時代は、1985 年(昭和 60)頃に問題となった校 内暴力や器物損壊に学校が大変苦慮していました。そうした当時の子ども達の 1 問題行動の背景には、愛情不足や親子の分離不安があり、いわゆる親や社会に 対する“甘え”があると言われていました。 しかし、そうした子ども達に「甘えるな」と言ってみても、そうせざるを得 ない過程を経てきています。そのため、親や教育に携わる者は、そうした点に 目を向けて子どもに接していく事が大切であり、時代がどのように変化しよう とも、親子の関係、教師と子どもの関係を見直していく必要があるという強い 思いから「子育て四訓」が纏められたということです。 そこで、以下、要約して「子育て四訓」を紹介してみますので、参考にして いただければと思います。 1 乳児はしっかり肌を離すな 胎児期には、文字どおり母子はへその緒でつながり、羊水の中で守られてい ます。出生と同時に赤ちゃんは外界にさらされ不安になります。その心の安定 を保つためにも、しっかりと肌と肌を触れ合わせることが大切です。 また、人間は生まれて1年間はほとんど受け身の状態です。二足歩行ができ るまでは、母親の胸にしっかり抱かれることにより、赤ちゃんは「守られてい る」、 「可愛がられている」と無意識のうちに感じ、信頼し安心します。それが、 愛情や信頼、情緒安定、他人を思いやる心など、人間形成の基礎になります。 2 幼児は肌を離せ 手を離すな 幼児は乳離れをしますが、一気に離すのではなく、常に親がそばにいること で、 「心配しなくていいよ」という安心感を与えることが大切です。周囲のもの に注意や関心があり、自立させるための第一段階です。自立に目覚める幼児期 は、完全な保護から社会に向いて一歩を踏み出す時期といえます。 3 少年は手を離せ 目を離すな 少年は、友達との付き合いによって社会性が育つ時期なので、ここではしっ かりと手を離し、活動範囲を広げてやらなければなりません。ただし、いろん な危険があるので、目を離してはいけません。この時期、子どもが親に反抗し たり、非行や問題行動に走ったり、いろんなことで苦しい思いをするかもしれ ません。しかし、それは成長の過程です。親としては逃げず、共に成長するこ とを心掛ける必要があります。子どもが荒れる背景には、親や友だちに「こち らを向いてほしい」というメッセージであることが多いのです。 4 青年は目を離せ 心を離すな 青年期になるまで、完全に自立していくために、自分なりの生きがい、進路 を歩んでいくときですが、気持ちの上では、心を離れてはいけないということ です。いずれにしても、子育ての最終的な責任は親にあるという基本を忘れて はいけないということです。 2
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