3 CO2排出量を減らす為に CO2の削減 当社は、2000年よりISO14001への取り組みに合わせ 省エネルギー対策に取り組んできました。当初は電力 や蒸気の使用量削減という形で取り組んでいました が、温暖化対策が求められる中、CO2 削減というテー マに2002年度より変更しました。 ISO14001での取り組みは、アイデアを各部署で出し 合って無駄な電力、蒸気、LPGの使用を削減するとい う形で得られた成果です。このほかにも、自家発電設 備やコージェネレーションの導入、ボイラーの更新によ るエネルギー使用の効率化などを行ってきました。 削減の取り組みを行ってきたにもかかわらず実質 CO2排出量は2005年度までは増加傾向となっていまし た。 2006年度からは、自家発電設備の稼働を減らし購入 電力を増やした為、CO2 排出量が少なくなっていま す。 又、2009年4月から関東工場に天然ガスボイラーを 導入し、2009年度はその効果により大幅なCO2排出原 単位の改善を図り、大きく減少しています。 エネル ギー使用量に関しては、2008年度末よりエネルギーを 多量に使用するラインの増設等があり2009年度は大 幅に増加していますが、二酸化炭素排出量が大きく削 減できているのは天然ガス化の効果です。 2014年に本社工場及び長船工場に都市ガスボイ ラーを導入し、CO2排出量を抑制しました。 ◆CO2排出の推移 ◆エネルギー使用の推移 CO2排出量 CO2排出原単位 (万t-CO2 /千kℓ) 400 (万t-CO2) 6 383 エネルギー使用量 エネルギー使用原単位 372 (原油換算: 万kℓ/千kℓ) 200 (原油換算: 万kℓ) 2.5 346 5 350 331 4 304 2.0 180 171 159 1.5 148 148 145 2.17 2.19 2.21 160 300 3 5.02 5.10 5.05 2 4.90 1.0 4.62 250 1 200 0 2011 2012 2013 2014 2015 年度 2.24 2.18 140 120 0.5 100 0.0 2011 2012 2013 2014 2015 年度 ◆生産量の推移 生産量 千kℓ 160 152 146 150 148 エネルギー使用原単位 =生産量1000kℓあたりのエネルギー使用量 =エネルギー使用量(原油換算:万Kℓ)÷生産量(千kℓ) 137 140 注) CO2排出原単位 =生産量1000kℓあたりのCO₂排出量 =CO₂排出量(万t-CO₂)÷生産量(千kℓ) 131 130 120 110 100 2011 2012 2013 2014 2015 年度 炭素排出係数について 二酸化炭素排出量の算出にあたり、「受電端」の排 出係数を用いておりましたが、本年より、「受電端クレ ジット無し」の排出係数を用いることになりましたので、 過去分も遡って算定しました。 4 自然冷媒及び特高受電の導入(関東工場) 最近の冷蔵設備ではノンフロン冷媒を用い、しかも 従来製品よりも省エネルギーとなる設備が開発されて います。 こうした冷凍装置は、エネルギー起源CO2の削減の みならず、高い温室効果を有するフロンの排出防止に よる温室効果ガスの排出削減にもつながるため、環境 省では省エネ型ノンフロン整備促進事業を推進してい ます。 当社では、2013年度この事業に応募し、採択され、 自然冷媒であるアンモニアを使用する設備を導入しま した。2014年3月より稼動しています。 自然冷媒設備(飲料) 2015年3月より特別高圧で受電を開始しました。 特高化に伴い、ピークカット用として運転していた ディーゼル発電機を停止することで、年間104.3tの CO2排出量削減を見込んでいます。 特高受電設備 ガスボイラー装置の導入(本社工場・長船工場) 本社工場及び長船工場では、石油類(A重油)よりもCO2の排出量の少ない都市ガスを採用したボイラー設備に更 新し、本社工場は2014年9月より、長船工場は2014年11月より稼動しています。この設備導入により、2工場合計で 年間約2,700tのCO2排出量が削減される見込みです。この設備導入にあたり、エネルギー使用合理化事業者支援 補助金を利用しました。 ガスボイラー(本社) ガスボイラー(長船)
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