奈良県の二輪車の交通事故発生状況 用 語 の 定 義 原付車 : 50㏄以下のオートバイ 二輪車 : 51㏄以上のオートバイ ※ 件数は、第1・第2当事者となった件数(原付車含む) 死傷者は二輪車(原付車含む)乗車中の死傷者数 第1当事者・・・事故の原因が大きい当事者 ① 平成28年中の二輪車・自転車死亡事故発生状況 死者15人中 二輪車・原付車・自転車が9人 (平成28年6月15日現在) ② 二輪車死亡事故発生場所(平成19年~平成28年5月 奈良県内の二輪車による死亡事故の発生状況をみると 「平野部」と「山間部」で大きく特徴が分かれます 「平野部」では原付車による出会い頭事故が多発しています 「山間部」では二輪車の正面衝突や単独事故が多発しています 平野部 原付車52人中、22人が出会い頭事故 52人中、26人が1当で2当と同数です 車 両 相 互 車 両 単 独 事故類型 出会い頭 右折時(右直) 正面衝突 追抜追越時 追 突 左折時 その他 工作物・防護柵 路外逸脱 電 柱 転 倒 その他 その他 合 計 原付 22 6 4 2 2 1 1 4 5 1 1 1 2 52 二輪 7 5 1 1当・2当の死者 山添村 1 3 4 2 3 2 2 1 31 赤・・・二輪車運転 奈良市 青・・・原付運転 宇陀市 桜井市 曽爾村 御杖村 御所市 山間部 五條市 川上村 黒滝村 平野部以外(山間部) では 「26人中24人が1当」 と、構成率は高い 天川村 上北山村 野迫川村 車 両 相 互 車 両 単 独 事故類型 正面衝突 出会い頭 その他 転 倒 防護柵等 工作物 家屋塀等その他 合 計 原付 1 1 二輪 10 2 2 3 4 2 2 25 十津川村 南部エリアでの二輪死亡事故は全てドライブによるもので、 カーブ・トンネルで発生 南部エリア死亡事故の特徴は ◎ 日曜日に多い(71%) ◎ すべて昼 ◎ 単路カーブ(71%) ◎ 正面衝突(43%)・単独(43%) となっています。 ③ 下北山村 二輪車事故の推移と構成率 相 互 単 独 事故類型 正面衝突 その他 防護柵等 転 倒 合 計 二輪 3 1 2 1 7 平成27年は前年(平成26年)より減少しています 全人身事故における二輪車事故 二輪車が関係する事故 件数・負傷者数ともに平成23年から減少傾向で、平成26年に件数が増 加しましたが、平成27年は前年より件数・死傷者ともに減少しました。 ④ 二輪車の事故類型別発生状況(平成27年中) 交差点内394件 (84.2%) 転倒7件 (46.7%) 出会い頭事故が多い ⑤ 二輪車の進行方向別発生状況(平成27年中) 二輪車事故で多いケースは次の3つです 交差点は他車(者)との交わりが多く、事故が起こりやすい場所です。 次の最多ケースを参考に事故防止に努めてください。 1 出会い頭事故 最多ケース 単車が直進しているときに、左方から来た 車と出会い頭に衝突するケースが最も多い ○ 塀、立木、工作物などにより見通しが 悪くなっている差点では、交差点の手前 で確実に減速、徐行、一時停止して左右 の安全確認をしましょう。 ○ 見通しの良い交差点でも「自分が優先」 と決めつけないで、左右からの車両に 十分注意して交差点を安全に進行しましょう。 2 右折直進事故 最多ケース 単車が直進しているときに、前方から来た 車が右折して衝突するケースが最も多い 単車の動き 人数 右折時 21 直進時 143 合 計 164 ○ 「右折直進事故」は二輪車の接近速度が 遅く感じられた右折車が、危険なタイミング で右折することが原因のひとつとされてい ます。 右折車は無理をしないで、余裕をもって 右折するようにしましょう。 また、直進車も対向車の右折を予測して 速度を調節し、安全に対処できるように 準備しておくことが大切です。 単車の動き 右折時 左折時 直進時 合 計 人数 47 25 414 486 3 左折事故 最多ケース 単車が直進しているときに、左折する車と衝突 する「左折巻き込み型」が最も多い 単車の動き 人数 左折時 4 直進時 97 合 計 101 ○ 「左折巻き込み型」の事故を防ぐには 左方、左後方の安全確認を行い、あら かじめ左側端に車を寄せてから安全に 左折するこが大切です。 また、単車も他の車の死角に入る場所 を走行することは避け、 「他車から見られる位置を走行する」 などの工夫が大切です。 ⑥ 二輪車の年代別・当事者種別・性別発生状況(平成27年中) 二輪車が関係する交通事故では、1180人 のうち、 834人(約71%)が原付車です。 特徴① 原付は 「20歳代男性」と「70歳代女性」 に多くみられます。 特徴② 二輪車は 「20歳代男性」と「40歳代男性」 に多くみられます。 ○ 二輪車と原付車を比較すると二輪車は買い物での発生が少なく、 ドライブや 観光娯楽での発生が多くなっています。 ○ 原付車では買い物・訪問が多く占めています。
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