1 高齢運転者事故の発生状況 平成27年中の、高齢運転者が第1当事者

1
高齢運転者事故の発生状況
平成27年中の、高齢運転者が第1当事者となった交通事故は、全事故が前年比で5.7% 減少し
ているのに対し、死亡事故については前年比で減少したものの、発生件数及び負傷者数が約4%
増加しました。
違反別では「安全不確認」による事故が621件と最も多く、前年比+59件と大幅に増加しまし
た。
【高齢運転者事故発生状況】
(平成27年中)
区 分
1,534
1,481
53
3.6
本 年
前年同期
増
減
死 亡 事 故
件数
死者数
発生件数
数
率
21
24
-3
-12.5
重傷
21
24
-3
-12.5
負 傷 者
軽傷
141
118
23
19.5
1,931
1,850
81
4.4
【高齢運転者死亡事故発生状況】
№
年
月
日
発生年月日等
昼 天
分 曜
夜 候
時
発生場所
路線
性
別
第1当事者
年 死
車種
齢 亡
計
1,790
1,732
58
3.3
(平成27年中)
性
別
第2当事者
年 死
車種
齢 亡
事故類型
類型A
類型B
1
27
1
5
15
50 月
昼
晴 気仙沼市本吉町 国道
男
79
◎ 軽 貨 男
60
× 大 貨 四輪車相互 右折直進
2
27
1
28
17
30 月
夜
曇 塩竈市越の浦
市道
男
68
× 普 乗 女
62
◎ 自転車
3
27
2
27
6
45 金
昼
晴 丸森町百合沢
町道
男
88
◎ 普 乗 -
-
-
4
27
3
23
15
0 月
昼
晴 栗原市高清水
国道
男
82
◎ 軽 乗 男
36
× 中 貨 四輪車相互 正面衝突
5
27
4
15
7
50 水
昼
晴 大崎市松山
県道
男
84
◎ 軽 貨 男
55
× 普 乗 四輪車相互 正面衝突
6
27
4
15
13
45 水
昼
晴 青葉区芋沢
国道
男
74
× 普 乗 男
23
× 普 貨 四輪車相互 正面衝突 ※1
7
27
5
8
11
55 金
昼
晴 丸森町大内
国道
男
67
× 軽 乗 男
56
× 大 貨 四輪車相互 正面衝突 ※2
8
27
5
23
19
35 土
夜
晴 東松島市大曲
国道
男
76
× 普 乗 女
72
◎ 歩行者 人対車両
9
27
6
12
13
15 金
昼
曇 石巻市桃生町
自専道 男
66
× 普 乗 男
55
◎ 普 貨 四輪車相互 正面衝突
10
27
8
3
16
50 月
昼
曇 泉区松森
駐車場 男
11
27
8
24
9
50 月
昼
曇 登米市石越町
12
27
8
26
23
40 水
夜
雨 若林区大和町
13
27
8
29
15
45 土
昼
雨 泉区実沢
14
27
8
30
13
15 日
昼
雨 山元町高瀬
町道
15
27
9
2
18
35 水
夜
曇 加美町下野目
国道
16
27
9
5
11
55 土
昼
晴 七ヶ宿町寺跡
17
27
9
29
13
20 火
昼
晴 気仙沼市赤岩牧沢
18
27
11
9
12
55 月
昼
19
27
11
12
13
35 木
昼
晴 大崎市古川鶴ヶ埣
20
27
12
7
9
45 月
昼
曇 太白区四郎丸
21
27
12
27
3
15 日
夜
雪 青葉区南吉成
-
右折
車両単独
路外逸脱
73
◎ 原 付 -
-
-
男
79
◎ 軽 貨 男
22
× 大 貨 四輪車相互 出会い頭
市道
女
68
× 普 乗 男
63
◎ 歩行者 人対車両
高速道 男
70
◎ 普 乗 -
-
-
-
車両単独 工作物衝突
男
71
◎ 普 乗 -
-
-
-
車両単独 工作物衝突
男
75
× 軽 貨 男
69
◎ 歩行者 人対車両
国道
男
68
◎ 自 二 -
-
-
私道
男
72
× 普 乗 女
71
◎ 歩行者 人対車両
曇 栗原市金成沢辺 市道
女
66
× 普 乗 -
-
-
国道
男
78
× 普 乗 男
64
◎
市道
女
65
× 軽 乗 女
80
◎ 歩行者 人対車両
県道
男
65
◎ 普 乗 -
-
-
-
-
車両単独
横断中
市道
=第1当事者が75歳以上
-
自転車対四輪
車両単独
転倒
その他
横断中
路外逸脱
その他
車両単独 工作物衝突 ※2
自二 四輪車相互 右折直進
-
車両単独
その他
駐車車両衝突
※1 第3当事者が死亡
※2 第1当事者の同乗者が死亡
2
高齢運転者事故の発生推移(基礎データ平成18~27年)
県内の全交通事故の発生件数が、10年間で4割近く
(36.7%)減少しているのに対し、高齢運転者事故の
発生件数は10年前に比べ9.7%増加しています。
今後、高齢者人口の増加に伴い、高齢運転者事故の
の更なる増加が懸念されます。
なお、死亡事故については、平成20年以降は高齢運
転者事故が、若年運転者事故を上回っています。
区
分
全事故発生件数
占める割合
死 者 数
負傷者数
18年
13,632
1,386
10.2
17
1,788
19年
12,803
1,428
11.2
16
1,829
20年
10,947
1,376
12.6
23
1,714
21年
10,660
1,452
13.6
17
1,836
22年
10,420
1,427
13.7
15
1,820
23年
9,899
1,414
14.3
12
1,834
24年
10,409
1,479
14.2
13
1,835
25年
9,851
1,439
14.6
19
1,828
26年
9,142
1,481
16.2
24
1,850
27年
8,624
1,534
17.8
21
1,931
死傷者数
1,805
1,845
1,737
1,853
1,835
1,846
1,848
1,847
1,874
1,952
高齢運転者事故件数
3
高齢運転者事故の発生特徴等(基礎データ平成27年中)
【場所別発生状況(構成率)】
(1) 交差点での発生が多い
区 分 交差点等 直線 カーブ 駐車場等
計
発生場所別では、すばやい判断や動作が
必要となる交差点等での発生が事故の約6
高齢運転者
59.1
30.3
2.7
7.9 100.0
割(59.1%)を占めており、他の世代と比較
他の世代
52.8
40.4
2.7
4.1 100.0
して構成率が6.3ポイント高くなりました。
差
※
6.3 -10.1
0.0
3.8
-
差の欄は、小数点第2位四捨五入のため、減算値と一致しない
場合があります
(2) 駐車場等での発生割合が高い
店舗や病院などの駐車場での発生割合が高く(7.8%)、他の世代の2倍になりました。
駐車場内での事故の違反別では、安全不確認が80件(66.7%)と高い割合を占めました。
(ハンドル・ブレーキ操作の誤りは17件、14.2%)
(3) 出会い頭事故の構成率が高い
事故類型別では、出会い頭事故の構成率が高く、
(27.0%)、他の世代と比較すると1.3倍になりました。
(4) 安全不確認による事故が多い
違反別では、安全不確認によるものが最も多く、事故
の4割(1,534件中621件、40.5%)を占めています。また、
歩行者妨害、一時不停止、信号無視等の交差点関連違反
の発生割合が、他の世代に比較して高くなりました。
(5) 10時、11時台、16時台に多発
時間別では、16時台の発生が最も多く(148件、9.6%)
次いで11時台(143件)、10時台(142件)に多発しました。
(6) 免許人口に対する事故率が極めて高い(基礎データ平成23年~27年)
免許人口1万人当たりの第1当事者の年代別の死亡事故
発生件数についてみると、高齢運転者は0.60人で、全年代
平均(0.46人)を上回っています。
特に、75歳以上の運転者にあっては0.94人と、約2倍に
達しています。
【免許人口1万人当たりの死亡事故件数(H23~27 5年間 )】
第1当年齢
免許人口
事故件数
免許人口1万人当たり(年に換算)
平均との差 同 倍 率
~24歳
116,554
40
0.69
0.22
1.48
25~29歳
114,219
30
0.53
0.06
1.13
30歳代
287,805
54
0.38
-0.09
0.81
40歳代
308,246
53
0.34
-0.12
0.74
50歳代
272,296
59
0.43
-0.03
0.93
60~64歳
143,024
32
0.45
-0.02
0.96
65~74歳
212,290
49
0.46
0.00
1.00
75歳~
84,919
40
0.94
0.48
2.03
297,209
89
0.60
0.14
1.29
1,539,353
357
0.46
0.00
1.00
(高齢運転者)
計(平均)