1. 遊具に引っかかる…事故防止、子供服に規格検討 2. マイコプラズマ

No.2407
発行日:平成 24 年 11 月 6 日
発行:(社)京都市保育園連盟
安全対策委員会
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1. 遊具に引っかかる…事故防止、子供服に規格検討
読売新聞 10 月 12 日(金)14 時 36 分配信
子供服のフードや襟部分のひもが遊具などに引っかかって起きる事故が相次いで
いることから、経済産業省は、子供服の安全性に関する日本工業規格(JIS)を策
定する検討を始める。
18日に識者やメーカー、消費者団体の代表らによる検討委員会を設置し、半年間
かけて海外規格などの調査を行う。フードが取れやすくなるような措置を求めること
などを視野に検討を進める。 「子供が他の子にフードをつかまれたり、フードが遊
具に引っかかって転んだりしたこともあった」。小学2年の長女(7)をもつ神奈川
県大和市の主婦(37)は、そう振り返る。事故予防策としてフードを服の内側に縫
い込んでいたといい、
「娘におしゃれをさせたかったが、安全性を優先した」と話す。
東京都が1~12歳の子供のいる親1163人を対象に2006年に行った服の
安全性についての調査では、
「フードが公園の遊具に引っかかって首が絞まった」
「服
のボタンが取れて誤飲した」など危険を感じた経験のある人が77%に上り、16・
5%は実際にけがをしたと回答した。
「日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会」によると、今年3月、関東地方の
4歳の女児が自宅から外に出る際、上着のフードが玄関の取っ手に引っかかったまま
扉が閉まり、窒息して入院する事故が起きた。
2. マイコプラズマ肺炎が大流行 過去最高、8割は子ども
朝日新聞デジタル 10 月 31 日(水)1 時 56 分配信
マイコプラズマ肺炎の患者数の推移
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子どもの感染が多いマイコプラズマ肺炎の流行がおさまらない。今年は大流行だった昨
年1年間の患者数をすでに超え、過去最高を記録。例年は、12月から1月ごろにかけてピ
ークを迎えるため、専門家は注意を呼びかけている。
マイコプラズマ肺炎は患者のくしゃみやせきを通して感染する。患者の8割が子どもで、保
育園や学校など子どもが多く集まる施設で広まる。熱や頭痛などに加え熱が下がった後も
せきが約1カ月続くのが特徴。重い肺炎にかかることもある。
昨年は統計のある1999年以降で患者数が最多で、その状況が続いたまま今年も高水準
で流行している。国立感染症研究所感染症情報センターによると、全国の指定医療機関か
ら報告された患者数は最新の1週間(10月15~21日)に600人。これまでに計1万7949
人の感染報告があり、昨年1年間の報告人数を1293人上回った。
大流行の理由について、感染研の見理(けんり)剛氏は「従来の薬が効かない耐性菌に
感染する患者が増えていることが影響している可能性がある」と指摘する。感染研が今年2
月に5府県約30人の入院患者が感染した菌を調べたところ、8割が耐性菌だった。ただ、耐
性菌が少ない海外でも流行が見られるため明らかな原因かどうかは分かっていない。
耐性菌で発症した場合でも、従来の薬を飲めば熱は2日程度長引くが、効果はあるという。
耐性菌に効く薬もあるが副作用が強い。予防策は風邪やインフルエンザと同じでマスクの着
用や手洗いが有効だという。(森本未紀)
3.電気ケトルで乳幼児のやけど相次ぐ
10 月 22 日 45 時 46 分 NHK ニュース
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手軽にお湯を沸かせる「電気ケトル」を倒し、こぼれたお湯でやけどをする乳幼児
が相次いでいることが分かり、消費者庁はお湯漏れ防止機能がついた製品かどうか明
示するよう、各メーカーに求めることになりました。
電気ケトルは、コーヒーカップ1杯分のお湯であれば1分余りで沸かすことができ
る手軽さが特徴で、ここ数年、急速に普及しています。
これに伴って、子どもが倒してやけどをする事故が相次いでいることがNHKが行っ
た情報公開請求で分かりました。
去年4月から1年余りの間に電気ケトルが原因でやけどをし、治療を受けた6歳未
満の乳幼児は、消費者庁が報告を依頼している13の病院だけで、少なくとも9人い
ました。
このうち5人は1歳未満で、いずれも低いテーブルなどに置いてあった電気ケトル
を倒してお湯をかぶっていて、広範囲にやけどをして入院が必要になったケースもあ
りました。
これとは別に、日本小児科学会にも電気ケトルによるやけどの事故が3件報告され
ていて、生後8か月の女の子が、2か月入院し、その後、皮膚移植を繰り返している
ケースもあるということです。
保温を目的とする電気ポットと異なり、電気ケトルにはお湯をこぼれにくくする安
全基準がないことから、消費者庁は消費者が購入の目安にできるよう、お湯漏れ防止
機能がついた製品かどうか明示するよう各メーカーに求めることになりました。
“子どもを不慮の事故から守るシステムを”
電気ケトルによるやけどの事故について、日本小児科学会で子どもの事故情報を担
当する山中龍宏医師は、「子どもの身の回りに新しい製品が出回ると必ず新しい事故
が起きる。明らかになったのは氷山の一角と考えられ、特に乳幼児の場合、やけどは
死亡事故につながりかねないので、国は、企業の自主的な対策を期待するだけでなく、
安全基準を決めるなど、子どもを不慮の事故から守るシステムを考えるべきだ」と指
摘しています。
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